
長崎県壱岐島で鍼灸院を営んでいる、かめざわと申します。
2024年7月、北海道から壱岐島に移住してきました。 鍼灸師として幅広い世代の身体に関する悩みや痛みに向き合う仕事をしながら、移り住んでから約2年間でこの島の豊かさに毎日驚いています。
魚、地物野菜、牛肉、鶏肉──壱岐はほぼすべての食べものを、この土地で育てている島です。 スーパーに並ぶのは地元で獲れた魚、島の農家が育てた野菜、壱岐牛と呼ばれるブランド牛。 移住して最初の食事のとき、「こんなに豊かな場所があるのか」と思いました。
特に野菜は新鮮で、スーパーにある地物野菜コーナーに行くのが一つの楽しみになっていました。 この島で2年ほど暮らしてみて、徐々に「家庭菜園をやってみたい」というシンプルな気持ちが芽生えていました。 大げさな計画なんてなかった。ただ、自分の手で何かを育ててみたかっただけです。
それが、まさかきのこ農家への第一歩になるとは、このとき思ってもいませんでした。
家庭菜園への気持ちが芽生え始める前、ふと思い立って試したことがありました。
ちょうど楽天ポイントがたくさん貯まっていたので、「ポイントなら失敗してもいいし、キクラゲ食べてみたいな」と思い、試しにキクラゲの菌床栽培セットをポチったんです。
最初はうまくいくだろうと思っていました。でも現実はそんなに甘くなかっです。
キクラゲはなかなか大きく育たず、育ったものも形が歪んだ奇形ばかり。 結局、一つも食べることなく終わりました。
失敗しました。完全に。
でも、このとき不思議なことがあって。 悔しいよりも、「なんでだろう?」という気持ちのほうが強かった。 温度か、湿度か、置き場所か。何が原因だったのか、逆に気になってしまったんです。
その後、地元・北海道に帰省する機会がありました。
妻のお母さんが働いている道の駅で、きのこを育てている農家さんがいると聞いて、お願いして見学させていただきました。
栽培の仕方から、湿度・温度の管理方法、菌床を並べる棚の作り方、害虫対策、ビニールハウスの使い方まで──。 本物の農家さんが、初対面の私にほんとうに丁寧に教えてくださいました。
見学を終えたとき、頭の中で何かがつながった感覚がありました。
「あ、ちゃんとやれば、できるんだ。島でもできるかもしれない。」
失敗したから諦めたんじゃなく、失敗したから本気になれた。 北海道のその農家さんに会っていなかったら、今ここにいなかったかもしれません。
地元・北海道から壱岐島に帰ってきて、もともと家庭菜園を始めるのは確定してて、知り合いを通じて島のおっちゃんに相談していたときのことです。
畑の紹介や野菜の育て方を話すうちに、ふと口から出た言葉がありました。
「将来的にきのこを育ててみたいんですよね」
あの失敗が、まだ心のどこかに引っかかっていました。
楽天ポイントで買ったキクラゲ菌床。奇形ばかりで、一つも食べられなかったこと。 北海道の農家さんに丁寧に教えてもらって、「ちゃんとやればできる」とわかったこと。 それなのに、まだ一度も成功していない。
家庭菜園と一緒に、小さくていいからもう一度やってみたい。 そのことが、ずっと頭の中にありました。
おっちゃんに畑の相談をしながら、その気持ちがふと口をついて出た言葉でした。
するとおっちゃんが、こう言ったんです。
「だったら、うちの骨組みだけのハウスがあるけど、使わんか」
本当にあるのかな?半信半疑で見に行くと、骨組みはしっかりしていました。 おっちゃんは「他の方が使っていたけどその人がもう使わんけん、もし良かったら使ってもいいよ」と言ってくれました。
ハウスの骨組みは、無償で譲っていただけることになりました。 土地も、借りることができました。
あとは、遮光ネットを張って環境を整え、きのこを栽培するだけ。 その「あとは」の部分の資金が、今回みなさんにお願いしたいことです。

