私と猫、そしてポアロを始めるまで
はじめまして。宮城県仙台市で「過保護猫カフェポアロ」の店長をしている菊池です。
私は、生まれる前から犬がいる家庭で育ち、未就学児の頃から猫と暮らしてきました。
小学校低学年の頃に思い描いていた現実的な将来の夢は、動物園の飼育員さんやペットショップの店員さん。それくらい、昔から動物が身近な存在でした。
親戚の家にはたくさんの保護猫がいて、子どもの頃から保護された猫たちをたくさん見てきました。
「新しい子増えてる!」「今回はどこで拾ったの?」
猫が増えるたびに、そんなふうに聞いていたのを覚えています。
中には、目が見えない子や持病がある子など、ハンデを抱えた猫もいました。
でも、当時の私にとっては、それも特別に不思議なことではありませんでした。
「この子はこういう子なんだ」
ただ、それだけでした。
今振り返ると、幼い頃から身近にたくさんの保護猫がいたことは、私にとって保護猫を特別な存在としてではなく、一緒に暮らす一つの命として考えるきっかけになっていたのだと思います。
アムとミルクティとの時間
私自身も、長い間猫と暮らしてきました。
アムとは、小学校1年生の頃から一緒に暮らしています。
元気いっぱいで、カーテンによじ登ったり、焼き魚や鶏肉をくわえて持って行ってしまったりするような、わんぱくな子です。
それなのに、どこか上品さもある、不思議な魅力を持った猫です。
ミルクティとは、中学2年生の頃から一緒に暮らしています。
臆病だけれど、とても甘えん坊。愛らしさの塊のような子です。
そんな2匹と、私は長い時間を一緒に過ごしてきました。
それまで一緒に猫たちの面倒を見てくれていた祖父が亡くなり、私が一人で2匹のお世話をするようになった一方で、仕事とアルバイトなどで家を空ける時間は、それまでとは比べものにならないほど長くなっていました。
その頃から、寂しさからなのか私から離れなくなったり、トイレの失敗が増えたりするようになりました。
祖父も、病気が発覚から半年あまりで亡くなりました。
その経験も重なり、
「いつ何があるか分からない。だったら、できるだけ一緒にいる時間を増やしたい」
と思うようになりました。
アム(19)とミルクティ(12)
猫カフェとの出会い
2025年の春頃、知人から猫カフェをオープンしたいという話を聞き、声をかけてもらいました。
最初は、前の職場で働きながら、休みの日にお店を手伝うくらいの感覚でした。
この時点では、自分が猫カフェの店長になるとは思っていませんでしたし、アムたちをお店に連れてくることも考えていませんでした。
その後、前の会社で体調を崩したことなどから転職を考えるようになりました。
その時も、まだ自分が猫カフェの店長になるとは思っていませんでした。
そんな中、「今の職場で悩んでいるなら、アムたちも連れてきていいから猫カフェで働かないか」と改めて声をかけてもらいました。
アムたちと一緒にいられる。
それなら、やってみよう。
そう決意したことが、ポアロを始めるきっかけになりました。
9月頃には建物の内装工事が始まり、本格的に猫カフェで働くことを決めて前の職場を退職しました。
12月頃には内装もかなり出来上がり、保健所などとのやり取りも始まりました。
同じ建物の2階では探偵事務所の営業も始まり、1階に猫カフェができることになりました。
お店の名前は「過保護猫カフェポアロ」。
猫たちを、過保護と言われるくらい可愛がって、たくさんの愛情を注ぎたい。
そんな思いから「過保護猫カフェ」と名付けました。
「ポアロ」という名前は、同じ建物の2階に探偵事務所があり、1階がカフェということから、名探偵コナンの「毛利探偵事務所」と「喫茶ポアロ」を連想してもらえれば覚えてもらいやすいのではないか、ということから付けました。
3月には、アムやミルクティを含む、譲渡を目的としない常駐猫たちをお店に連れてきました。
3月28日、29日にプレオープン。
そして4月4日、譲渡可能な保護猫の預かりを開始し、グランドオープンしました。
ポアロの外看板
「猫が好き」から、保護猫を知ってもらう場所へ
もともと私は、猫が好きでした。
そして、小さい頃から動物に関わる仕事をしてみたいと思っていました。
猫カフェを始めることが決まり、準備を進めていく中で、保護猫活動について調べたり、保護活動をしている方と関わったりするようになりました。
そこで、保護団体さんが抱えている猫の数や、新たに保護したくても保護できない状況があることなど、保護猫を取り巻く現実を知りました。
もともとは「猫が好きだから、猫と一緒にいられる仕事がしたい」という気持ちから始まった猫カフェでした。
