自己紹介
私たちは武蔵野美術大学で学ぶ学生です。
普段は絵画や彫刻、デザインなど、それぞれ異なる分野で制作に取り組んでいます。
今回、私たちは「旅するムサビプロジェクト(旅ムサ)」の活動をこれからも全国へ届けていくために、クラウドファンディングに挑戦します。
旅ムサプロジェクトメンバー(一部です!)
「旅するムサビプロジェクト」とは
全国の子どもたちに、本物の作品を見て、自分の感じたことを自由に話し、表現する体験を届けたい。
「旅するムサビプロジェクト(旅ムサ)」は、武蔵野美術大学の学生が自らの作品を携え、全国の小中学校や地域へ赴き、対話型鑑賞や黒板ジャック、ワークショップ、公開制作などを行う課外活動です。
その始まりは2008年。本学卒業生である中学校の美術教員の「生徒に本物の美術作品を見せたい」という声をきっかけに、学生の作品を学校へ持ち込み、鑑賞授業を行ったことからスタートしました。
旅ムサ活動初期の様子
以来、旅ムサでは、単に作品を“見せる”だけでなく、学生と子どもたち、先生方、地域の方々が一緒に感じ、考え、対話する場を作ってきました。
学生が一方的に教えるのではなく、作品を前に子どもたちと一緒に感じ、考え、対話することを大切にしています。
対話型鑑賞の様子
参加する学生にとっても、旅ムサは自らの作品や表現を他者にひらき、子どもたちや地域と向き合うことで、コミュニケーション力やファシリテーション力、社会と美術をつなぐ視点を磨く大きな学びの場でもあります。
旅ムサは、学生が教える側・子どもが教わる側という一方向の関係ではなく、学生と子どもたちが共に学び合うプラットフォームでありたいと考えています。
♦︎プロジェクトの仕掛け人

三澤 一実 武蔵野美術大学 美術教育・教職課程主任教授
大学での4年間、様々な地域と人に出会う旅の体験は、生涯において自分自身を考えるかけがえのない時間になります。旅先で出会ったどんな些細な出来事も自身の学びとして人生の記憶に刻み込まれ、大学で学んだことを社会で確かめるよい機会になっていきます。
そんな学びのきっかけをつくるのが「旅するムサビ」です。私自身、自分の学生時代にこのような学べる機会があったらよかったなあと、つくづく思うのです。
2008年の開始以来、17年間にわたり、25都道府県と海外で590回以上実施してきました。2017年度には、その実践が評価されグッドデザイン賞も受賞しています。
旅ムサは、作品を運ぶ活動であると同時に、子どもたちの感性や対話の場を運ぶ活動です。
プロジェクト立ち上げの背景
小中学校では、図画工作・美術に触れる時間が限られています。
旅ムサは、こうした学校や地域に、学生自身の作品と対話の場を届ける活動として続けてきました。
しかし、旅ムサは学生の自主的な企画・運営によって成り立っている活動です。
これまでは学生の自己負担や大学からの補助、自治体・企業等からの支援を組み合わせながら運営してきました。
近年は、十分な資金を継続的に確保することが難しくなっています。
特に学生の交通費負担が大きく、参加したくても費用面で断念する学生がいる、良い企画があっても継続・拡大しづらい、さまざまな地域からの声があってもすべてに応えきれないという課題が起きています。
この活動をこれからも全国で継続し、より多くの子どもたちへ届けていくために、今回クラウドファンディングに挑戦します。
旅ムサでは多くの子どもたちと関わり美術に触れます
活動内容の詳細
旅ムサの主な活動をご紹介します。
対話型鑑賞では、学生の作品を前に、「何が見える?」「どう感じる?」と問いかけながら、一人ひとりの見方や感じ方を引き出していく鑑賞授業を行います。

朝鑑賞は、朝学習の時間を活用して、学級担任の先生がファシリテーターとなり対話型鑑賞を行う活動です。

黒板ジャックは、登校前の学校の黒板に巨大なアートを描き、朝やってきた子どもたちを驚かせる活動です。学校の日常に、突然"非日常"を立ち上げます。

黒板ジャックの制作風景はこちら!
ワークショップ・公開制作では、空き教室や学校・地域の場に滞在しながら、制作過程そのものを開いたり、子どもたちと一緒に作品をつくったりする活動を行います。

旅ムサステイでは、旅先に1週間から2週間程度滞在しながら、小学校などの施設を借りて作品制作を行い、作品展示や鑑賞授業、黒板ジャックなどを行う試みです。

これまでの実績と歴史
旅ムサは、17年間にわたって全国各地で活動を続けてきました。2008年開始から25都道府県と海外で590回以上実施し、2025年度は国内外で40件実施しました。
また、旅ムサの経験を通して美術に興味を持った子どもたちが、本学に入学し自身が旅ムサを行う立場になったり、美術を通して地域課題を解決する仕事に就くなど、旅ムサを通した美術の循環も生まれています。
つまり旅ムサは、武蔵野美術大学の一活動にとどまらず、日本の美術教育を再設計していく一つの実践として、少しずつ広がり始めています。

プロジェクトの意義
旅ムサが届けたいのは、単なる「美術の授業」ではありません。作品を前にして、「これが正解」と教わるのではなく、「自分はこう感じる」と、一人ひとりが自分の感覚を言葉にし、他者の感じ方に出会う場をつくることです。
そこでは、子どもたちは美術の面白さに触れるだけでなく、自分の考えを表現する力、他者との違いを受け止める力、正解のない問いに向き合う力、想像し、対話する力を育んでいきます。

