このプロジェクトについて
クリスマス・イブの東京を舞台にした演劇作品【イレブン・サンタボンバーズ】を舞台化するプロジェクトです。社会の中で声を上げても無視され続けた人々――運転手、宅配員、移民労働者、ろう者、全盲の男性、ブラック企業社員など、十一人のサンタクロース姿の人々が、新人ガイド・すみれを乗せたバスで東京の名所を巡ります。彼らが本当に届けたかったものは何か。声なき人々の叫びをすみれが受け止めるとき、観客の心にも何かが変わる。そんな作品です。
なぜこのプロジェクトを始めたのか
友人にこの作品を見せたとき、彼は言ってくれました。『この作品を実現することで、声をあげられない人が声をあげるまではいかないかもしれない。でも、少なくとも勇気をもらえる。共感を得られる。やったほうがいい』と言ってくれました。その言葉が、私たちの背中を強く押しました。社会の周縁にいて、声をあげられない人たちの存在を、多くの人に知ってもらいたい。そして、その人たちの痛みや孤独に寄り添う経験を、観客の皆さんと一緒にしたいという想いが、このプロジェクトの原点です。
作品が描くもの
※画像の著作権はシバハマ合同会社が権利をもっております。
派遣添乗員のすみれは、初めての一人立ちを迎えた夜、慌てて間違ったバスに乗り込んでしまいます。そこは爆弾入りのプレゼントボックスを抱えた十一人のサンタが乗ったバス。やがてすみれは、彼らを犯人ではなく、一人ひとりの人間として見つめ始めます。名前を呼び、話を聞き、心に触れるうちに、彼らの孤独や絶望、社会から見捨てられた痛みを深く知っていく――。この作品は、見過ごされてきた少数者の声と、その声を受け止めることで成長していく新人ガイドの姿を描く、クリスマス・イブの群像劇です。
この物語の核――多数決ではない社会へ
本作で特に大切にしている場面があります。登場人物たちの台詞です。
タケル「みんなは? みんなの意見は?」
アキム「それは聞かないでいいよ、イレブン」
タケル「なんだと?」
アキム「だって、ぼくらの誰かひとりがそうしたいなら、それでいいんだよ」
グエン「そう、あたしたちは多数決じゃない」
ソラ「そうだ。うん、多数決じゃないよ」
多数決で決まる社会は、少数派にやさしくありません。だからこそ、この物語は多数決ではなく、誰かがやりたいと言ったら、やる。そういう世界を描きたいと考えています。観客の皆さんも、その価値観に触れることで、社会の在り方について深く考えるきっかけになるはずです。
社会への問い

※画像の著作権はシバハマ合同会社が権利をもっております。
毎年クリスマスは、誰もが輝く季節として描かれます。しかし社会の片隅で、声を上げても届かない人たちがいます。彼らはなぜ声を上げるのか。誰も彼らの言葉を聞いてくれないのか。そうした根本的な問いを、この作品は観客に投げかけます。演劇という【体験】を通じて、私たちは一緒に考え、感じ、そして何かが変わる可能性を信じています。
バリアフリー演劇への取り組み――「理解できない」を「理解する」へ
盲ろう者のコミュニケーションについて、当事者に直接聞いてみました。すると、盲の人とろう者が対話するには、通訳を介する必要があることを知りました。指文字もありますが、現実的なやりとりには限界があります。多くの聴者や晴眼者にはこの困難はわかりません。「生まれながら」、あるいは「後天的に」、機能の違いによる情報量の違いだけで、私たちは相手の気持ちがわからなくなります。それは『貧困』についてもおなじことが言えます。お金のある人はお金のない人の気持ちはわかりません。また差別されている人の気持ちを差別している人はわかりません。
本作品は日本語字幕と音声ガイドを提供し、聴覚や視覚に障害のある方も含めた、あらゆる観客が作品を体験できる環境を整えていくよう努力をします。『演劇は誰のものでもあるべきだ』。という、その信念のもと、インクルーシブな舞台創作に取り組んでいます。
私たちについて――すべての人が楽しめるエンターテイメントへ
