はじめまして。銀座ワイナックスの星野巨衣です。
当社は1984年の創業以来、42年間ドイツワイン一筋で歩んできました。
創業したのは、私の父と母で、二人がずっと伝えようとしてきたのは、ドイツワインの多様な魅力でした。
足立区綾瀬の商業施設(サンポップ綾瀬)にあった店舗
1980年代、日本の輸入ワイン市場では、ドイツワインが輸入量の約3割を占め、フランスに次ぐ重要な位置にありました。当時広まっていたのは比較的安価な甘口ワインで、ドイツワイン=甘いというイメージが今なお存在するほどです。
そんな中、父と母が目指したのは高品質で多様なドイツワインの魅力を広めることでした。
創業初期に販売していた様々な産地・生産者のワイン
繊細な辛口リースリング、ピノ・ブラン、ピノ・グリなどのピノ系品種、そして世界的に評価を高めるピノ・ノワール。
産地はモーゼルだけでなく、アール、バーデン、プファルツ、フランケン・・・。
アール地方は小さいながらも赤ワインの銘醸地
この地にあるドイツ最小の特級畑「ゲールカンマー」広さ僅か0.68haのこの畑のワインを1980年代から現在まで輸入しています
日本では、ほとんど知られていなかった産地にも足を運び、生産者を訪ね、そこで出会った個性豊かなワインをお客様へ届けてきました。
銀座の名物「マダム」
1992年には、店舗を銀座に移転しました。母はほとんど毎日店舗に立ち、持ち前の明るさと元気さで、多くのお客様にドイツワインを広めていきました。
銀座松坂屋の裏にあった銀座店。中央に立つのが母

店内では試飲をしながら、ワインを選んでいただいていました。しだいに常連のお客様が増え、母は「マダム」と呼ばれるように。ワインを選ぶ前に、母に近況報告、人生相談をするお客様も少なくなかったようです。
銀座店は、のちに再開発の対象地区(現GINZA SIXのエリア)となり閉店することに。数年後、銀座店から徒歩圏内の新橋に再オープンすることになります。
和食に寄り添うドイツワイン
“シャープな酸”と“豊かなミネラル感”をもつドイツワイン。その繊細な味わいは、寿司、焼き鳥、天ぷらをはじめ、強い味付けをせず、素材本来のうまみを引き出す日本食と驚くほど相性が良い。
父は、いち早くそのことに気づき、35年以上前から「寿司とドイツワインの楽飲会」を開催してきました。
日本だけにとどまらず、ドイツやアメリカ、シンガポールなど各国で開催を重ねました。
醤油は使わず、魚本来の味わいとワインを口中でマリアージュさせる
「寿司とドイツワインの楽飲会」は今も毎月開催
ドイツ・ベルリンの日本大使館で開催した時の様子
寿司だけにとどまらず、鶏料理、天ぷらなど、さまざまな料理とドイツワインのハーモニーを楽しむ「楽飲会」は、これまで約500回ほど開催。延べ10,000名近いお客様に、ドイツワインの魅力をお届けしてきました。
今、ドイツワインとの距離が遠くなっています
1980年代、日本の輸入ワイン市場で約3割を占めていたドイツワインは、近年、輸入量全体に占める割合が2%を下回る水準にまで低下しています。
ドイツでは世界に誇れる高品質なワインが次々と生まれる中、日本ではその存在を知り、実際に味わう機会そのものが少なくなっています。
さらに近年は、円安・ユーロ高や輸送費などの上昇により、輸入ワインの価格も上がりました。
「興味はあるけれど、いきなり一本買うのはちょっと……」
店頭でも、そんな声を聞くことが増えています。
この状況に私たちは強い危機感を抱いています。
お客様のワインの買い方も、この42年間で大きく変わりました
高品質なドイツワインを扱うことから、これまで多くのお客様に贈答品としてもお求めいただいてきました。ですが、時代が変化し、お中元・お歳暮という習慣そのものが減り、従来の贈答需要が少しずつ縮小しています。
創業の頃に販売していた贈答用ワインギフト
このまま、これまでと同じようにボトルを並べ、店頭でお客様を待つだけでいいのだろうか。
そう考えるようになりました。
守りたいからこそ、変わる
銀座ワイナックスも、今ひとつの節目を迎えています。
会社を始めた頃、父と母は共にドイツのワイン生産者のもとを訪れていました。
モーゼルの名門エゴン・ミュラーにて
中央に写るのが父
共に訪れていた母 1980年代撮影母は35年以上にわたり店頭に立ち、たくさんのお客様にドイツワインを紹介してきました。長年、店の「顔」としてお客様を迎えてきましたが、近年は足が悪くなり、店頭に立つことが難しくなりました。
父は今も毎年ドイツへ足を運び、長年お付き合いのある生産者を訪ねています。
しかし、そんな父も今年、喜寿を迎えました。
銀座ワイナックスには、父と母と共に何十年もの時間を歩んできた仲間たちがいます。
店舗を30年以上支えてきた仲間。飲食店のお客様と35年近く、信頼関係を築いてきた仲間。そして10年、20年、長い方では40年近く、検品や梱包、発送を支えてくれているスタッフたち。
そこに蓄積されているのは、マニュアルだけでは受け継げない知識と経験です。
私たちは定期的にスタッフ皆でワインを開け、味わいの変化を確かめながら、「今、お客様にご紹介するべきか」を話し合います。
まだ早いと判断すれば、急いで販売することはありません。しばらく自社倉庫で寝かせ、飲み頃を迎えるまで販売を待つこともあります。
また、ドイツワインの熟成する力に早くから着目した父は、創業初期から輸入したワインの一部を将来のために残し、自社倉庫で長期熟成させてきました。こうして守ってきた希少なヴィンテージワインも、当店の大切な宝物です。
新橋店に並ぶ1970年代からのヴィンテージワイン父と母が築いてきた生産者との関係。何十年にもわたりドイツワインの変化を見つめてきた経験。長く働く仲間たちが培ってきた知識。そして、自社倉庫に眠る、希少なドイツワインの数々。
これらを、このまま私たちの中だけに残していてはいけない。
42年間つないできたものを守るためには、ただ同じことを続けるのではなく、今の時代に合った形で、ドイツワインとの新しい出会いをつくっていく必要がある。
そう考えるようになりました。
私たちが42年間つないできたドイツワインを、次の世代へ。
そのために、銀座ワイナックス自身も変わっていきたいと思っています。
「売る」だけではなく、「まず知ってもらう」店へ
そこで私たちは、少しずつワインの届け方を変え始めています。
昨年、新橋店にヴィンテージワインを一杯から楽しめる小さな角打ちバーをつくりました。

