差し入れたのはアイスではなく、ひととのつながりでした
夏にアイスの差し入れがありました。先生から、その日に差し入れがあることを聞いていて、みんな朝から「何が来るんだろう?」と嬉しそうな顔をしていました。レモン味の凍るアイスでした。暑い日にアイスが食べられて嬉しかった、贅沢でした。
ある少年は、差し入れのある日の風景を教えてくれました。一瞬で口に溶けてなくなる経験がとても「贅沢」であったと言います。
いま思い出しても嬉しい気持ちになります。少年院に入って半年近く、自分には誰も面会が来ませんでした。でも、それは自分の責任であり、悪いのは自分だからとあきらめていました。しかし、差し入れをもらって、嬉しかった記憶はいまでも強く残っています。
自分の行為によって少年院にいること、自分の責任であることは理解されていました。面会のない日々は孤独であったそうです。しかし、差し入れを貰った記憶は、出院して更生自立したいまでも強く残っているそうです。
差し入れはありましたよ!もらったときはやっぱり嬉しいですし、「外」を感じることができたり、いろいろなひとに支えてもらっていることを実感できたりしました。
また、ある少年は差し入れによって「塀の外」の世界を感じながらも、自分がいる「塀の中」の世界にいることを再認識したのかもしれません。しかし、会ったことも話したこともないひとたちからの差し入れによって、たくさんのひとに支えられ、応援されていることを実感することができたと言います。
(ひとりぼっちではなく、みんなで更生自立の応援を)
平均11か月と言われる少年院での生活(矯正教育)を終え、塀の外の日常を迎えると更生と自立に向けての歩みが始まります。しかしながら、およそ3割の少年は実父母が引受人として現れないという経験をします。
ある法務教官は、少年が更生自立をしていくなかで大切なものが三つあると教えてくださいました。
ひとつは帰住先と言われる「帰る場所」
二つ目は、職場や学校など「所属先」
三つ目が、更生自立を支え、応援してくれるひとの「つながり」です。
特に一つ目と二つ目がうまくいかなくなっても、傍で支えてくれるつながりがあれば、もう一度やり直せる可能性が高いが、それがなければ再犯など望ましくない未来にしかつながらない道を歩むことになるということです。
(つながってくれた少年に、毎月食糧を送っています)
このプロジェクトは、少年たちが私たちと同じ日常に戻る前、「社会には、あなたを応援し、更生と自立を願うひとたちがたくさんいる」メッセージを、冷たい差し入れに乗せて届けるものです。
エアコンが十分ではない、塀の中の暑い日常において、冷たいジュースとアイスは非日常です。贅沢な瞬間でもあります。口の中に広がる冷たい記憶が、いつか社会に戻り、なかなか物事がうまくいかなくてしんどさを感じたとき、社会の側にはたくさんの応援者が存在している記憶が、心の支えや、何かを思い留めるきっかけになるかもしれません。
あなたの冷たい差し入れが少年たちのもとに届き、社会との「つながり」となって、未来を照らす光になります。
育て上げネットについて
私たちは「育て上げネット」という認定NPO法人です。主に「ひきこもり」や「ニート」と呼ばれる、社会とのつながりを失った若者の「生き方」と「働き方」を支えることで、再び社会的所属を獲得できるように支援活動を行っています。活動は若者自身への支援のほか、その保護者を対象とした相談支援、無業化リスク予防のための教育・学習支援など多岐にわたります。
その活動の中で、少年院との連携、少年院に在院する少年、退院した少年の更生自立に2015年から取り組み始めました。
少年院は矯正教育の場所。厳しくもあたたかく見守る法務教官、法務技官のもとで「立ち直り」の機会を得ますが、実際に退院して新たに社会の中で生きてみると、賃貸や携帯電話の契約、就職活動、クレジットカードの発行など、”自立”のさまざまな場面で「社会の目」が不利に働き、貧困状態に陥ったり、入院前の人間関係に戻ってしまうなどのケースがあることを知りました。入院前の状態に戻れば必然、再犯リスクも高まります。新たな被害者も、新たな加害者も生まないためにも、少年たちを支える志ある大人の質量を増やしていかなければなりません。
