はじめまして!ライターのかわむらまみと申します。
突然ですが、2024年、わたしは39歳の日々の大半を「オストメイト(人工肛門保有者)」として暮らしました。
経緯としては、お腹が痛くて救急車を呼んだら腸に穴が開いていて、あれよあれよという間に全身麻酔で緊急手術。目が覚めたら、お腹にストーマ(人工肛門)がついていたという流れです。
あらためて言葉にすると、なかなかとんでもないですね。ちなみに、どうして穴が開いていたかというと、ステージⅢcの大腸がんだったからです。
とにかく、こうしてわたしはある日突然、オストメイトとして転生したのでした。
オストメイトってなんなのさ
オストメイトだったときの、思い出の一枚
オストメイトとは、病気や事故などによってストーマ(人工肛門)を造設した人のことで、手術で切られた腸の先がお腹からひょいと生えています。その出ている腸が、ストーマということ。
で、人工“肛門”というくらいなので、人工じゃない肛門の代わりに、その腸の「口」の部分から排泄をする身体の構造になっています。
やっかいなのが、腸には括約筋がないということ。
つまり、オストメイトは自分の意思で排泄のタイミングをコントロールできないのです。なんということでしょう。
そのため、オストメイトは、ストーマに「ストーマ装具」と呼ばれる袋(パウチ)をつけて生活しています。これがまた、いろいろと大変なこともあって……。
装具をつけると、こんな感じになるよ
とにかく、いったん整理すると、
・ストーマ:人工肛門または人工膀胱
・オストメイト:ストーマを造設している人
ということです。
日本の場合、オストメイトはどうやら20〜30万人ほどいるのだとか。つまり、ざっくり「400〜600人に1人はオストメイト」となる計算です。
……とはいえ、正直なところ、オストメイトの知名度ってあんまり高くなくないですか?
オストメイト?なにそれ?
今、これを読んでくださっている方のなかにも「オストメイト?初めて聞いたけど……」という方が、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
かくいうわたしも、いざ自分が当事者になってみるまで、オストメイトのことはほとんどなにも知りませんでした。ストーマにいたっては、言葉の存在すら知らなかったくらいです。
でも、わたしはオストメイトになった以上、できればもっとたくさんの人にオストメイトの存在を知ってもらえたら嬉しいな、という気持ちを抱くようになりました。
このクラウドファンディングは、まさにそんな想いから立ち上げたプロジェクトです。
オストメイト(の一人)として書いた本が出ます
オストメイトトイレ、見かけると嬉しくて、つい写真を撮りがちでした
ところで、冒頭でも触れたとおり、わたしはライターです。なので、一冊の本を書きました。
2026年11月、イースト・プレスから『はらから、きんたま 目が覚めたらオストメイト』というエッセイを出版します。
自分で書いておいてアレですが、めちゃくちゃおもしろい物語ができました。普段、本をあまり読まない方にも、楽しんでいただける仕上がりになっているかと思います。
そして永遠に終わらない赤字入れ
ただし、オストメイトとして書いたとはいえ、『はらから、きんたま』は、いわゆる「闘病記」ではありません。
そもそも闘病記というものは「病気という人生の困難があっても、成長することによってそれを乗り越えていこう」というストーリーが定石としてあるようです。
また、世の中には「がんによる成長や、新たな価値観の形成」を表す「キャンサーギフト」という言葉もあります。
率直に言って、わたしはこれらにかなり懐疑的な想いを抱いています。だって、いらないじゃないですか。そんなギフトや、前向きの押しつけは。
わたしは病気によって、なにも成長していません。病気に感謝? しないしない!
そう、『はらから、きんたま』は、「がんというギフトによって人間的な成長を遂げた、可哀想ながん患者のお涙頂戴ストーリー」ではないんです。

どんなに身体や状況が変わっても、自分が自分であることはなんら変わらず、ただ生活は続いていく。仕事や人間関係に失敗したり、恋愛が始まっては終わったりしながら、週末の夜にはお酒を飲んで暮らしていく。
この本には、そんな、どこにでもあるような生活のことを書きました。わたしはオストメイトやがん患者である以前に、いち生活者だからです。
そういったありふれた物語を、オストメイトや病気の当事者へはもちろんのこと、なにより“そうじゃない人”にこそ届けたい。
そして、「病気=可哀想」という無意識の偏見を、ほんの少しでも減らしたい。
読後に抱いてほしい感想は「これがオストメイトなんだ」じゃなくて、
「いるよなぁ、こういう勝手な人……」
「当たり前だけど、オストメイトも自分もなんにも変わらないんだな」
ということだったりします。
ついでに笑ってもらえたら、それが一番嬉しかったりするけれど。
で、クラファンはなんのためにやるんだっけ
赤字って、どうして何回読み返しても、次から次へと出てくるんだろう……
本は、イースト・プレスとわたしで一丸となって、今まさに、せっせと形にしています。そして、11月に全国の書店やAmazonなどに並びます。
つまり、出版計画はすでに進んでいるため、このクラウドファンディングは「出版するためのお金を集めること」が目的ではありません。
じゃあ、集まったお金はどうするの?
本の宣伝広告費に突っ込みます。すべて。
リターンの制作・発送などにかかる原価を除くすべてのご支援金を、雑誌や新聞広告、Amazonの広告枠など、余すことなく全額使わせていただきます。
そうやって、『はらから、きんたま』をたくさんの方に届けて、オストメイトの例を知ってもらうことで、本を起点にオストメイトがもっと生きやすい社会をつくりたいと思いました。

