はじめに

はじめまして!ページをご覧いただきありがとうございます。おこ座の八上心寧(やがみここね)です。京都芸術大学・文芸表現学科 4年生で、劇作を専攻しています。
おこ座とは、八上心寧による演劇を中心とした創作ユニットです。今回、旗揚げ公演として若手のための関西の登竜門「WINGCUP」に参加いたします。上演するのは、今年作者のカルロ・コッローディが生誕200年を迎える、名作『ピノッキオの冒険』を現代演劇として再解釈した『人間になりたい!』。
演劇は舞台に上がってこそ、成立します。文芸を専攻してきましたが、戯曲(言葉)だけでは終わらせたくない。そんな思いから、この公演は立ち上がりました。妥協なく作品世界を作り上げるため、クラウドファンディングに挑戦します。
今回の座組について
今回の公演は、京都芸術大学の文芸表現学科と舞台芸術学科(「演技・演出コース」と「舞台デザインコース」)の在学生・卒業生を中心とした、総勢25名の座組で挑みます。
劇作、演技、美術、衣装、音響、照明、制作……それぞれの分野で専門的に学びを深めてきた仲間たちが集まりました。
芸術大学という環境は、専門性を高めるにはこの上ない場所です。けれど一方で、どこか閉じた場所でもあります。社会へと旅立つ「卒業」を節目に、私たちが大学で培ってきた表現や作品を、もっと多くの人に見てもらいたい。そんな強い思いも込め、ウイングカップへの挑戦を決意しました。
WINGCUPとは?
ウイングフィールドが主催する若手劇団のための演劇祭。「最優秀団体」「優秀団体」が選出されるだけでなく、前夜祭・後夜祭(講評会)の開催、参加団体相互招待など、若手劇団がこれから各々のスタイルで演劇を続けていく為に必要な技術の向上、劇団同士の交流にも取り組んでいます。WINGCUPは、若手劇団が次のステップへと進むための場としても、その役割を果たしてきました。近年、活躍が目覚ましい「餓鬼の断食」や「白いたんぽぽ」も、WINGCUP出身の劇団です。
なぜクラファンをするのか?
「せっかく作品を作るなら、大学の中だけで終わらせず、外にいる人たちにも届けたい」
それが、おこ座の旗揚げ公演を始めた最初の思いでした。
学内を飛び出して、外部の劇場で公演をする。自分たちの作品を、これまで私たちのことを知らなかった人にも観てもらう。そうして動き始めた私たちが、最初にぶつかったのが「お金」の壁でした。
演劇を仕事にしている方々に「公演の資金はどうしているんですか?」と聞いてみても、「自分たちで出している」「助成金がないと難しい」という答えが返ってきます。助成金も、実績のない旗揚げしたばかりの私たちにとっては、簡単に手を伸ばせるものではありません。
もちろん、今の演劇がそうやって成り立っていることには、きっと理由があります。それでも、これから社会に出て、演劇を続けていきたい私たちには、一つの疑問が生まれました。
「自分たちの作りたい作品を守りながら、演劇を続けていくには、どうすればいいんだろう」
演劇を作るには、作品だけではなく、それを作る人の時間や技術、そしてそれを支えるお金が必要です。「好きだから」「やりたいから」という気持ちだけに頼るのではなく、演劇を仕事として、作品を作り続けていくための仕組みを、自分たちでも考えていきたい。
おこ座は、作品を作る場所であると同時に、作品を作り続けていく方法を考える場所でもありたいと思っています。だから今回、私たちはクラウドファンディングに挑戦します。これは、今回の公演費を集めるためだけのものではありません。
「演劇を作り続けていくには、どうすればいいのか」
その問いに対する答えを探すための、最初の一歩です。
もちろん、毎回クラウドファンディングをすればいいとは思っていません。今回の挑戦を通して、どうすれば作品を観客に届け続けられるのか、どうすれば作る人たちが無理をせず創作を続けられるのか。その方法を、私たち自身が学び、考えていきたいと思っています。
そしてまずは、この旗揚げ公演を、ちゃんと外の世界へ届けたい。まだ何者でもない私たちが、これから演劇を続けていくための最初の一歩を、一緒につくっていただけたら嬉しいです。
公演概要

