Scratchで終わらせない。
「作る楽しさ」を、本格的なコードへつなげたい。
はじめまして。私たちは、学生団体ProgramWaveの教育開発プロジェクトとして、日本語プログラミング言語 「はじむ」と、ScratchからPython / JavaScriptへ進むための学習環境 「Hajimu Bridge」 を開発しています。
プログラミングを初めて学ぶ子どもたちにとって、Scratchはとても魅力的な入口です。
ブロックを組み合わせるだけで、キャラクターが動く。ゲームが作れる。自分のアイデアが、目の前で動き出す。
その瞬間、多くの子どもたちは、きっとこう感じます。
「自分にも作れるんだ」
けれど、その先に進もうとしたとき、突然大きな壁が現れます。
Scratchでは楽しく作れていたはずなのに、PythonやJavaScriptに進んだ瞬間、画面には英語の命令、記号だらけのコード、意味の分からないエラー文が並びます。
何が間違っているのか分からない。どこを直せばいいのか分からない。そもそも、次に何をすればいいのかも分からない。
これは、私自身がプログラミングを独学で学ぶ中で何度もぶつかった壁でした。

Scratchから本格的なコードへ進もうとしたとき、多くの学習者がぶつかる「挫折の壁」。Hajimu Bridgeは、この壁を低くするために生まれました。
せっかくScratchで「作る楽しさ」を知ったのに、その先の本格的なプログラミングへ進む前に、あきらめてしまう子がいる。
それは、本人の才能や努力の問題ではなく、Scratchと本格的なコードの間に、十分な橋がないことが大きな原因だと私たちは考えています。
私たちは、この問題を「個人の向き不向き」ではなく、学習環境の構造の問題として捉えています。

実際に、初学者がつまずく背景には、大きく3つの壁があります。
それが、英語や記号への抵抗感、Scratchから本格的なコードへ進む段差、そして既存の学習環境だけでは埋めきれない橋渡しの難しさです。
私たちは、その壁を低くしたい。
Scratchで生まれた「作ってみたい」という気持ちを、PythonやJavaScriptで本当に作れる力へつなげたい。
そのために開発しているのが、Hajimu Bridge です。
Hajimu Bridgeとは
Hajimu Bridgeは、Scratch風ブロック、日本語プログラミング言語「はじむ」、Python、JavaScriptを同じ画面で見比べながら学べる学習環境です。
たとえば、Scratch風の「もし〜なら」というブロックを選ぶと、それに対応する「はじむ」のコード、Pythonのコード、JavaScriptのコードが並んで表示されます。
学習者は、ただ答えを見るのではありません。
「ブロックで考えていた処理は、コードではこう書くんだ」「PythonとJavaScriptでは、見た目は違っても考え方は同じなんだ」「エラーが出たけど、ここを直せばいいんだ」
そうやって、自分の手で理解しながら、一歩ずつ本格的なコードへ進んでいきます。
Hajimu Bridgeが目指すのは、単なる変換ツールではありません。Scratchと本格的なプログラミングの間にある、学びの橋です。
開発中のHajimu Bridgeの画面。Scratch風ブロック、はじむ、学習ガイド、実行結果を同じ画面で確認できるようにしています。
開発中のα版ではありますが、単なる構想ではなく、実際に触って検証できる段階まで進んでいます。
この画面を、支援者の皆さまに先行公開できるβ版へ育て、さらに教材・エラー説明・Scratchからの移行機能を整えていくことが、今回のクラウドファンディングの第一目標です。
日本語プログラミング言語「はじむ」
Hajimu Bridgeの中心にあるのが、日本語プログラミング言語 「はじむ」 です。
「はじむ」は、日本語だけで閉じた特別な言語を作ることを目指しているわけではありません。
むしろ、PythonやJavaScriptへ自然に進めるように、一般的なプログラミング言語の考え方や構造を残しながら、日本語で読みやすく、理解しやすく書けることを大切にしています。
「はじむ」とPythonのコード比較。使う言葉は違っても、関数・条件分岐・戻り値・表示などの構造は対応しています。
たとえば、はじむの 「関数」 はPythonの def、「もし〜なら」 は if、「戻す」 は return、「表示()」 は print() に対応します。
つまり、はじむで学ぶのは、日本語だけの特別な書き方ではありません。PythonやJavaScriptにもつながる、プログラミングの基本構造そのものです。
いきなり英語と記号の世界に飛び込むのではなく、まずは日本語で「何をしているのか」を理解する。そのうえで、PythonやJavaScriptへ進む。
それが、「はじむ」が果たす役割です。
さらに、はじむは学習用に閉じた言語ではありません。Web API、GUIアプリ、Discord Bot、非同期処理など、実際の開発にもつながる機能を整備しています。
子どもたちが「学んで終わり」ではなく、自分の作りたいものを実際に形にできるようにすることも、はじむプロジェクトが大切にしている目標です。
構想だけではなく、言語本体から作っています
はじむは、単なるアイデアや画面だけのプロジェクトではありません。
言語本体はC言語で自作したインタプリタとして実装しており、字句解析、構文解析、AST、評価実行まで自分たちで開発しています。
だからこそ、Hajimu Bridgeでは、ブロック、はじむ、Python / JavaScriptを表面的に並べるだけでなく、構造として対応させることを目指せます。

