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そこで、今回はマヤレザーやプエブロレザーに代表されるスクラッチレザーの経年変化を抑制する一つの方法をご紹介いたします。
マヤレザーの「美しい風合い」を長く保つためのお手入れ術
izumifabで採用しているマヤレザーは、あえて表面を毛羽立たせる加工が施されており、本来は非常にエイジングが早い革です。使うほどに光沢が増し、色が深まっていきますが、「新品時のマットな質感や色味をできるだけキープしたい」という方のために、経年変化を緩やかにする特別なお手入れ方法をご紹介します。
1. エイジングを早めてしまう「3つの要因」
まず、変化を遅らせるために避けるべきポイントを知っておきましょう。
手の脂(オイル): 表面の起毛が寝てしまい、艶が出る最大の原因です。
摩擦: 衣服やバッグ内での擦れが、起毛を平らにならしてしまいます。
日光(紫外線): 急激な退色や変色の原因となります。
2. 風合いを維持するお手入れ手順
「オイルを塗る」一般的なレザーケアは、スクラッチレザーにおいては逆効果(一気に色が濃くなり、艶が出てしまう)です。以下の手順で「守るケア」を行ってください。
ステップ①:使用前の「防水スプレー」
新品の状態、またはできるだけ早い段階で、皮革用の防水スプレーをかけます。
効果: 汚れの付着を防ぐだけでなく、表面を薄い膜で保護し、手の脂が革に浸透するのを遅らせます。
コツ: 20cmほど離して、ムラにならないよう全体にふわっと吹き付けてください。
ステップ②:ブラッシングを習慣にする
使用後は、馬毛ブラシなどの柔らかいブラシでブラッシングしてください。
効果: 毛羽立ちの間に詰まった微細なホコリを落とし、寝てしまった毛を優しく立たせます。
注意: 強くこすらず、表面をなでるように払うのがポイントです。
ステップ③:保管場所に気を配る
使わない時は、直射日光の当たらない、風通しの良い場所に保管してください。
効果: 紫外線による変色を防ぎます。
工夫: 購入時の不織布などに入れ、摩擦の少ない状態で保管するのがベストです。
3. やってはいけない「NGケア」
レザークリーム・オイルの使用: 起毛にオイルが染み込むと、一瞬で毛羽立ちが消え、色が濃くなって戻らなくなります。乾燥がどうしても気になる場合を除き、使用は控えましょう。
乾拭き(布での摩擦): 布で強く拭くと、摩擦熱と圧力で起毛が寝てしまい、光沢が出てしまいます。
4. メンテナンスにおすすめの推奨アイテム
マヤレザーの繊細な起毛感を損なわず、かつ「経年変化を緩やかにする」ために最適な、プロも推奨するケア用品をご紹介します。
【防水・保護スプレー】エイジングを遅らせる必須アイテム
一般的な防水スプレーの中でも、革の通気性を保ちつつ、栄養を補給し、紫外線による退色まで防いでくれる「フッ素系」のものを選んでください。
Columbus(コロンブス) アメダス 1500/2000

理由: 日本で最もポピュラーな防水スプレーの一つです。フッ素樹脂が革の繊維一本一本をコーティングするため、マヤレザーの「和紙のような質感」をほとんど変えることなく、手の脂や水から守ってくれます。20cm程度離してムラ無くスプレーするようにしてください。
お手入れのタイミングと頻度
防水スプレー: 2週間に1回程度(頻繁に使う場合)。
ブラッシング: 1日の終わり、または数回使ったタイミングで。
ご注意: どのアイテムも、必ず製品の目立たない場所(内側や底面など)で一度試して、色落ちやシミにならないか確認してから全体にご使用ください。
以上、経年変化を抑制する方法のご紹介でした。
引き続き、プロジェクト終了までよろしくお願い致します。