【公演タイトル】
おこ座旗揚げ公演『人間になりたい!』
【日程】
2027年2月26日(金)- 2月28日(日)全4公演を予定。
【会場】
ウイングフィールド (大阪府大阪市中央区東心斎橋2丁目1-27 周防町ウイングス 6F)
【チケット】
一般 3000円 / 学生 2500円
【上演時間】
100分~120分(予定)
あらすじ
誰もが知る操り人形・ピノキオ。
ゼペットさんの愛情を受け、数々の冒険を乗り越えた彼は、
最後には立派な「いい子」になりました。
めでたし、めでたし。
――そんなのは、よくできたおとぎ話。
本作のピノキオが魅せられたのは芝居小屋の世界。
ある日芝居小屋の主に見出され、舞台へ立つチャンスを手にする。
しかし彼には、役者として致命的な欠陥があった。
「嘘をつくと、鼻が伸びてしまう」のだ。
役者は、もっともらしい嘘を演じる生き物。
ピノキオは、芝居をするたび伸びた鼻を切り落とされてしまう。
それでも誰より純粋に役者になることを願い続ける彼はやがて
「芸を極めたい」「愛されたい」「生き続けたい」という三つの欲望と、
「たった一つの純粋な心」に引き裂かれ、
あろうことか4人のピノキオへと分裂してしまう。
誰もが複数の「自分」を演じながら生きる時代。
欲望まみれで幸せの形に迷い続ける「私たち」に贈る、不条理的寓話劇。
なぜピノキオなのか?
私が初めてピノキオと出会ったのは、幼稚園のときです。多くの人が想像するあの映画の明るいピノキオではなく、私が強く惹かれたのは、谷口智則さんの絵本『PINOCCHIO la marionnnette de fer(鉄人形ピノキオ)』でした。
絵本『PINOCCHIO la marionnnette de fer(鉄人形ピノキオ)』
暗い森の中の小さな芝居小屋で体が鉄でできたピノキオは
毎日毎日あやつり人形。
雨の日と風の日も毎日毎日あやつられて
どんどん体が錆ついてしまいました。
そしてとうとう体が動かなくなって芝居小屋を追い出されたピノキオは
黒い森を抜け出して……
(あらすじ・ホームページから引用)
現在、私はその絵本の作者である谷口さんが経営するカフェ「gallery&cafe zoologique」で働いています。2026年の1月頃、卒業制作の題材について悩んでいたとき、ふと浮かんだのがこの絵本でした。森を抜けた先で大好きな芸と出会い直す、ピノキオの開放的な姿が、私の原体験としてずっと心に残っていました。ですが、久しぶりに読んでみると、これがどこか芸という世界から抜け出せないピノキオの呪いの物語であるようにも思えたのです。

子供と大人の感じ方の違いに面白さを感じた私は、この絵本のルーツをたどるため、初めて原作小説『ピノッキオの冒険』を読みました。そして、雷に打たれたような衝撃を受けました。そこにあったのは、美しいおとぎ話ではなく、残酷で理不尽な「不条理そのもの」の世界。
ピノキオがただ純粋に存在しているだけなのに、他者に騙され搾取され続ける構造。彼が強い意志を持てないのは「操り人形」というアイデンティティゆえの悲劇であり、さらには救済者であるはずの仙女すら不可解で、時間の流れすらもバグっている。
この原作が内包する狂気的な不条理さは、まさに現代の演劇として再構築すべき圧倒的なエネルギーがあると思わされ、卒業制作の題材として、ピノキオを扱うことに決めました。
ピノキオを辿るフランスとイタリアへの旅

2026年春、谷口さんとのご縁も繋がり、ヨーロッパへリサーチ旅行に出かけました。


最初の目的地であるフランスの小さな都市・ムーランにある「青少年向けイラストレーション美術館(Musée Illustration Jeunesse)」では、『ピノッキオ(L'illustre Pinocchio)』をテーマにした展覧会が開催されていました。原作テキストに立ち返り、世界を代表する8人のイラストレーターがそれぞれの解釈で多様なピノキオを描き出す企画で、そのうちの1人が谷口智則さんでした。様々な作家による多様な表現に触れ、大きな刺激を受けました。
”この家で1826年、ピノキオの父である、コッローディこと
カルロ・ロレンツィーニが生まれた”
その後、イタリアのフィレンツェへ移動し、ピノキオの生みの親であるカルロ・コッローディの生家を訪ねました。街中にあふれるピノキオのお土産やアートに、この物語が根強く愛されていることを実感しました。


