あの日、一件の相談から始まりました。
「猫がたくさんいる家があります。」「このままでは助からないかもしれません。」
発覚してすぐ家主の元へ通い数回の交渉の末、お家の中へ踏み込めた時には、目を疑うような光景でした。
20年間、閉めきられた部屋で飼い主は毎日同じフードをダイニングテーブルにばら撒くだけ。
足元は糞尿が数十センチに積み上がり、フードが置かれるダイニングテーブルも脚が半分以上埋まっていました。
あちらこちらから無数の骨やご遺体が見えていて、その上を歩かないと奥に進めない、地獄絵図のような現場でした。
会話はなくとも、現場に踏み込んだスタッフ全員が同じ思いでした。
"一刻も早くここから全員出そう"
しかし、その時のシェルターはすでに満床でした。
それでも見捨てることはできず、事務所として使っていた部屋の家具をすべて撤去し、急遽保護スペースへと作り替えて、猫たちのレスキューに向かいました。
こうして命をつなぐことが出来ましたが、この経験で私たちは改めて思い知らされました。
保護する場所がなければ、命を救うことはできない。
しかし、この一件で終わりではありませんでした。
今もなお、多頭飼育崩壊や遺棄、傷病猫など、助けを求める相談は途切れることなく寄せられています。
その度に、私たちは同じ現実に向き合います。
だからこそ、「もう救えない」と言わなくていい未来をつくるために、私たちは、緊急保護に対応できる第二シェルターを設立したいと考えています。
岡山県最大規模の「倉敷多頭飼育崩壊」
【倉敷多頭飼育崩壊 ニュース動画】
現場に入って約1週間でここから救出保護できた猫は全66匹、そして保護後産まれた子猫多数。
救出後、シャンプー、爪切り、駆虫薬、怪我や風邪、脳障害がある子は治療を開始しました。
また今まで過ごしてきた環境の影響により、健康状態が悪く、ご飯やお水もほとんど自力では食べない子が多かった為、毎日輸液や強制給餌をして少しずつ心身の回復を見守りました。
そして生きている猫達を救出する為に、沢山のご遺体を踏みながら、全員が心の中で手を合わせながら、祈りながら、全匹捕獲まで取り組みました。
最後に骨を払い、ご遺体を取り出し、外の風や暖かい陽に当ててあげる事ができました。
その後、埋葬し皆でしっかりと手を合わせ、この現場を終了と致しました。
20年間で何百もの命が、幸せや温かみを感じる事なく辛さだけを背負い亡くなっていきました。
この事実を知る人がそれを重く受け止め、人間としての責任について考えてほしいと思います。
そして、このような劣悪な環境下で苦しんでいる子はきっと他の場所でも存在します。
猫たちが適切な環境で飼育されず、不幸な状況に陥る事。その一つが「多頭飼育崩壊」です。
救われた命は、今――。
保護した猫たちは、1匹ずつ医療につなぎ、身体だけでなく心のケアも続けながら、新しい家族とのご縁をつないでいます。
「もう助からないかもしれない」と思われた命も、たくさんの方々の支えと懸命なケアによって、少しずつ平穏を取り戻していきました。
怖がって人を避けていた猫が甘えてくれるようになり、安心して眠る姿を見せてくれるようになったとき、里親さん宅で幸せに暮らしている子達を見る度に、この活動を続けてきて本当によかったと心から思います。
あの日救った命は、今もそれぞれの新しい未来へ歩き続けています。
そして現在、シェルターは限界を迎えています。

現在のシェルターには、倉敷多頭飼育崩壊をはじめ、これまで保護してきた多くの猫たちが暮らしています。
保護部屋はすべて埋まり、本来はスタッフが作業をするための廊下やキッチンまで、保護スペースとして使用している状況です。
限られた空間を工夫しながら、一頭でも多くの命を守っていますが、新たなSOSが届くたび、受け入れる場所をどう確保するか悩み続けています。
今、この子たちを助けたい。
倉敷多頭飼育崩壊を乗り越えたあとも、助けを求める相談は途切れることがありません。
その一つが、SNSで拡散されていた「車の中で多くの猫を飼育している女性」について寄せられた相談でした。
現場には、病気や怪我を抱えた猫たち。
十分な食事も医療も受けられず、亡くなった猫の遺体まで放置されていました。
私たちは行政や警察と連携しながら保護に向けて動いています。
目の前に救いを待つ命がいても、すぐに保護できない。その現実は、私たちにとって何よりも苦しいものです。
このような虐待・ネグレクトを受けている子達を迅速に保護する為には、場所・資金・人手が必要です。
私たちはこのプロジェクトで活動の三本柱となる場所を確保したいと思っています。
命を守る場所を作るために。
これまでは、限られたスペースを工夫し、人が作業する部屋だけでなく、廊下やキッチンまで保護スペースとして使いながら、一つひとつの命をつないできました。
しかし、このままでは、新たなSOSが届くたび、受け入れる場所を探し続けなければならない状況が続いてしまいます。
そんな未来を迎えないために、私たちは第二シェルターを設立します。


『命をつなぐために、あなたの力が必要です。』
私たちはこれまで、目の前に助けを必要とする命がいれば、できる限り手を差し伸べてきました。
どんなに厳しい状況にいる子でも、生きることを諦めている子はいません。
一つでも多くの命を、明日へつなぐために。どうか私たちと一緒に、この場所をつくってください。
皆さまのあたたかいご支援を、心よりお願いいたします。
⚪︎エクアルライフの詳細な活動実績、活動計画についてはHPやInstagramで都度発信しております。






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