【自己紹介】
はじめまして!「寿々木家を生まれ変わらせる会」です!
下高井戸で長年にわたり、お蕎麦屋さんとして親しまれてきた「寿々木家」。
約90年続いてきた地域の憩いの場は、惜しまれつつも、2025年にその長い歴史に幕を閉じました。
その寿々木家を次の時代へ受け継ぎ、生まれ変わらせるためのリノベーションプロジェクトをきっかけに、「寿々木家を生まれ変わらせる会」は発足しました。
本プロジェクトは、オーナーである菱川家を中心に、
建築設計に建築家の山野井靖さん、
不動産仲介と管理にR不動産の黒田良太さん
不動産コンサルティングに株式会社アラウンドアーキテクチャー、株式会社奥田、
工務店に木部工務店、
昨年から検討を重ねて、やっと5月に無事改修の工事が始まりました。
改修が完了すると「4階建てのテナントビル」に生まれ変わります。

改修前の寿々木家
寿々木家のビルがまた地域の憩いの場に。
本プロジェクトでは、下高井戸の地域の皆さんのお腹も心も満たし、愛されてきた「寿々木家」のビルのリニューアルをし、また新たな下高井戸の憩いの場にすることを目指しています。
「これからも地域の方々が立ち寄りやすく、愛され続ける場をつくりたい」
というオーナーさんたちの想いを形にすべく、チームで考えてきました。
その中で思い付いた事として、「誰でも入れる共用部にイラストレーションを描くこと」です。
テナントビルなので、テナントの中は各店舗が内装工事を行い、自由にそれぞれの個性が表現されていくのですが、このビルならではの魅力を共用部分で作りたいと思っています!

リニューアル後イメージ
下高井戸商店街にオープンな形で、1階の店先から屋上まで至る階段部分にイラストレーションを描く予定です。
そして今回、案内標識・看板やイラストレーションを総合的にデザインするサイン計画を担当するのはイラストレーター田渕正敏とグラフィックデザイナー松田洋和のユニット「へきち」です。
田渕さんは青を基調としたイラストを得意とする、新進気鋭のイラストレーター、松田さんは昨年、日本のグラフィックデザイン界で注目される若手の登竜門JAGDA新人賞を受賞されたグラフィックデザイナーです。
へきちインスタ
https://www.instagram.com/hekichi_info?igsh=MXd4dXdiN2xvbTVxYg==
田渕氏インスタ
https://www.instagram.com/blue_drybrush?igsh=MW81cHl3ZjRwNXI4dA%3D%3D&utm_source=qr
松田氏インスタ
https://www.instagram.com/matsuda.hirokazu.qu?igsh=MTM2OXFnY3R3ZHRw
本プロジェクトで頂いた資金は、
このイラストレーションにかかる費用にまずは充当させていただきたいと考えています。
完成したら皆さん是非見に来てください!

階段の空間にイラストレーションを施し、移動を楽しく

屋上にもイラストレーションを。新しい駅舎が完成したら、ホームからも見ることが出来る想定。
寿々木家の歴史を振り返る。
寿々木家は、先代が尾張一宮木曽川から上京し、新宿柳町寿々木家で修行を経て、昭和13年に下高井戸で開業したのがその始まり。
そして、昭和47年11月、現在のビルにリニューアルオープンしました。
それからは1,2階でお店をやりながら、3,4階をオーナー家族の住まいとして利用していました。
お父さん、お母さん、そして5 人の子どもの大家族で、かつては家族総出でお店を切り盛りしてきました。
年越しそばのシーズンは大忙し。
大晦日には家族全員で集まり、孫たちも手伝ってくれるほど、地域のお店として愛され続けました。
ご家族は和気あいあいととても仲良しで、家族みんなで協力し合ってお店を経営してきたのです。

ビルの3階・かつての住居部分
先代の御祖父さんの代から引き継いだ父・孝明さんはとても器用な方。
寿司屋やラーメン屋など様々な店で見た技術を、どんどんお店のメニューに何でも取り入れたそうです。
ちなみに数ある人気メニューの中でも「野菜そば」はゴマ油の効いた野菜炒めとそばの相性が抜群の寿々木家オリジナルの一品。
また、カツ丼や天ぷらも美味しいと評判で、つゆにこだわり、ちょっと甘めの味付けが評判でそれを求めて通う人も多かったとのこと。
「甘さ、すなわち美味しさ」と語るお母さん昌子さん。
「引き立て、打ち立て、茹でたて」にこだわりながら、多才な孝明さんと、思いやりのある昌子さんにより下高井戸の方に喜んだもらうため、メニューが多いのも寿々木家の特徴でした。

