▼はじめにご挨拶

初めまして!このプロジェクトをご覧いただき、誠にありがとうございます。ウクライナから参りました、ナザレンコ・アンドリーと申します。平成7年生まれの24歳です。今年は、来日して5年目となります。日本語学校を経て日本の大学に入学し、現在3年生です。

▼このプロジェクトで実現したいこと

日本人なら誰しも何気なく神社に参拝していますね。日本は、神社がコンビニより多いとも言われています。そして食事する前に「いただきます」を言う習慣のように、どんな物にでも魂が宿るという神道の世界観は無意識のうちに深く日本人の心に刻み込まれているでしょう。信仰心が強くない人でも、「神社」や「神様」は日常生活の不可分の一部に なっているではないかと思います。海外において、富士山に続いて最も知名度が高い日本の象徴をご存知ですか?実は鳥居なのです!
ところが、「神社でどんな神様が祀られている?」とか「抑々日本の神様ってどんな存在なのだろう?」とかいう疑問を抱く外国人は少なからずいると思います。少なくとも自分自身はそうでした。ある程度日本語がわかるので色々調べた挙句、自分も家に神棚を置くようになったのですが… (笑)好奇心があっても日本語力がない方々のほうが多いでしょう。
なので、微力ながらもできるだけ多くの人に日本神話の世界を知っていただきたく、とりあえず古事記の史上初ウクライナ語版を出版したいと思いました。

日本文化を専攻として学んでいる大学生たちは資料として使えるように原文に近く、日本のことを全く知らない読者たちでも楽しく読めるようにわかりやすく翻訳するように心掛けました。敬意の気持ちを持って、最良の上質紙を使用し、プロのイラストレーターに依頼し、100年後でも残るような作品にすることは主な目的です。

実は企画出版する予定でしたが、とある問題が…
以前、拙著を企画出版していただいたことがありまして、今回もできると思ったら… 信頼している出版社のほうに「当社規定により、宗教関係の文学の企画出版は受け付けかねます」と言われてしまいました。おそらく、昔ながらの神道と日本由来の新興宗教を混同しているではないかと思います。古事記はどちらかと言えば、「宗教」というより「昔話」(またはfairy tail)に近いのに!自費でなら受け付けてくださるそうですので、古事記を出版し、読者に良い日本神話に触れる機会を与えることによって「日本の宗教と言えばカルト」という誤った認識も変えることができればと思います。

▼プロジェクトをやろうと思った理由

私自身、ずっと前から日本神話に興味を持っているものの、参考資料が非常に少なく、主な出典の古事記でさえ未だ母国語に翻訳されていないことに気が付きました。いくら愚痴をこぼしていてもこんな悲しい現状が変わらないので、「他の日本文化研究者が訳してくれないなら自分でやろうではないか!」と決心して取り組みました。

▼これまでの活動

ウクライナにおいて:

社会・政治諸問題研究所の非正規研究員を務め、様々なラジオ番組に「日本研究者」として出演し、日本の政治情勢に関する記事を現地の新聞に寄稿しています。
日本の第48回衆議院議員総選挙の時、ウクライナのマスコミに速報を送っていました。
2018年、日本にいる間日本の歴史と文化について学んだことを一冊にまとめて「В лучах восходящего солнца」(直訳:旭日の光を浴びて)という拙著を出版しました。

日本において:

時折に「海外から見た日本」や「東欧の歴史と政治情勢」などをテーマに様々な勉強会でお話させていただいたり、寄稿させていただいたりしています。

▼資金の使い道

編集+印刷費(217,480円)
イラスト制作+デザイン(約10万円)
付随費用(リターンの準備や配送費など) (約15,000円)
CAMPFIREの手数料 (56,521円)

