【5月28日更新】
皆様の温かい応援のおかげで、昨日無事達成をしました!
ありがとうございました。
残り2日ではございますが、達成記念ということで、かねてより試作をしていたカーボン製のホイールカバーをリターンとして追加させていただきました。
よりかっこよく、Sunameriをお楽しみいただけたら、こんなに嬉しいことはございません。
クラウドファンディング価格ということで、一般販売予定価格よりお安く設定させていただきました。
ご検討ください!


はじめに

こんにちは。
フヂイエンヂニアリング株式会社の小林と申します。
昨年2月にCAMPFIREにて予約販売させていただいた、電動キックボード「Sunameri」。
支援者の皆様からいただいたフィードバックや試乗会で得た感想、そして私たちが日々作ったり乗ったりする中で気がついたことを改善しながら、この1年間進化を遂げてきました。

今回のクラウドファンディング挑戦の目的は2つ。
①さらに多くの方にSunameriをお届けしたい!
今回は一段と成長した「Sunameri」をオーナー様のネームプレートのオプションサービス付きで、限定15台予約販売させていただきます。
②フヂエンのストーリーを知って欲しい!
当社も今回の新型肝炎コロナウイルスの感染拡大によって、大きな影響を受けました。
しかし良くも悪くも一連の騒動に翻弄されたことで、当社の今後のビジョン・ミッションが明確になってきたので、この場をお借りしてそのストーリーをお伝えしたいと思っています。


フヂエンについて

「フヂエン」という愛称で呼ばれている当社は、元々は車の板金・塗装業からスタートしましたが、
・レースをしていた藤井社長の「車を作りたい!」という熱い想い
・モータースポーツの聖地・鈴鹿市に所在しているということ
からレース車両の製作や整備事業をするようになりました。
最近はパーソナルモビリティの開発設計・量産・販売に力を入れています。
「ドコにでもあるモノから ドコにも無いモノを」を掲げ、日々かっこよく面白いモビリティ作りに勤しんでおります。


電動キックボードSunameriとは

一言で言うと「公道走行可能な電動のキックボード」です。

<スペック>
サイズ  :W 580mm × H 1000mm × L 1280mm
重さ   :23kg
バッテリー:48Vリチウムイオンバッテリー(Panasonic製セル使用)
最高速度 :時速50km
※公道を走る際にはリミッターをかけ、時速30kmまでで走ることができる仕様となっております。
リミッターを解除する際には、広い場所で、プロテクターやヘルメット等でフル装備をしていただき、アクティビティとしてお楽しみください。
航続距離 :40km
モーター :48V
大抵の坂はグイグイ登ることができる、パワーある乗り物です。(運転者の体重に左右されます)

カーボンファイバーボディー
カーボンファイバーで作り上げた、軽く強靭でしなやかなボディが特徴的です。


体重移動でデッキを傾けることによって曲がる、独特の乗り心地
まるで、サーフィンやスノーボードをしているような感覚を、地上にいながら味わうことができます。
少し練習は必要ですが、乗れば乗るほど面白くなってきます。


③職人が手作りで作り上げる車体
カーボン成形は当社の得意分野。シャーシ作りから組み立てまで、一つ一つ手作業で行っています。


④公道を走行できる安心設計
近年このような一人乗りの小型モビリティが、世界中で爆発的に広まっています。
欧米を中心に、小回りがきき、エコで便利なこのモビリティのシェアリングサービスも盛んに行われています。日本ではNGですが、歩道を走ることを許可されている国も多くあります。
日本でも近年このようなモビリティを販売する企業が増えてきました。
ですが、問題は海外で流通しているこのようなモビリティをそのまま日本に持ってきても、公道を乗ることはできないということです。
日本の保安基準を遵守し、公道を走れるように改造しなくてはなりません。

昨年よりクラウドファンディングサイトを中心に、「日本の公道を走ることができる」小型モビリティをよく目にするようになってきました。
しかし当社のように自社で開発をした小型モビリティを販売している企業はまだ目にしたことがありません。
どこも海外から輸入してきた車両に保安部品を取り付けるという形で販売をしています。
そして残念ながら、保安基準を満たしていないものもたくさん見受けられます。

当社ではこれまでレース車両の開発に携わってきたエンジニアが、保安基準を読み込み、中部運輸局に問い合わせ、日本の公道を走ることができるモビリティを0から開発しました。
安心してお乗りいただければと思います。