手入れ前の骨組みテントハウスの様子です。骨組みはしっかりしていましたが、残地物や破れたビニールがそのまま置いてあったり、撤去にかなり時間がかかるかなと思わずにはいられないくらいでした。
壱岐島は、きのこ栽培に向いている環境が揃っています。
まず気候。夏は高温・多湿で、キクラゲが好む環境そのものです。 島にはシイノキが豊富に自生しており、原木しいたけを育てる原木(ほだ木)の材料も手に入りやすい環境です。
次に水。壱岐の水は清潔で、きのこ栽培に欠かせない水の品質が高い。
そして、ここが一番お伝えしたいことです。
壱岐島にはキクラゲが自生しています。でも、菌床から栽培している人は、私が知る限り、島にはいません。
自然に生えているのに、誰も育てていない。 だったら、自分がやるしかない。 「島初の菌床キクラゲ農家」になれるかもしれない、と思ったとき、やるべき理由がはっきりしました。
そして何より、「離島産」という希少性があります。 物流コストが高いということは、それだけ産地の参入障壁も高い、ということでもあります。 壱岐産のきのこは、本土の大量生産品とは違う価値を持てると思っています。
壱岐島の海・山・空気・水──この環境の中で、じっくり育てたきのこを届けたい。 それが、かめざわ農園が目指すものです。
そして、もう一つこだわりをお伝えします。
かめざわ農園のキクラゲは、完全天日干しで仕上げます。
工場でよく使われる熱風乾燥と比べると、天日干しは時間がかかります。でも、栄養素の残り方がまったく違う。ビタミンDをはじめ、太陽の光を受けて作られる成分は、天日干しのほうが圧倒的に多く残ります。
壱岐島の太陽と風でじっくり干し上げた、体に本当にいいキクラゲを届けたい。 鍼灸師として体のことを毎日考えてきたからこそ、乾燥方法にも妥協しません。

今回の目標はシンプルです。
「壱岐の使われていない骨組みのみのハウスを再生して、きのこを育てて、壱岐島だけでなく全国に届けたい。」
骨組みのみのハウスというと古くてボロボロなイメージかもしれません。 でも骨組みはしっかりしています。ハウスの前半分をキクラゲ専用(遮光ネット・高換気)、後ろ半分を菌床しいたけ専用(ビニール+内張り遮光)の2区画に分けて使います。キクラゲに必要な高温・高湿を守りながら、しいたけに必要な保温も同じ1棟で実現できる設計です。
「通年」というのがポイントです。
農業の多くは季節もので、春夏秋冬のどこかに収穫が集中します。 でもきのこは、品目と季節を組み合わせることで、1年を通して収穫できます。
季節きのこ設備栽培の特徴
|
|||||||||||||||
複雑な機械は使いません。 壱岐の気候の流れに乗って、シンプルに育てることから始めます。
目標金額:500,000円
今回のお金で、ハウスの完成と初回の栽培に必要なものを整えます。
使い道金額内容
|
|||||||||||||||||||||||||||||||
骨組みと土地に加え、ハウス横のビニール・遮光ネットもおっちゃんから無償で譲っていただけることになりました。そのおかげで、被覆資材の初期費用をかけずにスタートできます(クラファンで集めた被覆資材の予算は、今後きのこ栽培に合わせて追加・張り替えるための購入に充てます)。
なお、きのこの栽培は季節との勝負のため、クラファンの結果を待たずに、遮光ネットや棚の防錆資材、1回目の菌床などは自己資金で先行して購入し、準備を進めています。 ご支援いただいた資金は、この先行投資分と、これから必要になる資材・菌床・返礼品の費用に大切に充てさせていただきます。
施工はできる限りDIYで行います。 壱岐の農家さんや移住仲間にも声をかけながら、みんなで作るハウスにしたいと思っています
時期内容
時期内容
|
|||||||||||||||||||||||
進捗は月1回、写真つきで支援者の方へ活動報告します。 うまくいったこと、うまくいかなかったことも、正直にお伝えしていくつもりです。
返礼品のご案内
