これは、「鉄砲」と呼ばれる魚を扱うガンマンたちの物語。




2017年。築地にある「除毒所」で1人の若い女性料理人が初めてさばくフグに戸惑っていた。行木由香里(なめきゆかり)23才。彼女はふぐ免許試験に挑戦するため、講習を受けに来ていた。だがフグは、他の魚と構造もさばき方も全く違う。初日から大苦戦する行木。練習は混迷を極め、教官からも呆れられる始末。試験まで残り30日。果たして彼女は合格できるのか?
不器用すぎる若者が免許試験に挑む成長物語を主軸に、猛毒を持つ魚・フグを食べるという日本独自の「特殊な食文化の世界」と、「そこで働く熱い人々」を煽情的に映し出してゆく。

行木由香里(なめきゆかり)
千葉県出身。東京都ふぐ調理師免許試験に挑む料理人。


行木さんについて
実は当初、彼女は撮影対象ではなかった。
築地・除毒所での撮影日。早朝、現場につくと既に1人の女性が練習を始めていた。それが行木さんだ。
ドキュメンタリー撮影の習性で、まずはカメラを回し始める。だが彼女は飲み込みも悪く、教官の質問にも頓珍漢な答えを連発。教官も呆れ始め、「来年来るときはもっと早くから来てくださいね」と言い出す始末。カメラを回しながら、この素材を使うことはないだろうなと思っていた。ところがー
彼女はこちらの想定外の行動を次々と起こしてくる。
「そう来たか」の連続で、これが滅法面白い。
まるで映画か少年漫画の主人公を見ているようで、いつの間にか応援したくなってくる。そしてある日、彼女の行動に感銘を受けた私は、
「彼女がこの映画のヒロインだったか!」
と興奮した。
当初撮影予定じゃなかった人物が、いつの間にか映画のメインキャラクターとして輝き始める。これぞ脚本がないドキュメンタリー映画の醍醐味だろう。
この映画はいくつもの奇跡的な出会いに支えられている。彼女もその1人だ。

ドキュメンタリー映画のネタを探しているとき、友人からとある話を聞いた。曰く、「曽祖父がフグにあたったとき、生きたまま竹藪に埋められたらしい」と。
一体なんだそれは?
と調べたら、どうやらそういう民間療法があるとのこと。興味が湧いてネットを漁ると、面白い話題が続々と見つかった。
例えば、
などなど。
毒魚なので、普通の食材とは全然違った要素ばかり。
まさにネタの宝庫。
これは俄然面白い!と思い、フグのドキュメンタリーを撮ろうと決めた。ちなみにそのときの仮タイトルは、「ふぐ毒と竹藪」だった。
撮影を始めると、撮りたい事がドンドンと増えていく。下関なので政治や歴史も絡んでくる。その奥深さにのめりこんでいったが、中でも1番興味を惹かれたのは、現場で日々奮闘している人達の姿だった。ネットや書籍には載っていない、彼・彼女らのドラマや情熱を映画の中心に据えようと決めた。
「なんでフグ?」の答えは単純。
あまり知られていないけど、
「フグが最高に面白いから!」です。
毒魚であるフグの面白さ、それに纏わる人々の魅力を存分に楽しめる映画を目指します!
ふぐに魅せられた北大路魯山人もこんな言葉を残している。
一勇齋國芳 画『道外十二支 てつぽうの亥』国立国会図書館デジタルコレクション








『近世名士写真』『近代日本人の肖像』国立国会図書館デジタルコレクション















真貴田雄一
東京・上野ふぐ料理店「さんとも」オーナーシェフ
一般社団法人全国ふぐ連盟代表理事会長/東京ふぐ料理連盟会長
東京都ふぐ取扱業組合連合会会長/NPO法人ふぐ食応援大使の会副理事長
昭和3年創業のふぐ料理屋「さんとも」を営む。祖父の宮崎登氏は1949年に全国初のふぐ免許制度を作ったレジェンド。現代の「安心安全」なふぐ料理の礎を築いてきた祖父の意思を受け継ぎ、多くの人々から慕われる存在。


亀井一洋
京都ふぐ料理店「ともえ」オーナーシェフ
一般社団法人全国ふぐ連盟名誉会長(前代表理事会長)
京都府ふぐ組合相談役/NPO法人ふぐ食応援大使の会理事長
元々はエンジニアを目指して理系の大学に進学。その後、親の営む「ふぐ料理ともえ」の2代目に就任。元来の研究肌が高じて、独自の哲学によるふぐ料理を追求。マイクロスコープ等によるふぐ皮の解析なども行う「理系」職人。2014年には「京の名工」を受賞。2010年から12年連続でミシュランの星を獲得。趣味は日本刀コレクション。