シバハマ合同会社は、社会の隙間に光を当てる物語を創造してきました。弊社は、アクセシブルなエンタメ実現に向け、多様な当事者や業界関係者と対話・連携を重ねてきました。児童福祉施設の子どもたちをエンターテイメントショーや舞台に招待する【エンタメ・ギフト】、介護現場への訪問型エンターテイメント【訪問らくご】など、すべての人が文化芸術を享受できる環境づくりに取り組んでいます。
バリアフリーへの想い――実践から学んだこと
北沢タウンホールで開催した『桜色の風が咲く』の上映会。この映画は、視力やがて聴力を失いながらも、世界で初めて盲ろう者の大学教授となった東京大学の福島智教授の実話を基に描かれた作品です。
上映中、予期せぬ機材トラブルが発生しました。音声ガイドが入らなかったのです。字幕は見えていたので、ろう者と晴眼者は問題なく見ることはできました。しかし盲の観客は映画の素の音声だけになり、何が起きているか、よくわからないままになります。ろう者の関係者は、何が問題かわからず、「なぜ上映中止なのか?」と代表に尋ねました。「音声ガイドがない」と理由を言うと、「台詞は聴こえます」と言ったので、「字幕がなかったら、あなたは見えるから、上映するんですか?」と答えて、上映は中止しました。そのとき、咄嗟に、客席にいた登壇予定だった視覚障害のあるダンサーMORIKO JAPAN、ろう者の俳優レオ、そして俳優のあまりかなりが即座に舞台に上がり、対話を繰り広げてくれました。
その中で彼らから聞いた言葉が強く心に残っています。『障害を持つ人の視点が広がれば、新しい発想や発見に繋がり、社会もよくなる』『障害がある人に便利なものが、そうでない人にも役に立つなら、選択肢が増えることは誰にとっても良いこと』。このプロジェクトは、その学びを形にした挑戦です。
(上記動画の著作権はシバハマ合同会社が保持しています)
「観ること」が未来を選ぶことになる
ここで改めて問いかけたいのです。この演劇を上演しなかった10年後。もうひとつは、来年、この演劇を上演して、それを100人の観客が見てくれた10年後を想像してください。どちらの未来があなたにとって、好ましくて、インクルーシブで、素敵な未来になるのでしょうか?
ぜひあなたの胸に手をあてて、考えてみて、それがもしも、この作品を上演したほうが明るい未来になるのでしたら、ぜひ、今回のご支援をお願いします。
実現へ向けた現在地
すでに脚本は完成し、キャストの選定、舞台美術、照明・音響の構想も進んでいます。このクラウドファンディングでいただくご支援は、今後の舞台化に必要な制作費、出演者への報酬、劇場確保、宣伝活動に充てられます。皆さんのご支援で2027年には、クリスマス・イブのこの物語を、必ず舞台上で実現できます。
【戯曲】お客様はサンタクロース(このタイトルは本作品の旧題です)
(上記絵コンテの著作権はシバハマ合同会社が保持しています)
リターンについて
今回のご支援いただいた方へのリターンは、定期メルマガと関係者向けのVコンテ動画の視聴になります。今後の第二弾、第三弾の展開では上演に関する権利やスポンサーの権利もご提供していく予定です。私たちは何よりも大切にしていることは、このプロジェクトに共感してくださる皆さんと、一緒に作品を形にできることです。
(上記動画の著作権はシバハマ合同会社が保持しています)
スケジュール
今回のクラウドファンディング終了後、本格的に事前準備とキャスティングを開始して、舞台化へ加速していきます。
最後に
この社会の中で、声をあげられない人たちに、この作品が勇気と共感をもたらすことを。そして観劇いただく皆さんの心が、社会の周縁にいる人たちへ、少しでも向き合うきっかけになることを願っています。ご支援いただくことは、単なる資金提供ではなく、【この社会を変えたい】という私たちの想いに、一緒に寄り添ってくださることです。皆さんのご協力をお待ちしています。
※著作物について、本プロジェクトのサイトに掲載させていただいた画像およびテキストの権利はすべてシバハマ合同会社に帰属します。無断使用転載は固くお断りします。






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