Tsukuba Place Labに来たことがある、すべてのみなさんへ
月曜の朝は、コーヒーミーティングから始まります。
誰かがふらっと来て、自然と近況を話し始める。アジェンダも議事録もない。でも、ここから始まった仕事が、本当に数えきれないほどたくさんあります。
真剣にピッチする学生。奥では黙々と作業する人。その横で、大人が真顔でしょうもない話をしている…この混ざり具合こそが、Labだなぁと思います。
Labを開く前から続けてきたこのコーヒーミーティングは、2026年2月に400回目を迎え、いまも続いています。もうすぐ10年になるけれど、いまだにいちばん好きな時間が月曜の朝です。
2026年12月1日、Labは10周年を迎えます。
これまで来てくれたみなさん、本当にありがとうございます。初めての方も、少しだけ話を聞いてください。ここで生まれたものを持ち寄り、次の10年をみんなでつくるため、クラウドファンディングに挑戦します。
僕の原点は、Labです
株式会社しびっくぱわーの堀下恭平(ほりしー)です。
最近は、スタートアップやアトツギの支援を中心に講演やイベント企画運営の人として、つくばの外で仕事をする機会も増えました。
でも、間違いなく絶対に、僕はLabの人間です。仕事はもちろんプライベートでもいま一緒にいる人たちとの出会いの多くはLabだと思います。Lab以外で出会った人でも、ここからはじまったのがいまの株式会社しびっくぱわーであり、イベント配信やコミュニティ運営など…いまの僕はLabで生まれ、Labから縁が続いてきました。
モットーは「迷ったら全部やる」。信念は「成功するまで続ければ失敗しない」。
Labも、そうやって10年続けてきました。

Tsukuba Place Labとは?
初めての方へ、ここで少しだけLabの紹介を。
つくば市天久保、筑波大学のちょうど真ん中あたり、住宅街の一角にある星谷ビルの2階。大きな窓と本棚のある場所です。

コワーキングスペースとして開きましたが、いまはあまりそう名乗っていません。Labは、安い作業空間ではない。それは断じて違う。
僕はLabを「挑戦の入口を日常に開いた場」だと思っています。ここでは、肩書きより「いま何をしているか」から話が始まります。

ある日は、アイルランドのワーホリから帰ってきた筑波大卒業生がウイスキーと紅茶を持って京都から日帰りでやってきて、別の日は高校の校長先生と地域の経済の話が進み、その横でコロッケの定義を確認している。
そんなふうに、Labに持ち込まれることは、本当にいろいろです。
数十人分の食事をつくる大鍋が活躍した日も、炊飯器を並べてお米を食べ比べた日もあります。移住の相談も、学生の活動も、地域の企画も。誰かが持ち込んだ「やってみたい」から、いろんなことが始まってきました。

Tsukuba Place Labについて
・住所:茨城県つくば市天久保3-21-3 星谷ビル2-A
・営業時間:7:00 - 18:00
(貸切の日もあるため、公式サイトでカレンダーをご確認ください)
・公式サイト : https://civicpower.jp/tsukubaplacelab/
・Facebook : https://www.facebook.com/TsukubaPlaceLab
・Instagram : @tsukuba_place_lab
・オープンラボ : https://www.open-lab.shop/
・運営:株式会社しびっくぱわー(https://civicpower.jp)
つくりたかったのは、ゲストハウスのリビングだった
10年前、僕は全国各地で行政計画づくりに関わる仕事をしていました。全国60以上の自治体でお世話になり、知らないまちを訪ね、地域のことを考える仕事はおもしろかった。
一方で、一つのまちに身を置き、そのまちの人たちと関わり続けたい。そんな思いが少しずつ強くなり、つくばに自分の場を持つことを考え始めました。

学生時代、バックパッカーで世界を回り、日本中を旅していたころ、好きだったのはゲストハウスのリビングでした。初めて会った人同士が、気づけば話し込んで仲良くなっている。
僕は、あの時間と空間が大好きでした。