北濱喜一
大阪・岸和田ふぐ料理店「喜太八」二代目店主
ふぐ料理北濱流宗家/日本ふぐ研究会会長/「ふぐ博物館」館主
1928年生まれ。博覧強記のふぐレジェンド。独自の料理法「北濱流」による唯一無二のふぐ料理はミシュラン2つ星を獲得。世界的に有名なふぐ研究家にして驚異のふぐコレクションの蒐集家。まだ日本に免許制度がない黎明期から独自にふぐ研究を続けてきた。「ふぐ中毒をなくす」という信念のもと、世界中から標本を取り寄せ、私設の研究室で実験を行い、全国のふぐ免許試験用の教科書を数多く監修・執筆している。新種を発見したり、警察からもふぐ中毒事故のアドバイスを求められるなど、日本のふぐ食文化への貢献は計り知れない。「大阪のふぐ消費量は全国の6割以上」という数字は氏の調査に基づいている。



林莉(リン・リ)
中国福建省出身。東京都ふぐ調理師免許試験に挑む料理人。常に行木さんの数歩先をゆく。行木さんの同期の仲間でライバル。


串田晃一
豊洲で「串田水産」本店と支店の2軒を営む仲買人。色・形などから産地や状態を見極め、お店やお客様のことを頭に入れて、その日その日のシーンに合わせた最高のふぐを提供する、ふぐの目利きのスペシャリスト。


平尾泰範
下関で1935年(昭和10年)創業のふく仲卸「平越商店」を営む。ふくの目利きのエキスパート。

荒川修
長崎大学教授。フグ毒研究の第一人者。近代日本のフグ毒研究の功労者である野口玉雄教授の愛弟子の1人。



B 限定ポスター

出演者や関係者等への配布用として制作する限定ポスターをサポーターの皆様にもお届けします!
C 限定チラシ
B5サイズです。デザインは若干の変更がある場合がございます。
クラファンサポーター募集のために私の配布用として制作する限定チラシをサポーターの皆様にもお届けします!
是非これをご活用いただき、本作の伝道師として暗躍ください。
余談ですが、尊敬する映画プロデューサーであり、伝説の宣伝プロデューサーでもあるアスミック・エース谷島さんは、かつて若造だった私に「宇野ちゃん、チラシはね、捨てるように撒くんだよ」と教えてくださいました。そして本当に、会う人会う人すべての機会で渡しまくってました。それ以来、関わった作品ではこの言葉を守るように心掛けています。ぜひ皆さんも手元に3枚だけ残して、残りは捨てるように撒いて頂ければ嬉しいです。
D 深堀りプラン
「ふぐをもっと知りたい!映画をもっと深く楽しみたい!」という方にオススメ!
超貴重で超ニッチな資料をお届けします。(*PDF配布)
以下の3つがこのプランの内容です。
◯ 行木さんの練習ノート完全版
◯ 真説・ふぐ食の歴史年表(解説コラム付)
◯ 試験には絶対出ないふぐ免許試験
<行木さんの練習ノート完全版>

本映画のヒロイン、行木さんが受験期間に実際に使っていた練習ノートを1冊丸ごとスキャンした完全版データです!映画本編を鑑賞後に楽しめる逸品です。
<真説・ふぐ食の歴史年表>(解説コラム付)
ネットで出てくるふぐ食の歴史。実は孫引きのデマばかり?!
映画のために日本のふぐ食の歴史を調べていくと、一次資料に乏しい通説や、完全に誤った情報が溢れていることが判ってきました。危機感を覚えた私は本腰を据えて調査に取り掛かりました。これは、宇野が一次資料を検証して蒐集した「本当のふぐ食の歴史」を網羅した年表です。
ふぐ食の歴史を通しでまとめた資料としては、どのサイトや文献よりも正確で詳しい、後世に遺すべき超貴重で超ニッチな資料です。
誰が欲しいかって?
そんなことは問題ではありません。
現時点で世界で私1人しか知らない<真実>をこのまま埋もれさせていいのか?
否!
社会的意義、歴史的意義を確信してこの資料を後世に引き継ぎます。
どうか皆さんも一緒に<真の歴史>の伝承者になってください。
<試験には絶対出ないふぐ免許試験>
公式のふぐの免許試験では絶対に出題されない、マニアックな設問ばかりの特別版「ふぐ問題集」です。
受験にあたっては、あらゆる書籍、サイト、AI、専門家の持ち込みを認めます。
恐らくそれでも解けるのは1〜2問でしょう。
合格率推定0%の難問集です。
興味本位で迂闊にチャレンジしてみてください。
<ポストカード全種コンプリートセット>


