子育ての日常を絵本に
息子は知的障害を抱えています。特殊といえば、特殊。それがふつうといえば、ふつうの日々を送っています。毎日がジェットコースターのようでもあり、事件もトラブルもありますが、その日々は何ものにも代えがたい喜びに満ちています。その貴重な時間を、形に残したいという想いから、このクラウドファンディングを立ち上げました。

なぜ絵本という形なのか
息子はこれまで、絵本に救われて育ってきました。
文字が読めない、言葉が不自由、ルールのある遊びを理解できる知能にない、そのような息子にとって、絵本はただそこに優しく寄り添い続けてくれる最大の友だちでありつづけました。
息子のみならず、親の私も、どれだけ絵本に救われてきたか。私の大好きな絵本の一つに『おさんぽ』という絵本があります。幼児とその親が、家の周りを一回りするだけの短いお話しですが、その目線には愛情があふれていて、多くを語らずとも、子育てのすべてがそこに詰まっているようにも思われます。愛情とは解説するものではなく、感じるものです。絵本はその「感じる」という情動に直接結びついている創作物です。
読者対象と内容
子どもたちと、そのすべての親御さんへ、日常風景のかけがえのなさと、そのきらめきを届けたい。
絵本に登場する主人公は息子がモデルです。この主人公は一言もしゃべりませんが、心の中の感情の動きは、確かに存在し、そして短い時間の中でも驚くほど、日々を記憶し、学習し、成長しています。表面上には目に見えた変化は現れないけれども、です。
子どもの内面世界に触れることは、人生が2倍以上に増えたような大きな経験値を親にもたらします。
親として子どもに経験させてもらったたくさんのことが、読んでくださった方の心にも寄り添えるものであると願います。

子育てを通して
子どもが生まれてから毎日を必死に生きている中で、記録の大切さを痛感します。0歳の頃の触れれば壊れてしまいそうな感覚、1歳の頃のすべてが「はじめて」の喜びに満ちた世界、2歳の頃のぬいぐるみのようにかわいい造形、、、そのすべてが通り過ぎ、二度と戻ってこない貴重な日々の連続です。
かけがえのない子育ての経験を、形に遺しておきたい。——私が、この家族と子どもがこの世に生きた証として、創作することの意味です。そしてそれは、おそらく、多くの人にとっても人生というものに価値をもたせる行為ではないかと思っています。
完成物の仕様
このプロジェクトの成果物は冊子体の絵本です。絵と文章はすべて描きあがっており、印刷費用が集まり次第、美術印刷を専門にしている印刷工場に発注を実行します。印刷を始めてから、本が完成し、皆様のお手元にお届けするまでは2か月間を予定しています。
・書籍タイトル『きょうもプール』(仮題)
・著者 のべまさみ
・仕様 A5判、16ページ、左開き、フルカラー印刷
著者略歴
のべ まさみ
武蔵野美術大学卒。文具デザイナーを経て、出版業界に入り、編集者として出版社に17年勤務。編集者時代に本づくりを手掛けた書籍は220余点になり、その中には絵本も20冊ほど含まれる。
2021年に3歳の息子が知的障害と診断され、以降さまざまな療育機関、医療機関、公的機関に助力を求めるが、年を経るにつれ、息子と社会との隔絶は大きくなっていく。
保育園では、加配の保育士をつけていただいていたが、息子は発語に大きな遅れがあり、音声言語でのコミュニケーションがとれずに苦労した。
2025年には小学1年生になり、より一層、不適合を発症する事態となる。入学式では大泣きの末、手あたり次第、周囲の先生に噛みつき、10分と滞在できずに帰宅した、苦い思い出も。同時期に、医療機関からは重度知的障害区分と診断され、要介護診断などが出るに至り、このままでは息子の精神が蝕まれ続けるとの懸念から、私は勤めていた会社を退職し、24時間息子のそばに居続ける人生を選択する。
支援いただくことの意味
この絵本は、一般の書店に流通する書籍ではありません。
非売品として、ほしい方にだけ直接お届けする手段として、今回このクラウドファンディングという形式をとりました。
ご支援いただくことでのみ、本書は入手することができます。
また、ご支援金額の総額が希望額に満たなかった場合でも、私が自費をもって印刷費用を捻出し、成果物の作成を実行しますので、この本を欲しいと思っていただいた方には必ず、冊子体の絵本をお手元にお届けいたします。
(その意味では、本プロジェクトは、一般的な製品制作への支援というよりは、本プロジェクトを通じて集まる、同じ志向をもった人たちに向けたミニコミ誌的な意味合いが強いとも言えます)
リターンについて
一口3000円をご支援いただいた皆様には、完成した絵本をはじめ、ちょっとしたおまけ、イラストノートなど、心温まるものを同封してお届けさせていただく予定です。
スケジュール
クラウドファンディング終了後、印刷期間として約2か月の制作期間を予定しています。
最後に
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
このコミュニティに参加していただけることを心待ちにしております。
どうぞよろしくお願いいたします。





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