▼はじめにご挨拶

みなさま、はじめまして!
パリと日本、月1往復生活を送っている高木美香と申します。

フランス18世紀のアンティーク専門家→オートクチュールブランド創設10年デザイナー兼経営者→伝統工芸品の海外市場向けプロデューサーを経て、日本でReine Deer(レインディア)というブランドを立ち上げました。日本初の伝統工芸×スポーツなブランドを確立しようと、日々奮闘中です。一見つながりがなさそうな経歴ですが、「職人さんの手」が関わっている、という点ですべてつながっています。
フランス18世紀の西洋箪笥(コモード)。17世紀の日本の漆蒔絵の長持ちをアレンジして、家具に仕立て上げています。ルイ15世様式。当時、漆は「黒いダイヤモンド」といわれるほど貴重でした。


伝統工芸品の海外市場向けプロデューサーを始めたのは、東北大震災がきっかけでした。そして、海外の有名ブランドに素材を供給するのではなく、日本で真にハイクラスな日本発のブランド(エルメスやルイヴィトンみたいな!)を確立しようと2年前に立ち上げたブランドがReine Deer(レインディア)です。

漆、蒔絵、螺鈿、金箔などの伝統工芸を用いたスキー板。

Reine Deerは、世界で愛されるスポーツの中から、「スキー」に伝統工芸をからめ、漆や金箔を用いたスキー板を作ることから始まりました。日本のテレビで紹介されたこともあり、ご覧いただいた方もいらっしゃるかもしれません。その際には、東北大震災の支援のこと、岩手県の漆の職人さんのことなどがお話しできず、少し残念でした。


今回は、全国の展示会でも人気があり、そして海外の展示会でも人気がありすぎて盗まれてしまったほどの、漆や金箔を用いた「スキーストック」をみなさんにお届けしたいと思っています。

国内最大の小売店の予約販売会の一会場で。真ん中のスキー板の前にあるのが試作サンプルの漆ストック。


▼このプロジェクトで実現したいこと

日本が誇る、後世に残したい職人技の伝統工芸「漆」

スキーよりもしなりが必要な、釣り竿を作るヤマガブランクスの「スキーストック」。

海に囲まれた日本で長い歴史と伝統のある魚釣り、フィッシングの世界。ヤマガブランクスは、現在では珍しい純国産の確かな技術とノウハウを活かし釣り竿を作っています。



スキーストックよりも「しなり」が必要な釣竿製作を支える、知る人ぞ知るメイドインジャパンならではの高品質なヤマガブランクスの技術と、世界に誇る日本の伝統工芸職人とがコラボすることで、スキーストックに新しい命を吹き込みます!


パリで金箔貼りの実演をする岩手県の漆の伝統工芸士さんフランス人への実演の合間に、私も金箔貼り体験。
なんちゃってワークショップなどではなく、本物のお道具で、本物の大きさの金箔を扱うのは、とても難しい。。。何気なく簡単そうにみえても、熟練職人さんの技は一朝一夕ではとうていできるものではありません。
というわけで、素人さんのわたくし、金箔貼るどころか破れちゃいました。。。笑顔でごまかし。。きれてないっぽいですね 笑
パリで漆のプロモーションを始めた翌年、岩手県の副知事フランスご訪問の際、パリの弊社ショールームに表敬訪問をくださいました。漆の産業の支援に感謝くださり、微力なのでむしろ恐縮しつつも、大変勇気と励ましをいただきました。


▼伝統工芸xスポーツアイテムプロジェクトをやろうと思った理由

東日本大震災が発生したとき、海外からそのショッキングなニュースを知り「何か被災地のためにできることはないか」と考え、フランスで漆器を使ったチャリティーガラディナーを開催したりして、東北地方の優れた伝統工芸技術をヨーロッパで広めようとしました。その過程で、国内最高峰の岩手県浄法寺漆の職人さんと出会えたことがきっかけです。東北地方といえば、スキー。漆の伝統工芸士さんも、みなさん小学校からスキーの授業があり、スキー指導員であるほどスキーは身近な存在でした。



日本ならではの伝統工芸技術を駆使して、ヨーロッパをはじめとする世界で根強い人気を誇る「スキー」用品を創り、世界中のスキー愛好者にその価値を感じてもらうことによって、職人さんを応援します!



▼これまでの活動
伝統工芸と職人さんの技術を守りたい!その価値をもっと世界の人々に届けたい!