すでに、触って検証できる段階まで進んでいます
Hajimu Bridgeでは、すでに上記の画像のように次のような機能を実装・検証しています。
- Scratch風ブロックの表示
- はじむエディタ
- Python / JavaScriptの表示と編集
- ブロック・はじむ・Python・JavaScriptの対応表示
- はじむ、Python、JavaScriptの実行
- エラーが出たときの日本語ヒント
- 学習ガイド
- 復習カード
- 作品保存
まだ完成ではありません。けれど、すでに「こういう学び方ができるかもしれない」と実感できるところまで来ています。
次に必要なのは、このプロトタイプを、実際に子どもたちが安心して使える学習環境へ育てることです。
私たちが届けたい未来
私たちは、Hajimu Bridgeを通して、こんな学びを届けたいと考えています。
Scratchでゲームを作った子が、「次はPythonで作ってみたい」と思える。
英語のエラー文で止まっていた子が、「何が間違っているのか分かった」と前に進める。
先生が、「このブロックはコードではこうなるよ」と説明しやすくなる。
プログラミングが得意な子だけでなく、英語や記号に苦手意識がある子も、自分のペースで本格的なコードへ進める。
Hajimu Bridgeは、Scratchの次に何を学べばよいか分からない子どもたちにとっての、次の場所になりたいと考えています。

