▼はじめにご挨拶
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はじめまして。一本クヌギファーム代表の首藤将伸といいます。大分で養豚業とサーキット経営をしています。私が豚を育てているところは標高500mの場所。ここで育てているブタはきれいな空気を吸い、放牧場を元気に走り回っています。走り回っている?ブタは豚舎に閉じ込められてあまり身動きができないのでは?と思われる方も多いと思います。確かに大規模養豚場は放牧すると管理が大変です。うちは100匹程度の小さな養豚家です。頭数が少ないので、放牧しています。
でもブタたちにとってはそれは幸せなのではないかと思ったりします。放牧され、ストレスなく、季節季節には敷地内に落ちてくるどんぐり、栗を食べ、タケノコを掘って、…。偶然にも欧州発の考え方である、『感受性を持つ生き物としての家畜に心を寄り添わせ、誕生から死を迎えるまでの間、ストレスをできる限り少なく、行動要求が満たされた、健康的な生活ができる飼育方法をめざす畜産のあり方』 であるアニマルウェルフェアにそった飼育となっており、すくすく育てています。
確かに、ぎゅうぎゅうに詰め込まれた飼育環境で育ったブタよりも、ストレスなく走り回り、ケンカをし、交尾をしたブタのほうが美味しいかもと思います。人間の勝手な思い入れかもしれません。でも、いろんな人生(豚生)の経験をしたブタのほうが、美味しい気がします。すくすく育っているので、うちのブタ肉は美味しい!と言ってくれる人も多いんですよ。ちなみにミルキー豊後黒豚という名前です。
ミルキー豊後黒豚は毎日牛乳を飲んでいて、脂は甘くとろけます。餌も大分県産のものを食べています。おまけに放牧なので、運動で発達し、健康的なお肉です。大分で育ったとっても美味しいブタ肉なんです。最近はジビエということで野生が注目されて、イノシシがずいぶんとフィーチャーされてますが、放牧場を走りまわるブタも野生に近いかめしれません。
▼このプロジェクトで実現したいこと
ある日、お隣の久住に用事があり、パルクラブという障がいのある人達が働いているところに行きました。久住というところはやまなみハイウェイという、阿蘇へ続くハイウェイの出発点です。
その場所にあるパルクラブでは障がいがある40人の利用者が社会への自立を目指して生き生きと働いています。農生産部ではイキイキと農作業をし、ネギやイチゴ作りに励んでいます。観光部ではレストラン、宿泊施設の運営管理を行ったり、接客サービスを行い、食堂で注文をとったり、片付け、洗い物をしています。大分県はご存知おんせん県ですから、温泉館では温泉もあるし、温泉の掃除や管理をしたり、周辺の掃除をしたり、お客さんさんを迎えたりしています。そして食肉部ではソーセージやベーコンを作ったりしてます…ソーセージ!?ベーコン!?
