
初めまして、株式会社アクティブアンドカンパニーと申します。数あるプロジェクトの中から、本ページをご覧いただき誠にありがとうございます。
私たちは、企業が学生・若手社会人に代わって奨学金を返済する事業「奨学金バンク」を運営しております。サービス開始以降、のべ多くの若者たちの返済支援を行い、企業と若者を繋ぐ架け橋となってまいりました。また、毎年10月1日を「奨学金返済を応援する日」という記念日に制定し、社会全体でこの問題に向き合う機運の醸成に努めています。

私たちが「奨学金バンク」を推進する根底にあるのは、たった一つの強い想いです。
「奨学金の返済の苦しみを、当事者一人で抱え込む社会構造を変えたい」
学びたいという意志を持って進学し、社会へ飛び立ったはずの若者たちが、卒業と同時に重い負担を背負い、誰にも相談できず孤独に苦しんでいる。この不条理な現状を、個人の問題として片付けるのではなく、社会全体で支え合える環境をつくりたい。それが私たちの事業の出発点であり、存在意義です。
─ 奨学金問題を可視化し、身に纏うアートプロジェクト

今回私たちが挑戦するのは、現代アーティスト 橋爪悠也氏とのコラボレーションを通じて、奨学金問題を直感的・感情的に多くの方へ届ける「アートプロジェクト」です。
当プロジェクトで制作されたアート作品やアイテムを所有したり、日常で身に纏ったりしていただくこと。それは単にアートを楽しむだけでなく、支援者様ご自身が「この社会課題を世の中に問いかけるメッセージの発信者」になっていただくことを意味します。

「奨学金バンク」の事業は本来、返済原資を負担してくださる支援企業様と、奨学金を借り入れている若者とを結びつけることで成り立っています。しかし、現場で多くの当事者や企業様と向き合う中で、私たちは日々痛感させられてきました。
「これは、企業と当事者だけの問題ではない」
「個人や一部の企業に留まらず、社会全体を巻き込んだ持続的な解決スキームが必要だ」
言葉や数字だけでは届ききらなかった層へ、アートという力強くポップな表現を用いて問いを投げかける。そして、寄付という一方向の形ではなく「アートを所有し纏う」というワクワクする体験を通じて、市民社会全体を巻き込んでいく。今回の取り組みは、奨学金問題を「社会全体で解決するアジェンダ」へと引き上げるための、私たちの新たな一歩です。
─ もはや個人の問題ではない、社会課題化する奨学金
「そもそも奨学金は、経済的理由で進学が難しい学生が自分で納得して借りたものではないか」
「普通に働いていれば返済できるはずだ」
「何がそんなに大変なのか、個人の自己責任ではないのか」
そう思われる方も、まだ少なくないかもしれません。だからこそ、ぜひこの機会に、現在の日本において奨学金を取り巻く「真の実情」を知っていただきたいのです。
数字の裏に隠された「選択肢を奪う葛藤」
昨今、ニュースや記事などで「2人に1人が利用」「平均借入額 323万円」「返済期間 15年」といった言葉を目にする機会が増えました。データとして見ると淡々とした印象を受けるかもしれません。
しかし、この数字の意味を紐解くと、「日本の学生の半数が、社会人スタートと同時に平均323万円の負債を抱え、その後30代半ばに至るまでの15年間、毎月返済し続けなければならない」という苛酷な現実が見えてきます。

さらに、統計データだけでは見えてこない、当事者たちの深い葛藤が存在します。

1. キャリアの挑戦への足枷:
毎月の返済が若手の家計を直接圧迫するため、起業、転職、キャリアチェンジ、さらなる勉学(大学院進学や留学)といったリスクを伴う挑戦に踏み出せない。
2. ライフステージの断念:
結婚・出産・マイホームの購入など、人生の大きな選択やライフイベントに対して消極的にならざるを得ない。
3. 信用情報と人間関係のリスク:
万が一、病気や失職などで3ヶ月以上返済が延滞すると、個人信用情報機関(ブラックリスト)に登録される。一括請求を受けたり、保証人である親族との関係が急速に悪化したりするケースもある。
4. 破産という最悪の結末:
2016年までの5年間で、奨学金の負債を含む破産者は1万5,338人(本人・保証人・連帯保証人含む)に達している。
未来を切り拓き、社会で活躍するために学んだお金が、社会に出た瞬間から人生のあらゆる意思決定を縛る足枷になっている。このやりきれない構造的矛盾こそが、後述する橋爪氏のアートの中で、描かれる瞳から流れる「涙」の正体に他なりません。
制度の誕生と社会構造の変化が生んだ「歪み」
なぜ、これほどまでに過酷な矛盾構造が生まれてしまったのでしょうか。それは、奨学金制度が創設された当初と、現在の社会・経済環境との間に生じた大きなギャップに原因があります。
日本の奨学金制度は1943年に閣議決定された国家事業として始まり、戦後の優秀な人材育成と日本の成長を支えてきました。しかし現代においては、以下のような構造変化が起きています。
・大学進学率の向上(進学の一般化)
・国公立・私立ともに続いた学費の格段の高騰
・実質賃金の伸び悩みと、「大卒=高収入」という前提の崩壊

