
多和田忍こんにちは。医療法人TRCたわだリハビリクリニック 理事長 多和田忍と申します。
私は18年間名古屋の療育センターで整形外科医師として障害児医療に従事し、その後障害のある子ども達が年齢制限なくリハビリできるよう、2009年にリハビリクリニックを開院しました。それが「たわだリハビリクリニック」です。
名古屋市港区で開業している「医療法人TRCたわだリハビリクリニック」
「たわだリハビリクリニック」は、2012年に医療法人となり、現在理学療法士14名、作業療法士4名が障害のある子ども達や発達がゆっくりな子ども達のリハビリテーションに携わっています。
私をはじめ医師はリハビリを処方し、定期的にレントゲンを撮影して整形外科的な経過観察を行なったり、装具やシーティングの処方を行なったりしています。障害のある子ども達の急な痛みや怪我にも対応できるクリニックとして、現在患者様は中部地方だけでなく、全国から来院されるようになりました。

書籍表紙(仮)障害のある子ども達の生活環境を改善したい。そのためには、生活環境である家庭をはじめ、学校や放課後等デイサービス、児童発達支援事業所、保育園などで障害児に関わる大人が、子ども達の身体や将来像、心の発達などについて十分な知識をもって関わることが大切です。
そのために私は2年以上かけて本を執筆しました。それが書籍『愛だけでは守れない』です。
その本には、子ども達の障害を引き起こす疾患、将来像、どんなふうに関わるとよいのか、食事の時の正しい姿勢、身体の変形を作らない姿勢など、障がい児の身体と将来の人生を守るための具体的な知識とノウハウを詰め込んでいます。
その本を、まずは日本中の重症児デイサービスに配布したい。そこで関わるすべてのひとが、子ども達の命と将来を守れる知識を得てもらいたい。
それがこのプロジェクトの目的です。

