自己紹介
「音の始源を求めて」は、1950年代中頃に世界最先端の電子音楽スタジオとして設立されたNHK電子音楽スタジオの貴重な音源を保存・公開するプロジェクトです。スタジオ創設者・塩谷宏氏の追悼として1993年に始まり、歴史的価値の高い電子音楽作品を再編集・再提示しながら後世へ継承してきました。本LPシリーズもその一環としてVol.1・Vol.2を制作・完遂し、多くのご支援をいただいています。現在は「NIPPON電子音楽70周年」事業の最終期として、記念公演や作品アーカイブを展開中です。
★クラウドファンディング達成後に制作された音の始源を求めて W/LP Vol.1黎明期とVol.2 黄金期
このプロジェクトで実現したいこと
NHK電子音楽スタジオに刻まれた音を、いま再びレコードとして蘇らせる。そのシリーズは、いよいよ最終章を迎えます。
これまでに378名のご支援を受け、『Vol.1〈黎明期(1955–1968)〉』『Vol.2〈黄金期(1968–1974)〉』を制作・完遂。日本の電子音楽は、確かに世界へと届きました。
そして本作では、1970年代後半から1999年のスタジオ閉鎖まで―電子音楽が大きく変化した「転換期(1975-1999)」に焦点を当てます。
本作により三部作は完結し、日本の電子音楽は初めてLPとして体系化されます。それは単なる記録ではなく、これからのリスニングと創作へと接続する、新たな基盤です。
貴重な音源を再編集し、散逸しつつある記録を次の世代へ開くために。この最終章を、ぜひご一緒に完成させてください。
「音の始源を求めて」シリーズプロジェクト立ち上げの背景
音楽がデジタル配信やサブスクリプション中心となった今、手軽に聴ける一方で、失われかねない音の質感や記録があります。とりわけ、日本の電子音楽の原点であるNHK電子音楽スタジオのサウンドは、単なるデータとして消費されるにはあまりに豊かです。
私たちはこの遺産を、確かな「かたち」として未来へ手渡すため、ヴァイナル(LP)というメディアを選びました。音の質感、時間の流れ、作品を所有する感覚――それらを含めて残すことができるからです。
そして本作は、その試みの最終章です。黎明期・黄金期に続く“転換期”を記録することで、初めて一つの歴史として閉じることができる。いま残さなければ繋がらない音を、次の時代へ届けるために、このプロジェクトを立ち上げました。
現在の準備状況
私たち「音の始源を求めて」は、1993年の『塩谷宏の仕事』を起点に、日本の電子音楽遺産の発掘と再評価を継続してきました。これまでに16枚のCDを制作し、さらにクラウドファンディングにより2枚組LP『黎明期』『黄金期』を実現。日本の電子音楽は国内外へと広がり、大きな反響を得ています。
近年はNHK電子音楽スタジオ創立70周年を契機に、Artware hub KAKEHASHI MEMORIAL(西早稲田)での36.8ch立体音響コンサートや作曲家個展、歴史的作品の復刻・再演など、多面的な展開を続けています。本年は、5月23日・24日にロームシアター京都にて「3 Concerts / 2 Days / 9 Hours」を開催予定。さらに7月には九州大学での公演も予定しています。
そして現在、最終章となる本W/LPは、作品選定・音源整備・マスタリング準備といった具体的な制作工程に入り、三部作完結に向けた最終段階へと進んでいます。
Artware hub KAKEHASHI MEMORIAL(西早稲田)
リターンについて
新作W/LPをはじめ、「音の始源を求めて」主催コンサートや限定Tシャツまで、多彩なリターンをご用意。ぜひお選びください。
☆ 迷ったら、①「新作LP+コンサートチケット」がおすすめです。
アルバムに収録予定曲目
湯浅譲二:マイ・ブルー・スカイ(1976)
J・C・エロア:楽の道(1978)
北爪道夫:水の輪廻(1982)
吉松 隆:マーマレード回路(1984)
近藤 譲:東京湾(1987)
平石博一:回転する時間(1993)他
コンサート
2026年9月26日(土)予定
音の始源を求めて PRESENTS
遺された電子音楽名曲選
会場:Artware hub KAKEHASHI MEMORIAL(西早稲田)

スケジュール
レコード制作には、マスタリングからカッティング、プレスまで約4ヶ月以上を要します。
品質を最優先に、丁寧に制作を進めてまいります。
2026年4月下旬 クラウドファンディング開始
2026年5月下旬 クラウドファンディング終了
2026年5月下旬 LP用マスター制作開始・カッティング(ドイツ)
2026年9月中旬 レコード完成・リターン発送開始

最後に
作曲家・近藤譲が語る「NHK電子音楽スタジオ」とは
NHK電子音楽スタジオは、1950年代半ばに世界最先端の電子音楽制作拠点として設立されました。1960〜80年代にかけて活動のピークを迎え、日本のみならず世界の電子音楽史に大きな足跡を残し、1999年に閉鎖された伝説的なスタジオです。放送局という環境の中で育まれた独自の制作スタイルと探求は、多くの作曲家に影響を与え、現在の音楽にも繋がっています。
近藤譲は著書『NHK電子音楽の夢』の中で、次のように述べています。
“『過去の技術』を最高度に駆使して行われた探求の成果は、今もなお、『新たな技術』がもたらし得ない音響と音楽の可能性へ向かって開いている。過去の遺産は、実は未来への扉なのかもしれない。”





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