能登の現状を、東京に届けたい
2024年1月1日の能登半島地震から2年半以上が経ちました。報道は減りましたが、被災地の復興は想定以上にまだ途上です。インフラや道路の課題は続き、仮設住宅の住人が未だ多いなど、生活への影響も尾を引いています。
能登は災害と過疎化が重なった「課題の先進地」。この地の現状を知ることで、見えてくるものがあります。私たちが今、東京でできることは何か。それは、まずは被災地の今を知ってもらうことだと考えました。東京にいながら能登に自分ごととして関わり、長期的な支援の輪を広げることが、私たちの使命です。
現地での活動で見た復興の遅れと前を向く能登の人々
私たちは被災地に足を運び、その現状と向き合い続けています。
地震からちょうど2年が経った2024年1月、有志3人で能登を見学。被災から2年が経ってもなお、復興が進まない現状を目の当たりにしました。
珠洲市宝立町
輪島市門前町黒島町
石川県珠洲市・泉谷市長にインタビュー
輪島市内の「出張輪島朝市」にも訪れた。
その後、代表・五味は7月に2週間の滞在を決行。現地に入り込み、復興に向けて新たな取り組みを始めた人々の声を聴き、復興が進まない課題を掘り下げました。滞在中の3日間はボランティアとして活動。仮設住宅の高齢者等の見回りを行い、被災から2年半経った今も通常の居住環境を取り戻せない被災者の声と実際に対峙することで、災害の影響の長さを痛感しました。
輪島市門前町にある總持寺祖院
輪島高校の仮校舎
輪島市門前町の「ゴウライ祭り」
また、輪島市門前の「ゲストハウス黒島」に住み込みで滞在。被災地の中にあっても新たな「寄港地」となることを目指して前進するゲストハウスの姿勢に、強い感銘を受けました。
ゲストハウス黒島とオーナーの杉野さん
9月にも団体メンバー有志で現地取材を敢行。フリーペーパーに向けた取材を進めるとともに、現地の人の声を聴き続けています。
有志で朝市に再訪。出店者の方々にお話もうかがいました。
学生だからこそできる、現地密着型の企画
私たちが実施する「能登応援プロジェクト」は、何度も現地に足を運んだ学生だからこそ企画できるものです。現地の課題を現地に赴いて知り、復興に向けて動く人々の声を直接聴いた学生有志が主体となって、11月開催の一橋祭で3つの企画を立ち上げます。
一橋祭で、能登とつながる3つの企画
1.「出張輪島朝市」の招致
「輪島朝市」は、平安時代から続く伝統の朝市で、常に能登の顔であり続けてきました。ところが、2年前の地震により朝市の一帯は全焼。現在までほとんど更地の状態が続いています。そんな中でも、朝市は全国に「出張」しながら朝市の文化をつないでいます。東京都国立市・一橋大学にもその朝市をお呼びし、文化を繋ぐ一助となりながら、能登に関心をもつ機会をご提供いたします。
地震時の火災によって更地となっている朝市通り。復興の目処は立たない。
輪島市内の商業施設で文化を繋ぐ「出張輪島朝市」。ここを拠点に全国各地にも出張しています。
2.能登を特集したフリーペーパーの発行・無料配布
団体メンバーは複数回に渡って被災後の能登を訪れ、現地の方々へオインタビューを行ったり、ボランティア活動に参加したりした記録を一冊のフリーペーパーにまとめ、来場者や地域の方々に無料配布します。
3.輪島高校の現役高校生による講演会の開催
輪島市内の輪島高校も大きく被災し、元々の校舎も使えなくなりました。現在は狭い仮校舎で学校生活を送る輪島高校の学生。部活動などの課外活動も制限される日々が続いています。そんな輪島高校に在籍する現役の高校生をお招き。自身も被災しながら明るい姿勢を崩さない輪島高校学生・中村輝人さんの講演会を開催します。
輪島高校・中村輝人さん。
被災地を知ってもらうツアーなど、精力的な活動にも取り組んでいます。
被災地で頑張る人びとの声を届ける
私たちは能登の地に足を運び、取材を重ねています。震災後、新しい取り組みを始めた人たち、復興に向けて動く人たちへのインタビューをまとめます。実際に被災地を踏んで書き上げたルポタージュとして、現地の息づかいを感じられる記事も掲載予定です。これは単なる支援の呼びかけではなく、能登で生きる人たちのリアルな姿を映す媒体にしたいと考えています。
これまでの取材記録はこちらからご覧いただけます。
【あれから2年 能登に行ってみた Vol.1】珠洲に「希望」を 珠洲市 泉谷満寿裕市長 特別インタビュー
【あれから2年 能登に行ってみた Vol.2】復活した水族館と和倉温泉 中能登の現在
【あれから2年 能登に行ってみた Vol.3】「リブート珠洲」で見た爪痕と兆し
【あれから2年 能登に行ってみた Vol.4】朝市のおばちゃんと總持寺祖院から動く「力」 石川県輪島市
【あれから2年 能登に行ってみた Vol.5】黒島の「湊」からもう一度船を出す ゲストハウス黒島
輪島朝市が、東京へ
輪島朝市は平安時代から続く伝統文化であり、能登を代表する存在です。この朝市で販売される商品は、実際の朝市でも扱われる海産物や輪島伝統の漆製品などです。朝市そのものの雰囲気を感じながら、能登の出店者の方々と出会い、対話できる貴重な時間を通じて、伝統文化と地域経済を直接応援できます。
朝市の出店者の方々。飾らないトークも朝市の魅力。
能登が教えてくれるもの
能登は『里山・里海』と呼ばれ、山の幸・海の幸に恵まれた自然と共生する土地です。災害と過疎化という課題を抱えながらも、その地で新しいことに挑戦する人々がいます。能登の現状と魅力を知ることで、地方創生や災害復興、そして自分たちの社会への向き合い方について考えるきっかけが生まれるはずです。
輪島市の白米千枚田。こちらも大きな被害を受けた。
いただいたご支援の使途について
クラウドファンディングでいただいたご支援は、朝市招致の経費、フリーペーパーの取材費と印刷費、講演会の実施費用に充てさせていただきます。すべてが、被災地と東京をつなぐこの企画の実現に充てられます。
報道が減った今だからこそ
報道が減った今だからこそ、私たちができることがあります。東京の学生たちが能登への関心を持つこと。それが、長期的な支援の輪につながると信じています。被災地の課題を知り、そこで生きる人々の声を聴き、現地で粘り強く根を張る文化に触れることで、私たちの社会への見方は大きく変わります。ぜひ、このプロジェクトにお力をお貸しいただければ幸いです。
輪島市で。団体メンバーと中村さんが手掛けるテントスペース。
能登半島地震や熊本地震でシェルターとして注目されている。
応援いただく皆さまへ
一橋祭での企画を通じて、能登との新しいつながりが生まれることを願っています。皆さまのご支援が、被災地と東京を結ぶ架け橋になります。皆様からご支援賜れますよう、お願い申し上げます。
珠洲市。右奥が地震で大きく姿を変えた見附島。石川県とポケモンは復興に向けて連携中。






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