はじめに
私たち特定非営利活動法人SDGs・プロミス・ジャパン(以下SPJ)は、ガーナの金の違法採掘が盛んな地域(アシャンティ州・マンソヌクワンタ村)にて、地域コミュニティと連携して、若者が違法行為に頼ることなく自立して活躍するためのお手伝いとして、職業訓練校の建設・運営支援活動を行っています。
校舎は、日本が世界に誇る建築家の隈研吾先生のボランティア設計によるものです。隈先生は学生時代に西アフリカを車で縦断した時、この地域の人々にお世話になった恩返しとして、地元の素材を生かした木造風の校舎のデザインをご提案くださいました。
職業訓練校建設のため、SPJはまず2023年に外務省の「NGO連携無償資金協力(N連)」を締結し、同年から建設を始めました。来年(2027年)中には隈研吾先生設計の教室棟・ワークショップ棟、管理棟の全てが完成予定です。すでに出来上がったワークショップや教室では、2024年から15名~20名の学生が授業(石こう・配管・大工など)を受け、2026年10月から約60名の学生を新たに迎える準備を進めております。
前回のクラウドファンディングの成果と御礼
建築費用は前述の通り、主として日本政府(N連)に拠出していただきましたが、SPJでは2024年5月~6月に、N連では賄えない教員給与などのソフト面の経費を賄うため、第1回のクラウドファンディング(タイトル:「隈研吾先生の設計をガーナで実現!職業訓練校の奨学金で誰も取り残さない明るい未来へ!」)を行い、最終的に皆様から2,379,000円をご寄付頂きました。
ご寄付いただいた資金は、学生や教師たちへのサポート、特に貧しい学生たちが継続的に自立に向けた技術を習得することや、新たに募集する女子学生たちへの支援に有効活用させていただきました。お金がなく学校に来るための交通費や教科書代が捻出できない学生がいた中で、皆様からのご寄付によって学生も継続的に学校に通えるようになりました。学校で学んだスキルを用いて、学校の休暇期間中には建設現場でアルバイトをする学生も増え、自分自身でお金が稼げるようになったことは大変嬉しい成果です。また、学校の先生2名の給料にも充てさせていただきました。一般的にガーナの学校では待遇の問題などで先生が頻繁に入れ替わることが多いのですが、経験豊富なこの2名の先生は学校に欠かせない存在として働いてくれており、長期的な視点で学校運営に携わってくれています。ご協力頂いた方々に心より感謝いたします。
前回クラウンドファインディング報告⇒ https://sdgspromise.org/archives/15712
学校を初期から共に作ってきた先生たちと1期生
なおSPJでは、随時、職業訓練校の建設の進捗状況や学生の活躍の様子、金の違法採掘の問題についてブログ記事でご報告しております。なかでも、前回のクラウドファンディングを担当したSPJインターンの山本貴仁(2026年現在、東京外国語大学4年生(アフリカ地域専攻))がセミナー『金を掘るか、未来を築くか』にて、なぜこの地に職業訓練校が必要なのかをわかりやすく説明しています。
金の違法採掘はその高い収益性から多くの老若男女が従事していますが、水銀などの有害物質を使用していることから周辺の環境や住民の健康にも悪影響を及ぼしています。金採掘に代わる雇用を得て持続可能な社会及び生計への道を得るためにもSPJが運営する職業訓練校で建設技術を学ぶことは極めて重要です。
写真1:職業訓練校の裏の敷地で行われている金の小規模違法採掘の様子
今回のクラウドファンディングの背景 ~寮の設備とカフェテリア〜
関係者のご尽力により、2026年4月にはガーナ政府による職業訓練校の国有化が決定し、去る9月下旬から徐々に国有化が始まりました。今後は私たちに代わって現地教師の給料、生徒の学費、設備品等をガーナ政府が負担する持続可能な学校運営が期待できます。
ただ、まだ問題があります。この学校は僻地にあるため学生たちが宿泊できる寮が必要なのです。交通費が高いことなどから自宅通学が容易ではない学生がほとんどで、現在通っている学生のほとんどは学校から徒歩圏内に住む学生です。ガーナでは、高校以降では食事がついた全寮制の学校に入ることが一般的です。今後も地域やガーナ全国から学生を惹きつけていくためには寮設備と食事を提供するカフェテリアが欠かせません。
現時点ではSPJが集めた資金を元に、近くにある既存の建物を改装して男女それぞれの寮を作っていますが、この寮は簡易的なものに過ぎません。たとえば水は近くの井戸まで汲みにいかなければならない、女子生徒用のトイレがないなど設備面でいくつもの課題を抱えています。
写真2
老朽化した男子寮トイレ
写真3
開通していない水道設備
写真4:朽ち果てた寮のキッチンスペース
また、職業訓練校には現在食事をしたり生徒たちが交流したりできるスペースがありません。そのため、学校の敷地内に学生たちが集うことができるシンプルなカフェテリアを建設したいと願っています。
写真5:完成した校舎で学ぶ学生たち
寮の設備が整い、カフェテリアができれば、学生たちは授業の前後にリラックスした雰囲気の中で会話を楽しみ、互いの学びを深めることができるでしょう。そこに地元の人々も気軽に立ち寄ることができるようになれば、変化の少ない毎日を送っている人々にとっては互いに刺激を与えあう【憩いの場】となると考えています。私たちは、そこから彼らが日本と世界の人々とつながることができる【交流の場】をつくりたいと願っています。
