当たり前の水を、未来へ
水はあって当たり前。蛇口をひねれば飲める、その当たり前を私たちは何世代も繰り返してきました。
でも 2026 年 4 月、PFOS・PFOA が新たに水道水の水質基準項目に加わりました。一部の地下水や河川から有機フッ素化合物――いわゆる PFAS――が検出され、「当たり前の水」の安全が改めて問われ始めています。
浄水器を使うご家庭や施設は本当に多くなりました。それでも「フィルター代が高くて続かない」という声は少なくありません。いろいろな種類の浄水器が並ぶ光景は、今ではすっかり当たり前になりました。
これまでの浄水器は、活性炭や鉱石セラミックス、高密度フィルターなどを組み合わせ、電源が必要なものもあり、取り付け方もそれぞれ違います。それがこれまでの「当たり前」でした。
私たち株式会社システムクオリティは、その当たり前を見直すことから始めました。
使うのは、ガイアストーンという鉱石から作ったセラミックスです。多孔質な構造を活かし、プラスの電荷を持つ高分子カチオンポリマー原料で表面を加工し、乾燥させ、焼きつけてしっかり固定しました。
この加工セラミックスは、株式会社研水だけが「Suiken (登録商標出願中)ボール」の名称でモニター販売を始めています。製造・開発を担う私たち株式会社システムクオリティは、ここからさらに――どこまで水中の物質を吸着できるのか、長く使ってもその力が続くのか――を確かめ、蛇口にそのまま取り付けられるフィルターユニットの形に育てていきたいと考えています。
「プラスの電荷がマイナスの電荷を引き寄せる」――そんな化学の基本的な仕組みを、このセラミックスひとつで実現し、今、確かめているところです。
PFOS・PFOA や残留塩素といったマイナスに荷電する物質を、どこまで吸着・低減できるのか。評価を進め、一部結果は得ています。ただ実際の暮らしの中でどれだけ効果が続くのか、まだ検証が必要な段階です。
この技術については、特許出願を 4 件済ませ、さらに 4 件を準備中です。
一方で私たちは、「必要な成分をゆっくりと届ける」別の技術も進めています。たとえばカテキンやクロロゲン酸といった聞き覚えある成分を、目的に合わせて選べるように――。キッチンで飲み水に、シャワーで肌や髪に、庭や農業の水やりに。どの成分を、どれだけ、安定して放出できるのか。安全性も含め、一つずつ確かめていきます。
吸着する技術と、成分をゆっくり放出(徐放)させる技術。今は別々に検証していますが、将来は一つに組み合わせて、もっと自由に使えるようにしたいと考えています。
蛇口にアタッチメントを選んで、摂りたい成分を選べるシャワーホースに仕込んで、毎日のお手入れを変える。シャワートイレの水を、より安心できるものに庭や畑の蛇口に接続したホースから、植物に合った成分をゆっくり放出させて散布する。
活躍の場は水回りに留まりません。家族同然のペットの飲み水、農作物の育成、畜産の現場。安心して使える水が広がれば、私たちが食べるものの安全にもつながっていきます。そうして新しい産業のかたちが育つように、その礎を担っていけたら――そう願っています。
こうした応用に向けた特許も出願しています。
今までの当たり前を、発想から変えていく。それが私たちのコンセプトです。
新しいカタチの加工セラミックスフィルター
私たちが開発したのは、セラミックスの細かい穴構造にプラスの電荷を持つ素材を固定した、まったく新しいフィルターです。
72 時間の試験では、調べた項目について成分の溶出は確認されませんでした。
仕組みはとてもシンプルです。磁石のように、マイナスの電荷を持った物質を引き寄せます。
電気も使わず、水に何も加えることもなく、ただ水がセラミックスに触れるだけで自然に弱アルカリ性になる試験結果を得ました。その変化がどんな条件で起こり、どれだけ続くのかも、これから詳しく調べていきます。
PFAS をはじめとする有害物質を吸着して取り除くことを、私たちの目標としています。一部評価結果は得ていますが、実使用環境での効果と持続性は、今後の検証で明らかにしていきます。また、雑菌が接触することで減少するかについても、確かめているところです。
「基準値内だから大丈夫」――それが 10 年後も 100 年後も続く保証は、どこにもありません。水に何も加えず、不要なものだけを引き寄せて取りのぞく。それができれば、いままでとは違う、もう一つの安心の選択肢になるはずです。
なぜ今、この技術を目指すのか
PFAS への対応は、先延ばしにできない課題です。浄水器の維持費が負担になるという声にも応えたい。私たちの方式が、長く続けられる価格で水の安全を支える手段になるのか。それを証明することが、今の挑戦です。