かつては「大学を出て働けば容易に返済できる」モデルであったものが、社会構造の変化により、多くの学生にとって「ただの重い借金」へと変質してしまったのです。
制度が時代に適応しきれなくなった結果生じた問題を、個人の「自己責任」として片付けることには限界があります。育英の仕組みという観点から見れば、本来これは国家的な投資事業です。だからこそ、政策だけに頼るのではなく、民間企業や市民社会、個人をも巻き込んだ持続可能な解決策が必要不可欠——この強い危機感こそが、私たちの活動の出発点です。
─ 橋爪悠也のアート
社会課題としての構造問題を可視化し、多くの人の心に届けるパートナーとして、私たちが共感を寄せたのが現代アーティストの橋爪悠也氏 です。
橋爪氏は、若者文化・現代性・社会性を独自の感性でポップに表現するアーティストです。代表作である「涙をたたえた大きな瞳のキャラクター」に象徴される作品世界は、若い世代の感性にダイレクトに刺さり、奨学金問題の当事者たちにも「自分ごと」として深く響く強烈な力を持っています。
時代のトレンドを捉えながらも、その奥に強い社会的メッセージを秘めた作品性は、当事者世代のみならず幅広い層の共感を生み出します。これは、「奨学金返済を個人の問題にしない」という奨学金バンクのビジョンと、極めて高い親和性を持っています。

橋爪氏ご自身の歩みと、プロジェクトへの共鳴
今回この企画に深く賛同してくださった橋爪氏ご自身も、大学へ進学するルートではなく、自らの表現と行動によってアーティストとしての道を独力で切り拓いてこられた方です。
だからこそ橋爪氏は、「大学に行くこと」や「奨学金を借りること」そのものを安易に肯定・否定するのではなく、「自ら選んだ道を一生懸命に切り拓き、未来につなげようとする若者の覚悟」に深く共感してくださいました。
「若者が自ら選んだ道で、前を向いて挑戦できるように、社会全体で支えたい」
この橋爪氏の価値観は、本プロジェクトが目指す理念と完全に重なり合っています。
ただ悲壮感を漂わせるのではなく、アートが持つ洗練されたポップさと鋭い問いを通じて、当事者の抱える涙と覚悟を可視化する。アートの力、社会変革のビジョン、そして橋爪氏ご自身の歩みが重なったからこそ、本プロジェクトは単なるファンディングを超えた「社会的メッセージ」として発信できると信じています。
「奨学金問題に関心はあるけれど、個人で何ができるのか分からない」「寄付と言われてもイメージが湧かない」と感じていた方も多いのではないでしょうか。本プロジェクトでは、皆様がアート作品を購入してくださったご支援が、ダイレクトに学生の奨学金返済のための支援金へと充てられます。
透明性の高い資金循環と信託保全スキーム
集まった資金は、アーティストへの還元、作品制作費、クラウドファンディングプラットフォーム手数料を除き、利益の全額が奨学金バンクの活動資金となり、若者の奨学金返済支援に直接活用されます。
具体的には、日本学生支援機構(JASSO)・三井住友信託銀行・弊社の三位一体契約に基づく「財産保全スキーム」を採用しています。

