この鍋の色──塗装だと思いませんでしたか?
違うんです。塗ったのではありません。100年前に日本で生まれた技術で、アルミそのものを硬く、強く、変化させた色です。
だから、褪せない。剥がれない。どれだけ火にかけても、山で雑に扱っても、ずっと、初日のまま。
はじめまして。大阪でアルマイト加工ひと筋79年、日興電化工業所の梁本裕士です。
普段は工場で、黙々とアルミと向き合っている人間です。文章を書くのは得意ではありませんが、この鍋のことだけは、どうしても自分の言葉でお伝えしたくて、このページを書いています。
79年間ずっと裏方だった私たちの、初めての自社ブランド「KOGANE」。その誕生の瞬間に、あなたに立ち会ってほしいのです。
少し長くなりますが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

「それ、塗装ですよね?」と、何度も聞かれました。
先日、あるイベントでこの鍋を初めてお披露目したときのことです。
ブースに並べた瞬間から、足を止める人が続きました。手に取ってくださった方は、みなさん口を揃えて言うんです。
「かっこいい」「こんな色、見たことない」
正直、嬉しかった。何十年もアルミを触ってきて、自分たちの仕事を「かっこいい」と言ってもらえる日が来るとは思っていませんでした。
でも同時に、ほとんどの方が、必ずこう聞いてきました。
「この外側のグレー、塗装ですよね? 使ってたら剥がれてきません?」 「内側の金色も……塗ってるんでしょ?」
外側も、内側も。「塗ってる」と思われました。
無理もありません。世の中の色つきの鍋は、ほとんどが塗装やコーティングですから。フライパンのコーティングが剥がれてきた経験は、誰にでもあるはずです。色は剥がれるもの。褪せるもの。それが常識です。
でも、この鍋は違います。
外のグレーも、内の金も、塗ったのではありません。
アルミという金属そのものが、電気と薬品の力で「変化」した色です。表面に膜を乗せたのではなく、金属の一部そのものが、色の層になっている。
だから──剥がれようが、ないんです。
そう説明した瞬間、みなさんの目の色が変わりました。もう一度鍋を手に取って、縁を撫でて、光にかざして。「へえ……」と長く息を吐いて、その場で買ってくださった方が何人もいました。
そして実は、この鍋──すでに海を越え始めています。
東京の専門店の店頭に並び、海外からのお客様が手に取り、韓国のセレクトショップにも渡りました。まだ名前もついていないうちから、です。
この「驚き」に、名前と物語をつけて、あなたの台所に届ける。それがこのプロジェクトです。

ステンレスの硬さと、アルミの軽さ。両方です。
鍋を選ぶとき、人は二つに分かれるそうです。
頑丈さでステンレスを選ぶ人。軽さでアルミを選ぶ人。
ステンレスは硬くて丈夫。でも重い。毎日持ち上げるには、腕にくる。アルミは軽くて扱いやすい。でも柔らかく、傷がつきやすい。
どちらかを取れば、どちらかを諦める。鍋選びとは、ずっとそういうものでした。
この鍋は、その二択を終わらせます。
◆硬さは、ステンレス以上
金属の硬さを示す「ビッカース硬度」という数値があります。
未加工のアルミ(A1100)は約20~35。一般的なステンレス(SUS304)は約150〜200。
この鍋の表面は──450。
アルマイト加工によって、アルミの表面はステンレスを超える硬さに変わります。
柔らかいはずのアルミが、ステンレスを超える硬さをまとう。
これが、100年前に日本で生まれた技術の実力です。

※外部の試験機関による測定結果(2026年6月発行の試験報告書)。皮膜断面5点の平均は461 HV0.01。アルミ・ステンレスの値は一般的な値の目安です。
◆重さは、ステンレスの約3分の1
金属の重さを比べる「比重」で見ると、ステンレスは7.9。アルミは2.7。
つまりこの鍋は、ステンレスの硬さを超えながら、重さは約3分の1。
片手でひょいと持ち上がる。お湯を張ったまま、楽に注げる。この軽さは、毎日の台所で効きます。そして、山に持っていくときは、もっと効きます。