私たちは志をともにする方とチームを組み、直接的に彼らを支えるとともに、少年たちが「ひとりぼっち」で社会に出るのではなく、「志のある個人」だけで支えるのでもなく、「みんなで」再チャレンジを応援できる社会をつくるために活動を続けています。
【主な活動内容】
少年院の「中」と「外」をつなぐ
● 院内支援
少年院の「中」に入り、複数の少年院・女子少年院で「学習支援」「キャリア形成支援」「金銭基礎教育」「就労セミナー」などを実施しています。
● 院外支援・食糧支援
食糧支援が必要と判断した若者に対し、毎月食糧を送付しています。また、仕事を辞めてしまったなどの理由により生活費が苦しい状況の若者に緊急での食糧送付も行っています。
● 就労・つなぎ支援
出院した若者からの就労相談や各種相談をオンラインと対面で行っています。育て上げネットだけでは支援が難しい若者に対しては、他団体や行政等の制度へつなげる支援も行っています。
● 少年に「選ばれる」努力をする
出院後に再犯せずに生活してもらうため、夜間帯の居場所提供や交通費支援、PC・Wi-Fi貸与、就労支援や職業体験などの企業とのつなぎを実施しています。
このプロジェクトで実現したいこと
育て上げネットでは、少年院に在院する少年、出院して更生自立を目指す少年の支援を、2015年から10年継続してきました。
その活動の一環で少年院でのスタディツアーを実施してきましたが、昨年、ある参加者より「少年院に何か差し入れできないか」と提案をいただきました。
また、過去に少年院にいた経験のある若者たちに、差し入れの記憶、その思い出についてヒアリングしました。それは一瞬のことかもしれませんが、非常に心に残る風景であること。その後の更生自立に向けた日常のなかで、苦しいときに支えとなる記憶や、歩んではいけない道に足を踏み出すことを思い留まらせるきっかけになったことを教えていただきました。
差し入れであれば比較的応援しやすいというひともたくさんいらっしゃるのではないか。社会の側から「つながり」を感じてもらうことに、手を貸していただける応援者は少なくないのではないかと考え、今夏、市販の冷たいジュースとアイスを少年院にいる少年に届けるプロジェクトを立ち上げました。
私たちは、少年院で暮らした経験のある方々から、在院中に嬉しかったことや、
少年院で矯正教育を修了した少年たちを応援することで、新しい被害者も、新しい加害者も生まれない社会の実現に少しでも近づけていくためのプロジェクトです。
担当: 髙崎よりメッセージ

少年院にいたときの「差し入れ」について話を聞きました。
・あの時の和菓子がとても美味しくて、今でも自分で買って食べている
・面会が終わるまでに飲み切らないといけなくて、最後に一気飲みした
いまでも当時の思い出が強く心に残っているようでした。その一方で、差し入れの記憶があまりないと話す少年もいました。
・自分には面会がほとんどなかったので、差し入れの思い出もあまりないです
差し入れは通常、家族などの面会とセットであり、面会に来てくれる人がいない少年には、その機会がありません。 私たちが支援する少年の多くは、出院後、さまざまな事情から親を頼ることができず協力雇用主さんのもとで働きながら、一人で暮らしています。それはまさに、「差し入れの思い出がない」と話す少年の姿と重なります。
私たちは、すべての在院生を対象として差し入れをしたい考えています。物を贈るだけではなく、少年たちに「応援している社会の大人がいる」というメッセージを伝えたいです。 私が面談をする機会があるならば、「あの差し入れ、どうだった?」と笑顔で話せる日を楽しみにしています。
ぜひ、本プロジェクトへのご協力をよろしくお願いいたします。
担当: 古今堂よりメッセージ

少年院の少年たちに冷たいアイスとドリンクを差し入れするクラウドファンディングがスタートします。