数万円する熟成ワインでも、まずはグラスで。
若いワインと熟成したワインを飲み比べてみる。
今まで知らなかった品種や産地を試してみる。
実際に飲んでいただくと、
「ドイツにこんな辛口があるとは知らなかった」
「ドイツの赤ワインって、こんなにおいしいんですね」
そんな声をいただきます。
私たちがこれから増やしたいのは、ドイツワインの新たな魅力に出会う、こうした機会です。
店舗では、若いワインや希少な熟成ワインを気軽に試せる機会を、さらに増やしていきたい。
そして今回、ご自宅でも気軽に体験できるように寿司と楽しむ5種類のワインを100ml小瓶セットにしてお届けします。
まだ味わったことのないワインを、いきなり一本選ぶのはハードルが高いかもしれません。
だからこそ、まずは少しずつ。
ご自宅でお寿司と合わせながら、品種や産地による違いや、料理との組み合わせで変わる味わいを楽しんでいただきたいと思っています。
想いは変えずに、届け方を変えていく
ボトルだけではなく、グラスで。
店頭だけではなく、ご自宅でも。
すでにドイツワインを好きな方だけではなく、まだその魅力を知らない方へ。
42年間積み重ねてきたものを、これからワインを楽しむ世代へつないでいくために。
守るために、変わる。
今回のクラウドファンディングを、その新しい一歩にしたいと考えています。
プロジェクトの実行者について

プロジェクトを立ち上げた星野巨衣です。銀座ワイナックスでは、42年にわたりドイツ各地の生産者を訪ね、選び抜いたワインを直輸入、その多様な魅力を日本のお客様へ届けてきました。直営ショップや料理とのペアリングを楽しむ楽飲会を通じて、ワインの背景にある産地や生産者の思いを伝えることを大切にしています。
リターンについて
〇店頭で楽しむ
・グラスワインチケット(スタンダード・スペシャルをご用意/ペアチケットあり)
・毎月グラスワインが飲める会員権(レギュラー・プレミアムあり)
〇ご自宅で楽しむ
・寿司とペアリングできる小瓶 5種類セット(漫画「寿司とワイン」付セット/ペアセットあり)
・ボトルワインセット(中辛口・甘口セット/入門セット)
・ヴィンテージワインセット(入門セット/ピノ・ノワール飲み比べセット/テディベアセット)
※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。20歳未満の方は本リターンを選択いただけません。
スケジュール
9月1日 クラウドファンディング スタート
9月上旬 支援者へのリターンを随時お届け
10月5日 クラウドファンディング 終了
〈メーカー・生産者情報および販売許可について〉
本プロジェクトに掲載しているワインは、すべて株式会社ワイナックス(銀座ワイナックス)が各生産者から正規に輸入した商品で、各メーカー・生産者の許可を得たうえで販売しています。
〈酒類販売管理者標識〉
1.販売場の名称及び所在地 株式会社ワイナックス
2.酒類販売管理者の氏名 天野和行
3.酒類販売管理研修受講年月日 令和6年8月21日
4.次回研修の受講期限 令和9年8月20日
5.研修実施団体名 一般社団法人日本ボランタリーチェーン協会