⑤折り畳んで持ち運びが可能
折り畳むとかなりコンパクトになるので、車に積んでいただくことが可能に。
ご自宅に保管する際も邪魔になりません。

ネームプレートオプションサービスについて

今回はネームプレートのオプションをサービスさせていただきます(限定15台)。
(通常は車両代金に追加5,000円で承っているサービスとなります。)
オーナー様のご希望のお名前を入れさせていただきます。
世界に一台のあなただけのSunameriです。是非可愛がってあげてください。


フヂエン 電動キックボード事業のこれまで

昨年2月にはこのCAMPFIREにて、当社が開発した電動キックボード「Sunameri」の予約販売に挑戦させていただきました。
何故電動キックボードの開発に着手することになったのか、どのようにSunameriができあがったのかは、是非プロジェクトページをご覧いただけますと幸いです。
(プロジェクトページはこちらから)
スタートした当初は、社員の遊びから開発が始まったこの電動キックボードが、「果たして世の中に必要とされるのだろうか」とドキドキしていた私たちでした。
でも蓋を開けると38人の方々からご支援をいただき、晴れてSunameriを商品として世に出すことが決まりました。ずっとレース業界という限られた世界で、かなりマニアックなものづくりをしていた私たちにとって、このような形で世間の皆様から「欲しい!」と言っていただいたことがどれだけ嬉しかったのか、うまく言葉にできません。このような場をくださったCAMPFIREさんとご支援くださった皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

ですが、そこから乗り越えなくてはならない高い山がありました。
始めての量産体制の構築。
待ってくださっている皆様の期待に応えるため、クオリティを落とさず、でも効率よく、このモビリティを生産するために試行錯誤の連続でした。


大変申し訳ないことに遅延しながらではございましたが、昨年夏にかけて、ご支援くださった皆様に一台一台Sunameriをお届けすることができました。

運送会社さんから「東京の個人宅への配送ができない」と言われてしまい、ハイエースに5~6台のSunameriを積み込んで、三重から東京までひとっ走りしたこともありました。

なかなか大変な経験ではありましたが、ご支援してくださった方々とお会いでき、いろいろなお話を伺うことができたのは良い経験となりました。

↑納車時にオーナー様と写真撮影をさせていただきました!

その間も支援者の皆様にFBページにて使い心地をフィードバックしていただき、Sunameriも徐々にアップデート、「作り手の偏愛ぶりが伝わってくる」と評される面白い乗り物に成長することができました。

リターンの配送が終わってからは、自社サイトでの一般販売をスタートし、これまでに約60台のSunameriを世に送り出してきました。
昨年11月にはSunameriの弟分として、廉価版のXiaomeri(シャオメリ)の予約販売をスタート。
直感的に乗ることができる電動キックボードを、お手軽なお値段で手に入れていただくことができるようになりました。
↓Xiaomeri(シャオメリ)


この1年をかけて、ようやく電動キックボード事業が軌道に乗り始めてきた矢先でした。
今年1月中旬よりなんだかザワザワと伝わってきた、「どうやら中国で感染症が流行して大変なことになっているらしい」という話。
なんだか雲行きが怪しいなと思っていたら、あっという間に中国経済が停止。
春節明けには何とか諸々動き始めないかなという楽観的な予測は見事に打ち砕かれてしまいました。

さてこれは困った。
というのは、Sunameriは当社にてカーボン成形・組み立てまでしているものの一部部品を中国サプライヤーから仕入れていたからです。
さらに廉価版のXiaomeriに関しては、中国深センのパートナー企業・ES WING社にて車体を製作、保安部品の取り付けと最終確認は当社にて行う予定となっていたので、全く生産ができない状況となってしまいました。

お待たせしているお客様がいるので、急ぎ周辺諸国や日本国内の部品サプライヤーを調査・問い合わせをしたが、技術のある加工業者や工場で作るには試作価格となってしまい、量産品としては全く価格が合わないことが判明しました。

幸い2月の終わりから3月にかけて、少しずつ工場が再開し始め、このまま物流が止まらなければ当社でも3月よりSunameriの生産を再開する見通しが立ってきました。
しかしXiaomeriに関しては、ES WING社の工場が動き始めたものの、未だ生産スケジュールがたっていない状況です。

当社としては丸々2ヶ月電動キックボードの納車ができず、売り上げが立たないという、かなり困った状況に立たされることとなりました。
3月に入り、徐々に部品が届き、ようやく生産を再開することができました。


