1. 自己紹介
はじめまして。私は、鹿児島県の奄美群島、花の島「沖永良部島」でフローラルビールの醸造販売に挑戦している合同会社Uitaba(ゆいたば)代表の大山茂(おおやま しげる)です。プロジェクトを見てくださり、ありがとうございます。
私は、沖永良部島で生まれ育ち、幼い頃は、花農家の両親の農作業を手伝っていました。「小さな島を飛び出し、世界で活躍したい」と考え、高校進学を機に島を離れ、ロサンゼルス、東京、バンコクで働いてきました。
仕事や育児に充実した日々を過ごしていましたが、体調を崩した時期があり、自分のライフスタイルを考え直しました。
島に帰って、挑戦したい。いや、将来のためには安定を選ぶべきではないか。
そう自問自答する中で、沖永良部島で「酔庵塾」を開催されている東北大学名誉教授・石田秀輝先生と出会いました。先生とお話をするうちに、島の人々は、多少の不便を楽しみ、家族や集落との強い結びつきの中で、心豊かに暮らしていると思い出し、沖永良部島に戻り、Uターン起業する決意をしました。
2. なぜ、クラフトビールを島で醸造するのか
沖永良部島は、奄美群島の離島であり、沖縄に近い南の島です。
Uターンに際し、島の産業を横断的に振興できるビジネスを始めたいと考えていました。
沖永良部島は農業・観光業・飲食業が主な産業です。農作物を加工して、観光業や飲食業で使用していただくストーリーは描けました。
そして、新しい産業を創出したいと考えたときに、海外で体験したクラフトビールに可能性を感じました。
バンコクでのクラフトビール体験(本人は右)
次に、クラフトビールの原料が調達できるのか確認しました。麦芽、酵母は九州の企業から仕入可能だと安心しました。副原料は、島内の農作物が豊富なので心配しませんでした。
しかし、最大の課題は「水質」でした。
沖永良部島はサンゴ礁が隆起した島であるため、地下からくみ上げる飲料水は、超「硬水」です。日本はほとんどが「軟水」であり、他のクラフトビール醸造所は、軟水から仕込んでいると聞きました。
硬水でクラフトビールは出来るのか?
答えはYesでした。
使用する水の水質検査を実施し、実はヨーロッパのようなミネラルが豊富であることが分かりました!
こうした後押しを受けて、島で醸造することを決意しました。
そして、農業倉庫内に小さな工房を建て、DIYで少しずつ醸造装置を組み立てました。
冷凍庫を発酵容機にDIY
3. 花の島、沖永良部島
このプロジェクトを知っていただくために、沖永良部島の魅力と私の取り組みについて、紹介させていただきます。沖永良部島は、鹿児島から南へ552km、北緯27度線上に位置し、奄美大島と沖縄の間にあります。
沖縄のすぐ北約60kmに位置し、地理的にも文化的にも沖縄に近いです。海では、冬はザトウクジラ、春はイソマグロなどの大物が見られサンゴ礁が広がる大変豊かな場所です。
沖永良部島の位置
沖永良部島は花の島と呼ばれています。その代名詞が、「えらぶゆり」です。
ウジジ浜と百合畑
1899年(明治32)にイギリスの貿易商人「アイザック・バンティング氏」がおきのえらぶ島に咲く自然のゆりを発見しました。
その美しさに感動し「この球根を大切に育ててください。必ず私が買い取りに来ますから」と言い残してイギリスへ帰国した彼の言葉を信じて、島の農民は大切に百合の球根を育てたのがきっかけと言われています。
百合畑で作業する母
また、沖永良部島の民謡にも「百合は捨つるなよ 島ぬよぅ宝」(百合は捨てるなよ。島の宝)と歌われており、えらぶゆりは、大切にされてきました。えらぶゆりの栽培から、現在では、「グラジオラス」、「トルコキキョウ」、「ソリダゴ」など、多様な花が栽培されるようになりました。
4. クラフトビールと循環型農業
私達は花の島、沖永良部島で「えらぶゆり」、「オリエンタルリリー」、「じゃがいも」を栽培しています。
私達の新たな取り組みとして、循環型農業を始めました。自社のクラフトビール製造で発生する麦芽粕と酒粕を有機肥料として、畑の土壌に加えました。
循環型農業のイメージ
クラフトビール醸造後に残った麦芽粕
麦芽粕には、窒素・リン酸・カリという栄養分が豊富で、土壌の微生物を活発化させます。その成果として、力強い花が育ち、初めて鹿児島県花き振興会会長賞(写真、中央)を受賞することができました!