◆トマトを2000時間、煮込み続けました
アルミの弱点とされるのが、酸への弱さです。だから私たちは、試しました。トマトを、2000時間、煮込み続ける。
日数にして約84日。それだけ酸にさらし続けて、この鍋の表面は、通常のアルミの84倍の耐腐食性を示しました。トマト煮込みも、レモンを搾る料理も、どうぞ遠慮なくご使用いただけます。
※当社の独自試験による結果です。
◆ニッケルフリー
多くのアルマイト加工では、仕上げの「封孔」という工程で、ニッケルを含む薬品を使います。その方が速く、安く済むからです。
私たちは、使いません。
ニッケルを一切使わない薬品で、他社の3倍の時間をかけて仕上げます。
効率だけを考えれば、割に合わない選択です。それでも79年、この作り方を変えていません。理由はシンプルです。これは、毎日誰かの口に入るものを作る仕事だから。
◆選べる2つのモデル。注ぎ口は、両側に
・IH対応モデル:底面がフラットな仕様。IH・ガス・直火のすべてに対応します
・ガス・直火モデル:昔ながらの底面仕様。ガス火と直火でお使いください
IH対応モデルなら、ご自宅がIHの方も、このバイカラーゴールドをそのまま使えます。そしてどちらのモデルも、注ぎ口は左右両側についています。右利きでも、左利きでも、同じように使える。小さなことですが、毎日のことだから、大きなことです。

※掲載写真の底面はガス・直火モデルのものです。IH対応モデルの底面はフラット形状です。IH対応モデルの底面は、リターン「IH対応モデル」の画像でご確認いただけます。

祖父が守った金色を、孫が道具にする。
ここから少しだけ、歴史の話をさせてください。
なぜかというと、これはあなたがこれから持つ道具の「来歴」になるからです。いい道具は、語れる過去を持っています。
1923年。理化学研究所が、シュウ酸を使った日本初のアルマイト特許を出願しました。あまり知られていませんが、シュウ酸を使うアルマイトは、日本で生まれた技術なんです。
そして、その最初のアルマイトがまとっていた色が──金色でした。
思い出してみてください。
学校給食の、あの金色の食器。両手で持った金色のお椀、金色のお盆。お寺の本堂で光っていた、金色の仏具。実家やおばあちゃんの家の台所に、当たり前にあった金色のやかん。
どこかで一度は目にしたことがあるはずの、あの金色。あれが、シュウ酸アルマイトです。かつての日本には、この金色があふれていました。
やがて時代は、効率を選びました。
シュウ酸よりも速く、安く処理できる別の方法が主流になり、アルマイトの色は銀色が当たり前になった。手間のかかる本物の金色は、産業の表舞台から、少しずつ、忘れられていきました。
1947年。その金色の技術で、大阪に小さな工場を構えたのが──私の祖父です。
祖父が守り、次の代が継ぎ、いま私がやっている。79年間、この原点の技術を絶やさずにきました。今では、シュウ酸アルマイトを扱える工場は、日本にほとんど残っていません。
つまりこの鍋は、100年前の技術と今の私たちの、時空を超えた合作です。
祖父が磨いた金色を、孫の私が、あなたの毎日で使える道具にする。
あなたがこの鍋を火にかけるとき、そこにあるのは、日本のアルマイト100年の歴史の、現在地です。