人からよく聞かれます。あなたはなぜこの仕事に着いたのですか と。
私は高校時代に学校の行動で映画 「ねむの木の詩が聞こえる」という映画を生徒全員で観ました。この中で見たワンシーン、脳性麻痺の子どもに言語聴覚士の先生が言葉を教えている場面。
言葉を教えている場面のイメージ画像(AI生成)その姿が 私の心にずっと残っているのです。
ただそれだけです。
障害のある子が一生懸命に頑張っている姿、それが私の心に何かを残したのだと思います。
はれて医学部に入学したばかりの頃、障害のある子どもたちを児童福祉センターで 診療しているドクターの話を聴き、それからは真っすぐに、何の迷いなく、この道に進んできました。家族や 身近に障害の方がいるわけでもないのに、本当に不思議なくらい 自然に、私にはこの道しかありませんでした。
医師になって4年間の整形外科研修の後 、私は名古屋市の療育センターに嘱託医として勤務することになりました 。その後 18年間 名古屋市の療育センター3つを掛け持ちし、障害のある子供たちの診察と生活の場を経験してきました。療育センターでは、リハビリや保育を通して、その子の能力を伸ばす取り組みがなされます。
立位練習(後ろが多和田)
※写真は保護者様より掲載許可を得ています。
医師は身体の異常の有無、変形や拘縮の有無などをチェックしたり、装具や車いすなどの処方を行なったりします。私は子ども達を見るのがとても好きでしたので、自分にとって療育センターの仕事は天職だな、と思っていました。
ですが、療育センターでは急な子供たちの怪我や痛みを診察することはできません。レントゲンも月に数回しか取ることができません。リハビリの先生 も少ないので回数も制限されてしまいます。土曜日はもちろんお休みです。住所によって通院できるセンターも決められています。
何より子ども達は18歳を過ぎると療育センターには通えなくなってしまいます。療育センター開院当初から通院されている患者さんが18歳になるころ、親御さんが 私に言った言葉、「先生これから私たちはどうすればいいの ?」その切実な声を聞き、 療育センターの限界を 打破するには自分で開業するしかない。開業しよう。そう決意しました。
たわだリハビリクリニックを開業することで、地域も年齢も関係なく、診療やリハビリテーションを継続することができるだけでなく、急に痛がる、様子がおかしい、足が腫れてきた、といった時にも受診でき、レントゲンも毎日撮れる。装具も毎日作れる。何なら保護者の方の診察まで一緒にでき、介護で痛めた腰や腱鞘炎の治療までできる。
患者さんとのツーショット
※写真は保護者様より掲載許可を得ています。
音楽療法の先生を招いてクリスマスコンサート
※写真はご本人様より掲載許可を得ています。
リハビリの枠が足りなければセラピストを増やせばいい。場所が足りなくなれば広げればいい。待合室でクリスマスコンサートだってできる。障害のある子ども達にとって良いと思うことを、自分の一存で進めることができる、理想的な状態が提供できると思っていました。実際それはかなり実現することができました。
重度障害の方は怖がらないように床上で診察
※写真は保護者様より掲載許可を得ています。
しかし、開業し、初めて気が付いたこともたくさんありました。
一つは18歳を過ぎ、高等部を卒業した子ども達に襲い掛かる、二次障害という問題
もう一つは、骨折や怪我、窒息といった、子ども達の生活環境で起きる事故の問題
○窒息という問題
それはもう10年くらい前だったと思います。世の中に「放課後等デイサービス」というものがまだ目新しい頃でした。
クリニックにリハビリに通う、当時小学生だった「Sちゃん」。脳性麻痺の男の子です。
彼は歩行どころか、自分で座っていることもできず、首も不随意運動で定まらない子でした。もちろん食事も自分では食べられません。おしゃべりも出来ないけれど、よく理解していて、「Sちゃん!」と声をかけると、とっても可愛い笑顔を見せてくれる少年でした。
ある日、彼がクリニックでリハビリを受けた後、受付で「Sちゃんまたね~!」と私が声をかけ手を振った時、彼が見せてくれた笑顔、その彼との最後の場面を、今でも私は忘れません。
デイサービスでは食事も摂ります。
(AI生成)Sちゃんはそれから数日後、窒息で亡くなりました。
Sちゃんのお母さんは、Sちゃんの通うデイサービスで働いていて、厨房で他のお友達の食事を作っていました。Sちゃんには、他のスタッフが食事を食べさせていました。そして 窒息…
この事件に、私は多くの事を考えさせられました。無念でならなかったのです。
放課後等デイサービスという、子ども達や保護者にとって素晴らしい制度が急激に広まったけれど、実際に働く職員さんが学ぶ機会は追い付いていないのではないか。
どんな格好で食事を摂らせたら危ないか、食事の前にどんな取り組みをしておけば悲劇は起きなかったのか、その知識が足りないのではないか、と考えるようになりました。
○骨折の問題
ある日、クリニックに訪問診療のドクターから電話が掛かってきました。
「重度障害の子どもさんが、訪問リハビリ中に大泣きしているので診て欲しい」
当院に到着した患者さんは、小学生の男の子でした。首も座っていない、拘縮で手足が動かない、コミュニケーションも難しい子でした。訪問リハビリの作業療法士の先生がうつ伏せにした途端、大泣きしたとのこと、クリニックでも身体中を緊張で強張らせていました。クリニックは初診だったため、以前の状況がわかりません。細かく診察した後、レントゲンで大腿骨の骨折が判明しました。
大腿骨骨折している患者さん(AI画像)その後も当院通院中の子ども達が放課後等デイサービスや生活介護施設で前腕の骨を骨折したり、上腕骨を骨折したり。左右の大腿骨を何度も骨折してくる子も出てきました。誤解しないでください。子ども達は虐待されているわけではありません。
丁寧に、優しく介護されているにちがいないのです。
ただきっと、職員さんたちやリハビリの先生は、そういった重度障害の子ども達が骨折しやすいことを知らない、あるいはどういった動作が骨折を引き起こしやすいのかを知らないのだと思います。
そういった方がたくさん重症児に関わっているのが現実です。
○二次障害を招く姿勢の問題
こういったことが増えるにつれ、私はデイサービスとか、訪問リハビリに非常に危機感を覚えるようになりました。その後いろいろなデイサービスに見学に行きました。
重症児デイで遊びながら学びます
※写真は保護者様より掲載許可を得ています。
そこで分かったこと、それはデイサービスの職員は、決してひどい人たちではなくて、心から子ども達を大切に、愛情をもって関わっている。皆心優しい、素敵な人ばかりでした。
優しいスタッフと、子ども達の笑顔。一見子ども達を優しく包み込む空間、愛にあふれた関わりに、心温まる気持ちでした。
呼吸器・胃婁のある子たちも抱っこが大好き
※写真は保護者様より掲載許可を得ています。ところが、よく見ると子ども達は股関節が脱臼してしまいそうな格好で横になっていたり、側弯が進行してしまうような座位姿勢で過ごしていたのです。
股関節が脱臼、側弯が進行してしまいそうな格好(AI生成)
子ども達が将来痛みで苦しむ原因となる、脱臼や側弯と言った二次障害を誘発する状態で、日中過ごしている。これではいけない。子どもたちの憩いの場であったり、学びの場であるデイサービスが、「危険がいっぱい」だということに驚き、「何とかしなくちゃ」と強く思ったのです。
私にできることは何か。私がデイサービスを作る?
でも自分がデイサービスを作ったとしても、救えるのはごくわずか。
だったら、関わる人たちを教育しよう。子ども達の身体や心、将来像などを日本中に伝えていこう。
そう考えて、HHCA(Hopeful Handicapped Children’s Association)を作りました。
HHCAでは、理学療法士・作業療法士、言語聴覚士、看護師、医師、義肢装具士、といった医療専門職や、特別支援学校の教師、放課後等デイサービスや児童発達支援事業所の保育士、児童発達支援員さん、生活介護の職員さん、保護者など、障害のある子ども達に関わる全ての職種に向けて、知識を得ていただくための講座を提供したり、リハビリの実技を教えたり、講師を招いて専門分野のセミナーを行なったり、子ども達の周りの危険をを少しでも減らすため無料でセミナーを行なったりしています。
また、直接放課後等デイサービスに訪問し、姿勢の指導や運動の指導も行っています。
放デイの保護者向け勉強会(講師 多和田)
生活介護施設で運動指導(手前が多和田)
※写真は保護者様より掲載許可を得ています。
YouTubeで知識を拡散したり、メルマガで広めたりもしています。
メルマガも配信
ですが自分の手の届く範囲は決して広くなく、頑張っても頑張っても、日本中の障がい児を守るところにはたどり着けそうもありません。