大学時代には、つくばでゲストハウスをつくろうと、ビジネスコンテストに出たり、企画を練ったりもしました。でも、当時検討していた場所や条件では実現できず、いったん構想を温めることになりました。
その後、改めて企画を考え直したときに、気づいたんです。
僕が本当につくりたかったのは、宿泊するための場所ではなく、ゲストハウスのリビングで生まれる、あの時間だったんだと。
初めて会った人が自然と話し始めて、仲良くなって、そこから何かが始まる。そんな場所がつくりたかった。
それなら、宿泊施設というカタチでなくてもいい。そうしてたどり着いたのが「コワーキングスペース」でした。
こうして2016年、124名の方からクラウドファンディングでご支援をいただき、152名もの仲間たちと全9回のDIYを重ねてLabを開きました。

最初は書斎や仕事場に近かった空間も、スタッフたちと手を動かし、本棚やキッチンをつくりながら、少しずつ育ててきました。
10年たったいま、Labは、僕が好きだったあのゲストハウスのリビングに近づいてきた気がしています。

10年で変わったもの、変わらなかったもの
ずっと順調だったわけではありません。
朝7時からコーヒーを振る舞い、夜になったら毎日違うイベントを開き、片付けを終えた24時過ぎにはそのままLabで寝ていた立ち上げ期。そこからイベントが定着して循環し、2019年の3周年で、一つの最高点に届きました。
その後コロナ禍が始まります。場を開く意味を問い続けながら、それでも開け続けました。
席は埋まっても、人と人とが混ざらない。
そこで2021年、机と椅子を中心とした空間を見直し、キッチンをつくりました。
当時いちばん人が遠ざかっていた「食」を、あえて真ん中に置いたんです。

リニューアル後、来訪者が、できたばかりのキッチンを使ってくれた日がありました。生のコーヒー豆を焙煎して、キッチンはもう、めちゃくちゃ。それでも、そこにいた人たちにコーヒーを振る舞ってくれた。仕組んだわけでも、頼んだわけでもない。でもあの日「あ、Labが戻ってきた」と確信しました。
毎週のコーヒーミーティングも、毎年12月1日の「全員集合!」も、続けてきた。
口では、お互いをめちゃくちゃいじります。でも、誰かがやっていることそのものは、絶対にばかにしない。変わった人がいても、全員でおもしろがる。この10年で、そんな関係や場が、少しずつ育ってきました。
Labでの出会いが、次の挑戦へ
「場に価値はない、場に集う人だけが価値だ。」
僕が大切にしてきた言葉です。
大学生のころからLabに通っていたなおちゃん。「茨城でデザインの仕事がしたい」と聞いて、僕が地元の事務所につないだことがありました。いまもこのLab10周年のビジュアルをはじめたくさんのアイキャッチを日々つくってくれています。
素粒子物理の博士、ゆーみるしーは、お客さんからスタッフになり、科学を楽しむ企画を育ててきた一人。いまは自分の場づくりにも挑んでいます。
Labには、卒業証書はありません。いつから常連なのか、誰がスタッフで、誰がお客さんなのか。その境目も、たぶんずっと曖昧です。
でも、ここで誰かと出会い、仕事が始まり、好きだったことが活動になり、やがて別の場所へ進んでいった人たちがいます。
そして不思議なことに、Labを離れた人が、新しい人や企画を連れて戻ってくることもある。
この10年でLabがつくってきたものは、建物やイベントの数だけでは説明できません。
挑戦は本人のもの。でも、出会いのきっかけになれたのなら、こんなにうれしいことはありません。
Labの10年は、一人ひとりの「その後」でできています。

10年目のLabで、いま起きていること
10周年の準備のために、Messengerでグループをつくりました。思いついた人を、ほとんど何も言わずに入れたら、つくった瞬間から会話が止まりません。北海道から沖縄まで、仲間たちが次々に「これ、やりたい!」と手を挙げてくれました。
階段にみんなの挑戦を並べる展示、Labオリジナルの紅茶のお披露目、サハラ砂漠マラソンの話まで。夜にはトークイベントが続きます。何が起きるか、僕にも分かりません。
こうして誰かの「やりたい」が持ち込まれ、それを周りがおもしろがる。10年前から変わらない、Labの景色です。