1. 信託口座へのプール:集まった返済支援原資は、三井住友信託銀行の専用口座へプールされます。
2. 確実な代理返済:弊社から直接ではなく、信託銀行を通じて毎月一定額がJASSOへ直接送金され、支援対象者の奨学金が代理返済されます。
3. 持続的な支援への再割り当て:調達資金は返済原資の再割り当て金としても活用し、支援対象者の返済支援期間の延長(恒常的な延長、ひいては完済までの継続支援)へとつなげます。
資金は第三者機関である信託銀行を通じて安全かつ確実に管理・充当されるため、高い透明性が保たれます。また、同時に本プロジェクトを通じて「奨学金バンク」の認知を拡大し、さらなる支援者・支援企業のネットワーク構築にも活用してまいります。
「企業による代理返済」と「市民による支援」が合流することで、現場ではすでに新しい変化が生まれています。ここでは、この取り組みに参画している支援企業様と、実際に返済支援を受けて未来へ踏み出した利用者の声をご紹介します。
─ 支援企業さまの声 ─
─ 若者への投資が、そのまま企業の成長と社会的信頼につながる
若手の優秀な人材を採用・育成したいと考えた際、彼らが想像以上に奨学金返済の重圧を感じていることを知りました。奨学金バンクを通じて代理返済制度を導入したところ、社員が金銭的な不安から解放され、より長期的な視点で仕事やスキルアップに挑戦してくれるようになりました。これは一企業の福利厚生を超えた、社会課題解決への参画であり、企業価値の向上にもつながっています。
─『自己責任』で終わらせない企業姿勢を示したかった
学ぶために努力した若者が、社会に出た途端に不利益を被る構造はおかしいと感じていました。企業として彼らの負担を分かち合うことは、持続可能な社会を作る上で当然の責務だと考えています。今回の橋爪氏とのアートプロジェクトを通じて、個人と企業が一緒になって若者を応援する温かい輪が広がることを期待しています。
─ 利用者(奨学金返済中の若者)の声 ─
─ 毎月のプレッシャーが減り、新しい挑戦に一歩踏み出せました
毎月約2万5千円の返済があり、手取りの中から支払うと生活はいっぱいいっぱいでした。本当はデザインの専門スクールに通ったり、リスクを取ってやりたい仕事に挑戦したかったのですが、『失敗できない』という恐怖で諦めかけていました。代理返済の支援を受けられるようになり、精神的な余裕が生まれたことで、ずっと挑戦したかったスキルアップの学びを始めることができました。
─ 社会が自分たちの苦しみを理解してくれたと感じられた
周りにも奨学金を返している友人は多いですが、みんな『自分が借りたのだから』と無理をして誰にも言えずにいました。奨学金バンクの活動や、このようなアートプロジェクトを通じて、社会全体が『一人で抱え込まなくていいんだよ』とメッセージを発信してくれること自体が、当事者にとって何よりの救いになります。
本プロジェクトのリターンは、橋爪氏が本企画の想いに共鳴し特別に制作した、現代アートとしての価値を持つ作品群です。購入して身につけ、日常に飾ることで、支援者様ご自身が社会変革のメッセージを発信することにつながります。
[リターンを一つずつ簡単に紹介]
2026年 9月:クラウドファンディング募集開始
2026年 10月:クラウドファンディング募集終了
2027年 2月:リターンの発送開始
私たちがこのプロジェクトを通じて成し遂げたいこと。それは個人に対して、奨学金返済を「個人の問題」ではなく「社会全体で向き合うべき課題」と捉え直す意識の転換を促すことです。そして、単なる一方向の寄付ではなく、アートを身に纏い発信することで、支援者ご自身が社会変革の主役になれる「共感型の支援」への行動変化を生み出したいと考えています。
また企業に対しては、本プロジェクトをきっかけに、CSR/ESGや採用ブランディングの文脈から、奨学金返済支援に主体的に取り組むパートナーを増やしていきたいと考えています。
通じて私たちが目指す最終的なゴールは、「若者が返済負担から解放され、起業・キャリアチェンジ・結婚・出産といった挑戦やライフステージの変化に、前向きになれる環境をつくること」です。
一時的な支援イベントで終わらせるつもりはありません。
企業・個人・市民社会が連携し、若者の挑戦を後押しする持続可能な支援インフラ(就学支援と育英を恒常的に実現できるエコシステム)へと育てていくこと。本クラウドファンディングは、その大きな社会運動の出発点となるプロジェクトです。
未来を担う若者たちが、背負わされた重圧に涙するのではなく、自らの意思で選んだ道を笑顔で歩んでいける社会を。
皆様の温かいご支援とご参画を、心よりお願い申し上げます。




