▼みなさん、沖縄の歴史を知っていますか?
沖縄の歴史を知っていますか?なかなか知られていないのが現実かと思います。学校の「歴史」の授業でどれくらい沖縄の歴史が出ていたか。(私は全く覚えていません)
地域と歴史に関する仕事を5年ほど続けていますが、県内で沖縄の歴史の認知度は高くないと感じています。歴史に詳しい人はとても詳しく、知らない人は本当に知らない、そのような状況かと思います。では沖縄の歴史は面白くないかと言えば、そんなことはなく、日本史や世界史などで人気のある戦国の歴史を持っています。
沖縄県内においては、もっと郷土に興味を持てるように、県外においては、もっと沖縄を理解してもらえるように、沖縄の歴史がその触媒になるのではないかと考え、活動をしています。そして私たちは歴史を「三山時代(さんざんじだい)」という沖縄の戦国時代の100年にしぼり、それを特徴としています。
初めまして。本プロジェクトを主宰する石田俊輔と申します。沖縄で8年ほど仕事をしています。文化的な側面の強いまちづくり活動をしています。今回のご提案はそれらの経験から出てきたものです。
▼何をするか
今回のみなさまへのお願いは「子ども達に沖縄の歴史を伝える謎解きゲーム」を実現させていただきたいということです。
勉強ではなく、遊びから歴史に接してもらい、子ども達の興味への導線をつけることができたらと考えています。
▼活動から実現したいこと
謎解きゲームは私たちの活動の1つです。
目標は「琉球武将のアニメができること!」
目的は「沖縄について語られることばが増えること!」です。
少しわかりにくいですが、県民が三山時代を楽しんで知ることで、沖縄についての物語を語るようになります。沖縄の歴史は沖縄だけのものです。それを多くの人たちが語ることで、県民は沖縄をより伝えることができるし、県外民は沖縄を聞くことができます。
ニュースを見ると、沖縄と本土の認識の格差が問題になっています。そのことを解決はできませんが、コミュニケーションと理解の一助になると考えています。
▼これまでの活動
地域と歴史に関する行政の活動を企画したり、歴史に関する市民団体の支援を5年間してきました。そこでの学びが今回の活動へとつながっています。
1)郷土の歴史的偉人の「尚巴志(しょうはし)」の普及事業の企画〜実施まで行いました。
尚巴志は600年ほど前に沖縄本島を一つにした琉球史第1級の人物です。が、出身地の市民にも意外と知られていないのが現実でした。そこで、読み聞かせを市内小学校で行うお母さんたちと、尚巴志や琉球史のことについて学び、物語を創作し、それを脚本化し、そして舞台まで作りました。
2)史跡の調査を行いました。
およそ1,000か所の史跡を現地調査を行い、そして住民のみなさんの話を聞きながら、地域の歴史について学ぶ機会を得ました。そこでの学習は、地域行事・祭祀などの活動の意味がどんどん失くなっていくことでした。「あの人が生きていれば、このこと知ってたはずよー」が多くあり、今後も歴史的な意味が失くなっていくことになることが予想されました。
3)南城市内の全小学校4年生に「尚巴志(しょうはし)」の紙芝居の読み聞かせを行っています。
一つの自治体でその自治体出身の人物だけを扱うとなると、どうしても偉人伝になってしまいます。これは仕方がないことですが、歴史の面白さは個性のある人物がぶつかり合うところ(精神的にも、肉体的にも)だと思うので、県域全体での歴史物語を語ることが、琉球史の普及につながるという考えに至ったのです。
そして、今一度三山時代を調べ、3つの勢力+1の武将たちの特徴や歴史資料、言い伝えを頼りに、親しみのもてるキャラクターを作りました。文字よりもイメージは訴求する力が強いからです。
▼プロジェクトをやろうと思った理由
私たちは今まで5年間ほど沖縄の地域の歴史普及を支援する活動を行ってきました。
そこで目にしたのは、沖縄の歴史が知られていない現実でした。また、地域地域での歴史・風習が忘れ去られている実態を身を持って知りました。
これは自分たちの歴史を知らないことは、大きな課題です。それと同時に、地域の魅力的な物語が語られないことは、沖縄にとって大きな損失だと思いました。
これからもグローバル化は避けられませんが、文化の違う人たちが会えば、相手のことを知りたくなります。その時沖縄のことがより語られ、より多くの人が沖縄に親しみを持ってくれたら。
観光が基幹産業である沖縄に来た観光客が、沖縄の人に触れ、沖縄の歴史について語ってもらう機会を得たら。
沖縄のファンを増やす機会が増えていくのではないかと思います。ファンが増えれば、いろんな意味で沖縄の力になる訳です。
私たちがすべてを担うことはできませんが、その一翼を担えるのではないかと考えました。そのため、キャラクターを作ったり、活動を実施したりすることが目的ではなく、「どうしたら広がるのだろう」を形にしていくことが目的となっています。
また、沖縄の歴史を語るとき、悲劇に焦点が当たる傾向にあります。「琉球侵攻」「琉球処分」など。これはこれで、とても大切だと考えますが、悲劇でない沖縄の歴史の提示により何が起こるかも知りたいのです。