その漆や漆職人さんのことをヨーロッパでより広く知ってもらいたいと思い、金属に対して弱い漆のお皿でもナイフとフォークが使えるように加工したり、インテリアの素材として紹介したり様々な工夫をしてきました。
漆器の良さは、その口当たりの良さにもあります。ところが、西洋人の食生活では、食器を口につけることがありません。そこで、スプーンなどの口につけるカトラリーに「漆塗料」を施し、少しでも漆の良さに触れてもらえるようにしました。お皿にはヨーロッパで大人気の現代的な女の子のイラスト風なKOKESHI(こけし)とともに、その由来を知ってもほしく伝統的なこけしの「蒔絵」を施しました。

木地に「漆」のお皿でありながら、ナイフとフォークが使えるように加工したディナー皿。

岩手県由来の南部箔モチーフを用いた「漆」と「金箔」を施した西洋皿を用いたテーブルセッティング。パリのアパルトマンでのサロンをイメージ。

色打掛のソファーカバーなど、日本の伝統工芸品をフランスのインテリアへ取り入れたスタイルを提案。試食という「漆器」を使う体験付きの「漆器」を用いたテーブルデコレーション展示会。フランス人から様々な意見感想のヒアリングができました。

「漆」は、塗料であると同時に、金箔などの接着剤でもある、おもしろい素材なんです。

しかし、「漆」を実際にヨーロッパでの生活に取り入れるためには、何百年も続く食生活や住空間などの生活様式を変えなくてはならないため、ヨーロッパの方々は「漆」の素晴らしさを認めつつも、受け入れることが大変難しいようでした。
インテリアや食器として「漆」を取り入れてもらうことは思うように進みませんでした。

そこで誕生したのが、スキー総合ブランド“Reine Deer”(レインディア)です。
フランス語でLa Reine =「女王」と、英語のDeer =鹿、を組み合わせました。


普通使わない素材、「金箔」や「漆」をスキー用品に使っているところがおもしろい

ヨーロッパの方々が感じる「漆」へのハードル・距離感を解消するためには、世界共通のルールを持つ「スポーツ」が文化の違いを乗り越えるキーであると確信しました。そして、ヨーロッパで絶大な人気を誇り、ヨーロッパ人の1年間のライフスタイルにしっかりと根付いているウィンタースポーツである「スキー」を軸にすることにしました。
スキーは、フランスでは全国的に2月に子供の学校では「スキーバカンス」と呼ばれる休暇があるように、冬の日常と切っても切り離せないとても身近なスポーツなのです。そして、上述したように、岩手県の漆の職人さんにとってもとても身近なスポーツです。
「Reine Deer」では、「漆」を始めとした伝統工芸の技術、匠の技、日本伝統の素晴らしい様々な素材を使ったスキー関連アイテムなどを展開しています。
スキー板には、「漆」や「蒔絵」、「螺鈿」技法を施したものから、「金箔」を用いたものなど。そして、スキーウェアには「京友禅」を用いるなど、いたるところに伝統工芸技術を散りばめています。
自分が実際に身に着けて使うことを想像できるためか、ヨーロッパの方たちの反応は、今までとは比べ物にならないぐらい良いのです。

高級スキーリゾート地にある5つ星ラグジュアリーホテル内にあるスキーショップでは、ショップオーナーに一目で気に入ってもらえすぐに正式に展示販売してもらうことになりました。 (しかも壁にかかっていた某ラグジュアリーブランドのスキー板を外してまで! )

左の獅子は「蒔絵」、目に「螺鈿」、黒い「漆」に「金箔」を散らしてあります。右の風神雷神は「金箔」が背景に。右と左で違うデザインも可能なカスタマイズシステムです。

スキー板は、滑っているときにも視界に入り、リフトに乗っている時にも見る、常に目にするもの。伝統工芸品をいつも目にするのは、見ている自分が一番嬉しい。高級スキー場のラグジュアリーセレクトショップ。全く無名の得体のしれない外国人である私たちにもかかわらず、製品の素晴らしさからすぐに正式展示となりました。

信濃毎日新聞の掲載記事。世界に向けて「Reine Deer」商品を販売するにあたり、4年に一度の世界的な大会のあった長野県に事務所を設立。写真は東京・港区青山の骨董通りにあるギャラリーの一角を使わせていただいているショールームです。記事の詳しい内容はこちら


世界最大のウィンタースポーツの国際見本市、ISPO(ミュンヘン)。「金箔」や「漆」を用いた伝統工芸のスキー板だけではなく、日本のデザインを施した板も大人気でした。1回目のISPO(国際見本市)のときに、設営作業中に盗まれてしまったのが、右下にある「漆」や「金箔」のストック。作ってくださった職人さんに大変申し訳なく(ものすごい労力と時間と手間をかけて作ってくださっているのを知っているから!)、お伝えするのに非常に勇気がいりましたが、「盗まれるほど素晴らしかったということだよ」と言っていただけて、職人さんの心の広さに大感謝でした。

日本最大のスキー用品予約販売展示会。
「漆」、「蒔絵」、「金箔」のスキー板も人気でしたが、試作サンプル品として作った「漆白檀塗り」に「金箔」を施したスキーストックが、一番の人気でした。

そこで今回、スキー板よりも手軽で、どなたにでも手に取ってもらいやすく、スキー板と合わせて使いたくなる「漆スキーストック」を作り、さらに多くの伝統工芸職人さんと岩手県の漆を応援することにしました!