口にする道具に、美しいこの2色を。
この鍋、外側はグレー、内側は金色です。
じつはこれ、一度の加工でできる色ではありません。外側と内側、2回に分けて、別々のアルマイト加工を施す──「ダブルアルマイト」という技法です。
工程を少しだけお見せします。
一度目の加工を終えた鍋を、職人が一つひとつ、手作業で治具にセットします。電気を流し、薬液の槽に沈める。液面が静かに泡立ち、金属の表面が、目に見えない速さで変化していく。温度、時間、電流。どれか一つずれても、色は濁ります。
そして、引き上げの瞬間。
液から現れた鍋は、入れる前とは別の顔をしています。この瞬間だけは、79年やっていても、いい色が出たかどうか、職人全員の目が集まります。
手間は、単色の倍以上。割に合う仕事ではありません。
正直に言うと、グレーと金のダブルアルマイトそのものは、ほかのアルマイト工場でもできる技術です。
私たちがこだわったのは、その先です。
鍋は、毎日、人の口に入るものに触れる道具です。人が口にするアルミ製品に、この外グレー×内金の組み合わせを美しく出せる。これこそが、世界で私たちだけがなせる技術だと自負しています。ニッケルフリーの仕上げも、そのためです。
内側の金は、1947年に祖父がこの工場を始めたときから、79年守ってきた色です。その金に、いまの私たちが、この鍋のためにグレーを組み合わせました。祖父の技術と、私たちの技術の合作です。
この配色は「バイカラーゴールド®」として商標登録しました。
外側のグレーは、道具としての精悍さ。内側の金は、覗き込むたびに現れる、この鍋の正体。料理をするたび、100年前の日本の技術と目が合う。そんな鍋です。

「その鍋、何すか?」と、きっと聞かれます。
この鍋を持つと、起きることがあります。
キャンプ場で、焚き火にこの鍋をかけていると、隣のサイトから視線を感じる。そして高確率で、聞かれます。
「その鍋……何すか?」
そのとき、あなたはこう答えられます。
「これ、塗装じゃないんですよ。100年前の日本の技術で、金属そのものが金色になってて。ステンレスより硬いのに、重さは3分の1なんです」
相手はたぶん、あなたと同じ顔をします。あなたがこのページで最初にした、あの顔です。
道具の来歴を語れることは、道具好きにとって、最高の贅沢だと私たちは思っています。量販店で買った鍋には、語れる話がありません。この鍋には、100年分あります。
そして大事なことを、もう一つ。この鍋は、飾って眺める道具ではありません。
鉄のフライパン、銅の鍋、革の道具。世の中の「共に人生を歩める道具」は、使い込むほど味が出る──つまり、変化を受け入れることで価値を持つものでした。油を塗って、湿気を避けて、少し気を遣って育てる。それはそれで、豊かな時間です。
でも、この金は、真逆です。
どれだけ火にかけても。山で雑に扱っても。毎日、使い倒しても。褪せない。剥がれない。初日のまま、隣にいる。
だから、飾らなくていい。気を遣わなくていい。好きなだけ、使い倒してください。
平日の夜。残業から帰って、一人分の味噌汁を温め直す。冷蔵庫の残り野菜を放り込んで、卵を落とす。16cmは、その「一人分」にちょうどいい大きさです。軽いから、片手で流しに運んで、さっと洗って、それで終わり。
イベントでは「16cmは、家族の味噌汁を作るのにちょうどいい」という声もいただきました。たっぷり作りたい日は、20cmとセットで。ファミリーセットなら、毎日の台所の二本柱になります。
週末の朝。リュックにこの鍋を放り込んで、山へ。袋のインスタントラーメンが、ちょうど1枚、シンデレラフィットするサイズです。
山頂で湯を沸かし、麺を落とし、立ちのぼる湯気の向こうに景色がある。その一杯のために、この鍋を連れて行ってください。