キャラクタービジュアルを使用したポストカードを全種コンプリートセットでお届けします!*全10種予定
<ムビチケ>
映画鑑賞券(ムビチケ)と、ポストカードのランダム3種をお届けします!
<エンドロールクレジット>
「サポーター」としてエンドロールにお名前を記載させて頂きます!
<フルグッズ>
グッズを網羅したセットプランです!
アラカルトで購入するよりも25,000円以上オトクで、一番のオススメです!
(*ムビチケは含まれませんのでご注意ください)
・限定ポスター
・限定チラシ
・行木さんの練習ノート完全版 *PDF
・真説・ふぐ食の歴史年表(コラム付) *PDF
・試験には絶対出ないふぐ免許試験 *PDF
・ポストカード全種フルコンプリート
・エンドロールクレジット
<サポーター限定試写会>ご招待
サポーター限定試写会にご招待いたします!
場所:東京都内
上映後に監督による御礼のご挨拶とトークを予定
招待人数:プランにより変わります。
*本リターンはイベントの参加権です。
<除毒の宴>参加権

本作にも出演されているベテランふぐ料理人・真貴田雄一さんによる除毒の様子と、一流料理人たちも一目置く「角が立つ」熟練の刺身引きを目の前で見学!その後、監督も交えて真貴田さんが振舞う絶品ふぐ料理コースを満喫するイベント会食プランです!
*イベント参加権になります。
<特別サポーター>
「特別サポーター」としてエンドロールにお名前を記載させて頂きます!
<協賛>
「協賛」としてエンドロールにお名前を記載させて頂きます!
<特別協賛>
「特別協賛」としてエンドロールにお名前を記載させて頂きます!

* 試写会を含むセットプランをご購入後に、試写会に参加できなくなった方にはムビチケをお送りいたします。
2017年に撮影スタートして、私・宇野が通常業務の合間を縫って数年間に渡って撮影を続けてきました。
当初、小規模な自社企画としてスタートした本作は、途中からほぼ私の自主映画となり、これまで1,000万円以上相当の自己資金と時間を投入して、ここまで漕ぎ着けることが出来ました。
映画完成まで、あと一歩の資金が必要です。映画を応援するサポーターとなっていただけると嬉しいです!


