左から久保田(新関)舞・舞母・新関燿
ダンスアーティスト・振付家として活動する久保田舞(くぼた・まい)と、ゲストハウスを運営する新関燿(にいぜき・ひかる)です。
私、久保田舞は2023年に大石田町地域おこし協力隊に着任し、埼玉県から山形県へ移住をしました。
任期である3年間様々な業務に従事してきましたがその一つにアーティスト・イン・レジデンス(AIR)事業があり、その活動を通して全国から訪れたアーティストが地域の方々と出会い、この町で作品をつくり、新たな関係が育まれていく光景を何度も見てきました。
私たちは今、その文化をこれからも受け継いでいくために、
山形県大石田町で「アトリエ×ゲストハウス KURUTO」という新しい拠点づくりに取り組んでいます。
かつて舟運によって栄えたこの町には、人や文化が行き交う流れがありました。
最上川が流れ、四季折々の風景が広がる大石田町。銀山温泉にもほど近いこの町で、空き家となっていた3階建ての建物を改修し、創作と滞在が交わる場所をつくります。
©︎木村雄治
この建物は、私が大石田に移住をして1年半ほど経った頃、大石田に拠点をつくれたら... という想いが少しずつ芽生えていた頃に出会った「山本会館」です。
元々はそろばん・茶道・着付け・生花教室など様々な文化活動が行われていた山本会館。
通っていたよ!という声を多々聞いたりと、町内の方々は特に思い入れのある方も多いのではと感じています。
そんな山本会館は「KURUTO」として
1階はラウンジ・2階はゲストハウス・3階はダンススタジオ兼アトリエへ。私たちがつくりたいのは、単なるスタジオでも宿でもなく、
旅人が訪れる – アーティストが滞在する – 地域の方と出会う
その出会いから新しい表現や企画、関係が生まれていく。
そんな場所を、大石田につくりたいと思っています。
ロゴデザイン ©︎吉田尚平 イラスト ©︎谷川潤
地域おこし協力隊の任期は3年間です。任期が終われば、これまで担ってきた活動も一区切りとなります。
私が着任する前から大石田では、アーティスト・イン・レジデンス(AIR)事業が始まっていて少しずつ種子がまかれ、育とうとしているところでした。
これから先、AIRを担当できるアーティスト/協力隊が着任しなければ大石田で紡いできたAIRも、継続していくことが難しくなるかもしれません。
人口6,000人をきる町でありながら、大石田には全国から表現者が訪れ、地域の人と関わりながら創作する文化が育まれてきました。
大石田町でのAIRがあり、私自身も、その流れの中で大石田と出会った一人です。
だからこそ思います。この環境は決して当たり前のものではない。
文化は建物だけでは残りません。
続ける人がいて、受け入れる場所があって、少しずつ積み重ねることで育っていくもだと感じています。
人が変われば仕組みも変わる。続いてきた取り組みも、いつの間にか途切れてしまうことがあります。
せっかく育ってきたこの文化を、ここで終わらせたくない。
誰かが続けてくれるのを待つのではなく、自分たちの手で続けられる形をつくりたい。
その思いが、「KURUTO」をつくる出発点になりました。
任期最終年度の企画「おーいしだまちなか文化まつり」にて ©︎木村雄治
久保田舞協力隊任期満了公演「私がこの町を好きな理由」にて ©︎木村雄治
私たちはこれまで、大石田でたくさんの出会いを見てきました。
数日滞在したアーティストが地域の方と仲良くなり、偶然立ち寄った旅人が翌年また訪れる。作品づくりを目的に来た人が、この町を好きになる。
そのきっかけになっていたのは「滞在する時間」でした。
実際私自身が大石田で暮らしながら、感じたものいただいたものは本当にたくさんあります。
泊まるだけではない。暮らすように過ごす。人と話す。地域を歩く。季節を感じる。
そうした時間の中から、新しい表現や関係が生まれていく。
KURUTOは、その滞在を支える場所で、アーティストだけの場所ではないと思っています。
銀山温泉や山形観光の拠点として訪れる旅人。地域で活動する人たち。子どもたち。表現者。さまざまな人が交わりながら、新しい何かが生まれる場を目指しています。
私は4歳からクラシックバレエを続けてきました。大学で本格的に創作ダンス・コンテンポラリーダンスと向き合い、卒業後は国内外で活動を続け、自身の作品上演や海外フェスティバルへの参加など、経験を重ねてきました。
転機になったのは2020年。
コロナ禍によって決まっていた公演が軒並み中止になり、劇場は閉まり、電車にも乗れず、人と直接出会うことが難しくなりました。
そんな中で、自分の暮らす川越の河原で野外パフォーマンスを企画する機会をいただきました。
地域の方と一緒に場をつくり、作品を届ける。
その経験を通して私は初めて、「作品をつくること」と同じくらい「場をつくること」がおもしろく、そしてやりがいがあると感じたのです。
この企画がきっかけとなり、他の地域ではどのようにアーティストが活動し、それを地域の方はどのように受けいれているのだろう... と気になり、
全国のアーティスト・イン・レジデンスを調べる中で、大石田町と出会うこととなりました。
川越の河原で野外パフォーマンス
大石田での3年間は、表現そのものを立ち返る機会を与えてくれました。
以前の私は、作品を創り上演することのみに大きく意識が向いていましたが大石田で活動する中で、
まず"自分は何者なのか、コンテンポラリーダンスとは何か"などをを咀嚼しながらどうしたら町の方に響くのか...