私はスタディツアーで何度も少年院を訪れていますが、院内はエアコンが十分に完備されているとは言えず、夏は厳しい暑さとなります。「少年院なのだから暑さは我慢すべきだ」という意見もあるかもしれません。
しかし、今回の差し入れは単に暑さを凌ぐためだけのものではありません。このささやかな贈り物が、少年たちの心の支えとなり、再犯防止へと繋がるきっかけになってほしいという強い願いが込められています。
普段、甘いお菓子などを口にすることができない少年院の生活において、アイスやジュースがどれほど特別な贅沢か、私たちには想像以上のものでしょう。そして少年たちは、その贅沢な差し入れの向こう側に、自分たちを気にかけ、応援してくれる「社会の多くの人々の存在」を知ることになります。
社会との接点を失い、孤立しがちな少年たちにとって、人の温もりに触れることは大きな希望であり、更生への支えになります。このプロジェクトにぜひご共感いただき、少年たちへ「一時の冷たくて温かい、夏の思い出」を届ける仲間に加わっていただけたら幸いです。
ご寄付の使い道
今回、みなさまからいただいたご支援は、以下の用途を予定しています。
・少年院に差し入れる「冷たいジュース」と「アイス」の購入および納品にかかる送料
・人件費、納品時の交通費
※なお、目標金額を超過した場合は、食糧支援等の更生支援事業での活動費に充てさせていただきます。
寄贈先少年院の選定について
寄贈先となる少年院の選定については、以下のプロセスで決定しています
・育て上げネット側から少年院に個別打診
└日常の支援活動において連携している少年院を中心にリスト作成
・少年院での検討
└検討に際して、必要な情報の提出および質問に対する回答
・少年院での受け入れ確定
└スケジュール、寄贈品の確認
スケジュール
2026年6月
└クラウドファンディング立ち上げ
└全国5か所の少年院を目標に、差し入れの受け入れ先を決定
2026年7月
└受け入れ先の少年院ご担当者とのコミュニケーション
└差し入れ内容、個数、受け入れタイミングなどの確認
2026年8月
└少年院への差し入れ
└(可能であれば)現地訪問
└クラウドファンディング終了(8月31日)
2026年10月頃を予定
└寄付者に向けたプロジェクト終了報告会(ウェビナー)
・開催場所:Microsoft Teams
・支援者様との連絡方法:詳細はメールにて個別にご案内いたします。
※スケジュールについては、少年院との調整などの関係でズレる可能性があります。
寄付控除について
育て上げネットは東京都から認定を受けたNPO法人です。毎年1月末から2月上旬を目途に前年(1月から12月)にご支援いただいた金額分の「寄付金受領証明書」を発行しています。同書類を用いて確定申告を行っていただくことで控除を受けることができます。
個人の場合は所得税などから控除を受けることができます。法人の場合は特別損金として算入することができます。控除できる割合は収入の状況や資本金・売上によって異なりますので、ご不安な方はご相談ください。
<寄付活動のイメージ>

※上記例の場合、寄付金受領証明書は12,000円分を発行します。
寄付金受領証明書について
「寄付金受領証明書」の発行に関しては、下記をご確認ください。
・証明書名義(個人):CAMPFIREにご登録の氏名を宛名として作成します。
・証明書名義(法人):法人名でご寄付いただいた場合は、法人名で作成します。
・証明書発行先:CAMPFIREにご登録の住所にお送りします。
・寄付の受領日(証明日):CAMPFIREから育て上げネットへの入金を確認できた日となるため、決済日の翌月末日 (※土日祝の場合は前営業日)の日付となります。
・証明書の発行日:基本的に1月中旬から月末に前年分をまとめてお送りします。
・発行・郵送:CAMPFIREではなく育て上げネットが発行・郵送いたします。
本件に関するお問い合わせ
育て上げネットFR担当
メールアドレス:fr@sodateage.net
(月~金曜日 10:00~17:00※祝祭日除く)






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