さらに、カルロが幼少期を過ごしたコッローディ村へ。フィレンツェから列車とバスを乗り継いで約3時間、「ピノキオ公園」やカルロゆかりの庭園、赤レンガの街並みを巡りました。物語が街そのものに息づく風景は、非常に感慨深いものでした。
旅に出る前は企画書段階でぼやけていた世界観が、この旅を通して鮮明になりました。 原作の不条理な世界観をベースに、この致命的な矛盾と絶望を突き詰めた結果、ピノキオの欲望が4つに分裂してしまうという今回の『人間になりたい!』の構想へと辿り着いたのです。
絵本との出会いから始まり、原作の不条理への衝撃、そしてヨーロッパでの原点回帰を経て、ようやく私にしか描けない「ピノキオ」のカケラを見つけることができました。
リターンについて
当日の舞台を、そしてピノキオの世界を200%楽しんでいただける返礼品を用意しました!

【先行チケット予約について】
支援者さま限定で誰よりもはやく『人間になりたい!』を予約していただけます!
・ご案内方法:クラウドファンディング終了後、11月初旬を目処にメールにて詳細をご案内いたします。
【サンクスボードへのお名前記載について】

舞台当日ウイングフィールドにて掲載するポスターにお名前を載せていただけます!
みなさまのお名前で絵が浮かび上がります😃
・ご支援時に備考欄にご希望の「掲載名(ニックネーム可)」をご記入ください。
・掲載を希望されない場合は「掲載希望なし」とご記入ください。
【ボイスドラマについて】
『人間になりたい!』の0稿から生まれた、前日譚を楽しんでいただけます!
声だけで世界が立ち上がる体験を是非、お楽しみください。
・キャスト:上松咲和、アステリズム、八上心寧
・収録時間:10分程度を予定
・提供方法:メールにURLを記載します。
【ステッカーについて】

支援者様限定デザインのステッカーです! 是非ゲットしてください✨
・ステッカーサイズ:縦40〜60mm、横30〜50mm程度(予定)
・提供方法:会場でお渡しいたします。公演に来られない方は郵送いたしますので、支援時にその旨を備考欄に記載ください。
【谷口智則×八上心寧対談イベント招待券&レポートについて】
『人間になりたい!』に大きく影響を与えた作品『PINOCCHIO la marionnnette de fer(鉄人形ピノキオ)』 の作者谷口智則さんと主宰八上心寧の対談です! ここでしか聞けないヨーロッパ探訪の話や、両作品の創作秘話などが聞けちゃいます!
・日時:2027年1月中の開催を予定(決まり次第メールでご案内いたします)
・場所:zoologique hanare
・交通費や滞在費:支援者様にてご負担をお願いいたします。
・イベントレポートにつきましては、イベント終了後、一か月を目途に公開いたします。
・イベント時はワンドリンク代500円(税別)を頂戴します。
【小説・絵本のお渡しについて】

小説『ピノッキオの冒険』・絵本『PINOCCHIO la marionnnette de fer(鉄人形ピノキオ)』(サイン付き)の二冊をお渡しさせていただきます。絵本はフランスで出版されたもののため日本で手に入れる貴重なチャンスです!是非この機会にゲットしちゃってください!
・お渡し方法:対談イベント時にお渡しいたします。当日来られない方は別日にzoologique hanareでお受け取りか郵送させていただきます。
・詳細が決まり次第、メールでご連絡させていただきますので、お待ちください。
【「舞台裏 インタビュー記事」について】

『人間になりたい!』チームのことをより知ることができるキャストや裏方スタッフのインタビュー記事です!おこ座をもっと好きになること間違いなし✨是非推しメンバーをお選びください!
さらにコンプリートセットをお選びの方は、おこ座メンバーの舞台ウラ話を全部全部ぜーんぶ!!! 知れちゃいます⭐これを読み終わる頃にはおこ座メンバーと友達になれること間違いなしです!
・提供方法:メールにURLを記載します。
・終演後のお届けになります。2027年3月中を予定。
・「スペシャルインタビュー」に加え、「未公開オフショット(稽古場&本番)」や「創作の裏側」を盛り込んだ特別な特集記事(データ)をお届けします。本番のネタバレ裏話や終演後のコメントも収録予定です。
・C1コースの方は、支援時に以下のリストから記事を読みたい対象を1つお選びください。D2コースの方はすべての記事をお読みいただけます。
ピノキオ白(上松咲和) / カラフルピノキオたち(森本二葉・夏原美幸・河口千寛) / 芝居小屋の仲間たち(アステリズム・山本麟・その他もう一名を予定) / 演出部(八上心寧・林亮汰・大石奈々絵) / スタッフたち(舞台芸術学科 舞台制作コース 3年生チーム) / ビジュアル制作秘話(山川豹真・八上心寧)
【座組Tシャツについて】