もちろん、オストメイトについて知らないこと自体は、まったく悪いことではありません。先述のとおり、わたしも自分が当事者になるまで、ほとんど知らなかったわけですし。
その一方で、
「大変そう……」
「可哀想に」
「自分には関係ない」
なんて、無意識のうちに決めつけて、心の距離を置いてしまうのは、ちょっともったいないんじゃないかと思います。
とはいえ、「じゃあオストメイトについて勉強しよう!」という気持ちになるかというと、ちょっと腰が重いのが実際のところなのではないでしょうか。
いや、わたしだけか?笑
なので、『はらから、きんたま』は「オストメイトについて勉強するための本」としてではなく、肩の力を抜いて読めるような「ある日突然オストメイトに転生した人の日記」の形式をとって書きました。
そんな本が一人でも多くの人に届けば、「オストメイト」という言葉を聞いたときの心の距離が、ほんの少し縮まるかもしれない。
その「ほんの少し」を増やすために、今回このプロジェクトで集まったお金を、本を届けるための広告費として使いたいと考えています。
繰り返しにはなりますが、多くの人に本書を読んでもらうことは、病気に対する無意識の偏見を減らすことにつながると、そう強く信じています。
楽しいリターンがてんこもり
オストメイトトイレ、見たことだけなら、きっとあるのではないでしょうか?
そしてもちろん、想いを応援いただける以上は、わたしもわたしで皆さまのことを大切にしたいと考えています。
なので、まずは少しでも楽しく選んでいただけるように、リターンをたくさん用意してみました!
シンプルに、まずは本を読んでみる。
出版記念イベントに参加する。
本に名前を載せてみる。
著者と会って、話してみる。
個人的なおすすめは、

🏅【これは嬉しい!サイン本を1冊送ります+応援】3,000円

🏅【めちゃくちゃ嬉しい!サイン本を1冊送ります+応援】5,000円

🏅【おすすめ!サイン本を2冊送ります】3,200円

🏅【関東の方おすすめ!出版記念イベントへご招待+サイン本】+【御礼のポストカードを送ります】 計4,000円

🏅【本に名前、載せませんか?重版時にお名前ご掲載+サイン本】を自分用に+【サイン本を1冊送ります】をプレゼント用に 計5,500円
あたりですが、とはいえ、選んでいただくリターンはどれでも大歓迎です!
とにかく、このプロジェクトへの参加を通して、一冊の本を読む。知らなかったことを、ひとつ知る。
それだけで、オストメイトが、誰かが、みんなが、もっと生きやすい社会になっていくはずです。
わたしは『はらから、きんたま』を、そんな足がかりとなる本として育てていきたいと思っています。
現在の想定スケジュール
2026年
10月下旬〜11月上旬 本が完成次第、随時リターン発送
11月12日 公称発売日!“はらきん”が本屋さんに並びます
12月10日 本クラウドファンディング終了
12月11日 出版記念イベント開催
2027年
1〜6月目安 広告出稿スタート。該当リターンを選択した方とお話ししたり、お会いしたりします
本が売れる、オストメイトの認知度が高まる
最後に、ではなく“最初に”
著者近影、っと
ところで、「なんで“きんたま”なの……?」と疑問を抱く方がいらっしゃるかもしれません。
それは、本書でわたしがストーマを「金玉」と呼んでいることに起因するのですが「いや、だからなんでそうなるの?」という話ですよね。
そこはぜひ、本を読んで確かめていただければ幸いです。
先に断言しておきますが、本書はストーマやオストメイトを馬鹿にする内容の本では一切ありません。
むしろ、読後はおそらく「金玉」に、ひいてはご自身の身体に、生活に、愛着が湧いているのではないでしょうか。
なんだかんだ言っても、この本の一番の魅力は「読み物としておもしろい」ところにあると思っています。
「金玉」なんて言葉で、誰かを笑わせて、泣かせられたら、これほど書き手冥利に尽きることはありません。
本書がただの問題作なのか、オストメイトの認知度向上に貢献できる本なのか、誰かの価値観をも変えられる本なのか。そんなことはどうでもよくて、とにかくおもろい本なのかどうか。
ぜひ読んで、確かめていただけませんか?
出版はゴールではなく、スタートです。
『はらから、きんたま』の誕生、そして成長を、これから一緒に見守っていただけることを楽しみにしています!!





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