Sunameri改良ポイント

この1年間をかけて、ご購入くださった皆様より意見をいただき、少しずつ改良を進めて参りました。
特に前回のクラウドファンディングプロジェクトにてご支援くださった皆様とは、FBのグループページを通じて、やり取りをして参りました。
おかげさまで、このSunameriというプロダクトは少しずつ成長をすることができました。
そこでこの一年間で変更をしてきたポイントを、何点かご紹介させていただきます。

その1:ハンドルポストを新デザインで製作し、剛性を高めた
これは最初のクラウドファンディングのリターン分生産開始直前に、変更したポイントです。
中に配線を収納しデザイン的にカッコ良くなっただけではなく、衝撃をよく吸収してくれるようになり、格段に乗りやすくなりました。


その2:モーターコントローラーの制御プログラムを更新して、アクセルの操作性を高めた

Sunameriで使用しているモーターはかなりトルクが強く、アクセルを押した瞬間にいきなり加速して、コツを掴むまでは乗るのが難しいという課題がありました。

そこで、モーターコントローラーの設定を変え、アクセルを押してから徐々に加速していく仕様に変更しました。それによってアクセルの操作性を高めることに成功しました。

その3:デッキとフェンダーを一体成型して、軽量化と剛性を高めた

生産の効率化にもなり、一石三鳥の改良となりました。


その4:プラスチックパーツを3Dプリンターで製作していたが、射出成型化し、仕上がり品質が向上したこの後紹介する、愛知県西尾市のヨネプラさんにプラスチック金型の製作を依頼しました。
これにより、一定した高い品質のプラスチックパーツを生産していただけることとなりました。
↓ヨネプラさんの工場


その5:ナンバープレートホルダーをプラスチック製から、カーボン製に変更し、強度を高めた
リターンのお届け後、FB上で一番多かったお問い合わせが、ナンバープレートホルダーの破損でした。
足が当たったり、どこかにぶつけた際に、簡単に壊れてしまうのが問題でした。
そこでカーボンで製作することで強度を高めることができました。
↓FBグループに投稿された、破損したナンバープレートホルダー(プラスチック製)

↑新しく作った、カーボン製ナンバープレートホルダー


フヂエン 電動キックボード事業のこれから

今回の一件で再認識させられたことは、モビリティに関わらず、私たちが日ごろ当たり前のように購入している様々な商品の多くは、日本で全てを作ろうと思ったら、今の価格では手に入らないということなんです。
その背景にあるのは、中国の(日本では考えられないような安い)人件費の労働力の存在で、それによって私たちが安い値段でものを買えているという構造です。
結果私たちのような中小零細企業もお客様に買っていただけるような値段でものを作るためには、中国に依存せざるを得なくなっています。
日本はすっかり「産業の空洞化」してしまっている、それが如実に表れる出来事となりました。

このような現実を目の当たりにして、私たちは考えました。
「自分たちにできること・するべきこと」は何なんだろうかと。

そこでこれからこんなことを指針として事業を進めていくことにしました。

①全ての部品を日本国内で調達できるサプライチェーンを構築し、新モデルを開発する!
今回中国経済が止まったことで、生産が完全にストップしてしまうという困難に直面した私たちは、全ての部品を日本で調達するサプライチェーンを構築しつつ、新モデルを開発することに決めました。
これはただ単に「今後こういうことがあると困るから」という理由だけではありません。
着実に産業の空洞化している日本の製造業・ものづくりに危機感を覚えたからです。
このままでは私たちは自国では何も作ることができなくなる(というより既にそうなりつつある...)
適正な価格で品質の良いものを作る、日本のものづくり技術を後世に残していかなくてはなりません。

この「部品を全て国内調達するということ」は、決して夢物語ではないと考えます。
自動車のように部品点数の多いモビリティは現実的にはなかなか難しいものがありますが、電動キックボードはそれに比べれば少ないので、不可能ではないと思われます。

そう考えた代表の藤井がTwitterでこんな呟きをしました。




このツイートに対する反響は大きく、賛同してくださる熱い想いを持つ部品メーカーさん数社からご連絡をいただきました。

またヨネプラさんというプラスチックの金型製作をされている会社さんからご連絡をいただきました。
わざわざ愛知県西尾市から足をお運びくださり、「開発に参加したいです!」との有難いお言葉をいただきました。
その後当社の藤井社長もヨネプラさんの工場にお邪魔させていただきました。
高い生産技術をお持ちであること、想いを同じくしていることが分かり、新モデル開発のパートナーとなっていただくこととなりました。

このように、日本の確かな腕を持つ部品メーカーさんと繋がり、チームとなって新モデルを作り上げます!