監督:宇野航 / Wataru uno
1979年生まれ。映画美学校フィクションコース第5期修了。映像編集会社を経て、2004年株式会社小椋事務所入社。劇場用映画の企画・制作に携わる。2011年モード・フィルム株式会社入社。2014年に株式会社カラーバード入社。劇場用映画の企画・制作に従事。2022年に独立し、現在は本作を鋭意製作中。
学生時代より自主映画を制作し、2006年に海外ショートフィルムコンペティション「FILMAKA」に参加。同年12月のEntry Levelで月間WINNERを獲得。翌2007年2月のEntry Levelでも月間WIINERを獲得。審査員のニール・ラビュート (リメイク版「ウィッカーマン」監督) から「最も独創的な短編映画の一つ。古典的なサイレントホラーフィルムに対する解釈が素晴らしく、ユーモアも高く評価する。」(*1) と評される。次のJury Levelの作品でもWINNERを獲得し、その年のファイナリストに選出。ファイナルコンペティションでは、審査員のジョン・マッデン(「恋に落ちたシェイクスピア」監督) から「非常に素晴らしいショットで、痛ましく心に響く展開をもたらす。観る者をどこか不安定な感覚に陥らせる、印象深く記憶に残る作品。」 (*2)と評された。
(*1)
Neil LaBute
"This film was one of the most inventively shot pieces. I loved his take on classic silent horror film and appreciated the humor. The short was well executed in a very short time frame ".
(*2)
John Madden
“This is very nicely shot and delivers a poignant twist. There is a nice juxtaposition of objective and subjective, of wide and detailed shooting which keeps the viewer engaged and slightly off-balance. The central performance is quietly effective and understated, and the music well-judged. An effective and memorable film.”
2017年に大阪府ふぐ取扱登録者の資格を取得
プロデューサー:宮前泰志 / Yasushi Miyamae
TBSで映画の海外セールスを担当、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(木村拓哉主演/山崎貴監督)など数多くのヒット作品の海外セールスを手掛けた。2014年に株式会社カラーバードを創立。2015年にはプロデュース作品「神様はバリにいる」(出演:堤真一、尾野真知子、玉木宏/李闘士男監督)がヒット。続く2018年には「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」(出演:榮倉奈々、安田顕/李闘士男監督)をスマッシュヒットさせた。2024年公開の「若き見知らぬ者たち」(出演:磯村勇斗、岸井ゆきの/内山拓也監督)では、日本・フランス・韓国・香港の共同製作を実現させた。また、プロデューサーを務めた同監督の「しびれ」(出演:北村匠海、宮沢りえ/2026年9月25日公開)は、2026年のベルリン国際映画祭パノラマ部門に選出され注目を集めた。最新プロデュース作品は、新進気鋭の女性監督・天野千尋のオリジナル映画「マジカル・シークレット・ツアー」(出演:有村架純、黒木華、南沙良/2026年6月19日公開)。
作品概要
長編ドキュメンタリー映画
題 名:「GUN FISH」(ガンフィッシュ)
監 督:宇野航
企 画:井上優、宇野航
プロデューサー:宮前泰志
制作会社:カラーバード
配給会社:近日公表予定
今後のスケジュール
4月:クラウドファンディング開始
5〜7月目安:仕上げ作業/映画完成予定
7月:クラウドファンディング終了
7〜9月目安:リターン発送・実行予定
2026年劇場公開予定
ステータス
撮影:完了
オフライン編集:完了
劇伴音楽:完成済
仕上げ作業:準備中
製作委員会:組成中
*公開時期や劇場などの最新情報は、決まり次第順次ご報告予定です。
*長文すみません。ご興味ある方はどうぞお読みください。
元々私は劇映画畑の出身です。20年以上に渡り、制作会社のスタッフとして、製作委員会の一員として、映画業界の片隅で働いてきました。
この企画のスタートは2017年まで遡ります。当時私は30代半ばをすぎ、同年代が作品を形にすることが増えてきた中、自分の企画を作りたいという焦りを感じていました。監督作というよりは、もう少し広い意味での企画です。元々は自主映画の延長でこの業界に入りましたが、制作会社でプロデュース業に携わっていく中で、企画の大元を作るパワフルな猛者たちの熱意や執念に憧れを抱くようになっていました。原作を取りにいったり、オリジナルを考えたりと、自分なりに色々踠いてみましたが、どれも成立には至りませんでした。そして最後に手元に残ったのがドキュメンタリー企画です。
「残った」と書きましたが、決して消極的な選択ではありません。いきなり本質から始める直截なドキュメンタリーの語り口にどっぷりとハマって、一時期は劇映画が冗長に感じるようになってしまったくらい、血肉となっている形式です。
当時勤めていたカラーバードのボス(本作でもプロデューサーを受けてくださった宮前さんです)の許諾を得て、半ば自主映画に近い自社企画として制作をスタートさせました。
ただ反省点として、どうしても日々の業務が最優先なので、自主映画のような本作になかなか時間を割けないまま年月はどんどん過ぎ去ってしまい、素材の容量はいつしか5TBを超え、完成が益々遠のいていきました。取材をとおして仲良くなった方達からは会う度に「どうなった?」と聞かれ、「やるやる詐欺じゃないの?笑」と叱咤激励され、やがて何も言われなくなりました。コロナ禍が明けて落ち着いた頃、「このままではだめだ」と一念発起。会社を辞めて本作に集中して、絶対に完成させると決意しました。この作品を形にしないことには自分の人生次に進めない、と思うほど、自分の中では大切な作品になっていました。
図らずも大幅な時間が経ってしまったことで、良かったこともあります。築地市場やずぼらやさんなど、今となっては貴重な場所で撮影させてもらうことが出来ました。一過性の最新情報を追うのではなく、普遍的なものを描こうという方針を固めることも出来ました。
今はネットで調べればある程度の情報は出てきますが、ふぐに関しては不正確なコピー情報が多いこともわかりました。現場で働く人々の熱い思いやドラマも語られることはありません。
だからこそ、語られることのなかった正確な情報を残し、後年になっても「ふぐといえばこの映画」と立ち帰れるような、いつまでも残り続けるオンリーワンの作品にしたいと思っています。
宇野航







