はじめに ~日本代表、世界への挑戦~
2026年9月、ウズベキスタン・サマルカンドで「第46回チェスオリンピアード」が開催されます。チェスオリンピアードは、世界200以上の国と地域から代表選手が集まって戦う、チェスの世界で最大級の国際大会です。日本からも、オープンチームと女子チームが日本代表として出場します。日本チェス連盟は、選手たちが世界の舞台で持てる力を最大限に発揮し、これまで以上の成績を目指して戦えるよう、代表チームをサポートしていきます。
しかし、日本のチェス選手を取り巻く環境は、決して恵まれているとはいえません。海外の強豪選手と対戦する機会を得るためには、遠征費や滞在費など、大きな経済的・時間的負担が伴います。また、日本チェス連盟の運営も、現在は専任スタッフを置かず、多くのボランティアによって支えられています。今回のクラウドファンディングでは、チェスオリンピアードに出場する日本代表の強化、渡航、現地滞在などに必要な費用へのご支援をお願いしています。選手たちが世界の強豪と戦い、自分たちの力が世界でどこまで通用するのかに挑戦する。その一つひとつの対局が、日本のチェス界にとって大きな経験となり、未来につながっていきます。ぜひ、私たちと一緒に日本代表の挑戦を応援してください。
チェスオリンピアードとは
チェスオリンピアードは、国際チェス連盟(FIDE)が2年に一度開催する、チェスの世界で最大級の国別対抗戦です。サッカーにおけるワールドカップのような位置付けの大会で、世界中から200以上の国と地域が参加します。それぞれの国・地域を代表する選手たちがチームを組み、世界一を目指して戦います。第46回となる2026年大会は、ウズベキスタンのサマルカンドで開催されます。
<大会概要>
大会名: 第46回チェスオリンピアード
開催地: ウズベキスタン・サマルカンド
日程: 2026年9月15日~9月27日
公式HP: https://chessolympiad2026.fide.com/
各国・地域は、オープンチーム(性別不問)と女子チームをそれぞれ編成して大会に臨みます。今大会は、オープン部門で200以上、女子部門で190以上のチームが参加する予定で、世界中のチェスプレーヤーが一堂に会する、まさに「チェスの祭典」です。
チェスは通常、1対1で戦う個人競技です。しかし、チェスオリンピアードでは、各チーム4人の選手が同時に対局するチーム戦で行われます。両チームの選手がそれぞれ1対1で対局し、4局の結果によってチームとしての勝敗が決まります。普段はそれぞれの大会でライバルとして競い合っている選手たちが、この大会では一つのチームとして国・地域を代表します。自分自身の勝利だけでなく、チームメイトの対局結果も含めてチーム全体の勝利を目指す――それがチェスオリンピアードの大きな魅力です。世界各国の代表選手たちが国や地域の誇りを胸に戦う最高峰の舞台。日本代表にとっても、世界の強豪たちと直接対戦し、日本のチェスが世界でどこまで通用するのかを試す、またとない機会となります。
日本におけるチェスの現状
日本のチェス界は、ここ数年で着実な盛り上がりを見せています。日本チェス連盟の会員数や国内大会への参加者数は年々増加しており、海外から日本の大会に参加するプレーヤーも増えています。国内でチェスを楽しみ、競技として真剣に取り組む人は確実に増えています。一方で、日本のチェスが世界の舞台でさらに飛躍していくためには、まだ乗り越えなければならない課題があります。
FIDEには現在、200以上の国と地域が加盟しており、日本の国別ランキングは77位(2026年8月時点)です。日本の選手たちは、国内の大会で日々競い合いながら、より高いレベルを目指して研鑽を重ねています。また、海外の大会に参加し、世界各国の強豪選手と対局することで、貴重な経験を積む選手も増えています。しかし、日本にはチェスだけで生計を立てている選手はほとんどいません。多くの選手がそれぞれの仕事や学業と両立しながら競技を続けています。
競技力をさらに高めるためには、国内での練習や大会参加に加えて、海外の強豪選手と継続的に対戦する経験が欠かせません。ところが、海外遠征には航空運賃や宿泊費などの経済的負担に加え、仕事や学業を調整する時間的な負担も伴います。そのため、世界のトップレベルに触れる機会を十分に確保することは、日本の選手にとって決して容易ではありません。