孝明さん
昨今、世田谷蕎麦商組合は40〜50軒ありましたが、現在は10軒程に減りました。
下高井戸商店街も世代交代もあり個店も減少し淋しくなりつつあります。イベントも縮小しつつあるそうです。
そんな折、皆様の暖かい支えがあり、「美味しさと健康」のテーマを追求することが出来ました。
たわいない世間話で笑顔が生まれ「美味しい蕎麦を食べおしゃべりして元気もらえた」と言って下さるお客様もいました。
「単に食事をするだけではなく、ふらっと来て、何気ない会話ができることが大切。」
「人間関係は挨拶から始まり、やっぱり無駄な時間も共有することが大事。」
と語る昌子さん。
同時に「他の地域から来た人が、下高井戸いいね!と思ってもらえるような場所になってほしい。」
と下高井戸商店街への思いもとても強いお二人。
昌子さん
惜しまれつつも長い歴史に幕を閉じた
そんなご夫婦も、年齢と共にご病気などもあり、入院や手術を繰り返すようになってくると、体力が限界を感じることが多くなったそう。
そんな中で家族で話し合い、閉店を決断しました。
多くの人が閉店を知れば駆けつけてくることは分かっていつつも、混み過ぎてしまうことも懸念され、閉店は地域の方にもあえて広く告知をせず、静かにその日を迎えました。
その後、今回の改修の計画が始まり、
残った沢山の食器などを軒先に並べてフリーのガレージセールをしている中で、地域の方が思い出を語ってくださったり、
リニューアル後どんなお店が欲しいかを自由に答えてもらうと、「蕎麦屋」という声がとても多いなど、
地域皆さんの心の中に「寿々木家」が根付いていたことを改めて気付く機会になりました。

下高井戸シネマなどレトロさが残る下高井戸
下高井戸は京王線で新宿から約10分ほどと都心からのアクセスも良く、世田谷線も走っている為、毎日多くの人が通る駅です。
また個人店も多く残る商店街が魅力の街です。
ただそれでも「商店街は昔に比べると、少し寂しくなってきた。」と語る昌子さん。
どこの商店街も同じような課題を抱えている中、下高井戸商店街も例外ではない。
かつての下高井戸商店街では、阿波踊りやハロウィンなどをやっていたそう。
ただ現在も、大さくらまつり、サマーフェスティバル、しもたか音楽祭の3大祭りで、地域を活性化しようという想いは繋がれています。
そんな中で寿々木家も新しいフェーズを迎え、形は変わってもその想いはリニューアル後のビルにも繋がり、地域を盛り上げる場になって欲しいと思っています。
下高井戸商店街に思い入れがある、地域を活性化したい、下高井戸を盛り上げてくださる方に入居頂けたらそんな嬉しいことはありません。

京王線

世田谷線
下高井戸シネマ

レトロな扉がたまらない
気になる現在の進捗
前述しましたが、5月中旬から無事にリノベーション工事が始まり、11月下旬ごろに完了予定です。
工事と同時にいっしょに下高井戸を盛り上げてくれるテナントの入居者さんを募集中です。
気になる方は気軽にご連絡ください!!
リターンについて
クラウドファンディング支援プラン案
① 5,000 円 サンクスメール
②10,000 円 割箸サンクスレター
③ 20,000 円 湯呑1階+割箸サンクスレター
④ 20,000 円 湯呑2階+割箸サンクスレター
⑤ 20,000 円 そばちょこ+割箸サンクスレター
⑥ 50,000 円 椅子+割箸サンクスレター
⑦ 100,000円 椅子+ビルに名前クレジット+割箸サンクスレター
↓リターンイメージ画像

箸+ 寿々木屋限定の箸袋:出前時にお客さんに配っていた箸+ 寿々木屋限定の箸袋。

器:蕎麦屋で実際に利用していたそばちょこと湯呑み。

椅子:お店で使っていた椅子。角がすこし擦り切れているのも、また味がある。
下記、思い出の品たち(※リターンではありません)

