▼外来生物がおかれる現在の状況
現在の日本の法律ではブラックバスやアカガメ始めとする特定外来生物は移動、保管、飼育共に禁止されており、釣りにおけるキャッチ&リリースも多くの地域で禁止されています。※一部例外もあります。

 

外来種増大の陰で、在来種が危ない!

日本に「一生を淡水で過ごす在来魚」はフナ、メダカ、ドジョウ、タイワンキンギョ、タウナギ、アオバラヨシノボリ、キバラヨシノボリの7種しかいません。これに対して外来魚は20種以上が定着しており、水域によっては外来魚が優占種となって在来魚を駆逐しています。グッピーは観賞魚として有名な熱帯魚ですが、日本のほとんどの水系で定着しています。

 

これはこれ以上在来種に影響を与えるのを防ぐために特定外来生物の個体数を増やさないようにとられた対策であり、生態系への影響を考えると(この生態系への影響については様々な意見があります。)在来種の存続のみを考えた対策としてだけ見ると正解のような気がします。

しかし、元は食料確保など貴重なタンパク源として日本人の都合で輸入された魚達ですが、日本の在来種を激減されるとか生態系を脅かすという事で多くの地方自治体等が成体、卵、菌体に対し、殺処分を初め、放流禁止、移動禁止等を行っています。しかし外来生物といえども一つの命であることは間違いなく、その責任を外来生物を殺処分することで補おうというのは少し身勝手な事のように思えます。

また、ブラックバスやニジマス等外来魚をターゲットとする釣りも日本国内で幅広く普及しており、その周辺商業や業界における雇用や収益、税収等も、決して無視はできない事であると考えております。

現状の法律では殺す事でしか対策が出来ないこの問題を、どうにかもっといい方向に転換させて行ければと思いこのプロジェクトを発起いたしました。

TV番組では外来生物という事で無残に殺されてしまっている魚達も、命ある大切な生き物であるという事を次世代の子供達に伝えたい。外来生物だから殺してよいと教えるのは、これからの子供達にとってどれ程の影響を与えるのか。

日本人が犯した過ちは日本人が責任を持って償うという事をしっかりと次世代の子供達に見せて行けたらと思っております。

外来生物の流入によって産業が脅かされて、廃業等甚大な被害を被られた淡水漁業に関わる方々のお怒りは最もだと思いますし、一掃してしまえとのお気持ちも良くわかります。

だからこそ今後未来永劫その様な事がこの国で起こらないようにするためには、皆様からの色んなご意見をお一人でも多くお聞かせ頂き、この問題に関わる方、関心のある方、みんなで考えて未来の子ども達まで巻き込まないで良いような解決策を見いだせたらと思います。

現在、外来生物を駆除したいとお考えの方も保護したいとお考えの方も、一緒になって考えて行けたらと思い、このプロジェクトを設立しました。

 

▼主な活動内容

①    全国各地における外来生物に関する事業や活動を行っている方々の元に出向き、現状や今後のお考え等をインタビューさせて頂き、それをYouTube等を使いインターネットを介し発信。視聴して頂いた方にも一緒になって考えてもらいご意見等を頂けたらと思います。

② 日本全国の特定外来魚を扱っている業者及び管理釣り場、養漁場の運営者の調査。河川湖を基本とした漁業組合の実状把握(データ化)。行政側と民間側での意見の差異と実際の管理方法。漁協の管理下にある特定外来魚の放流状況データの獲得(直近データ)の提出。

③ 獲得、整理したデータを元に行政担当と対応、対策について協議。

④    HPを設立し、訪問予定やインタビューさせて頂いた方のプロフィール等をご紹介。また一般の方からのご意見やご感想等もこのHPを使い集めたいと思います。

⑤    各地のブロガーさんやYouTuberさんと連携してプロジェクトの周知や広報を行って行きます。

⑥    プロジェクトの趣旨にそった釣り大会等のイベント実施等も検討中。

▼資金の使い道
皆様から支援していただきました資金は主に移動費として使わせていただきます。全国各地の管理釣り場や漁協、外来生物に携わる方にお話を聞きに行くために宜しくお願いいたします。またリターン品を作成する費用、送料などにも使わせていただこうと思っております。

 