でも、準備を進める中で保護猫の現状を知り、
「自分のお店でも、何かできることがあるのではないか」
と考えるようになりました。
そこで、保護団体さんが手一杯で新たな猫を保護できない状況を少しでも打開するため、ポアロで譲渡可能な猫たちを預かれないかと考えました。
12月頃から、保護活動をしている方や保護団体さんに声をかけ始めました。
ただ、まだ活動実績のない新しいお店だったこともあり、問い合わせをしても返信をいただけないことがほとんどでした。
返信をいただけた場合も、「別の活動で手いっぱいなので、今は難しい」というお返事でした。
それでも声をかけ続け、2026年2月、ようやく前向きに話をしてくださる方と出会うことができました。
実際にお店を見に来ていただき、お話をした上で了承をいただき、4月から譲渡可能な猫たちの預かりを始めています。
ポアロは、店舗型の預かりボランティアとして、保護団体さんから猫たちを預かっています。
譲渡が決まった際には、それぞれの保護団体さんを通して譲渡されます。
私たちは、猫たちを預かりながら日々のお世話をし、人と一緒に暮らす中での姿を見てもらい、新しい家族との出会いにつなげる役割を担っています。
猫たちが普段どんなふうに過ごしているのか。
どんな遊び方をするのか。
どんな性格なのか。
他の猫とどう関わるのか。
譲渡会などの限られた時間だけではなく、実際に生活している姿を見てもらえるからこそ分かることがあります。
保護猫と、猫を家族に迎えたい人。
その間をつなぐ場所になりたい。
それが、ポアロを始めてから少しずつ強くなっていった私の思いです。
ミルクティ、アム、アリア(3)、トレノ(3)
ポアロで暮らす猫たち
現在ポアロには、譲渡を目的としない常駐猫たちと、保護団体さんからお預かりしている猫たちがいます。
現在お預かりしているのは、アリアとトレノです。
また、9月頭に虎詩も戻ってくる予定です。
それぞれ性格も過ごし方も違いますが、毎日一緒に過ごしていると、一匹一匹に違った魅力があることを改めて感じます。
そして、そんな猫たちのことを、お客様にもたくさん知っていただいています。
実際にご来店いただいたお客様からは、
「猫たちがすごく人懐っこい」
「隠れてる猫がほとんどいない」
「おやつがなくても近寄ってきてくれた」
「ここの猫が推し」
「猫たちの毛艶がいい」
など、嬉しい声をいただいています。
長く通ってくださっている方からは、「ここの猫たちは長生きだね」と言っていただくこともあります。
猫たちが元気に過ごしていることや、ポアロで過ごす時間を楽しんでもらえていることは、私にとっても本当に嬉しいことです。
アリアとトレノ
保護猫たちとの出会いが教えてくれたこと
ポアロでは、高齢の猫や持病を抱えた猫たちも一緒に暮らしています。
ここは単なるカフェではなく、猫たちが安心して過ごしながら、人と触れ合い、新しい家族との出会いを待つことのできる大切な居場所です。
しかし最近、その現実の厳しさに直面しました。
ミルクティとアムの病気
12歳のミルクティが急性腎障害で入院し、手術が必要になったとき、私は初めて深く考えました。
医療費のことで、「助けたい命を諦める」という選択肢が存在してはいけないと。
幸いミルクティは治療を受けることができましたが、寛解はしておらず今もカテーテルを入れたり外したり投薬を続けています。
そして同じ時期に、19歳のアムも食欲の低下と体重減少から検査を行い、慢性腎臓病ステージ4と診断されました。
一度に複数の猫が医療費を必要とする状況に直面し、これからさらに高齢化していく猫たちのことを思いました。
病気やケガはいつ起こるか分かりません。
診察や検査だけで済むこともあれば、投薬や処置、手術、入院などが必要になることもあります。
だからこそ、今だけではなく、これから先も必要なときに必要な治療を受けさせてあげられる環境を作っておきたいと思っています。
入院中のミルクティ
続く医療の現実
猫たちが安心して暮らしていくためには、毎日のごはんや生活のお世話だけではなく、健康を守るための医療も欠かせません。
現在も医療費の一部を自己負担している状況です。
これからさらに高齢になっていく猫たちのことを考えると、今後も突然、大きな医療費が必要になる可能性があります。
そのたびに、
「治療を受けさせてあげたい。でも費用が……」
と悩むのではなく、必要な治療を受けさせてあげられるようにしたい。
それが、今回クラウドファンディングに挑戦する大きな理由の一つです。
