
★ 自然が好き。その想いから始まった農業
今回のクラウドファンディングを通して、初めて私を知ってくださった方もいらっしゃると思います。今回は、私が農業を始めた経緯と、これから実現していきたいことをお話しします。
子どものころからのことも入れたので長くなりました。飛ばしていただいてもOK。でも読んでいただいた方とは少し距離が縮まって、仲良くなれそうな気がします。(笑)
★自然が好きだった子ども時代
千葉県茂原市出身。子どものころは、友達と草むらに隠れ家をつくったり、木に登って木の実をとったり、幼いころの記憶はあまりないのですが、自然の中で遊んだことだけはしっかりと覚えているのは、やはり昔から自然が好きだったのだと思います。
学校では生物学が好きで、高校時代には、部活の試合でお休みした生物の実験を、先生にお願いして一人でやらせてもらったこともありました。実験したり、研究したりが大好き。わざわざ放課後やっていたのですから、とっても真面目でしたね(笑)。今でも、畑でいろいろな栽培方法を試し、その結果を考察するのが大好きです。試して、観察して、考える。そんな楽しみは、学生時代から変わっていないのかもしれません。
★ IT企業から農業の道へ
大学卒業後は、20人弱のIT企業に就職しました。生物専攻だったのになぜITに?と思われるかもしれません。就職活動中にとても魅かれる会社に出会ってしまったのです。少数精鋭、一人ひとりが個性を持ち、自分の役割をしっかり果たす組織。そんな組織で働いている人たちがとてもかっこよくみえました。そんな組織で働く、そんな組織を作る、、、それは今でも私の目標の一つにもなっています。
その憧れの企業に就職したものの自然が好きという気持ちは変わらず、気分転換に参加した農家のお手伝いで、畑で働く心地よさに魅了されていきました。お手伝い先の農家は、大変なことが多くても、どこか活き活きと楽しそうで、やりがいをもって働いていました。自然と向き合うこの仕事の魅力をたくさん教えていただきました。働きながらの週末農作業だけでは飽き足らず、次第に「農業がしたい」という思いが強くなり、悩んだ末に会社を辞めることを決めました。
その後、茨城県水戸市にある農業実践学園で1年間学びました。学園で農業を学ぶのは、楽しくて仕方ない毎日でした。一方で、農業で生活していくことの難しさにも直面しました。農業の担い手の減少と高齢化、耕作放棄地の増加、食料自給率の低さ、、、日本の農業といえば、さまざまな問題を抱えています。さらに、卒業間際の2011年3月に東日本大震災が発生し、原発による放射能汚染への懸念が拡がる中、日本で農業をやっていけるのだろうかと将来が不安になるような事もありました。それでも進んでいく仲間たちの姿に背中を押され、山梨県や千葉県で研修、そして、その後紆余曲折しながらも就農することになります。
私が選んだのは、消費地に近い場所で、顔の見える人たちに野菜を届ける農業です。そのためには、生産地と消費地が物理的に近いことが重要だと思っていた私は、市川市でシンフォニーファームを始めました。
★野菜を届ける。その先にある農業の可能性
現在は、農薬や化学肥料に頼らず、年間約60品目の野菜を育て、地域の皆さんに直接配達しています。シンプルなことですが、自分が育てた野菜を「おいしい」と喜んでもらえることが一番の大きな喜びです。
一方で、農業には野菜をつくること以外にも、さまざまな可能性があります。
畑で土に触れ、作物を育て、収穫した野菜をみんなで味わう。そうした体験は、自然や食への理解を深め、人と人とのつながりも生みだします。
季節の移り変わりや作物が少しずつ育っていく様子を間近で見ていると、自然の姿そのものに励まされたり、心が癒されることがあります。
野菜を育て、食を届けることを大切にしながら、農業の持つこうした力を生かして、人々の暮らしを豊かにしていきたい。それが私の思いです。
★ 一人で頑張る農業から、仲間とつくる農業へ
これまで私は、栽培から収穫、袋詰め、配達まで一人で担ってきました。でも、一人でできることには限界があります。
農業を長く続け、その可能性を広げていくためには、仕事を人と分かち合い、それぞれの得意なことを生かして力を合わせることが必要です。
かつてIT企業で出会った、一人ひとりが力を発揮する組織。そんな姿を農業でも実現したいと思っています。
★今回の挑戦を、未来への一歩に
2026年9月21日、シンフォニーファームの畑が冠水被害に遭いました。
大切に育てた作物が被害を受ける一方で、さつまいもの救出を手伝ってくださる方々をはじめ、多くの方に支えていただきました。その経験からも、農業は一人だけで成り立つものではないと、あらためて感じています。
今回のクラウドファンディングは、被害からの復旧だけでなく、これからの農園のあり方を考え、形にしていくための挑戦です。農業を持続できる仕事にし、仲間と力を合わせながら、シンフォニーファームを未来へつないでいく。
皆さんと一緒に、新しい一歩を踏み出せたらうれしいです。どうか、シンフォニーファームの挑戦を応援していただけたら幸いです。