そこで今回のクラウドファンディングでは、私たちは寮の設備の改善とカフェテリア設置のための資金を募ることにいたしました。
クラウドファンディングのタイムリミットは12月20日です。皆さまの暖かいご支援を切にお願いいたします。
なぜ今、【交流の場】が必要なのでしょうか
私たちは、金の違法採掘が盛んなこの地域で、異なる背景を持つガーナの若者たちが出会い、互いの経験や夢を共有し、自分たちの未来を自らの手で切り拓いていくための【交流の場】をつくりたいと願ってきました。既述のSPJインターンの山本貴仁が実施したアンケート調査によると、環境が破壊される違法採掘には地元から多くの人が従事しているわけではないことがわかりました。主要な産業であるカカオ農地が汚染され、高学歴の若者は都市へ移り、地元に残った若者たちはほとんど生活の糧を得る手段がありません。
写真6:実習を行う学生
私たちが大切にしているのは【誰一人取り残さない】という理念です。
職業訓練校へ入学した若者たちが、地元の人々との交流を経て、日本や世界の異なる伝統文化を持つ人々と交流し、メンターを見つけ、周囲の環境に惑わされることなく自立していく過程を共有できれば、私たちも互いに新しい価値観を生み出すことができるでしょう。ここから新しいビジネスアイディアや協働のプロジェクトが生まれるかもしれません。また地元のニーズに応える画期的なサービスが生まれるかもしれません。
SDGs・プロミス・ジャパンのあゆみを皆さまとともに
私たちは2008年から、特定非営利活動法人ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)として、アフリカをはじめとする途上国での貧困削減と若者育成に取り組んできました。2018年に現在の名称「SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)」に変更し、微力ながら持続可能な開発目標(SDGs)達成を目指す国際協力活動を続けています。これまで、教育支援、保健衛生、女性の自立支援、災害支援など、幅広い分野で活動を展開してきました。現地のコミュニティと対話を重ね、本当に必要とされる支援の形を模索し続けています。
このクラウドファンディンに参加することは、私たちにとってもガーナの若者とともに国際協力やSDGsを体験する機会になることを期待しています。
私たちは、遠く離れたガーナの若者たちの未来に確かな希望の種を届け、寮とカフェテリアという【交流の場】を一緒に作ることで、若者たちの笑顔とともに私たち自身の成長をも感じることができることを願っています。
ご家族やお友達と一緒に支援の輪を広げていただき、ガーナの若者たちと互いの苦難を共有しともに歩むことで、皆様のさらなるグローバルな視点が育つきっかけとなることを心から祈っています。
皆さまの温かいご支援を、心よりお待ちしています。ともに【誰一人取り残さない】社会を実現していきましょう。
鈴木りえこ(特定非営利活動法人 SDGs・プロミス・ジャパン理事長)
写真7:現地を視察した理事長の鈴木
ご支援いただいたリターンについて
今回のプロジェクトでは、感謝の気持ちを込めて様々なリターンをご用意しています。活動報告レポートや現地からのお礼のメッセージ、学生やスタッフとのオンライン交流会へのご招待など、支援後も私たちとつながり続けられる内容です。
金額に応じて、カフェテリアスペースあるいは学校の敷地内に支援者様のお名前を掲示させていただくプランもご用意しています。皆様の想いが形となり、遠いガーナの地に刻まれることで、来年70周年を迎える日本とガーナの関係がさらに深いものになっていくでしょう。
写真8:職業訓練校の教室
今後のスケジュール
クラウドファンディング成立後、速やかに現地との調整を開始し、寮の設備工事とダイニングスペースの建設準備に入ります。資材調達から施工、そして完成まで、私たちは定期的に進捗状況を皆さまにお伝えしていきます。
完成後は、学生や地域の方々が実際にこの場所を使い始める様子も、写真や動画でご報告する予定です。皆さまの支援が実を結び、笑顔が広がる瞬間を、ぜひ一緒に見届けていただきたいと思っています。
ご寄付の控除について
本プロジェクトへのご支援は特定非営利活動法人SDGs・プロミス・ジャパンへのご寄付となり、CAMPFIREではなく、弊団体が寄付金の受付及び受領証発行を行います。このプロジェクトの寄付は寄付金控除の対象になります。「寄附金控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、特定非営利活動法人SDGs・プロミス・ジャパンが発行した寄付受領証をもって確定申告をしていただく必要がございます。受領証の発送時期は、オンラインでの決済日を記載した日付で1月末~2月初旬ごろの予定です。
<個人の場合>
2,000円以上の寄附で、寄附金受領書を添えた確定申告により所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を選択できます。一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。
<法人の場合>
「寄付金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入ができます。






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