合計:389,798円

▼制作計画及びスケジュール

4月末 → 資金募集終了
5月上旬 → 出版社に原稿をお送りし、文章の編集・校正を始めて頂きます。同時にイラストレーターに依頼し、イラストを作成して頂きます。
6月~7月頃 → イラスト出来上がり次第、リターン用ポストカードやカレンダーを作成いたします。そして書籍の本体・表紙デザインを決めます。
8月~9月頃 → !出版開始!
10月頃 → 書籍やリターン用品をまとめ、ウクライナから発送していただきます。
10月下旬~11月頃 → リターン到着

出版社の編集者、イラストレーター、印刷会社(リターン用品)、国際郵便など、プロジェクトを実現するために多くの媒介者に頼らなければならないので、あちらの都合上で当計画は多少変化される場合もあるかもしれません。ご了承ください。パトロンの方々は、プロジェクトがどの段階にあるか確認できますように定期的に進捗状況についてご報告いたします。

▼リターンについて

完成した書籍が外国語で書かれるので、それだけをお送りしても実用性がないかなと思いまして、どんなリターンにしようかずいぶん悩んでいました。結局、美しい絵なら外国人でも日本人でも皆同じく楽しめるでしょうと考えました。それで、本で使用される、プロのイラストレーターが描いたイラストを使って、ポストカードや壁掛けカレンダーを作成・印刷し、ご支援してくださったパトロン様にお届けしたいと思います!

具体的なコースをご紹介いたします。

1000円のご支援してくださった方々に御礼のメールをお送りいたします。

3000円のご支援してくださった方々に御礼の手紙と、本のイラストを基にした古事記風ポストカード(10枚)をお送りいたします。

5000円のご支援してくださった方々は二つのコースからお選びできます。Aをお選びいただいた場合、完成した書籍一冊をお送りいたします。Bをお選びいただいた場合、古事記風ポストカード(10枚)と古事記風壁掛けカレンダー(2020年)をお送りいたします。
*本自体をお送りするリターンが5000円以上からとなっている理由は、ウクライナからの発送料が含まれているためです。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

7000円のご支援してくださった方々に書籍もポストカード(10枚)もカレンダー(2つ)も、全てをお送りいたします!

そして10000円以上のご支援してくださった方に、上記のリターンに加えて、お名前を巻末に掲載いたします。支援時、必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。記入のない場合はCAMPFIREのユーザー名を掲載いたします。ご了承ください。

ところで、1万円以上の支援をしてくださった方々は、もし海外の読者に伝えたいメッセージ(日本のアピールなど)がありましたら、それも喜んで翻訳して載せますので、ご希望の方は教えてください。

▼最後に。ウクライナとは…?

ウクライナは東ヨーロッパに位置しています。面積は約60万㎢なので、ヨーロッパの最も大きな国でもあります。人口は4500万人です。国旗の青と黄色はそれぞれ、青空と小麦の畑を意味し、こういうウクライナならでは一般的な景色から由来しています。

ただし、あくまでも夏の景色であって、冬になると気温は-10...-20度まで下がり、一度降った雪は春まで溶かないため町は真っ白となります。

公用語はウクライナ語ですが、多くの地域ではロシア語も通用します。
最近は戦争をはじめ、多くの政治的問題を抱いてはいますが、日本への関心は低くなることはありません。2017年、「ウクライナにおける日本年」が実施されたほか、毎年何千人もの学生たちは「日本語」あるいは「日本文化」を専攻として選択し、日本をもっと詳しく知ろうとしています。

P.S. 画像は、権利者から許可を頂いた物、及び自由使用が認められているフリー素材を使っています。

  • 2019/02/16 02:11

    先日、ウクライナの首都キエフにて「日本建国の日を祝う集い」が開催されました。多くの日本研究者や作家や武道家などにご登壇頂き、多面的な日本伝統文化について様々なお話を伺うことができました。レクチャーだけではなく、伝統的な踊りや武道の演習を拝見したり、伝統的な楽器を拝聞したり…8000キロの距離が...

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