市販の竹のスキーストックに、「漆」と「金箔」を施してみた試作品

▼漆の特徴
■そもそも「漆」って何からできてるのでしょう?

漆は、ウルシノキという木の樹液です。
塗料としても、接着剤としても優れた素材で、美しく強靭です。
漆は熱や湿気、酸、アルカリに強く、防腐・防水効果、殺菌作用もあり、日本では縄文時代の約1万年前から使われていました。
「漆」の木の樹液。自然の色は、透明な茶色。ウルシノキ。「漆」の木の幹につけた傷口からしみ出てくる乳白色の樹液を、6月から10月にかけて採集し(掻き)ます。漆掻き職人は、1年に400本の木を担当。一本の漆の木から4日に一回漆を集め、合計およそ150g。お椀にして約20個分の漆液を採ります。
とても大変な作業で、職人がどんどん少なくなっていってます。

濾過・精製を経て、1貫目(3.75kg)以上の樽単位で、国内の仲買人及び漆精製業者等へ出荷されます。
自然の色は、透明な茶色。

英語で「漆」JAPANジャパンと呼ばれているぐらい、日本を代表する伝統芸術であり、伝統的な素材でもあります。

「漆」は、「乾かす」ことが必要です。「乾く」というのは、「漆が硬化する」ということです。大気中の水分と化学反応をおこし、硬くなり=乾き、大変丈夫になります。
「漆」を「乾かす」ための室(むろ)。乾かすためには、むしろ湿度が必要です。


一度塗り、乾かして、研ぐ(表面を滑らかにする)。さらにもう一度塗り。という工程を数回繰り返すため、「漆塗り」の完成には、大変長い時間がかかります。「漆」は研ぐと密着度が増し、強度も向上します。最後に上塗りをし、加飾(漆への装飾)を施します。▼「漆塗りスキーストック」の特徴
■熟練の漆職人さん

今回この「漆塗りスキーストック」をお願いするのは、木曽漆器の伝統工芸士さん。木曽漆器の始まりは17世紀の初頭で、もともと豊富な木曽のヒノキを使った木地作りが盛んな土地柄もあり、江戸時代に尾張徳川藩の手厚い庇護を受けて発達しました。


長野で行われた4年に一度の国際的な大会の漆のメダルも木曽漆器の制作です。メダル裏にも「漆」に「蒔絵」。
(写りこんでいるのは、撮影者のわたくし、高木美香です!)こちらは、木曽の「くらしの工藝館」でご覧いただけます。
(※知的財産に考慮した表現と画像になっています)

■木曽のヒノキと木曽の漆=日本の最高品質がつまった名古屋城
伝統工芸の世界でも注目をあびた名古屋城の修復を行ったのも、木曽漆器の職人さん達です。

長野で行われた4年に一度の国際的な大会で日本を象徴するJAPANと英語で呼ばれる漆を用いたメダルを製作した、尾張徳川家のお眼鏡にかなった最高レベルの木曽漆器の職人さん達こそ、世界に発信する漆スキーストックを作っていただくのにふさわしいと、今回の制作をお願いすることになりました。


信濃毎日新聞掲載記事。木曽漆器工業協同組合との提携について。スーツをお召しですが、木曽漆の伝統工芸士さんです。
記事の詳しい内容はこちら



漆のさまざまな技法・加飾について。スキー板を作ったときの動画です。


そして、重要なストック本体

確かな製品を扱いたい私たちにとって日本国内での自社生産にこだわりをもち、国産最高峰の製品技術を持っているヤマガブランクスとの出会いが決め手になりました。

軽さやしなりなどの職人さんの手による使いやすさが存分に施されたクオリティの高さ。そして、フィッシング製品の制作により培われたそのノウハウと塗装技術の高さは、漆塗り技術を活かす最大のポイントとなっており、私たちが求める職人技と日本の技術を海外でも活かす最高の組み合わせとなって、メイドインジャパンの最高の組み合わせのスキーストックの製品化を目指すことになりました。