そのような思考が、今まで感じずらかった社会とダンスが結びつく感覚と、場を生み出すこと、そして自分の表現が誰かの暮らしにつながっていく喜びを知ることができたのです。
これらの経験から大石田町に残ることを決め、
これから先大石田に訪れるひと、そして今模索し活動する方々にも、人と場と出会い創作できる環境を残したいと思っています。
地域おこし協力隊着任後 大石田での初めての企画にて
このプロジェクトは、私ひとりでは到底実現できません。一緒に取り組むのは、夫であり、ゲストハウスを運営する新関燿です。
私は、アーティスト・イン・レジデンス(AIR)の活動を通して、創作が人と地域をつなぐ瞬間を何度も見てきました。一方、新関は、ゲストハウスを通して、旅人が地域と出会い、滞在することで生まれる関係を育んできました。
表現と滞在。一見すると異なる営みに見えるかもしれません。
けれど私たちは、それぞれの仕事を通して、人が訪れ、時間をともにすることで、新しい関係や可能性が生まれることを実感し、だからこそ創作と滞在が自然に交わる場所を大石田につくりたいと思っています。
皆さまからいただいたご支援は、KURUTOを安心してスタートさせるための立ち上げ資金として活用します。
・創作・宿泊環境を充実させるための設備・備品購入
・ラウンジや駐車場など受け入れ環境の整備
・イベント・ワークショップの開催準備
・YouTubeなど情報発信・広報活動
・クラウドファンディング手数料
銀行融資を活用しながら整備を進めていますが、より良い創作環境や滞在環境を整えるためには、あと一歩の資金が必要です。
皆さまからのご支援を、この場所の未来への投資として大切に使わせていただきます。
感謝を込めて、様々なリターンをご用意しました。
完成後の『KURUTO』での滞在体験、アトリエやラウンジの貸切権、ダンスクラス参加権など、幅広くご用意しています。
皆さんに『KURUTO』の一員として、この場所づくりに参画していただけたら嬉しいです。

現在、改修工事や備品調達を進めており、8月2日にグランドオープンを予定しております。
グランドオープン後も支援者の皆さんと一緒に『KURUTO』の成長を見守っていければ幸いです。
[具体的なスケジュール]
6月〜7月:1・2階改修
7月中旬 :クラウドファンディング公開
8月2日 :KURUTOオープン
8月31日 :クラウドファンディング終了
8月以降 :順次リターン実施、追加備品の購入、駐車場整備、YouTube広報開始
9月10日 「くるとの日」イベント開催
KURUTOはまだ完成していません。
旅人が訪れる。アーティストが滞在する。地域の人と出会う。その積み重ねが、次の表現や新しい関係を生み出していく。私たちはそんな未来を信じています。
この場所は、完成した瞬間に価値が生まれるわけではなく、そこに人が訪れ滞在し
関係が積み重なってはじめて育っていく場所だと思っています。
『KURUTO』という名前には、「つくる、とまる」という想いを込めました。
ここで誰かが何かをつくり − 誰かが滞在し − 新しい出会いに心をひらく。
その小さな積み重ねが、この町に新しい文化や風景を育てていくと信じています。
ここにくると、うごきだす。
その言葉の通り、人やアイデアが自然と動き出す場所を、皆さまと一緒につくれたら嬉しいです。
ご支援、そして応援をよろしくお願いいたします。
アトリエ×ゲストハウス KURUTO
久保田(新関)舞・新関燿















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