これは、飾りの金じゃない。 ずっと、現役でいるための金です。
安い鍋を何度も買う人生と、この一つと生きる人生
正直な話をします。
雪平鍋だけなら、量販店で1,500円ほどで買えます。この鍋は、その何倍もの価格です。安い買い物ではありません。
でも、考えてみてほしいんです。
安い鍋は、コーティングが剥がれ、焦げつくようになり、数年で捨てられます。10年で3つ、4つと買い替えて、そのたびに「まあ、消耗品だから」と自分に言い聞かせる。捨てるたびに、少しだけ、罪悪感がある。
この鍋は、「買い替え」の繰り返しから、あなたを解放します。
ステンレス以上の硬度。84倍の耐腐食性。そもそも、剥がれる層が存在しない。10年後も、20年後も、変わらず隣にいてくれるように。
ずっと使っていただくために、つくった鍋。
その値段が高いか安いかは──たぶん、10年後のあなたが知っています。
79年間、裏方でした。
大阪の町工場、日興電化工業所。
普段は、食品機械や消防設備、建材の部品にアルマイト加工を施す、いわゆるBtoBの会社です。あなたが私たちの名前を知らなくても、私たちが処理した部品は、どこかであなたの生活を支えているかもしれません。
工場の朝は早く、機械の音と薬液の匂いの中で、一日が始まります。派手な仕事ではありません。届いた品物を、決められた通りに、しかし決して手を抜かずに仕上げて、送り出す。その繰り返しです。
79年間、ずっと裏方でした。
注文をいただいたものを、黙って、丁寧に仕上げる。それが私たちの仕事で、それを誇りに思っています。でも、心のどこかで、ずっと思っていました。
この技術で、自分たちの名前で、誰かの毎日に直接届くものを作りたい。
「うちの技術、ほんまはすごいんやで」と、胸を張って言えるものが欲しい。社員が家族に「これ、うちが作った鍋やで」と言える。そんな会社の新しい章を、ここから始めます。
これは、私たちにとって、初めての自社ブランドです。