子どもたちが当たり前に水道水を飲める未来。孫の世代まで安心して暮らせる環境をつないでいくこと。それが私たちの願いです。
かつて画期的だと思われた技術が、時代とともに課題を抱えるようになる――そんなことがあってはならないから、私たちは長く使った先のことまで見据えています。
吸着には限界があります。どんな素材であっても、永遠に効果が続くものではありません。だから私たちは「使って終わり」にはしたくないのです。
使用済みのセラミックスを回収し、再生し、また使えるようにしたい。手間はかかります。でも、それを福祉作業所の皆さんと一緒に行えたら――地域に仕事が生まれ、障害のある方々とも同じ方向を向いて歩んでいけたら。これは、販売を担う株式会社研水とも同じ想いです。
新品と再生品をきちんと区別し、価格も変えてお届けする。回収も再生も、やってみなければ分からないことばかりです。それでも、使い捨ての循環ではなく、人と水と社会がつながる仕組みを育てていきたいのです。
自然の湧き水のような水を目指して、私たちはまだ歩き始めたばかりです。
実証試験へ、あなたの力を貸してください
可能性を確かなものにするためには、何よりもまず「確かなこと」を確かめる必要があります。今、本格的な検証に踏み出そうとしているところです。
水質分析、長く使っても変わらないかの耐久試験、実際の環境での効果確認――。机の上の話だけでは終わらせません。温度が変わったとき、他の素材と比べてどう違うのか。PFAS の吸着効果、雑菌への影響、一つひとつ確かめていきます。
72 時間の試験で溶出が見られなかった項目でも、1 ヶ月後、半年後はどうなるのか。長く安心して使い続けられるものであることを、きちんと証明する責任があります。
試験には時間も費用もたくさんかかります。でも、この結果がすべてです。これからの時間をすべて検証に注ぐ覚悟でいます。
会社と役割について
・株式会社システムクオリティ:プロジェクト主体/研究開発・製造を担当
・株式会社研水:Suiken (登録商標出願中)ボール販売/製品発送・メンテナンスを担当
この当たり前を、ずっと当たり前へ。
水は命の源です。その当たり前が失われることなく、子どもたちへ、孫たちへと続いていくように。私たち株式会社システムクオリティは、そのための研究を続けています。
リターンについて
ご支援いただいた方には、それぞれのコースに応じて以下をお届けします。
・応援コース:心を込めた感謝状と、研究開発の進捗や公開できる範囲の試験結果をまとめた活動報告を定期的にお届けします
・先行体験コース:完成したフィルターユニットを、株式会社研水より優先的にお届けします
・パートナーコース:より詳しい開発・実証レポートと、製品化後のメンテナンス特典をご用意します。内容は支援金額に応じて各リターン詳細欄に明記します
※試験機関の報告書に第三者への開示制限がある場合、原本はお渡しできません。その際は開示できる範囲で活動報告を作成しお届けします。
※フィルターユニットは開発中です。試験結果により仕様や発送時期を変更する場合は、理由と今後の予定を必ずお知らせします。
※本プロジェクトを利用して、プロジェクトオーナーと第三者(支援者を含む)との間の雇用関係を成立させることはございません。
また、プロジェクトオーナー以外の第三者(支援者を含む)が当事者となる雇用関係の成立をあっせんすることもございません。このことは、本プロジェクトのリターンについても同様です。
スケジュール
・2027 年 01 月 クラウドファンディング終了
・2027 年 02 月 各環境下での実証試験・長期耐久試験開始
・2027 年 03 月 基本性能の確認・検証データの取りまとめ
・2027 年 04 月 実環境での検証を経て製品化最終段階へ
・2027 年 04 月 先行フィルターユニット等の発送開始
※上記は現時点での予定です。試験の進捗や状況により変更となる場合があります。その際は速やかに理由と新たな見通しをお知らせします。
皆さまのご支援が、この歩みを進める大きな原動力となります。
最後に
未来を生きる子どもたちにも、安心して飲める水をつないでいきたい。
大自然の贈り物でもある水の力に逆らうことなく、水を研ぎ澄ましていく。そうして「水の安全」が当たり前であり続けること――それがいちばん大切なことなのかもしれません。
まだ道半ばです。だからこそ、あなたの力を貸してください。
支援はもちろん、「一緒に考えてみたい」と思っていただけるだけでも構いません。詳しくは株式会社研水のウェブサイトもご覧ください:https://kensui.ne.jp/