「もっともっと広く日本中の障がい児の環境を変えたい。障害児を取り巻く日本の社会を変えたい。」クリニックに遠くから来院される患者様も増えてきた頃、私の思いはどんどん膨らんでいきました。
「それには本がいいんじゃないか。」本だったら手軽に知識を提供できる。「だったら私が本を書こう。出来るだけわかりやすく、医療専門職以外の人にも手に取ってもらえるような本を。」
書籍出版の準備をする多和田忍(AI生成)私の思いに共感し、理解してくださる出版社に出逢わせていただき、今回2年かけて出版にこぎつけました。それが「愛だけでは守れない」という本です。
ですが、本を書いただけでは日本中に知識が広まるわけはありません。
手に取ってもらって、読んでもらわなければ意味がありません。
だったらせめて、自分から日本中に届けよう。読んでもらえるかどうかはわからないけれど、渡すところまでは、私にもできるかもしれない。これがこのプロジェクトを立ち上げた理由です。
クリニックは今年開設17周年を迎えます。
クリニックで働くスタッフは、皆、クリニックの患者さんが大好きなんです。
子ども達の笑顔に癒され、子ども達の成長にエネルギーをもらい、子どもたちの役に立っていることに誇りを持っています。
私の思いに共感し、このプロジェクトを一緒に達成したいと力を貸してくれています。
わたしにとって、これ以上心強いことはありません。
本当に、私は幸せです。
患者さんも応援してくれています。
クリニック患者様※写真は保護者様より掲載許可を得ています。
クリニックの患者様と記念撮影※写真は保護者様より掲載許可を得ています。
この「重度障がい児の命と未来を守るため、重心児デイサービスに書籍を配る」プロジェクトに温かいご支援を、どうぞよろしくお願い致します!
プロジェクトの進捗状況はこちらでも配信しています。
https://www.tiktok.com/@trc6239?_r=1&_t=ZS-94yxjCr71qW
クリニックのスタッフだけでなく、私の思いに賛同してくださるたくさんの方々に、心から応援していただいていること。これが私の勇気になり、力になっています。一部をご紹介させていただきます。(順不同)
◆沖 高司 様
元愛知県心身障害者コロニー中央病院院長
障害に対する医療療育が日々進化する中、障害のある児が、将来社会的に自立するには地域における様々な働きかけ、支えがますます重要となっております。このような状況下で多和田先生は長年培われた知識・経験を基に障害のある児の特性、療育上起こりうる問題を詳説する書籍を出版されます。多くの関係される方々に読まれ、地域の障害のある児を取り巻く療育環境が進展されることを願っています。
◆和田 郁雄 様
愛知淑徳大学教授 整形外科医
多和田先生は、障害児に対する情熱のかたまりのような人。多和田先生には名古屋市立大学で医学部の学生に小児リハビリテーションの講義をしていただいています。
講義はとても感動的で、複数の学生が講義の後でクリニックを見学に行くほどです。障害児の環境を改善したいというこの取り組みを、私も心から応援します。
◆村上 潤 様
株式会社アシスト 代表取締役 キャスパーアプローチ開発者