様々な理由から捨てられ、増えゆく外来魚

外来魚は、現在も分布拡大中であり、毎年新分布が発見されています。その原因は様々で、ホームセンターなどで気軽に観賞魚を買って飼育し始め、簡単に捨ててしまう人がいます。また、ボウフラ駆除目的や、ゲームフィッシングを楽しむため、あるいは絶滅危惧種の保護行為と誤って外来魚を放流する人もいます。もしかしたら、定着させた外来魚を売る目的で放流する人もいるかもしれません。


 

(南米原産の外来魚、プレコです。)


外来魚を気軽に捨てると、どうなるかを伝えていくために外来魚図鑑制作に向けて、これまでの研究成果や既存資料を整理するとともに、不足資料を収集しています。手持ちの写真資料だけでは不十分なため、日本でで新たに外来魚の標本を採集し撮影することで、遅くとも2016年5月28日に開催される沖縄生物学会までに完成させる予定です。

 

本の制作には、取材費や研究資料・消耗品購入費、図鑑印刷費など合わせて65万が足りません。少しでも皆さんが手に取りやすい図鑑にするために、印刷はオンデマンド印刷を利用して1冊ずつ印刷することで費用を抑え、出版社や書店を通さず自社サイトや手売りで販売する予定です。

『日本の外来魚図鑑』目次(※変更の可能性もあります):

■外来魚について

・外来魚はどこからくるのか(ペット、食用由来など)

・外来魚の影響(捕食、競争、交雑、病気の媒介など)

 

■全国の外来種の紹介
・名前、原産地、外来魚となった原因、食性、繁殖、日本での分布、影響
・島の外から来た外来魚
・ザリガニなどの外来水生生物


■外来魚スポットの紹介
・外来魚がたくさんいる場所
・珍しい外来魚がいる場所


■外来魚対策の紹介
・外来生物法について
・外来魚の駆除方法(手網、投網の使い方)
・参考文献の紹介

子どもから大人まで、多くの方と一緒に地球の生き物を守っていきたい

『沖縄島の外来魚図鑑』は、生き物や外来魚に興味があっても論文や専門書を読むのは難しいと思っていた人や、一般的な魚類図鑑では沖縄のことがあまり分からないと思っていた人達の期待に沿えるように作りました。この図鑑をきっかけに、外来魚問題への関心が高まれば、外来魚を気軽に捨てることは簡単にはできなくなるはずです。

 

また沖縄の現状を伝え、観賞魚の遺棄などによる分布拡大や新たな外来魚の発生を防ぐことができれば、他の地域における外来魚の侵入を防ぐことも可能になると思っています。私はこの時代に生きる者として使命感を持って研究に取り組み、少しでも問題解決に貢献してまいります!

 

沖縄の在来魚を守ることで、地球から消えゆく種を救うことができます。

生き物や自然を愛する皆さん、どうかご支援をお願い致します!

 

▼リターンについて
Tシャツは綿100%、6.2ozのかなりしっかりとした生地を使用しております。サイズは表の通りになりますのでご確認ください

※[支援してくれました方はご希望のサイズを備考欄にご記載ください]

 

Tシャツサイズ表

 

10000円  写真データ&完成した本
30000円  写真データ&ストラップ&完成した本
50000円  写真データ&ストラップ&トートバック&完成した本
70000円  写真データ&ストラップ&トートバック&Tシャツ&完成した本
90000円  写真データ&ストラップ&トートバック&Tシャツ&ストラップ&完成した本
100000円  写真データ&ストラップ&トートバック&Tシャツ&ストラップ&オリジナル動画&パーカー&完成した本

※[支援してくれました方はご希望のサイズを備考欄にご記載ください]

 

▼最後に
この問題は非常に難しく、様々な意見があると思います。また長年スルーされ続けてきた問題でもあります。外来魚といえど大切な命です。また子どもたちに命の大切さを教えて行くことは大人として当然の義務であると思います。私一人の力では本当に小さい力ですが、沢山の方が賛同してご協力して頂ければ大きな力となり、この問題を少しでも良い方向に動かせると思います。未来の子供達と日本の為、そしてただ殺されるしか無い現状の外来魚の為にどうかお力をお貸しいただきます様お願いいたします。

 

  • 2019/02/06 20:46

    たくさんの方からのご支援により、スピード成立することができました!本当にありがとうございます!皆様の期待を裏切らない写真集に、活動にしなければならないと、身が引き締まる思いです。万プロジェクトの金額ですべてが賄えるというわけではなく、写真集の製作が予想を超える反響があり制作費においても予想を遥...

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