皆さまからのご支援によって、旅ムサはより多くの現場へ向かうことができます。
美術館のない地域や美術と触れ合う時間が減ってしまった学校へ作品を持っていき、子どもたちが初めて"本物の作品"と出会う機会をつくる。
旅ムサは、作品を運ぶ活動であると同時に、感性や対話の場を運ぶ活動でもあります。
リターンについて
支援してくださった皆さまには、活動への参加感や共創感を大切にしたリターンをご用意しました。
♦︎グッズ型リターン
6,000円:【グッズで応援!】ミニクロッキー帳+旅ムサプロジェクトからのサンクスカード&オンライン報告会参加権

10,000円:【グッズで応援!】MAUキャンバストート(なちゅらる)+旅ムサプロジェクトからのサンクスカード&オンライン報告会参加権

♦︎活動後援型リターン
15,000円:【学生を応援!】交通費サポーター+旅ムサプロジェクトからのサンクスカード&オンライン報告会参加権
旅ムサに掛かる交通費をサポートいただきます。
30,000円:【学生を応援!】活動費サポーター+旅ムサプロジェクトからのサンクスカード&オンライン報告会参加権
旅ムサで使用する材料費や作品の輸送費などをサポートいただきます。
♦︎共創型リターン
50,000円:【パトロンで応援!】黒板ジャック サポーター
★武蔵野美術大学芸術祭のテーマに合わせて、1枚の黒板にモチーフ追加+お名前を記載します
・芸術祭(10/24・土)にて開催する黒板ジャックイベントにご招待します
・ライブペイント時間:10時~18時(10時頃から黒板に描き始めます)
・芸術祭に来られない場合でも、完成画像と制作動画はデータにてお送りいたします。

100,000円:【パトロンで応援!】黒板ジャック ゴールド サポーター
★武蔵野美術大学芸術祭のテーマに合わせて、1枚の黒板に大きめの動物モチーフ追加+お名前を記載します
・芸術祭(10/24・土)にて開催する黒板ジャックイベントにご招待します
・写真の絵(モチーフ)は一例です。複数種類の動物から選べます。
・ライブペイント時間:10時~18時(10時頃から黒板に描き始めます)
・芸術祭に来られない場合でも、完成画像と制作動画はデータにてお送りいたします。

これらのリターンを通じて、共に子どもたちの未来をつくる仲間として参加していただきたいと考えています。
資金の使途
今回のクラウドファンディングでは、特定地域への企画ではなく、旅するムサビ全体の継続と拡張を支える資金を募ります。
旅するムサは、1回きりのイベントではありません。
今回の支援は、次の10年の旅ムサをつくる支援になります。
目標金額ごとの使途
♦︎100万円 達成でできること
学生の交通費・宿泊費などの負担を軽減し、旅するムサビの活動を安定的に継続できる土台を整えることができます。
♦︎200万円 達成でできること
より多くの学校・地域へ活動を届けるために、作品運搬費や材料費、現地での企画運営費を拡充することができます。
♦︎300万円 達成でできること
新たな地域展開や継続実施に向けた体制づくりを進め、旅するムサビの次の10年につながる活動基盤を強化することができます。

応援コメント
「旅するムサビプロジェクト」の活動に深く共感し、応援してくださっている皆さまからの温かいメッセージをご紹介します。
樺山 祐和武蔵野美術大学学長
日頃より本学の教育・研究活動に温かいご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
旅するムサビプロジェクトは、学生が地域に赴き、人々と対話しながら新たな価値を生み出す実践の場です。美術の力を身近に感じていただくと同時に、学生自身も大きく成長する機会となります。
本プロジェクトにて、より多くの地域へ美術の魅力と可能性を届けるため、クラウドファンディングを通じた皆様のご支援をお願い申し上げます。
皆様からの温かいご協力が、学生の学びを支え、創造の輪を全国へ広げる大きな力となります。

2009年に「旅するムサビ」「ムサビる!」が始まり、今年で18年目を迎えることをうれしく思います。
このように学校や地域社会と連携した取り組みが継続している一番の理由はムサビ生のひたむきな情熱と実行力でしょう。ありがとうございます。それが本校では生徒の変容として、美術への取り組み、表現力や思考力の向上がみられます。そして学校も当たり前のように「ムサビ」を受け入れ、美術的な文化を作り上げたといえると思います。これは大きいことですよね。
今後も学校の中に「美術という生き物」が生息し、そして多くの生徒に美術の楽しさ素晴らしさを届けていただけることを期待しております。

学校を訪れ、児童・生徒の皆さんの前に立ったときの緊張感は今でもよく覚えています。現場での実践はどれも貴重な経験になりました。
また、活動を通して美術について考え、さまざまな人と対話を重ねる機会を得られたことは、今でも自分の財産になっていると感じています。
各地の方々との交流はもちろん、その土地ならではの名所を訪れたり、地域特有の食文化に触れたりすることができたことも貴重な経験でした。
今後も旅するムサビプロジェクトが多くの学生さんにとって豊かな学びの機会となることを願っています。
最後に
美術は、何か一つの正解を教えるものではありません。だからこそ、自分の感じたことを言葉にしたり、他者の見方に出会ったりする中で、人は少しずつ世界の見え方を広げていけるのだと思います。
旅ムサは、そうした体験を、教室や地域の日常の中に生み出してきました。
旅ムサを通して、子どもたちにとっては新しい世界に出会うきっかけに、学生にとっては自分の表現が社会とつながる実感になることを願っています。

皆さまのあたたかいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
武蔵野美術大学