なぜクラウドファンディングに挑戦するのか
保護猫カフェポアロの活動を続けるためには、医療費、生活環境の維持、保護・譲渡活動の継続が欠かせません。
これからも高齢猫や病気を抱えた猫たちと向き合い、「お金の理由で命を諦めない」という想いを実現したいのです。
そのために、猫たちの医療費を安定して確保できる環境を作りたいと思っています。
黒王号(3)
私たちの活動実績と今後の計画について
活動実績について
私たちは2026年4月より、仙台市宮城野区宮千代にある「過保護猫カフェポアロ」を拠点として活動をスタートしました。
現在、店頭スタッフ2人と裏方2人の4人のメンバーで力を合わせ、店舗の運営と一体になりながら、日々猫たちのケアや保護・譲渡に向けたお世話を続けています。
これまでに保護してきた猫たちや、お預かりしている猫たちが安心して暮らせるよう、一つひとつの命と真摯に向き合ってまいりました。
今後の活動計画について
今後も引き続き、同じ宮千代の「過保護猫カフェポアロ」を拠点として活動を継続いたします。
高齢猫や持病を抱えた猫たちが増えていく中でも、必要な医療を途切れさせず、安全で快適な生活環境を守りながら、新しい家族へつなぐための保護・譲渡活動を続けていきたいと考えています。
店長と副店長
目標金額と支援金の使い道
今回のクラウドファンディングの目標金額は100万円です。
ご支援いただいた資金は、猫たちの医療費を中心に大切に活用させていただきます。
具体的には、
- 診察・検査・投薬・処置・手術・入院・通院・その他、今後突然必要となる医療費
などに使用します。
現在必要となっている医療費だけではなく、これから先、病気やケガなどで突然治療が必要になった場合にも、必要な医療を受けさせてあげられるように活用していきます。
100万円を達成したら
目標金額の100万円を達成することができた場合は、さらに2回のネクストゴールを設定します。
追加で集まったご支援についても医療費に活用するほか、猫たちがより安全で快適に過ごせる環境を整えるため、
- 空気清浄機の追加
- エアコンの追加・整備
- その他、猫たちの健康や快適な生活に必要な設備
などにも活用したいと考えています。
100万円という目標に届かなかった場合も、集まったご支援を無駄にすることはありません。
その時点でいただいた大切なご支援を、必要な医療費をはじめ、猫たちのために一つひとつ大切に使わせていただきます。
あなたの一歩が、命を救う力に
このプロジェクトは、動物福祉に関心があり、「自分も力になりたい」と考えながらも、何から始めたらいいかわからない方にとっての一歩になればと思っています。
クラウドファンディングへの支援は、保護猫活動を支える一つの方法です。
大きな支援だけが力になるわけではありません。
小さな支援でも、それが集まることで、多くの命を守る大きな力になります。
来店してくださるお客様との時間も、新しい家族との出会いも、すべては猫たちの命があってこそです。
皆さまからいただいたご支援を、猫たちの未来につなげていきます。
リターンについて
応援してくださる皆さまに、カフェでのドリンクチケットや平日の入店時間延長、オリジナルグッズなどをご用意しています。
また、定期的に猫たちの様子や活動報告もお届けしますので、一緒に猫たちの成長や日々を見守っていただけたら嬉しいです。
リターンを通じて、皆さまにも過保護猫カフェポアロの活動を身近に感じていただければと思っています。
※各種チケット類のリターンには、有効期限(2026年11月〜2027年11月末まで)を設定しております。
私たちと一緒に
保護猫たちの笑顔を守ること。
それは、猫たちの命を守るだけでなく、これから新しい家族と出会う可能性を守ることでもあると考えています。
ミルクティやアムの出来事は、私たちにとって大きな転機になりました。
これから先、どんな病気やケガが待っているかは分かりません。
だからこそ、必要なときに「お金がないから」という理由で治療を諦めることのないように、今から備えておきたい。
皆さまのご支援が、これからも猫たちの命を守る力になります。
ご支援はもちろん、このプロジェクトを周りの方に伝えていただくことも、大きな力になります。
猫たちがこれからも安心して暮らせる場所を、一緒に守っていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
佐吉(8)と茂助(9)






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