なぜ支援が必要なのか
Hajimu Bridgeは、単なるWebアプリではありません。
Scratch風ブロック、日本語プログラミング言語「はじむ」、Python、JavaScriptを同じ画面でつなぎ、学習者がそれぞれの対応を見比べながら学べる環境です。さらに、はじむWASM、Python実行環境、JavaScript sandbox、Scratch作品解析、AST変換、学習ガイド、エラー診断など、複数の技術を一つの学習体験として組み合わせる必要があります。
つまり、Hajimu Bridgeは「画面を作れば終わり」のサービスではありません。
ブロックを動かす仕組み。日本語コードを実行する仕組み。Python / JavaScriptと対応させる仕組み。初心者にも分かるエラー説明。Scratchから次に進むための教材。安全に公開し、実際に使ってもらうための検証環境。
これらを同時に整えていく必要があります。
現在は開発メンバー4名で進めていますが、ここから先は、個人の時間と自己負担だけで続けるには限界があります。特に、Hajimu Bridgeを支援者の皆さまに先行公開できるβ版まで進めるには、開発基盤、AI開発支援ツール、サーバー、教材制作、動作検証、公開準備に継続的な費用がかかります。
今回、目標金額を40万円に設定しました。
この金額は、Hajimu Bridgeの完成版をすべて作り切るための金額ではありません。まずは、現在のプロトタイプを「触れる実験」から、支援者の皆さまに先行公開できるβ版へ進めるための第一段階の資金です。
Scratchで「作る楽しさ」を知った子どもたちが、その先の本格的なコードへ進めるように。英語や記号、エラー文で止まってしまう前に、日本語で考え方を理解できるように。そのための学習の橋を、ここで止めずに前へ進めたいと考えています。
皆さまのご支援は、単に開発費を補うものではありません。Hajimu Bridgeを、実際に子どもたちや教育現場へ届けられる形に育てるための力になります。
支援金の使い道
いただいた支援金は、Hajimu Bridgeおよび日本語プログラミング言語「はじむ」の開発・教材制作・公開準備に限定して使用します。
目標金額40万円は、主に以下の用途に活用します。
| 開発基盤費 | 開発メンバーが継続的に実装・修正・検証を進めるための環境整備 |
| AI開発支援ツール等 | Codex等を活用した実装補助、コードレビュー、教材制作、エラー説明文の改善 |
| サーバー・ドメイン・公開デモ環境 | 支援者向けβ版や公開デモを安定して動かすための運用費 |
| 教材制作費 | Scratchからはじむ、Python / JavaScriptへ進むための基礎教材・移行教材の制作 |
| 動作検証費 | iPad、Safari、Chrome、Firefoxなど、実際の学習環境に近い形での確認 |
| エラー説明・UI改善 | 初心者がつまずきにくい表示、エラーの日本語説明、学習導線の改善 |
| リターン準備費・事務連絡費 |
活動報告書作成、先行アクセス案内など |
特に重点的に使いたいのは、次の3つです。
1. 支援者向けβ版を公開できる状態にするため
現在のHajimu Bridgeは、すでにブロック表示、はじむエディタ、Python / JavaScript表示、対応ハイライト、実行機能、学習ガイドなどの中心部分が形になっています。
しかし、実際に支援者の方へ先行公開するには、まだ以下の整備が必要です。
- 不具合の修正
- 画面の使いやすさの改善
- 保存・共有機能の安定化
- 実行環境の安全性確認
- ブラウザや端末ごとの動作確認
- 先行アクセス用の公開環境整備
支援金は、まずこの「安心して触ってもらえるβ版」への整備に活用します。
2. Scratchから本格コードへ進む教材を作るため
Hajimu Bridgeの価値は、単にコードを表示することではありません。
Scratchで考えていた処理が、はじむではどう書かれ、PythonやJavaScriptではどう表されるのかを、学習者が理解できることに意味があります。
そのためには、ただ機能を作るだけでなく、学習者が順番に進める教材が必要です。
3. 開発を止めずに進めるため
Hajimu Bridgeは、言語本体、エディタ、ブロック表示、Python / JavaScript対応、実行環境、教材、エラー説明を同時に開発する必要があります。
そのため、開発効率を高めるためのAI開発支援ツールや、検証用の環境、公開デモ用のサーバー費用が欠かせません。
これまでは個人負担で進めてきましたが、開発規模が大きくなるにつれて、自己負担だけでは継続が難しくなってきました。
今回の支援によって、開発メンバー4名がそれぞれの役割を持ちながら、Hajimu Bridgeをβ版公開へ向けて前進させることができます。
40万円で実現すること
今回の第一目標である40万円では、以下の実現を目指します。
- ・Hajimu Bridge β版の支援者向け先行公開
- ・基本教材・Scratch移行教材の整備
- ・エラー説明機能の改善
- ・公開デモ環境の準備
- ・iPad、Safari、主要ブラウザでの動作検証
- ・支援者向け活動報告書の作成
- ・今後の一般公開に向けた開発基盤の整備
40万円は、Hajimu Bridgeの理想形をすべて完成させる金額ではありません。しかし、支援者の皆さまに実際に触っていただけるβ版を届け、そこからフィードバックを受けながら本格公開へ進むための、大切な第一歩になります。
さらに多くのご支援をいただけた場合は、Scratch作品の移行支援、教材の拡充、エラー説明の高度化、4人開発体制の安定化に活用します。
今後の予定
2026年7月〜8月
基本機能の改善、教材構成の整理、先行体験版の準備
2026年9月〜10月
支援者向け先行体験版の公開、フィードバック収集、UI改善
2026年11月〜12月
Scratch移行教材、エラー説明機能、学習ガイドの改善
2027年1月以降
一般公開に向けた検証、学校・塾・学習者向け資料の整備
リターンについて
リターンには、お礼メール、活動報告書、支援者名掲載、Hajimu Bridge β版への先行アクセス、団体・企業向けロゴ掲載などを予定しています。
Hajimu Bridgeは、完成したものを一方的に届けるだけのプロジェクトではありません。支援者の皆さまに開発の過程を共有し、先行体験を通していただいた声をもとに、より使いやすい学習環境へ育てていきたいと考えています。
このプロジェクトを、ただ応援するだけでなく、一緒に育てていく仲間として参加していただけるリターンにしていきます。
※お礼メール、活動報告書、先行アクセス情報は、CAMPFIREのメッセージ機能またはご登録メールアドレス宛にお送りします。
公式サイト・Hajimu Bridge内への掲載内容については、後日確認のうえ掲載します。掲載を希望されない場合は、備考欄に「掲載不要」とご記入ください。
Hajimu Bridge β版は開発中のため、不具合や仕様変更が発生する場合があります。あらかじめご了承ください。
最後に
Scratchで初めて自分の作品が動いたときの楽しさ。「もっと作ってみたい」と思う気持ち。その気持ちは、本来ならPythonやJavaScriptへ進む大きな力になるはずです。
でも今は、その間に大きな壁があります。
私たちは、その壁を低くしたい。
日本語で理解し、ブロックで考え、本格的なコードへ進める橋を、本気で作りたいと考えています。
Hajimu Bridgeは、まだ小さなプロジェクトです。けれど、ここから育てていけば、Scratchの次で立ち止まっている多くの子どもたちに、新しい選択肢を届けられると信じています。
「作る楽しさ」を、そこで終わらせないために。子どもたちが、自分のアイデアを本格的なコードで形にできるように。
Hajimu Bridgeを、ぜひ一緒に育ててください。ご支援をよろしくお願いいたします。






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