メニュー立て:「エビスビールあります。」の文字もかすれ始めている年季の入ったメニュー立て。

おしながき:達筆で書かれたおしながき。お知り合いの方に書いていただいたそう。

メニュー表(おしな書):メニュー豊富で有名な寿々木屋のメニュー表。
スケジュール
2026年5月〜11月末 改修工事
7月中旬 クラウドファンディング開始
8月中旬 中間報告
9月下旬 クラウドファンディング終了
11月前後 リターン発送・支援者への活動報告
10月〜11月末 改修工事終盤・開業準備
2027年1月 リニューアルオープン予定 ※入居店舗次第
最後に
寿々木家は、長いあいだ下高井戸の街とともに歩んできたお店です。
お蕎麦を食べに来る場所でありながら、ふらっと立ち寄って会話をしたり、家族や地域の人たちが自然と集まったりする場所でもありました。
今回のリニューアルは、単に古い建物を新しくするためのものではありません。寿々木家に残っている記憶や空気感を受け継ぎながら、これからの下高井戸にとって、また新しい出会いや交流が生まれる場所をつくるためのプロジェクトです。
店先から屋上へと続く階段に描くアート・イラストも、そのための大切な仕掛けのひとつです。商店街を歩く人がふと足を止めたり、建物の中へ入ってみたくなったり、下高井戸の街に少しでも明るい表情が生まれるような場所にしていきたいと考えています。
孝明さん、昌子さんも
「食を通じて皆様との良き出会い、そして長きにわたり、ご愛顧ご支援、誠にありがとうございました。下高井戸商店街のご発展を祈念し、愛され楽しく食事、買い物が出来るよう、また、憩いの場としても気軽に立ち寄れるビルを目指して行きたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。」
と想いを語ってくれました。
かつて寿々木家に通っていた方、下高井戸に思い入れのある方、これからの商店街を一緒に面白くしていきたい方に、ぜひこのプロジェクトを応援していただけたら嬉しいです。
皆さまからのご支援を、何卒どうぞよろしくお願いいたします。
photo : 風香
最新の活動報告
もっと見る
プロジェクトレポート①山野井靖 /建築家
2026/08/07 08:00寿々木家さんとの出会いはじめまして。寿々木家ビルの改修設計を担当しています山野井建築事務所の山野井と申します。寿々木家さんと出会いは、昨年7月に耐震診断、耐震補強工事に特化した会社が主催するイベントで弊社の取り組みを講演させていただき、参加されている方の中に寿々木家ビルのご家族様がいました。講演後にお蕎麦屋さんを畳んだ話しや、旧耐震の寿々木家ビルを耐震改修してテナントビルに改修したい、という話しを伺いました。建物の耐震診断のために劣化調査をまだ実施していない様子でしたので、ご依頼を受けて、講演会の数日後には調査に伺い、寿々木家の皆さんとはじめてお会いしました。自然と人がお父さん、お母さんのまわりに集まる調査に伺うと、お店を畳んで数ヶ月が経っていましたが、建物の中はお蕎麦屋さんだったころの客席や厨房、調理道具やお皿の数々、テーブルの上には薬味やメニュー表がそのままの形で残っていました。残置物が残っていると調査ができなかったため、数ヶ月にわたり残置物を撤去してもらってはコンクリートの劣化の調査を進めました。残置物の中にはまだまだ使える新品未使用のお皿やどんぶり、調理器具が沢山残っており、お金を払って片付業者に依頼するのはもったいない状況でした。寿々木家のシャッターを開けてもらい、お父さん、お母さん、ご家族様と一緒に、地域の方に自由にお持ち帰りいただけるフリーのガレージセールをビルの店先で行うことにしました。寿々木家は急にお店を畳んだこともあり、久しぶりに開いたシャッターに、常連さんからは、「どうして畳んだの?」「心配していましたよ。」「これからどうするの?」という声があちこちで聞こえ、皆さん、お店を畳んだ経緯やこれからの寿々木家ビルの話しを真剣に聞いています。常連さんも寿々木家のご家族もお互い、「ちゃんと挨拶ができてよかった。」と言っているそのやりとりが、今でも私の心に残っています。気がつけば、寿々木家ビルの前は人だかりになっていました。