だからこそ、チェスオリンピアードは日本の選手たちにとって、非常に大きな意味を持つ大会です。世界200以上の国と地域から代表選手が集まるチェスオリンピアードでは、普段なかなか対戦することのできない世界各国の強豪選手と、同じ舞台で直接戦うことができます。日本代表として世界の強豪と対局し、自分たちの力が世界でどこまで通用するのかを試す。その経験は、代表選手自身の成長につながるだけでなく、日本国内で競技に取り組む次の世代の選手たちにとっても、大きな刺激となります。日本のチェスがさらに世界へ近づいていくために。今回のチェスオリンピアードへの挑戦は、日本代表選手たちだけの挑戦ではありません。日本のチェス界全体が、世界の舞台で次の一歩を踏み出すための挑戦でもあります。
前回大会での日本代表
2024年、ハンガリー・ブダペストで開催された第45回チェスオリンピアードには、日本からオープンチームと女子チームが出場しました。前回大会でもクラウドファンディングを実施し、目標金額を大きく上回るご支援をいただきました。100名を超える皆さまから温かいご支援をいただき、多くの方々と一緒に日本代表の挑戦を応援することができました。大会期間中には、YouTubeで日本代表の応援配信や選手へのインタビューなども連日行われ、チェスオリンピアードを通じて、日本中から選手たちに声援が送られました。
そして、選手たちはその応援に応えるように、世界の強豪を相手に素晴らしい戦いを繰り広げました。オープンチーム、女子チームともにグランドマスター(※1)に勝利するなど、世界の舞台で大きな成果を挙げました。さらにオープンチームは、全員がグランドマスターで構成されたアイスランドチームを破る、日本史上初の快挙を達成しました。最終的に、オープンチームは69位、女子チームは109位で大会を終えました。世界中から強豪が集まるチェスオリンピアードにおいて、日本代表が世界の強豪たちと互角に渡り合い、歴史的な勝利を挙げることができたことは、日本のチェス界にとって大きな一歩となりました。
(※1)グランドマスター(GM):チェスの世界で最も名誉ある称号。日本ではまだ保持者がいない。
そして今回、選手たちはその経験を胸に、再び世界の舞台へ挑みます。前回大会で得た経験を糧に、さらなる成長を遂げた選手たちが、今大会では前回以上の成績を目指して戦います。皆さまからいただいた前回大会でのご支援と応援は、選手たちにとって大きな力となりました。今回もまた、日本代表とともに世界への挑戦を見届けていただければ幸いです。
今回の日本代表を支えるために
世界の舞台で力を発揮するためには、大会当日の対局だけでなく、そこに至るまでの準備と、大会期間中のサポートが欠かせません。今回の日本代表は、オープンチーム、女子チームともにグランドマスターのコーチングを受けながら、チェスオリンピアードに向けてトレーニングを重ねてきました。大会期間中もコーチが現地に帯同し、対戦相手の分析や対局準備、試合後の振り返り、コンディション調整など、選手たちが競技に集中するためのサポートを行います。また大会に参加するためには、コーチを含む代表チームの渡航費や現地での滞在費など、さまざまな費用が必要となります。
皆さまからご支援いただいた資金は、主に以下のような、日本代表のチェスオリンピアード出場に必要な費用として大切に活用させていただきます。
〇代表チームの強化・トレーニング費用
〇大会期間中のコーチ報酬・帯同費用
〇代表チームの渡航費
〇現地での宿泊費・滞在費
〇その他、日本代表の大会出場に必要な諸経費
大会期間中のコーチ報酬だけでも、オープンチーム・女子チーム合わせて約120万円を見込んでいます。選手たちが最高のコンディションで世界の舞台に立ち、少しでも多くの対局経験を将来につなげられるよう、皆さまからいただいたご支援を有効に活用してまいります。
※ご支援いただいた資金には、クラウドファンディング実施に伴うCAMPFIREの手数料も含まれます。
※上記の支出を十分に満たすご支援をいただいた場合、剰余の資金は日本チェス連盟の活動費用に組み入れ、日本代表の強化を含む、日本のチェス界全体の発展のために活用させていただきます。
日本代表選手紹介
今回、日本代表としてチェスオリンピアード2026に挑む選手たちをご紹介します。世界200以上の国と地域が集まる舞台で、日本代表の誇りを胸に戦う選手たちです。
<オープンチーム>

日本国内最高レーティング(※2)を誇るTuを筆頭に、日本代表として豊富な経験を持つ小島、南條、山田、そして今回がチェスオリンピアード初出場となる大塚が加わり、オープンチームが結成されました。前回大会に続き、メンバー全員がマスタータイトル(※3)を保持しています。豊富な国際経験を持つ選手と、初出場ながら大きな可能性を秘めた選手が一つのチームに集まり、経験、実力、そして勢いを兼ね備えた布陣となっています。
(※2)レーティング:各選手が持つ強さを表す指標で、公式な試合の結果に応じて増減する。次項のマスタータイトルの授与も、レーティングが一つの基準となっている。