「初診からこれほど丁寧に診ていただいたのは初めて」と、お母様方からしばしばお聞きします。そうした温かな寄り添いのなかで、愛情のみならず、実際の日常生活に活かせる実践的な知識を伝えようとされることに、深く敬服いたします。
◆金子 断行 様
株式会社目黒総合リハビリサービス代表取締役

障がいのある子どもたちの未来を守るためには、正しい医学的知識に基づいた関わりが不可欠です。本活動は、疾患理解から健康的で具体的な生活までを考え、現場に関わるすべての人にとって実践的で有益といえるでしょう。
一人でも多くの子どもたちの命が尊く守られることを強く願い、本プロジェクト推薦いたします。
◆田中 太平 様
NICUスーパーバイザー(前 日本赤十字社愛知医療センター名古屋第ニ病院新生児科部長)

こども達だけでなく、こども達を支えているご家族、医療スタッフにも心配りをしている多和田先生・・その想いがこもった本が遂に完成しました!
この本を読めばネガティブな心もポジティブな気持ちに変えられる、今までの臨床経験で得た知識と一緒に、この想いを多くの人達に届けたいので、クラウドファンディングに是非ご協力ください。
◆永峯 玲子様
クリニック患者の保護者 一般社団法人mogmog engine共同代表 おおたはらっこ波の会代表

東京から名古屋にある多和田先生の診療所に定期的に通っている理由は、 障害のあるこどもや家族に親身になって寄り添ってくださるからです。 こどもの状態を丁寧にチェックして、1つの視点に囚われず こどもにとって本当によい選択肢を一緒に見つけてくださる頼もしい存在です。 そんな先生のこれまでの経験は、障害の重いこどもたちと関わる方々の 手引きとなり、希望の本となると思います。 多くの方のお手元に届きますことを、当事者の親としても応援しています!!


出版する本は、5月24日発売開始を目指して、現在校正中です。また、本を届けたい日本中の重症児デイサービスをわかる範囲でピックアップしています。
リターンとして、5月24日に出版記念講演会を行います。講演会には障がい児リハビリテーションにおいて複数の著書を持ちの金子断行先生、世界的な社会貢献活動をされており国連、ダボス会議などで講演をされる石尾ミミ様など、普段では聞けないような視座の高い講演会を予定しています。その他参加される方々に喜んで頂ける内容を検討中です。
また、HHCAの有料講座も準備します。
また、クリニックでリハビリをされている子ども達の描いた絵をモチーフにしたトートバッグ、HHCAステッカーも準備しています。
もちろん今回発売になる書籍、「愛だけでは守れない」も、著者のサイン付きでご用意いたします。
このプロジェクトにご賛同いただき、心から感謝申し上げます。どんなに重い障害があっても、子ども達はひとりひとり、生きる力があり、生きている喜びを感じています。子ども達と30年以上関わる中で私が感じてきたことです。
障害のあるたくさんの子ども達から、私自身、たくさんの癒しと生きる意味と喜びを戴いてきました。
どんなに重い障害があっても、幸せに生きる権利がある。
その権利を守るため、彼らの生活環境をもっともっと良くしていくため、関わる全ての人々の知識と理解を深めたい。そのために、私は人生を賭けてこのプロジェクトを最後までやり抜きます。
あなたの温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします!
あなたの周りの方にも是非お伝えいただき、この支援の輪を広げていただきますよう、よろしくお願いいたします。














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