14年間続けてきたインドでの実践を、次の未来へつなぎたい。

「自分は大事な存在なんだ」——その実感が、子どもを人身取引から守る。実は被害の背景には、貧困だけでなく孤立がありました。インドで14年、かつての被害者自身が親子や地域とのつながりを育み、子どもたちを守ってきました。ご寄付は、100世帯の親子を支えるサバイバーリーダーたちの1年間の活動を支えます。

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現在の支援総額

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目標金額は3,000,000円

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「自分は大事な存在なんだ」——その実感が、子どもを人身取引から守る。実は被害の背景には、貧困だけでなく孤立がありました。インドで14年、かつての被害者自身が親子や地域とのつながりを育み、子どもたちを守ってきました。ご寄付は、100世帯の親子を支えるサバイバーリーダーたちの1年間の活動を支えます。

この事業が向き合っている課題

私たちは14年間、インド・西ベンガル州で、人身取引の予防に取り組んでいます。

ここは洪水・サイクロンなどの自然災害が多く、貧困、失業、出稼ぎ労働が常態化している地域で、人身取引の被害が繰り返されてきました。

活動を始めた当初、「加害者の処罰」を活動の軸に据えていました。人身取引が犯罪だと社会に認知されることが、抑止につながると考えていたからです。

しかし、活動を続ける中で、それだけでは人身取引の問題は解決しないことに気づきました。


人身取引とは、力ずくで連れ去られるようなケースばかりではありません。


実は、被害に遭いやすい若者には共通する条件がありました。


それは経済的な貧困だけでなく、自分が大事な存在であるという実感が持てず、助けを求められない、という「関係性の孤立」です。

 

現地調査では、若者の多くが不安や悩みを家族に話せていないこと、その理由が「親に心配をかけたくない」「理解してもらえない」であることがわかりました。


一方の親側も、「毎日疲れ切っていて子どもの話を聞く余裕がない」と答えていました。

 

この気づきが、私たちの活動の軸を変えました。


なぜ「関係性の孤立」が人身取引につながるのか

人身取引は「ある日突然起きる事件」ではありません。

昨今多くの場合、SNSなどオンライン上で若者に近づき、「話を聞いてくれる」「気にかけてくれる」と感じさせるような関わりを通じて、信頼を築きながら引き込みます。

家庭や地域の中で自分の気持ちを聞いてもらえず、大切にされている実感を持てない若者ほど、この「あなたを見ている」という言葉に応えたくなります。


そして、たとえ違和感を覚えても、それを相談できる相手が身近にいなければ、立ち止まる機会もなく、被害に遭ってしまうのです。


つまり「孤立」は、2つの側面でリスクを高めます。


1. 家庭の外に承認や愛情を求める動機を強める。

2. 危険な誘いに気づいて、踏みとどまるための「相談相手」を失わせる。

 

私たちは、この2つの側面それぞれに働きかけています。



私たちの仮説と、実践している方法

「家族や地域との、信頼が高まり、恐怖による支配と恥の感覚を減らせば、若者の脆弱性は下がり、危険な状況に対する自己防衛力が上がる。」

この仮説に基づき、2年半前から実施しているのが人身取引予防事業、TRC(Tafteesh Resilient Communities)です。

この事業では、家族と若者の関係性を紡ぎなおすことに真正面から取り組んでいます。


現在までに、約100世帯を対象に、親子の対話を再構築する支援を行いました。


この取り組みは、外部の専門家ではなく、自身も人身取引の被害当事者だった「サバイバーリーダー」によって、実施されています。

実施者が被害の当事者であることで、家族が心を開きやすくなることもわかっています。



どのような変化が起きたか

過去2年半の活動では、以下のような結果が得られています。

 

・親との心のつながりが強くなったと感じた若者:94%

・親子のコミュニケーションが改善した家族:86%

・関わった世帯で人身取引発生数:0件


もともと虐待や激しい対立があり、いつ子どもが家を飛び出してもおかしくなかったような高リスク世帯(全70世帯)であっても、この2年半、人身取引や駆け落ち等のトラブルが起きませんでした。


「意見や悩みを話すと叱られるのが怖かったが、今は親がもっと聞いてくれる」 

「昔は怒鳴られたり叩かれたりしていたが、今は落ち着いて説明してくれる」 

 

実際に、オンライン上の誘いを受けた時、応じる前に親へ相談したことで、被害にあうことを未然に防げたという事例も起きました。


対話を通して積み重なるこうした確かな実感が、危険な誘いにのりやすくなるリスクを、確実に防いでいます。


最近は、まだ参加していない家庭から「うちもやってみたい」という声が増えました。

確かな効果の実感が、地域の中で波及し始めています。

 


このクラウドファンディングで実現したいこと

私たちは、過去14年間の活動の成果から、人身取引は防ぐことができると確信しています。

そのためには、家庭内に限らず地域全体で、子どもが「助けて」と言える環境を育むことが重要です。


今回のクラウドファンディングでは、この取り組みを継続・発展させ、さらに多くの家族へ届けるための資金を集めます。


具体的には、

・この取り組みを新たな家族に広げること

・性のあり方を理由に孤立しやすい若者・家族への対応を広げること

・父親がより参加しやすいプログラムにすること


さらに、この取り組みが持続可能な形で地域に受け継がれるよう、地域に根ざした若者リーダーシップ育成プログラムの立ち上げも進めています


最後に

誰かが「助けて」と言えること。
その声を受け止められる人がいること。

そして、誰もが、誰かに大事にされているという実感を持って生活ができること。
そんな関係性を、地域の中に増やしていきたい。

人身取引を防ぐこと。
若者の未来を守ること。
それは特別な誰かが行うことではなく、
人と人とのつながりを少しずつ取り戻していくことから始まる。
その実践を未来につなぎたい。


このクラウドファンディングは、「可哀そうな人を救ってあげる」ためのものではありません。


人が、関係性の中で変わっていくこと。
孤立の連鎖を断ち切れること。
支え合いが、次の支え合いを生んでいくこと。

「どうせ…」と諦めてきた人たちが、自ら「やってみたい」と声を上げられる。

その可能性を、私たちは現地で何度も見てきました。

「どうせ言っても変わらない」から「やってみよう」へ。

これは、私たち自身の物語でもあります。「どうせ。。」とクサクサ思っているところに、手を差し伸べて聞いてくださる人たちがいました。そのおかげで、私たちは、できるかわからないけど「やってみよう」と思えるようになり、今、ここにいます。きっと、これを読んでくださっている方たちの中にもそんな体験をお持ちの方たちがたくさんいると思うんです。

だから、この変化が続いていく物語の続きを、一緒につくっていただけませんか。


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 人件費

  • 親子対話セッションや家庭訪問の実施、サバイバーリーダーの育成・伴走支援、地域対話活動、交通費・通信費などの事業運営費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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