25歳、銀行口座の残高は3200円。死ぬか、路上生活か。
こんにちは。皆銭文哉です。
『みんな死ねばいいのに』は、ぼく25歳のときにSNSコンサル詐欺に遭い、全財産を失った過去を描いた実話の映画です。
当時のぼくは、会社員で、仕事が全くできませんでした。
上司から毎日のように会議室へ呼び出され「お前は何ができるんだ」「お前を採用したのは失敗だった」と言われました。しかし、ぼくは自分が何を間違えたのかさえ理解できず、ただ謝ることしかできませんでした。
日曜日の夜になると、翌日の出社が怖くて身体が震え、眠れませんでした。かと言って遅刻なんてしたらとんでもないことになるので、始発で会社へ向かい、朝5時に到着してから上司が来るまでの約5時間、休憩室でお笑いコントやラジオを流して精神を保っていました。
身体も心も限界になり、2ヶ月で退職しました。
退職届は出さず、日曜日の早朝に泥棒のようにこっそりオフィスに忍び込み、保険証だけ自分のデスクに置いて、月曜日から出社しないという最後でした。上司から電話がかかって来ても出ません。社会人としても人間としても最低の辞め方をしました。絶対に真似しないでください。
会社を辞めたことを親に言えませんでした。毎朝スーツとジャケットを着て出勤するふりをし、図書館へ通いました。朝から好きな本を読み続けました。物語の世界に閉じこもり、現実から逃げていました。そして閉館時間になると家に帰り、さも会社で疲れたような素振りで母に話していました。
次の会社は3ヶ月で同じように夜逃げするように辞め、その次の会社は半年で倒産しました。転職と退職を繰り返し、親からも愛想を尽かされ、とうとう実家を出るよう求められました。
130万円の詐欺被害
練馬のゴミアパートでの一人暮らしが始まりました。その時点でぼくは、会社員として生きることを諦め、SNSで生きて行くことを決め、SNSのコンサルに申し込みました。詐欺でした。
「動画の最後に『詳細はコメント欄へ!』って言えばバズります!」
この情報だけ渡されて、他の質問にはほとんど答えてくれませんでした。
被害総額は約130万円。クレジットカードの分割払いで、毎月20万〜30万円が引き落とされる状態でした。
ATMで口座残高を確認すると、残っていたのは1万円未満でした。
無職なので、銀行残高がとんでもない勢いで減っていきます。3か月以内にSNSで収益を作れなければ、家賃すら払えなくなります。
映画アカウントをつくったのに全然伸びない。既に100万以上払ったのに全然稼げない。
それでも、諦める訳には行きませんでした。もう普通の会社員としての人生を諦めたぼくにとって、SNSが最後の逃げ場所だったので、ここで失敗したら死ぬしかないと本気で思っていました。
朝起きて映画を観て、その内容を投稿にする。風呂に入る時間も惜しいので、真夏に1週間、風呂も入らずほとんど寝ず、ずっとSNSで動画を投稿していました。
自分の身体が臭すぎて耐えられず、ようやくシャワーを浴びたときは、体がフラフラとよろけました。
「立ってたら倒れて頭を打つかも」
そう思って浴室に蹲って水を浴びていました。いま自分の顔を流れている水滴が、シャワーなのか、汗なのか、涙なのか分からない状態でした。そして風呂場から出ると、また動画を撮影して投稿しました。それでも、全くバズりませんでした。
最初のバズと、初めての3万円
転機になったのは、「Netflixで観られるおすすめ3選」という投稿でした。
初めて大きく再生され、「こうすれば人に届くんだ」という感覚をつかみました。
そして初めてPR案件の依頼が来ました。報酬は3万円でした。
3万円で家賃も払えません。それでも、会社からの給料ではなく、初めて自分の力で稼いだ3万円でした。嬉しくてベッドの上でスマホを握りしめて泣きました。
そこからは早かったです。自転車と同じで、一度バズの感覚が分かると、その後は10万再生規模の投稿を継続的に出せるようになりました。2021年、フォロワー0人から始め、約3か月で約10万フォロワー、100万再生、月30万円規模の売上を達成しました。
映画監督になりたい
中学2年生の夏休み、細田守監督の『サマーウォーズ』を観て、衝撃を受けました。
「何だこれ」と何度も繰り返し見ました。TSUTAYAさんでレンタルし、再生し、終わったらまた再生するを8回連続で繰り返し、気付いたら朝になっていました。
そのときに「こういう映画をつくりたい」と思いました。映画監督になるため脚本を書き続け、出版社に応募し、大学で初めてカメラを持ち、映像制作を始めました。
中学2年生の時に心に灯った炎が、30歳になった今でもぼくを突き動かしています。
SNSのフォロワーも収益も、ぼくにとっては目的ではありません。映画を作るためのツールです。
そして2026年7月8日の誕生日を前に、20代最後の挑戦として、映画制作を決めました。
3か月で、90分の長編映画を作りました。