次の10年へ
創設時から変わらない目標があります。
それはLabを「20年後に最大価値を発揮する場」にすること。
10周年は、やっと折り返し地点です。
2036年の20周年に向けて、少なくともあと10年、僕はこの場に身を置き、現場を楽しみ尽くしていきます。
10年前に思い描いていたのは、学生がわっと集まって、起業する人がたくさんいる景色でした。
でも僕自身も、Labを始めた時から10歳年齢を重ねました。これからは、僕だけがその景色をつくるのではなく、ここで何かを始めた人たちが、次の誰かの挑戦を後押ししていく。そんな場所にしたいんです。
年齢も肩書きも関係なく、えらい大人も遠慮なくいじられる。誰かの挑戦をばかにせず、おもしろがる。
たくさん持っている人も、まだ少ししか持っていない人も、それぞれが持っているものを少しずつ持ち寄って、誰かの「やってみたい」を応援する。
言ってしまえば、そんなgiverが集まる場所にしたいんです。

ありがとうとごめんねが、ちゃんと言えれば、だいたいのことは回ります。お互いに迷惑をかけながら、生きていけばいい。
そして、いま挑戦の真っ最中にいるのは、Labのスタッフやインターンのみんなでもあります。だから僕は、彼ら彼女らの挑戦を、これからも全力で応援していきます。
学生に限らず、何か始めたい人がふらっと来て、誰かとつながって、何かが始まる。Labから始まった人が、また次の場所や挑戦をつくり、次は誰かの始まりを連れて戻ってくる。恩をいただき、送り、循環させる。
10年、場を開かせてもらったこのまちとも、もっとつながっていく。
そして2036年。もっとたくさんの人が、誰かの挑戦を後押ししている。
そんな20周年の景色を、みんなと一緒につくりたいんです。

このクラウドファンディングで実現したいこと
3周年のとき、Labという場を使って、恩送りの文化をつくりたいと書きました。
10年目のいま、Labから巣立っていったみんなと、イベントや仕事が次々に生まれています。恩送りが、ちゃんと回り始めた手応えがあります。
今回集めたいものは、2つあります。
1つは、500万円。
Labはこれまで、ビジネスとして回収する前に、場づくりのために先回りしてお金をかけてきました。
机と椅子をなくしてキッチンをつくったのも、みんなの学びと遊びを共有するための壁面本棚をつくったのも、炒飯の出前で使う岡持ちを用意したのも、ここで何かが始まるための投資です。
今回も、次の10年に向けて、誰かの挑戦を後押しするための場所や仕組みを整えていきます。
いただいたご支援は、以下の通り大切に活用させていただきます。
① この場所を、次の10年も使い続けられるように
Labが入っているのは、築60年の木造の建物です。これからも安心して使い続けられるよう、水道管や排水管、天井裏、床下などの改修を、自分たちで少しずつ進めています。ここで何かが始まる場所を、次の10年も開け続けるための改修です。
② 学生の「やってみたい」を、お金が理由で諦めないように
筑波大学や筑波技術大学はもちろんのこと、遠方からも来てくれる学生たちが、経済的な理由で挑戦を諦めることのないよう、Labを使った自主的な活動を後押しします。学生が主催するイベントや勉強会、地域での活動、起業に向けた取り組みなどに、Labの会場・設備の利用料の減免や、企画に必要な経費の一部補助を考えています。
単にお金を渡すのではなく、誰もが自分の「やってみたい」をカタチにできる機会を増やしたい。この10年、Labが担ってきた挑戦を後押しする役割を、次の10年も続けていくためのお金です。100人の学生の「やってみたい」をカタチにして報告していきます。
もう1つは、次の10年を一緒につくる仲間。
「10周年だよ!全員集合!」の合言葉のもと、これからのLabを一緒におもしろがり、関わってくれる人たちを集めたい。
このクラウドファンディングへの支援も、12月1日にLabへ来ることも、その参加方法の一つです。
一人ひとりの支援や参加が「Labは次の10年も必要だ」という意思表明になると思っています。
正直に言うと、500万円という数字に、僕はかなりビビっています。
でも、掲げた目標は必ず達成したい。
迷ったら全部やる。成功するまで続ければ、失敗しない。
そう自分に言い聞かせながら、僕自身も挑戦します。
あなたの持ち場を、選んでください
2036年、Labが20周年を迎えるとき、どんな人が集まり、どんな挑戦が生まれているんだろう。