▼スケジュール
学校やPTAなど、地域全体を実施の対象にしたいので、2019年度内での開催を予定(全10回)しています。しかし、ターゲット期間は夏休みまでの間です。それまでに開催のための準備をしていきます。
▼資金の使い道
◆活動
琉球武将が活躍する三山時代を知る謎解きゲーム開催(10回)
ゲーム開催後は、解答合わせとともに三山時代についてのミニ・レクチャーを行い、遊びと学びを組み合わせていきます。
◆資金活用の明細
謎解きゲーム開発、広報および実施・ ¥ 60,000円
(解答用紙印刷、募集のためのチラシ、備品・雑費)
粗品グッズ製作・・・・・・・・・・ ¥ 45,000円
(Tシャツ、缶バッジ)
見返り品(送料含)・・・・・・・・ ¥ 60,000円
クラウドファンディング手数料・・・ ¥ 34,000円
合計・・・・・・・・・・・・・・・ ¥ 199,000円
▼リターンについて
今回の募集のためのリターン商品は、沖縄の方々に作ってもらいました。中には、世の中であまり見ないサービスもありますが、それぞれの職能を生かしたものになっていると思います。リターンも楽しんでいただけたらと思います。(ご協力いただいた方々にお礼申し上げます)
▼最後に
私たちの活動は「地域課題の解決」という大仰なものではなく、仕事と生活の中で見つけた「ひっかかり」と、私たち自身が楽しめるものとが合致したものです。そして、楽しめるから続けられる。そんな活動を作り出し、目的地に近づいていくことも楽しんでいきます。
今回、本プロジェクトに関心を持っていただいた方、リターンをご提供いただいた方、そしてご支援していただいた方もあわせて、より多くの人たちが関われるような活動に広げていきたいと考えています。ぜひ、これからもよろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
プロジェクトのサイトはこちらになります。
最新の活動報告
もっと見る金城さんに応援してもらいました
2018/12/12 09:12沖縄県南城市でデザインの会社を経営されている金城さんとお話しました。金城さんは、デザインといっても地域に寄り添いながら、地域に信頼されながら、まさに地域企業として多方面で活躍されています。リターンを出して欲しい旨をお願いしたら、南城市への観光の際にカメラマンになるサービスを提供してくれました。南城市の広報誌も担当しており、おそらく一番多く地域の名所やイベント・祭事などを取材した人です。そんな金城さんがカメラマンになってくれるなんて、そんなサービス今後もないすごい機会なのです。今回のプロジェクトに興味がなくても、金城さんカメラマンを購入すること自体でも十分価値があることかと思います。いつもいつもお願いのみをしている立場ですが、金城さんはいつも笑顔で迎えてくれます。そして、地域の発展のための活動にはいつもサポートしてくれます。ありがとうございます。 もっと見る
琉球の音楽家にも応援してもらいました。
2018/11/27 14:48こんにちは。本日は現在一緒に小学校を紙芝居の読み聞かせに回っているお二人に応援してもらいました。右の男性は新垣さん。沖縄の古典音楽を専門として、全国の舞台を飛び回っています。後は沖縄の古典を背負って立つ方です。でもとても静かで、いつもにこにこしています。左の女性は宮里さんです。パーカッションや太鼓など、リズムを刻んだり、マリンバを演奏したりと音楽的多才な方です。また、琉球交響楽団にも属しています。なんでも話せるお姉さんタイプだと思っています。いろんな方面の方々にご理解、声援をもらいながらプロジェクトを進めています! もっと見る
比嘉さんに応援してもらいました
2018/11/22 17:07先日、沖縄の大先輩である比嘉さんから「おもしろいね」と言ってもらいました。比嘉さんは退職されてから、いままで地域にあまり何もしてこなかったということで、地域活動をされています。地域活動を目指す人たちが集った「市民大学」でお会いしたのが縁で5年ほどのおつきあいがあります。沖縄は亜熱帯ということで、雑草がすぐに生えてくるのですが、地域に花を植える運動をしており、自分たちだけでなく、企業や自衛隊の人たちも参加できるイベントまでにしました。今回のプロジェクトのお話をした時、「僕はあまり沖縄の歴史を知らないんだよね」ということで、プロジェクトが扱っている600年まえの歴史についてお話させてもらいました。大先輩でも沖縄の歴史を知らないということはよくあることで、比嘉さんが特別というわけではありません。1時間半くらい歴史の話をしながら、脱線しながら、話をさせてもらい、「こんな風に教えてもらうとおもしろいよね」というお言葉をもらいました。人に会う時は、少しでも沖縄の歴史の話をさせてもらうようにしています。ちょっとずつですが、広まっていけばいいなと思っています。 もっと見る
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