次回は、麦芽粕で育てた「じゃがいも」にも挑戦します。
鹿児島県花き振興会会長賞を受賞
また、鹿児島大学農学部との共同研究「えらぶゆり等から分離する醸造酵母に関する研究」を開始しました。「えらぶゆり」からクラフトビールに適した酵母を探索する研究です。うまくいけば、沖永良部島産の酵母として、様々な発酵食品に応用もできると考えています。このように、循環型農業をこれからも継続したいと考えております。
鹿児島大学との共同
5. このプロジェクトで実現したいこと
クラフトビール醸造や循環型農業に挑戦している私達が次にチャレンジしたいことがあります。
それは、沖永良部島産の花を使用した「フローラルビール」と島料理のペアリングで、観光客や島民に特別な時間を提供し、島の新たな魅力を創造したいと考えております。
具体的には、島のホテル「おきえらぶフローラルホテル」のレストランにクラフトビールサーバーを設置し、フローラルビールと島料理のペアリングを楽しめるタップルームを作ることで、お客様の滞在に花を添えた特別な体験を提供したいと考えております。
おきえらぶフローラルホテルの島料理イメージ
5種類のタップを準備中
6. プロジェクト立ち上げの背景
沖永良部島は、農業が盛んな島です。
特に、サトウキビ・じゃがいも・花・マンゴー・キクラゲ・パッションフルーツ等、温暖な気候を利用した農作物の栽培が盛んです。
しかしながら、離島であるため、資材・原料・商品の運搬コストが発生し、昨今のエネルギー料金の高騰が農家を厳しい状況に追い込んでいます。このような状況下で、島内の農家も元気がありません。
さらには、物価高騰や人材不足により、飲食店の閉店も目立ちます。農作物という資源を活かせず、島内の飲食業も元気がなくなりつつあります。観光の際にも、観光客が楽しめる飲食店が多くありません。
このような逆境の中、沖永良部島の農業・飲食業・観光業を盛り上げるため、Uターンして、クラフトビール醸造所を設立しました。しかしながら、目玉となる商品を決めかねていました。
島の南国フルーツや柑橘を使用したこともありますが、沖永良部島だけのオンリーワンの製品がないか悩み続けていました。
自分だけにしか作れないクラフトビールを突き詰めた結果、実家が花農家であり、農薬不使用の花を調達できると気づき、お花を使用したクラフトビールに注目しました。
実際に、ヨーロッパでは、お花を使用したビールが存在します。国内では、お花を使用したビールは珍しく希少価値があることが分かりました。
フローラルビールの醸造をとおして、沖永良部島の農業・飲食業・観光業を盛り上げたいと考え、このプロジェクトを立ち上げました。
7. 現在の準備状況
クラフトビール醸造所は花農家の倉庫内にひっそりと工房を設けました。このプロジェクトでは、5種類のクラフトビールが楽しめるタップスペースを作ることです。
沖永良部島産の花を使用した「フローラルビール」をフラッグシップビールとして、島みかん・マンゴー・黒糖・さつまいも・桑茶等を使用したシーズナルビールも用意する予定です。
また、おきえらぶフローラルホテル様と協働して、これらのビールと相性の良い島料理を探求予定です。
8. 資金の使い道
美味しくクラフトビールを楽しむためには、ビールの品質管理が重要です。専用のビールサーバー、樽、ガスチューブやグラス等の導入費用・初期運営費用に資金を使用させていただきます。
9. リターンについて
沖永良部島の産業を応援するため、幅広いジャンルのリターンをご用意しました。もちろん、私達が醸造するフローラルビールの瓶製品や試飲体験もご用意させていただきました。
心を込めて準備してきたのでぜひお届けさせてください!




10. 主なスケジュール
5月1日:クラファン開始
5月中旬:フローラルビールの醸造
5月31日:クラファン終了&ビールサーバー発注
6年30日:ビールサーバー設置
7月中旬:ペアリングお披露目会
11. 最後に
本プロジェクトを最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
花の島で生まれたフローラルビールと島料理のペアリングを体験してください。
そして、皆様とお会いできることを楽しみにしています。
心豊かに暮らせる沖永良部島でお待ちしております!
酒類販売管理者標識の掲示について
<掲示事項>
1.販売場の名称及び所在地 :UITABA BREWING 鹿児島県大島郡知名町大字芦清良1803-1
2.酒類販売管理者の氏名 :大山茂
3.酒類販売管理研修受講年月日: 2023年12月21日
4.次回研修の受講期限 :2026年12月21日
5.研修実施団体名:一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会