お願いするのが、苦手です。
ここまで書いてきて、最後に、いちばん正直な話をします。
私は、人にお願いをするのが苦手です。
誰かに借りを作るのが苦手で、頼るより頼られる方が楽で、79年分の仕事は全部「注文をいただいて、応える」側でやってきました。営業も、宣伝も、正直、得意ではありません。
だから、このページを作るのに、いちばん勇気が要ったのは、この一行です。
応援してください。
売るだけなら、他にも方法があります。それでもクラウドファンディングを選んだのは、このブランドの「最初の仲間」が欲しいからです。
79年裏方だった町工場が、初めて自分の名前で世に出る。その瞬間を、「買った」ではなく「一緒に立ち上げた」と言ってくれる人と迎えたい。
支援者のみなさまには、活動レポートで製造の裏側や工場の日常をお届けします。金色が生まれる瞬間、職人の手元、うまくいった日も、うまくいかなかった日も。KOGANEが生まれて、育っていく過程を、いちばん近くで見ていてください。
あなたが今日押してくれる支援ボタンが、この工場の職人たちが胸を張る、最初の一歩になります。
リターンについて
お待たせしました。リターンのご紹介です。
※すべて税込・送料込みです。専用化粧箱でお届けします。
※ガス・直火モデルとIH対応モデルは、それぞれ別のリターンとしてご用意しています。価格は「ガス・直火モデル/IH対応モデル」の順に記載しています。
◆【超早割】KOGANE 16cm雪平鍋:7,600円/7,900円
いちばん早く、いちばんお得に手に入れていただける枠です。
◆【早割】KOGANE 16cm雪平鍋:8,000円/8,400円
超早割に続いて、お得に手に入れていただける枠です。
◆KOGANE 16cm雪平鍋:8,400円/8,800円
ずっと、初日のまま。毎日の台所でも、山でも、使い倒してください。
◆【2個セット】家用+外用:15,600円/16,400円
一つは台所に、一つはアウトドアギアの中に。使い倒す場所を分けたい方へ。
◆【ファミリーセット】16cm+20cm:17,600円/18,400円
一人分の16cmと、家族の味噌汁や麺料理にゆとりのある20cm。毎日の台所の二本柱です。※20cmはこのセット限定でのお届けです。
◆【法人応援プラン】Supported by KOGANE:100,000円(先着5社)
このプロジェクトを応援してくださる企業様向けのプランです。支援者様全員にお届けする専用化粧箱の蓋に貼るステッカーに、「Supported by」として御社ロゴを掲載させていただきます(先着5社・商品のお届けはありません)。KOGANEの誕生を支えてくださった企業様として、今回お届けする梱包にお名前を残します。
超早割・早割は、数に限りがあります。私たちのアルマイト加工は一つひとつ手作業のため、一度に作れる数が決まっているからです。迷われている方は、お早めにお選びください。
製品仕様・お手入れについて
◆製品仕様
品名:KOGANE 雪平鍋(バイカラーゴールド®)
サイズ・重量・容量:
【16cm ガス・直火モデル】全長325mm/深さ75mm/重量350g/満水容量1.3L
【16cm IH対応モデル】全長326mm/深さ72mm/重量390g/満水容量1.3L
【20cm ガス・直火モデル】全長365mm/深さ90mm/重量475g/満水容量2.4L
【20cm IH対応モデル】全長367mm/深さ89mm/重量530g/満水容量2.4L
※20cmはファミリーセット限定でのお届けです。
※手作業による工程のため、寸法・深さ・重量に多少の誤差が生じることがございます。
素材:アルミニウム(シュウ酸アルマイト加工/ニッケルフリー封孔)
対応熱源:ガス・直火モデル=ガス火・直火 / IH対応モデル=IH・ガス火・直火
製造:日本製(大阪・アルマイト加工:日興電化工業所)
◆お手入れについて
特別なお手入れは要りません。普段の食器用洗剤とスポンジで洗ってください。表面はステンレス以上の硬度があるため、日常使いで傷がつきにくい仕上がりです。
※金属たわしや研磨剤入りクレンザーの常用はお控えください。
※重曹・アルカリ性洗剤・塩素系漂白剤のご使用はお控えください。
※食洗機のご使用は推奨しておりません。
◆どちらのモデルを選べばいい?
・ご自宅がガスコンロ → どちらでもOK。迷ったらガス・直火モデル ・ご自宅がIH → IH対応モデルを ・引っ越し予定がある・キャンプでも家でも → 全熱源対応のIH対応モデルが安心です
リスクとチャレンジ(正直にお伝えします)
・本プロジェクトはAll-in方式です。目標金額に満たない場合も、プロジェクトを実行し、リターンをお届けします。
・製造は、材料の仕入れとアルマイト加工の工程を経るため、リターンのお届けは2027年3月を予定しています。
想定を超えるご支援をいただいた場合や、材料調達の状況により、お届けが遅れる可能性があります。その際は、活動レポートで必ず、正直に、状況をお伝えします。
・アルマイトは一点ずつ電気と薬品で仕上げる加工のため、色味に個体差が生じます。それは不良ではなく、この製法が本物である証です。世界に一つの色味として、お楽しみいただけたら嬉しいです。
79年、ものづくりで信頼をいただいてきた会社として、できない約束はしません。その代わり、した約束は必ず守ります。
スケジュールと資金の使いみち
◆スケジュール
・2026年10月末:プロジェクト公開
・2027年1月11日(月・祝):プロジェクト終了
・2027年1月〜:製造・検品
・2027年3月:リターン発送開始
◆資金の使いみち(目標金額330万円)
・商品の製造費(材料・アルマイト加工)
・専用化粧箱・専用パッケージの制作費
・送料
・CAMPFIRE手数料
・撮影、ページ制作費
最後に この鍋は、始まりです。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
この雪平鍋は、KOGANEの最初の一品です。この先、金の道具を少しずつ増やしていきたいと考えています。いつか、この工場に人が訪ねてきて、金色が生まれる瞬間を見てもらえる場所にしたい。そんな夢もあります。
祖父が100年前の技術を守り、私がそれを道具にして、あなたがそれを使い倒してくれる。三世代と、あなた。この鍋には、それだけの時間が流れています。
10年後、あなたの台所で、あなたの山道具の中で、この鍋が初日のままの顔で隣にいて──「これ、まだ名前も知られてない頃に応援したんだよ」と、誰かに語ってもらえたら。
それが、私たちがこのプロジェクトに込めた、いちばんの願いです。
金は、飾りじゃない。 ずっと、初日のまま。
KOGANE ── Anodized in Osaka, since 1947