2026年4月2日頃に制作を決め、脚本を書き始めました。何度も修正しました。修正しすぎて結局何が作りたいのか分からなくなるときもありました。それでも修正をしました。完成稿が出来上がるまでに12回書き直しました。

脚本ができたら、次は俳優を集めなければいけません。
映画アカウントでキャストを募集すると、714名の応募が集まりました。

倍率714倍の関門を潜り抜けて、主役に選んだのは溝口悟光さんでした。抜きん出て上手でした。撮影中に仲良くなりすぎて、一緒に熱海旅行に行くほどの仲になりました。
本撮影は2026年6月4日から8日までの5日間。キャスト14名、スタッフ10名、合計24名で撮影しました。
読み合わせでキャストを交代したこともありました。
撮影2日前にロケ地が使えなくなったこともありました。
台風が撮影日程と被ったときもありました。
予算もスタッフも限られていたので、衣装を用意する余裕がなく、役者の皆さんに自前の衣装をお願いしたこともあります。
何もかもが初めてで、冗談抜きで、現場は1時間おきに何かしらのトラブルが発生しました。
実際の撮影風景、場面写真、オーディション映像などは、クラウドファンディングのリターンに入っているので、ご興味があればぜひご覧ください!
冒頭にもお伝えしましたが、ほぼ全て実話です。
このクラウドファンディングで実現したいこと
この映画で伝えたいのは、「夢は叶う」ということです。
映画監督になりたいと中学2年生のときに誓って、本当に映画監督になってしまいました。
いま目標がある人、でも何をすればいいか分からない人、あと一歩の勇気が出ない人、全てに見て欲しいです。ぼくは全く同じ道を通りました。想像を絶する地獄のどん底まで堕ちました。本気で死のうと思いました。でも地獄に堕ちてでも叶えたいから「夢」なんです。本気で願い行動すれば実現するんです。
今後のスケジュール
映画本編の映像・編集はすでに完了しています。現在は公開に向けた最終確認、上映準備、リターン提供準備を進めています。
2026年8月中旬:完成版の最終確認、プロジェクトページ調整、リターン提供準備
2026年8月下旬:支援者向け連絡準備、試写会・舞台挨拶・食事会・交流合宿の詳細調整
2026年9月:完成披露試写会、監督舞台挨拶、食事会、交流合宿などイベント系リターンを順次実施予定
2026年9月頃:本編オンライン先行視聴URL、メイキング動画、映画100本リスト等を順次提供予定
2026年9月以降:国内外の映画祭への出品、劇場上映、イベント上映を順次目指します。
各イベントの詳細日時・会場は決定次第、メールまたはCAMPFIREメッセージでご連絡します。会場手配の都合により時期が前後する場合がありますが、支援者の皆さまには活動報告を通じて進捗をお伝えします。
支援者の皆さまには、2026年9月頃にオンラインで本編をご覧いただく予定です。視聴用URLはメールまたはCAMPFIREメッセージでお送りします。
完成後は、国内外の映画祭への出品を目指します。
この作品を、より多くの人へ届けたいです。
今回の支援金は、全て次回の映画の制作費に充てます。こちらも年内に撮影予定です。
映画『みんな死ねばいいのに』をより多くの人へ届け、次の映画を皆さんと一緒に作るために、ご支援をお願いいたします。