今回のリターンは、10周年を記念するだけでなく、次の10年のLabにどう関わるかを選んでもらえるように考えました。
遠くから応援する。12月1日に、まだLabに来たことがない人を連れて来る。10年の記録に名前を残す。
Labに来られなくても、全員集合できます。

2026年12月1日、全員集合!
このクラウドファンディングの最終日、2026年12月1日(火)は、Labの10周年当日です。
これまでの周年と同じように、朝7時から夜23時までの16時間、みんなの「やりたい」を持ち寄って、イベントをやりまくります。
「みんなでつくる、みんなの場」。
Facebookイベントページには、こんな言葉を書きました。
「この日になにがあるか?なにが生まれるか?なにが繋がるか? …すべてあなた次第です!」
初めてLabに来る人も、企画を持ち込む人も、ふらっと遊びに来る人も、大歓迎です。
1周年から9周年までの周年では、210を大きく超える企画が生まれました。
10周年も、みんなでつくる一日にしたいと思っています。
※当日のタイムテーブルは、10周年特設LPで更新していきます。
10周年特設LP:https://civicpower.jp/tsukubaplacelab/lab-10years

最後に
この10年、Labに来てくれた人、ここで何かを始めた人、誰かと出会った人。
その一人ひとりが、Labをつくってきました。
変わらず、いつも通りにやります。
Tsukuba Place Lab、10周年だよ!全員集合!
12月1日、Labで会いましょう。
遠くにいる人も、ぜひこの日から、このクラウドファンディングから、次の10年に加わってください。

応援メッセージ

五十嵐立青さん
いつもTSUKUBA CITYのTシャツを着てくれています。
私が毎日着ている「TSUKUBA CITY」の生みの親、堀下恭平さんの挑戦。
Tsukuba Startup Weekのサイドイベントとして10周年を迎えるこの場所は、数々の企てが生まれてきたつくばにとって大切な拠点。
築60年の建物を維持するための設備改修をして、より集いやすい場所にすることに加え、筑波大生や技大生が経済的な理由で諦めることなく「やってみたい!」を一歩踏み出せる利用料減免などの支援に充てられるとのこと。とても堀下さんらしくて素敵です。
次の10年も、若者がワクワク挑める場所としてつくばを盛り上げ続けてもらえるよう、全力で応援しています!

柴田涼平さん(株式会社とける 代表取締役)
札幌で、DIYでゲストハウスをつくった場づくりの仲間です。
この10年間、ほぼ毎年Labの周年に参加してきました。
毎年「ラボトーーク」の最終セッションを担っていますが、この時間は「今年はどんな挑戦ができたかな?」と、僕と堀くんが一年の集大成を確認する時間にもなっています。
今回10周年を迎えるにあたり、堀くんがクラウドファンディングで500万円を集めることに挑戦するとのこと。そうか、これが堀くんの今年の挑戦の一つなんだ。先制パンチをもらった気分です。
10年間「あらゆる挑戦を応援」してきた堀くん含め、しびっくぱわーの挑戦を応援しないわけにはいかないですよね。同じ想いを持つすべての人と一緒に、このクラファンを達成させて、次の20年に向かうための最高の10周年を一緒に過ごしましょう!

岡村未来さん(合同会社妄想図書室 代表)
2019年からLabに通い、私設図書館「妄想図書室」を立ち上げた仲間です。
2019年春、大学編入学直後にLabに行ったことが、人生最大の転換点です。
堀下さん、そしてLabに集まる人との出会いは、私を川から海に連れて行ってくれたような感覚でした。世界が広がるワクワクと共に、健全な焦りを感じたのを覚えています。
そこから私の挑戦がはじまり、もがいて悩んで、今の活動や、私設図書館「妄想図書室」の立ち上げにも繋がっています。
あの頃のわたしのような人に、Labや堀下さんと出会ってほしい。
全力でこのクラウドファンディングを応援します!ぜひみなさんもご一緒に!




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