②機械による内製化を進め、安い労働力を使わない新しい製造業の形を目指す!

ここ数年でファッション業界を中心に、「エシカル」という言葉が台頭してきました。
「安い労働力を使い、途上国で大量にものづくりをして安く売りさばく」
というやり方は終わりにしたい!と、私たちのようなモビリティを作る企業も同じように願い行動しています。
ただ、現状で全てを日本で作りあげたら、とんでもない価格になってしまいます。
そこで最先端の機械を駆使し、単純作業などを極力なくし、人の手でしかできない職人技術や考えて生み出す仕事に時間をかけていきたいと考えています。


Sunameriご購入時の注意点

<保証について>
取り扱い説明ビデオ(ご購入いただいた後にご案内致します)に準じた使用状況で、期間内に品質不良や欠陥が見つかった場合は保証をお受けいただけます。

尚送料は自己負担とさせていただきます。

・バッテリー 12ヶ月間
・その他パーツ 6ヶ月間

状態によって、
・こちらからパーツをお送りしてご自分で交換・取付していただく
・当社までお送りいただいて修理するか
のどちらかでご案内させていただきます。

※ご自分で交換・取付いただく際に、家庭用工具をご用意いただく場合がございますのでご了承ください。交換・取付方法については随時ご説明させていただきます。
※配送時の梱包材を取り置いていただき、それを使用してお送りいただきます。
梱包材を紛失された場合は、料金をいただいて、新しい資材をお送りさせていただきます。

<お乗りいただく際の注意点>
・最大積載量は90kgとなっておりますのでご注意ください。
(体重90kg以上の方向けの特別強化ボディverのご注文も承っております。個別にご連絡をいただけましたら、詳細をご案内差し上げます。)
・公道を走行していただく際には、普通免許が必要です。
・飲酒したら絶対に運転をしないようにしてください。
・走行中の携帯操作は危ないのでやめてください。
・交通ルールを守ってご使用ください。
・各鉄道会社によって規定が異なりますが、電車に乗せる際には原則車輪も含め車体全体を覆う輪行袋への収納が必要です。

<ナンバー取得・自賠責保険加入方法について>
お住まいの市町村役所にて、手続きいただけます。
詳しくは以下のリンクをご確認ください。
こちらをクリック!

<車両お送りの際の注意点>
・段ボールは必ず保管しておくようにしてください。修理が必要になった場合、その箱に入れて当社までお送りいただいております。
・送料については、後ほど個別にご連絡させていただきます。車両完成後にPaypay、もしくは銀行振込にてお支払いいただきます。送料は場所によって異なるのであくまで目安ですが、以下をご参考ください。
(愛知県:6,500円 大阪府:6,500円 東京都:8,500円 群馬県:9,500円 香川県:9,500円 宮城県:13,000円  鹿児島県:14,000円)
・東京都23区内の個人宅へは基本的に配送することができません。原則福山通運東京支店(東京都江東区越中島3丁目6−15)へのお届けとなります。対応が難しい場合はご相談ください。
・離島にお住まいの方はご連絡ください。お届け方法を検討させていただきます。

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


  • 2020/11/07 17:29

    こんにちは。フヂイエンヂニアリングの小林です。Sunameriは郵送で当社にお送りいただくと、送料が結構かかってしまいます。そのため修理等があった際には、お客様にご対応いただける範囲で工具を使い、部品交換や調整にご協力をいただいております。できる限り、自転車屋さんやバイク屋さんと協力しながら、...

  • 2020/10/23 18:05

    【祝★Sunameri累計100台生産達成】おかげさまで、来月Sunameriの生産累計100台を達成します。これまでSunameriをご購入くださった皆様と、応援してくださった皆様、これから購入を考えている皆様に向けて、2つの企画を考えています。特に私たちが是非取り組みたかったのが、Suna...

  • 2020/08/22 17:48

    こんにちは。フヂイエンヂニアリングの小林です。Sunameriの納期について、大変お待たせしてしまい、申し訳ございません。もどかしい時間をお過ごしになっている皆様に、深くお詫びを申し上げます。先程皆様に納期のご連絡を入れさせていただきました。ご返信くださった皆様、ご理解いただき温かい応援のお言...

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