「どんなビルになって欲しい?」「どんなお店があるといい?」とお母さんの質問に対し、寿々木家ビルの未来像を皆さん自由に書いていました。街行く人の思いを寄せる姿に、改めて、地域の方々に本当に愛されていたお蕎麦屋さんだったんだなと感じることができました。空っぽのビルに、水のような、お蕎麦のような長い生き物「JUJU」を宿すお父さんとお母さんは、最初の頃の打合せから、1階はお粥専門店や和食が入って欲しい、自分たち高齢者でも気軽に利用できる場所が欲しい、下高井戸に会議室やホールが少ないから、上階には、多目的に使える場所があったらいいな、といった具体的なイメージを持っていました。1階のテナントを1テナントの大きな区画にするか、あるいは、敷地内に細い通路を作って2坪程度の小さなテナントを何店舗か作るかを検討した時には、真夏に、ご高齢にも関わらず、参考となりそうな都内の建物を一緒に見て回り、下高井戸ではこんなお店が入りそうとか、こういうお店だと使ってくれそうといったイメージを持ちながら、寿々木家ビルの再生計画を進めていきました。それでも新築の商業ビルではないですし、元々3,4階は住宅だった場所をお店に改修しようとしています。わざわざ3,4階のお店に行きたいという理由がなければ誰もいかないでしょう。EVもなければ、道路から直接見ることができない3、4階のお店は気がついてもらえません。「寿々木家の店内やシャッターに下高井戸の祭りや、音楽祭のポスターをペタペタ貼っていた。」「街の掲示板のような賑やかな廊下や階段室にしたい」「新しくなる建物の名前はJUJUはどう?寿々木家の寿々からとって!」打合せの中でのお父さん、お母さんとの会話を思い出しました。空っぽになったスケルトンビルに、水のような、蕎麦のような、長い一本の道を通すというアイデアがチームの中に湧いてきました。歩いていたら、映画祭のレッドカーペットのような特別な床に歓迎され、建物にふらっと入ってみる。招かれるように屋上まで上がったり、下りたりするなかで、気になったお店に入ってみる。商店街のような雰囲気が店先から屋上までつながっていくビルにできないだろうか。それは、空っぽになるビルに、水のような、お蕎麦のような長い生き物が新しい生命体「JUJU」として宿るイメージが湧いた瞬間でした。JUJU(寿々)が目指すもの下高井戸のみならず、行きつけの定食屋や居酒屋、カフェなどの飲食店やパン屋、ケーキ屋、本屋、レコード屋など物販店を思い出してみると、店先のガラスや壁に貼られたポスター、掲示物が賑やかで、店内の客席やトイレの中まで掲示物で賑やかな印象があります。寿々木家ビルの再生では、イラストレーターの田渕正敏さんとグラフィックデザイナーの松田洋和さんによる「へきち」による壁の模様や床のペイントが共用部を楽しく演出してくれます。ビルの店先から屋上まで延びている一つの長いイラストレーションでもあり、これから入店するテナントのための下絵にもなっています。新しく入店したテナントは、このマス目に沿ってお店のポスターやメニュー表などの掲示物をペタペタ貼ることができます。フロアごとにテナントの個性が強くでると良いですし、下高井戸商店街のポスターが沢山貼られた街の掲示板に生まれ変わることも期待しています。現在進行系中の京王線の連続立体交差事業により、下高井戸駅の駅舎が新しく整備されると、駅のホームから、あるいは、電車の車窓から屋上のイラストレーションがよく見えるようになるだろうと予想しています。下高井戸駅に降りたことがなかった人もこのイラストレーションをきっかけに下高井戸に降りて街歩きをしてもらえるといいなと思います。JUJU(寿々)の名前には、永く継づく、という意味や、循環、という意味も込められています。築54年のお蕎麦屋さんのビルを再生し、「これからも地域の方々が立ち寄りやすく、愛され続ける場をつくりたい」お父さん、お母さんからのバトンは下高井戸を盛り上げてくれる方々に渡されようとしています。寿々木家ビルが人と街を継なぐだけなく、次の世代へと引き継がれるビルになるように。その願いが、JUJUの原点でもあり、目指すところでもあります。山野井靖建築事務所 山野井靖 もっと見る






コメント
もっと見る