自己紹介
私は旧帝国大学大学院を修了後、最初に就職した会社でパワハラを受け、うつを発症し、1年半で退職しました。発達特性としてADHDもあり、周囲からは見えにくい生きづらさを抱えながら、社会とのつながりを立て直してきた経験があります。現在は転職後の職場で働き続けています。
この経験を通じて強く感じたのは、学歴があることと、安定して働き続けられることは全く別の問題だということでした。学歴や能力があっても、就職活動での挫折、職場不適応、ハラスメント、発達特性、メンタル不調、孤立などが重なることで、社会との接点を失ってしまう人がいます。
また、私の身近にも、学力や思考力は非常に高く見えるにもかかわらず、さまざまな事情から社会参加に困難を抱えている人がいます。そうした現実に触れる中で、「高学歴なのに働けない」という現象は、個人の努力不足や甘えとして片づけるのではなく、きちんと可視化し、背景を理解し、支援のあり方を考える必要があると感じるようになりました。
このプロジェクトでは、当事者を一方的にラベルづけしたり、上から救済したりするのではなく、見えにくい苦しさやつまずき方を調査と分析によって丁寧に言葉にし、社会に返したいと考えています。
このプロジェクトで実現したいこと
本プロジェクトでは、高学歴層の無業・孤立の実態を、偏見や自己責任論ではなく、アンケートやインタビューを通じて調査・分析し、その結果を公表することを目指します。
具体的には、次の4つに取り組みます。
1. 高学歴層の無業・孤立の実態把握
2. 無業や孤立に至る背景要因の調査
3. 分析結果のレポート公開
4. 得られた知見をもとにした再出発支援モデルの小規模な試作
このプロジェクトで目指しているのは、単なる問題提起ではありません。「高学歴なのに働けない」という見えにくい現象を、データと当事者の声で可視化し、当事者・家族・支援者・企業がこの課題をより現実的に理解できる材料をつくることです。さらに、調査で終わらせず、再出発のための小さな支援モデルにつなげたいと考えています。
プロジェクト立ち上げの背景
「高学歴なのに働けない」という現象は、しばしば本人の甘えや努力不足として語られがちです。ですが実際には、就活の挫折、職場でのハラスメント、環境とのミスマッチ、発達特性、メンタル不調、家族からの期待、完璧主義、孤立など、さまざまな要因が重なって起きていることがあります。
特に高学歴層は、「本来はできるはず」「支援なんていらないはず」と見られやすく、むしろ苦しさが見えにくくなることがあります。その結果、本人も周囲も適切な言葉や支援の入り口を持てないまま、問題が長引いてしまうことがあります。
私自身も、学歴があっても職場で適応できず、心身を崩して離職した経験があります。そのため、この問題を机上の議論や外からの観察としてではなく、現実の課題として捉えています。また、身近な人の状況も含め、同じように社会との接点を失っている人が少なくないことを感じています。
だからこそ、自分の経験を単なる個人的な苦労話で終わらせるのではなく、同じように苦しんでいる人たちの背景を調べ、社会に返せる知見に変えたいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。
現在の準備状況
現在は、クラウドファンディング公開に向けて、以下の準備を進めています。
・プロジェクト全体の設計整理
・調査の対象範囲や論点の整理
・アンケート項目案、インタビュー論点案の作成
・レポートの構成案、成果物イメージの検討
・支援者参加型の仕組み(追加論点の提案や意見反映)の設計
・調査後の小規模支援モデルの方向性整理
調査は、まずアンケートによって全体傾向を把握し、その後のインタビューで数字だけでは見えない背景や分岐点を掘り下げる形を想定しています。現時点では、アンケート回答者100〜300名程度、当事者インタビュー15〜30名程度、必要に応じて家族・支援者ヒアリング5〜10名程度を目安にしています。
また、最終的には一般公開版レポート、支援者向け詳細版レポート、つまずきの背景パターン図、再出発支援のヒント集、オンライン報告会資料など、調査結果を見える形で社会に返す準備を進めています。
