インドネシアの子どもたちに防災を届けたい 〜国境を越えた防災を通じて〜

2004年スマトラ沖地震の教訓から始まった防災教育。今年はパダンでの新たな活動に挑戦。子どもたちと防災を学び、現地コミュニティと防災意識を高める。京都大学・関西大学の合同体制で、日本とインドネシアの防災の知見をつなぎ、次の大災害から命を守りたい。

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2004年スマトラ沖地震の教訓から始まった防災教育。今年はパダンでの新たな活動に挑戦。子どもたちと防災を学び、現地コミュニティと防災意識を高める。京都大学・関西大学の合同体制で、日本とインドネシアの防災の知見をつなぎ、次の大災害から命を守りたい。

KiDSについて

KiDS(京都大学・関西大学防災教育の会)は、2004年のスマトラ沖地震をきっかけに2005年に設立された防災教育活動です。あの地震で約23万人の尊い命が失われました。その多くは津波による被害でした。当時、もし防災教育と知識があれば、この悲劇の多くは防ぐことができたかもしれません。私たちはその想いを胸に、これまで18年間、毎年インドネシアで活動を続けています。本年度から、関西大学の学生も加わり、さらに大きな力で活動をしていきます。

過去に津波が発生した海辺での1コマ

守りたいのは「日常」という奇跡

私たちが今日、当たり前のように過ごした朝食の時間、家族との何気ない会話、笑い声。これらは決して当たり前ではなく、積み重ねられた奇跡です。防災に取り組むことは、そのかけがえのない「日常」を、どんな災害が来ようとも守り抜くという強い意志の表明です。自然の猛威は、一瞬にして日本の日常を奪い、大切な人の命を奪っていきます。東日本大震災、阪神淡路大震災、能登半島地震。その痛みを知っているからこそ、防災や減災について学ぶ学生である私たちは動きます。


なぜインドネシアなのか

日本と同じように、インドネシアも地震や津波、火山噴火など、自然災害と隣り合わせの国です。しかし、防災教育に対する公的な意識や、災害から身を守る方法についての知識は、まだ十分ではありません。

『日本の防災知識があれば、もっと多くの命を救うことができたかもしれない』。その言葉が、私たちの活動の原点です。インドネシアと日本の情報格差をなくし、子どもたちを通してコミュニティ全体の防災意識を高めることで、両国の防災の知見をつなぎます。

小学校での防災教育の様子

今年の活動地:パダンでの新たな挑戦

本年度は、インドネシア西スマトラ州パダンでの防災教育活動を計画しています。2009年のパダン沖地震をはじめ、災害リスクが高い同地域で、現地の小学校や大学、NGOと連携し、子どもたちへの防災教育に取り組みます。昨年度はバンダアチェ(インド洋大津波の被災地)を訪問し、防災劇やマングローブ植樹を実施しました。今年はパダンの防災ニーズを学術的に分析し、地域に合わせた新しいプログラムを展開します。

子どもたちへの防災教育:ドラえもんとの出会い

今回、私たちはインドネシアの小学校で、東南アジアで大人気のキャラクターになりきって防災教育を行います。

防災教育中の子どもたちとの様子

硬い講義ではなく、参加型で、子どもたちが楽しみながら防災について学べるプログラムです。言葉の壁を越えて、ジェスチャーや劇を通じて直感的に防災の大切さを伝えます。知識を深めるだけでなく、私たちも現地の子どもたちから多くのことを学びます。


「備え」は、絶望を希望に変えるための投資

災害は容赦なく襲いかかります。しかし、そのすべてが避けられないとしても、その影響を最小限に抑えることは可能です。準備をすること、知識を持つこと、そして地域で繋がること。それら一つひとつの積み重ねが、いざという時の「絶望」を「希望」に変えるための最大の武器となります。「備えあれば憂いなし」という言葉がありますが、真実は「備えあれば、愛する人を守れる」ということです。


事前準備の充実:学術的アプローチと現地連携

2026年8月29日の渡航に向け、私たちは段階的に準備を進めています。パダンの災害史や防災現状についてメンバー間で勉強会を実施し、バンダアチェとの比較分析を通じて活動の仮説を立てています。防災劇のシナリオ作成、インドネシア語でのセリフやジェスチャーの練習、現地の文化や宗教に配慮した防災カードゲームやマップなどのオリジナル教材の開発も進めています。同時に、受入先の小学校や現地大学、NGOとのオンライン会議を重ね、訪問時期や教育プログラムのニーズについて綿密な調整を行っています。


京都大学・関西大学の合同体制

本年度の特徴は、京都大学と関西大学が初めて本格的に連携する点です。関西大学社会安全学部は、日本で唯一「安全・安心」をテーマに防災や減災について学ぶ専門学部です。両大学の学生メンバーが定期的に集まり、役割分担の明確化と活動方針の一致を図っています。また、現地の治安・感染症情報の収集、緊急連絡網の整備、海外旅行保険の加入手続きなど、安全な遠征のための危機管理体制も構築しています。


防災から防潮へ:実践的な環境保全活動

教育活動に加えて、現地で求められている支援(マングローブ植樹や環境保全活動、地域コミュニティ支援など)についても、現地のコーディネーターと調整を進めています。

マングローブの苗

これは単なる森づくりではなく、津波から地域を守る『防潮林』づくりです。子どもたちと一緒に、自分たちの手で、自分たちの未来を守る活動に取り組みます。



次の世代に「安全」というバトンを

私たち大人の使命は、災害を単なる教訓として語り継ぐだけでなく、物理的な安全性と生き抜く知恵を形にして、次の世代へ確実に手渡すことです。

今、私たちが汗を流して備える姿そのものが、未来の子どもたちにとっての最強の防災教育になります。南海トラフ地震などこれから起きるかもしれない大災害で、もう悲しむ人を増やしたくありません。防災教育と防災意識が、生死を決める決定的なターニングポイントになると信じています。


途切れさせない、レベルアップさせる活動

この活動は、私たちが社会人になってからも関わり続ける、生涯の使命です。毎年、防災減災について深く考え、いつ来てもおかしくない災害に対して、自分たちの考えをレベルアップさせていく。その機会を、絶対に途切れさせてはいけません。防災は、自分を守るためだけでなく、隣人や家族、そしてまだ見ぬ未来を生きる人々のために行う、最も崇高で熱い人間活動であると私は信じています。


皆さんへのお願い

私たちの活動は、皆さんのご支援があってこそ成り立ちます。この夏、インドネシアへ向かい、子どもたちと、コミュニティと、防災の大切さを一緒に学ぶ機会をください。皆さんのご支援は、遠く離れたインドネシアの子どもたちの命を守る活動へ、直結します。

絆を繋ぐ両国旗


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 活動運営費,交通費等

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

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