座組メンバーとおそろいのTシャツです!ぜひおこ座の一員になった気分で着用ください!
・Tシャツサイズ展開:S、M、L、XLからお選びいただけます。支援時にご希望のサイズをご回答ください。
【舞台ペア招待券について】
今回の舞台『人間になりたい!』をご招待させていただきます!旗揚げ公演をぜひご友人やご家族とお楽しみください!
・有効期限:2027年2月26日から2027年2月28日まで
・2027年2月26日〜2月28日の公演期間中のうち、支援者様の都合のつく日程で1公演ご招待させていただきます。詳細はメールでご連絡します。
・交通費や滞在費:支援者様にてご負担をお願いいたします。
【卒制Ver.の戯曲・上演台本・上演映像につきまして】
八上心寧の読みものとしての戯曲、稽古などを経て立ち上がった上演台本が読めちゃいます!なんと上映映像付き!何度も『人間になりたい!』をお楽しみください✨
・台本のお渡し:会場にてお渡しさせていただきます。
・映像の収録時間:100分~120分程度を予定
・映像の提供方法:編集終了後、メールにて視聴URLをお送りします。
・映像の提供時期:2027年3月下旬を予定しています。
※リターン品の著作権及びその他法的権利については、すべてプロジェクトオーナーに帰属します。
プロジェクト実施スケジュール
私たちの旗揚げ公演は、すでに以下のスケジュールで本格的に始動しています。
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2026年7月〜8月【企画準備・座組始動】
全キャスト確定、顔合わせ・企画説明
劇団ロゴの完成、予算およびクラウドファンディング計画の決定
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2026年9月【クラウドファンディング開始・プレ稽古】
9月中旬:クラウドファンディング開始!
前夜祭稽古開始
脚本のブラッシュアップ
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2026年10月【前夜祭への参加・クラウドファンディング終了】
10月中旬:WINGCUP前夜祭への参加(短編作品の上演)
本読み稽古
10月30日:クラウドファンディング終了
舞台美術や音響・照明の制作プランニング開始
メインビジュアル(本チラシ)の完成・入稿
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2026年11月〜12月【稽古本格化・チケット発売】
脚本の決定稿完成、本格的な稽古の開始
チケット予約開始、チラシ配布などの広報活動
クラウドファンディングのリターン品発注
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2027年1月〜2月上旬【集中稽古・舞台製作】
集中稽古スタート、劇場(ウイングフィールド)での荒通し・通し稽古
1月某日:谷口智則×八上心寧 ピノキオ対談イベント
舞台美術の製作開始、卒業制作展(2月上旬)
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2027年2月下旬【いよいよ本番!】
2月25日:場当たり・ゲネプロ(最終リハーサル)
2月26日〜28日:おこ座旗揚げ公演『人間になりたい!』本番
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2027年3月以降【事後活動】
3月末:WINGCUP後夜祭への参加
舞台映像データの公開
資金の使い道
本プロジェクトでご支援いただいた資金は、妥協のない舞台空間を創り上げ、座組全員が健やかに創作に打ち込める環境を作るため、以下の制作費用として大切に使用させていただきます。
・劇場費および稽古場代
・舞台美術・衣装・小道具の製作費
・音響・照明機材費
・人件費
・リターン製作費
・クラウドファンディング手数料
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
「おこ座」はこのクラウドファンディングを機に、初公演に挑戦します。私は娯楽が飽和している現代にこそ「その場所に立ち会うことでしか起こらない何かの尊さ」を伝えていきたい。そしてその1つの方法である演劇が、持続可能なものであって欲しい。それをする為にはどうして行けば良いのか。それを当事者として考えながら、伝えていくための、大きな一歩がこの公演になると信じています。
是非、おこ座の旗揚げに立ち会ってください。そして、劇場でしか生まれない何かを持って帰っていただけると嬉しいです。キャスト・スタッフ一同、皆さまに最高の時間をお届けできるよう力を尽くします。どうか温かいご支援をよろしくお願いいたします。
おこ座主宰 八上心寧
『人間になりたい!』キャスト・スタッフ 一同





楽しみにしています!!
頑張ってください。