資金の使い道
目標金額は 100万円 を想定しています。
内訳は以下の通りです。
・アンケート設計・実施費:10万円
・インタビュー謝礼:20万円
・交通費・訪問費:12万円
・文字起こし・データ整理:10万円
・分析・レポート制作:10万円
・オンライン報告会運営費:6万円
・再出発支援モデルの試作費:10万円
・広報・募集関連費:5万円
・CAMPFIRE手数料・決済関連費等:17万円
交通費については、当事者や支援者への聞き取りをオンラインだけでなく対面でも行う予定があるため、必要経費として計上しています。生活実態や文脈は画面越しでは見えにくい部分も多いため、可能な範囲で現地に足を運び、丁寧に話を聞きたいと考えています。
リターンについて
このプロジェクトでは、物ではなく、知る・参加する・一緒につくることをリターンの中心にしています。
1,000円
活動報告とお礼メッセージをお送りします。まずは気軽に応援したいという方向けのコースです。
3,000円
活動報告に加えて、調査結果サマリーPDFをお届けします。本プロジェクトの全体像を知りたい方におすすめです。
5,000円
最終レポート全文PDFに加えて、調査で扱ってほしい論点を提案できる権利をお届けします。この課題に関心があり、調査設計にも関わりたい方に向いています。
10,000円
支援者限定オンライン報告会への参加権に加えて、追加調査項目への意見・投票権をお届けします。結果を受け取るだけでなく、調査の方向性にも参加したい方におすすめです。
30,000円
調査設計に関するオンライン意見交換会への参加権、レポート謝辞へのお名前掲載(希望者のみ)を含みます。より深くこのテーマに関わりたい方、応援の意思を形として残したい方向けです。
50,000円
支援者限定の詳細分析資料をお届けします。「家族・親向けに見るべきサイン」や「企業・支援者向けに見える課題整理」など、より実践的に活用しやすい内容を想定しています。
100,000円
法人・団体向けスポンサー枠です。最終レポート謝辞掲載、オンライン報告会での紹介、個別説明会1回を予定しています。教育関係者、支援団体、企業の方におすすめです。
このプロジェクトのリターンは、単なるお礼ではありません。「なぜこの層がつまずくのか」「どこで支援が届かなくなるのか」「再出発の入口をどう設計すべきか」がわかる形で、知見と参加機会をお返ししたいと考えています。
スケジュール
2026年4月 クラウドファンディング開始
2026年5月 クラウドファンディング終了
2026年5月〜6月 支援者からの追加論点募集、アンケート項目確定、調査参加者募集、インタビュー実施準備、調査体制の整備
2026年7月 プロジェクト開始
2026年7月〜9月 アンケート実施、インタビュー実施、必要に応じた家族・支援者ヒアリング
2026年10月〜11月 データ整理・分析、レポート作成
2026年12月 最終レポート公開、支援者向けオンライン報告会実施
2027年1月 以降調査結果をもとに、再出発支援モデルの小規模試行開始
2027年1月 以降各種リターン発送・提供開始
最後に
私は、自分自身が一度つまずいたからこそ、見えてきたことがあります。学歴があること、能力があること、真面目であることは、必ずしも社会で安定して働き続けられることを保証しません。むしろ、期待、失敗への恐怖、孤立、支援につながれなさが重なることで、外からは見えにくい苦しさが深まることがあります。
この問題を、個人の弱さとして終わらせたくありません。見えにくい実態を可視化し、当事者も、家族も、支援者も、企業も、少し見方を変えられる材料をつくりたい。そして、その先に、再出発のためのより現実的な支援モデルを形にしたいと考えています。
この挑戦は、私一人では形にできません。もしこの問題意識に共感していただけたら、ぜひ応援していただけるとうれしいです。




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