■ 応援・お礼プラン(物品なし・純粋に応援したい方へ)
|
|||||||||||||||||
■ かめざわ農園 きのこプラン
|
|||||||||||||||||||||||||
■ 壱岐のめぐみプラン
|
|||||||||||||
■ 記念オーナープラン(あなたの名前がついて農園に残る)
|
|||||||||||||
■ スポンサー・体験プラン(大きく応援・現地体験)
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
※ キクラゲは壱岐島の太陽と風による完全天日干しで仕上げます。熱風乾燥より栄養素が豊富に残ります。
※ 生キクラゲは2026年9〜10月の発送・先着10名様限定です。天候・生育状況により、完全天日干しキクラゲ(約30g)への振替となる場合があります。
※ 「収穫でき次第」の発送は2026年10月以降を予定しています。天候・栽培状況によって前後する場合があります。
※ 体験・見学は日程調整の上でご案内します(壱岐島へお越しいただく形になります)。 ※ 壱岐産天日塩は地元の生産者様からの仕入れを予定しています。
※ ハーブを植えよう・記念菌床オーナー・かめざわ農園スポンサーは、支援時に備考欄へのご入力が必要です(各項目参照)。
ネクストゴールについて
まず50万円を達成することが第一目標ですが、もしそれを超えてご支援いただけた場合、次の2つを実現したいと考えています。
🌬 ネクストゴール① 65万円達成:換気・送風設備の導入
きのこ栽培では、湿度と同じくらい「風通し」が大切です。 壱岐の真夏の暑さの中でも安定してキクラゲを育てられるよう、ハウス内の換気・送風設備を導入します。 真夏の発生量が増えれば、より多くのキクラゲをみなさんにお届けできるようになります。
🌳 ネクストゴール② 75万円達成:原木しいたけ用ほだ木・種駒の追加仕込み
原木しいたけは、ほだ木(原木)に種駒を打ち込んでから収穫まで1〜2年かかります。 仕込む本数が多いほど、翌年以降の収穫量が増えていきます。 初年度の試験栽培から一歩進んで、本格的な規模での原木しいたけ栽培を始めます。
このプロジェクトに込めた、もう一つの想い
きのこを届けることと同じくらい、もう一つ強く思っていることがあります。
壱岐島を、もっと多くの人に知ってほしい。
私達が移住してきてから2年近く、この島では面白いことが起きています。 農業、漁業、観光、移住者のコミュニティ──それぞれの分野で、熱い気持ちを持った人たちが動いています。 外から来た人間の目には、「なんでこんなに豊かな島が、もっと注目されていないんだろう」と感じるくらいです。
このきのこプロジェクトを、その一つのきっかけにしたいと思っています。 「壱岐島でこんな挑戦をしている人がいる」「壱岐島って面白そう」──そう思ってもらえたら、それだけでうれしい。
支援を考える前に、一度「長崎 壱岐島」と検索してみてください。 数えきれないほどの島の魅力が、きっと出てきます。 その壱岐島で、私はきのこを育てています。
移住して2年が経過しますが、「きのこを栽培してみたい」という初心者が現実味のないことを言ったノオにも関わらず、おっちゃんは面白がっていただき、何も求めずにハウスを譲ってくれました。
「若い人に使ってほしかった」
その言葉が、ずっと頭にあります。
地元の人が守ってきた農地を、遊ばせておくのはもったいない。 鍼灸師として「体をよくする」仕事をしている自分が、「食でも体を支える」ことができたら、こんなにうれしいことはない。
壱岐産のきのこを、全国のどこかにいる誰かの食卓に届けたい。 その人の体が、少しでも元気になったら、それが私のやりたいことの全部です。
数年で終わるつもりはありません。長く続けます。
このハウスを、一緒に完成させてもらえたら、本当にうれしいです。
かめざわ農園 亀澤 駿












コメント
もっと見る