(※3)マスタータイトル:強豪のチェスプレイヤーに与えられる称号。グランドマスター(GM)が最高峰で、インターナショナルマスター(IM)、FIDEマスター(FM)、キャンディデートマスター(CM)と続く。これらに加え、女子選手のみが獲得できるマスタータイトル(WGM / WIM / WFM / WCM)もあり、マスタータイトルは国際的に通用する「強さの証明」である。
<日本オープンチームの直近の戦績>
2016年(アゼルバイジャン・バクー)スタート順位:97位 最終順位:68位
2018年(ジョージア・バツミ)スタート順位:97位 最終順位:58位
2022年(インド・チェンナイ)スタート順位:81位 最終順位:107位
2024年(ハンガリー・ブダペスト)スタート順位:70位 最終順位:69位
※2020年は新型コロナウイルスの影響により中止
前回大会では69位という結果を残したオープンチーム。今回は前回大会を上回り、50位以内を目標に戦います。世界の強豪を相手に、一つでも多くの勝利を積み重ね、過去最高の成績を目指します。
<女子チーム>

2024年全日本女子チャンピオンの坂井、2025年全日本女子チャンピオンのIvanovを中心に、前回大会に続いて出場する三津山、木下、そして今回がチェスオリンピアード初出場となる加藤が加わり、女子チームが結成されました。実績と経験を持つ選手たちに新たな力が加わり、バランスの取れたチームとなっています。前回大会では、坂井がグランドマスターに勝利するなど、世界の舞台でも十分に戦える力を示しました。今回も、経験豊富な選手たちがチームを支えながら、初出場の選手が新たな力を発揮し、チーム一丸となって上位を目指します。
<日本女子チームの直近の戦績>
2016年(アゼルバイジャン・バクー)スタート順位:96位 最終順位:96位
2018年(ジョージア・バツミ)スタート順位:96位 最終順位:102位
2022年(インド・チェンナイ)スタート順位:92位 最終順位:105位
2024年(ハンガリー・ブダペスト)スタート順位:100位 最終順位:109位
※2020年は新型コロナウイルスの影響により中止
前回大会で得た経験を糧に、今大会ではチームとしての勝ち越しを目指して戦います。
オープンチーム、女子チーム、それぞれが自分たちの力を最大限に発揮し、日本代表として世界の強豪に挑みます。
おわりに ~日本代表の挑戦を支えてください~
日本代表の選手たちは、世界の強豪と戦うために、日々研鑽を重ねています。チェスは、盤上では一人で戦う競技です。しかし、世界の舞台に立つまでには、選手本人の努力だけでなく、コーチやスタッフ、家族、そして応援してくださる皆さまの支えがあります。
前回のチェスオリンピアードでも、多くの皆さまからいただいたご支援と応援が、選手たちの大きな力となりました。そして今、選手たちは再び世界の舞台へ向かおうとしています。日本代表が世界の強豪を相手にどこまで戦えるのか。前回大会を超える成績を残すことができるのか。そして、この挑戦が日本のチェスをさらに前へ進めるきっかけとなるのか。その答えを、ぜひ一緒に見届けてください。
皆さまからいただいたご支援は、日本代表が世界の舞台で戦うための力となるだけでなく、日本のチェス界の未来を支える力にもなります。一人ひとりのご支援が集まることで、日本代表の挑戦をより大きな力で支えることができます。日本代表選手たちとともに、世界へ。ぜひ、私たちと一緒に日本代表を応援してください。皆さまからの温かいご支援を、心よりお願い申し上げます。
プロジェクト概要
<実施スケジュール>
2026年9月15日~9月27日 チェスオリンピアード2026開催、出場
2026年9月30日 クラウドファンディング終了
2026年10月以降 順次リターン発送
※リターン発送のスケジュールにつきましては、各リターンの詳細をご覧ください。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に達しなかった場合でも、計画を実行し、リターンをお届けします。
<ご支援に関する注意事項>
選手がやむを得ない事情により大会を欠場する場合でも、トレーニングや大会に向けた準備、渡航手配など、すでに発生している費用がございます。そのため、選手の欠場を理由としたご支援金の返金には対応いたしかねますので、あらかじめご了承ください。また、やむを得ない事情により、予定していたリターンの実施が困難となる場合がございます。その場合は、返金または代替の商品・サービスの提供をもって対応いたします。皆さまのご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。




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