信頼のジャパンクオリティー。
メイドインジャパンに対する考え方・モノづくりに対する考え方が共通していて、Reinedeer とヤマガブランクスの相思相愛なコラボレーションが生まれました。

▼本プロジェクト限定の価値
■「Reine Deer」特別色
今回は、その最高の組み合わせで創りだされるスキーストックの中でも、Reine Deerだけの特別色を製作します。色にはこだわりを見せるヤマガブランクスさんに期待し、さらなる限定色を一緒に作り出します。

「漆」や「金箔」と相性のよい、なおかつシックなReine Deerらしい特別色を出すために試行錯誤中。

■「持ち手」にもこだわり!
特別色だけでなく、持ち手のグリップ素材にも国内ではあまり用いられない樹脂コルクを使い、世界中でも希少な自分だけのほぼカスタムなスキーストックとなります。

グリップとストック本体(シャフト)との適合・相性をテスト!

ヤマガブランクスとは
ヤマガブランクスは釣竿製造の株式会社 山鹿釣具のオリジナルブランドとして2008年に誕生したロッドメーカーです。ブランク(竿)の設計から出荷までの全てを、国内自社工場で一貫生産しています。こだわりの塗装。メタリックカラー、偏光色にも強いこだわりがあります。

■スキーストック開発に至った経緯とこだわり

ヤマガブランクススキーストック開発担当の芹川さんにお聞きしました。
従来の釣り竿を作るにあたり、強靭な強さを出しつつも、力を逃し、体への負担軽減のために曲がりを作り、その曲がりの美しさにもこだわってきました。そのすべてのこだわりをそのままストックに応用しています。中でも強度は100%カーボン素材を実現し、有名他社を凌ぐクオリティの高さがお客様に選ばれるポイントになっています。またデザイン、カラーリングまでのすべてを自社工場で行うことができる環境は、確かなものをお客様に届けたいヤマガブランクスならではの良さです。



開発担当の芹川さん。釣りもスキーもプロ。

▼ユーザー様の声


今回、ヤマガブランクスを選んだ理由は、同メーカーの釣竿を使っていたのと、釣竿を自社釜で作っているメーカーなら間違いないと思ったのです。何故なら、ストックより釣竿の方が精度を要求されますし、強度もバランスも魚種によって精密に繊細に作られているからです。オーダーメイドなので、長さ、カラーなど比較的細かく希望に応えてもらえます。「本当に軽い」周囲の手に取った全ての方が、それを認めています。
お客様一人一人に合わせた長さ、色が可能なので、左右別の色にして楽しんでいらっしゃるユーザーの方も。


▼資金の使い道

おもに、「漆」スキーストック生産と伝統工芸への支援、海外展示会への出品資金となります


▼リターンについて

1. 3,000円 世界の名だたるスキー場からお礼の手書きのポストカードをお届け。

2. 10,000円 ゴーグルソック カナダのウィスラーで生まれた、再生ペットボトルからできているゴーグルレンズカバー。レインディアオリジナルモデルです。(1つ)

3. 12,000円 世界の名だたるスキー場から手書きのお礼ポストカード+ゴーグルソック(1+2)

4. 13,000円 Reine Deer 青山ショールーム見学。懇親会付き。「開運!なんでも鑑定団」西洋骨董鑑定人の阿藤さんのギャラリー内にあるReine Deerショールームです。試作漆ストックと漆や金箔のスキーをご覧いただけます。

5. 15,000円 漆工房見学 (長野県木曽。年に数回実施予定)。長野で行われた4年に一度の国際的な大会の漆のメダルもご覧いただけます。

6. 20,000円 「漆」(蒔絵)とガラスのテーブルウェア(高木が厳選したパリでも大人気だったテーブルウェアです。飲み物にも、洋食にも和食にも!)


7. 30,000円 「漆スキーストック」の1日レンタル 

8. 50,000円 Reine Deer「金箔スキー板」の試乗会参加(国内スキー場)

9. 100,000円 「漆スキーストック」1組 

10. 130,000円 「漆スキーストック」1組+Reine Deer「金箔スキー板」試乗会参加

11. 150,000円 「漆スキーストック」1組+Reine Deer「金箔スキー板」1日レンタル

12. 150,000円 「漆金箔スキーストック」1組 漆塗りにさらに「金箔」を施したストック

13. 180,000円 「漆金箔スキーストック」1組+「Reine Deer金箔スキー板」試乗会参加

14. 200,000円 「漆金箔スキーストック」1組+Reine Deer「金箔スキー板」1日レンタル

15. 300,000円 オリジナルデザイン「漆工芸スキーストック」1組+Reine Deer「漆スキー板」のレンタル


16. 500,000円 海外スキー場コンシェルジュ+「漆スキーストック」レンタル(最長1週間期間応相談)