養豚家としてはソーセージやベーコンは見逃せません。。興味をそそられてそれらを購入し、家に帰って食すと…個性的な味でした。それだけでなく美味しい!市販のより全然美味しい。どんな豚を使っているか尋ねると、使っている豚は一般の豚だということです。と言うことは、作る工程が良いわけです。
早速パルクラブの畜産加工担当の若林さんに連絡をして詳しく工程を聞きました。1995年に完成したハム工房で作っているそうです。最初は失敗ばかりだったそうです。パサパサで、塩辛く、とても食べられないものができていたそうですが、ほうぼうにあるハム製造工場へでかけ、見学し、作り方を教えてもらい、帰っては研究し、試作品を作り、また納得の味を求め工場へでかけ…。「何かが違う」「自分たちの求める味ではない」悪戦苦闘の末、ようやく納得できるハムやソーセージができたのだそうです。
一般の豚でこれだけ美味しなら、うちの豚を使ったらもっと美味くなるだろう。放牧してストレスなく、牛乳の飲み、脂身も甘く、エサも他の豚とは異なる個性ある豚を、この施設の方たちに加工してもらいたいという気持ちが湧いてきました。
畜産加工担当の若林さんに連絡をして、うちのブタでソーセージとかベーコンを作って欲しい、いくらかかるか教えてほしいと話しました。数日後に連絡が来ました。今までそんな提案はされたことがないようで、驚いていたようです。しかし私にとっては嬉しいことです。提案されたことがない=美味しいのに、味は広まっていないということです。有り物を世の中に出しても詰まらないのではないか、珍しいものを出そう!と思っています。
そのときいくらかかるか教えていただきました。正直、コストはかなり高いです。ハムとかソーセージで有名な企業さんと比べると、倍のコストでした。有名な企業は大量生産できますし、設備も効率的なものですし、流通もしっかりしているからコストを抑えることができます。
一方パルクラブは少人数体制の手作り。でも美味しいならそれでいいじゃないか、作ってもらおうと考えて今に至ります。
私が住んでいるのが大分市。パルクラブは竹田市。大分市で生産された豚と、竹田市の施設の技術で良いものが生まれるんです。
もうひとつやってみたいことがあります。臼杵市の友達がピーマンを作っています。そのピーマンはジューシーで甘苦です。ピーマンで何かできたらなあと。そこでピーマンをペーストにしたものを使って、ピーマン味のソーセージを考えてます。
もちろん、通常の粗挽き、ピリ辛など、スタンダードな味のソーセージも作ります。でも新しい味も欲しい。このソーセージ、美味いか?美味くないか?食べてのお楽しみにとなります。小さな畜産家が、大分のいろんな地域の力を組み合わせて新しいものを作れたら、こんなに嬉しいことはありません。
しかし、作るためには支援も必要ですし、なによりも「こんなものを作っているのか」と事前に知って貰い、興味を持ってもらう必要があります。また、パルクラブで技術を習得した障がい者の方たちの就労と自立した生活を応援したい。今回、クラウドファンディングに挑戦するのはそのためです。
▼資金の使い道
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。頂いた資金は、ソーセージ、ベーコン、ハム加工に使います。
目標金額に達した場合、ソーセージ、ベーコン、ハムの加工をすべてパルクラブへ委託、粗挽き、ピリ辛などソーセージに加え、ピーマン味のソーセージも作ってもらうように相談し、OKが出たら作ってもらいます。
目標の金額まで行かなかった場合でも加工は行います。資金的にベーコン、ハムだけをパルクラブに加工してもらい、ソーセージはパック数が多く、コストが高いため、他の企業さんに委託することになります。ピーマン味のソーセージはお預けになるかもしれません。しかしそうならないようにがんばります!
▼リターンについて
3000円…サイトへ名前の記載、ソーセージ×7パック(3500円相当)
5000円…サイトへ名前の記載、ソーセージ×10パック、ベーコン×1パック(5800円相当)
10000円…サイトへ名前の記載、ソーセージ×22パック、ベーコン×2パック(11800円相当)
30000円…サイトへ名前の記載、ソーセージ×70パック、ベーコン×3パック(37400円相当)
▼本プロジェクト資金の内訳
豚とちく代…15000円-18000円(ブタ重量による)
ラベルデザイン、ラベル料金…20000円〜
肉加工代…152500円〜
送料…20000円~
キャンプファイアの手数料…42500円
▼実施スケジュール
※現時点での予定のため、ゴールデンウィークの連休などのため、状況次第でズレる可能性があります。
2019年2月…クラウド・ファンディング開始
2019年3月…クラウド・ファンディング終了
2019年4月…加工終了次第、発送・リターンのご案内開始
▼最後に
パルクラブの加工品は本当に良いものだと思っています。さらにそこで働く障がい者のみなさんも一生懸命で、技術も確かなものです。ぜひ皆様に食べてもらいたいと思っています!私の農場だけのミルキー豊後黒豚と、パルクラブだけの技術。これが素晴らしい商品につながると確信しています。
また、豚コレラが広がっていて、国内のブタに対する信頼がゆらいでいたり、商品に対する不安も生じています。養豚業界は元気である!というところを見ていただきたいです!
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