17. 500,000円 わたくし高木美香による講演会。テーマは、ヨーロッパアンティークから現代ヨーロッパ政治経済まで。

18. 1,000,000円 ヨーロッパ市場へ進出したい企業の方々へ企画・進出戦略・デザイン戦略などのコンサルティング。パリのプレスショールーム Le Château Japon (ル・シャトージャポン)もご参照ください。


▼実施スケジュール

特別色の開発、専用グリップのテストを雪上にて行い選定をします。

ご支援の数に応じて漆塗りをおこない、その後専用グリップ、ストック下部と組み立てます。
2019-2020ウィンターシーズンに合わせて、発送は10月下旬より順次開始致します。

*気候、天候によりイメージ写真とは一品一品発色が異なります。また、金箔散らしなど、職人さんの手による作業が入るものは、一つ一つ少しずつ異なります。逆に言えば、世界に一つしかないあなただけの完全オリジナル、となります。


▼最後に

伝統工芸を現代に活かす場合ー例えば、木の下地(木地)に漆を塗る伝統的な「漆器」と違って、今回のように金属や現代の新しい素材に塗る場合、常に「ロット」の問題が出てきます。伝統工芸品は、一つ一つ職人さんが手で作るもの。かたや金属や新素材は、ヤマガブランクスさんのように、最終的には職人さんの手による技術であったとしても、素材の生産段階ではある程度の量(ロット)が求められます。一つ一つ作りたくとも、こうしたロットとのはざまに挟まれてしまうのがいつも問題としてあります。今回は、ヤマガブランクスさんのご協力のもと、小ロット対応していただきました。限定40組生産です。それでも、一般的なスキーストックよりかなり高価で、なおかつ生産に時間がかかるものとしては、かなりの量です。そこでみなさまにも職人さんを支援して助けていただけたらと思いました。


ストックのもと。カーボンたち。。。

漆といえば、普通頭に思い浮かんでくるのは「漆器」だと思います。けれども、「食器」というのは、長年かけてできあがった「食文化」「食生活」から生まれており、日本以外の国で、器を口に持ってきていただく文化はほとんどないのです。なので、海外の方が素晴らしい装飾が施された漆器を見て、「素晴らしい」と思っても、自分が使うもの、自分に関係のあるものとは思ってもらえず、ひいては購入につながらないのです。よりユニバーサルなもの=スポーツアイテムに漆をコラボさせることで、海外の方々の目の輝きが全く異なることに気づけて本当によかったと思っています。

そして、日本人のみなさまには、ぜひ漆を「常に身近に」感じていただけたらと思っています。スキー好きな方であれば、スキーやストックなど大切な、常に目にする道具でも漆を目にしていただけたら、と。実際に私が、漆や金箔の板で滑り、試作の漆ストックでスキーをするとき、なんともいえない悦び、嬉しさが湧き出てきます。誰に自慢したり、見せびらかすのでもなく、自分だけが知っている最高の工芸品を「実際に使う」ということからわいてくる幸せ。これは、何にも代えがたいものです。

こんな素晴らしいものを作ってくださる職人さんには、本当に頭が下がり、感謝の気持ちでいっぱいです。日本が誇る素晴らしい伝統工芸の技術は、なくしてはならないもの、発展していってほしいもの。私たちにできることから支援し、そして海外の方々にもこの素晴らしさを届けられたらと切に願っています。




本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2020/01/04 11:09

    あけましておめでとうございます。昨年は皆様のご支援もあり、実施したクラウドファンディング無事に製品としてみなさんにお披露目できたことは何よりも嬉しく、ご支援していただけたことの嬉しさと、これをきっかけにみなさんにさらに伝統工芸の新しい良さなども知って頂けるきっかけになっていると幸いです。さて、...

  • 2019/12/15 18:48

    お待たせいたしました。クラファンリターンとして、新たに『ゴーグルソック』『オリジナルステッカー』『スキーバンド』をお申込みいただいたみなさんに、発送を致しました。今回、通常のスキーバンドは単色ではなくゴールド色を用いた2色となりました為、プレミアムスキーバンドをご支援していただいた方には、ゴー...

  • 2019/12/05 17:14

    こんにちはリターンに関するご連絡です。スキーバンドやステッカー初めて作るので、やり直したり作り直したりしており、お時間かかってしまおります。でもでも、やっと仕上がってくるようです!スキーバンドとステッカーについては、12月中旬ごろには発送できると思います。もう少々おまちください!チラ見せ画像です!↓

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください