1口校長募集!カンボジアの辺境にある工房へ、染織の先生を派遣しよう!

集まった支援総額
¥1,567,000
パトロン数
97人
募集終了まで残り
終了

現在104%/ 目標金額1,500,000円

このプロジェクトは、2016/11/10に募集を開始し、97人の支援により1,567,000円の資金を集め、2017/01/11 23:59に募集を終了しました

絹織物に明日を託すカンボジアの女性たちへ 機織りのスクールを開きたい アジア有数の工房をめざして

>このプロジェクトについて

「メコンブルー」とは、カンボジア人女性のヌオン・チャンタさんによって創設されたシルクブランドです。

2001年に「読み書きのできない女性の自立支援」を目的に立ち上げられたこのプロジェクトは、この15年間で目覚ましい進歩をとげ、これまでユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の手工芸部門で3度の栄冠に輝きました。

女性の自立支援という意義にとどまらず、カンボジアの伝統工芸を受け継ぐ高い技術や、ファッション性の高いモダンなデザインが評価され、一歩一歩成長してきました。

しかし、課題がないわけではありません。工房に伝わるのはシンプルな技術のみで、デザインのバリエーションに限界がありました。この課題を「技術支援」という形でサポートしたいというのが本プロジェクトの目的です。

昨年、東京藝術大学で染織を専門に学ばれた海老塚季史さんを講師として派遣し、一週間の集中講座を開いて新たな技術を伝授していただきました。

「より高い技術を習得したい」、「また実施して欲しい」という織り手さんたちから強い要望を受け、2回目の派遣を行うことにしました。

多様な織り方が伝わることで、元から創意工夫の精神に富んだメコンブルーの職人たちに無限の可能性をもたらしてくれるはずです。

>ごあいさつ

はじめまして、プロジェクトオーナーの高橋邦之と申します。私は開発途上国の課題解決につながる製品の流通をサポートするNPO法人「ポレポレ」の代表を務めています。

これまで、エストニアのおばあちゃんが作るニット製品のネット販売などをサポートしてきました。そんな活動の中で出会ったのが、「メコンブルー」の創設者であるヌオン・チャンタさんです。

カンボジアは1975年から始まった16年にもおよぶ内戦により、あらゆるものが破壊されてしまいました。特に農村部では、人口の30%が1日1ドル以下で暮らすという貧困状態にあり、また女性への教育が軽視されているため、読み書きができないまま大人になる方が大勢います。

そういう状況を、仕事を通じた女性の自立支援という形で改革しようと動き出したのがこのチャンタさんです。彼女はシルクや織物についてまったくの素人だったにも関わらず、15年間のたゆまない努力により、これまで500人以上の女性と子どもたちの生活を支える事業にまで成長させました。

「メコンブルー」のシルクストールは、日光による色あせや洗濯などによる色落ち度合いを調べる「染色堅ろう度」という品質検査において、5段階中「4~5」という評価を得ています。「3」以上あれば百貨店に納品できるレベルなので、これは相当な高品質と言えるでしょう。

日本では、「ソーシャルプロダクツ・アワード2015(一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会 / 経済産業省後援)」を受賞したり、そごう横浜店で常設の売場を持つなど、少しずつ評価を得始めている状況です。

現地の職人さんと交流を深める過程で、彼女たちには「平織り」という技術しか持っていないことがわかりました。設備は揃っているのに、技術がないため製品のバリエーションに限界があるという課題が見つかったのです。

そこで立ち上げたのが、染織の専門家を講師として派遣するというプロジェクトです。具体的には、2017年2月後半に専門家である海老塚季史さんをカンボジアに派遣し、一週間の集中講座を開いていただきます。みなさまにご支援いただきたいのは、そこにかかる費用です。

【費用の具体的な用途】
・製品サンプル作成費
・織り手さん人件費
・クメール語の通訳
・交通費
・現地滞在費
・専門家アテンド
・移動映画館の上映費(調整中)
・引換グッズ制作費など
※工房にある場所が僻地であるため、講習期間中の車両レンタル料にくわえ、ドライバー、クメール語の通訳さんの滞在費の負担もします。

「メコンブルー」で働く女性たちは、元からクラフトマンシップに富んだ人々です。そこに日本の技術力を伝え、さらなるクリエイティビティの底上げに協力したいというのが私の想いです。

 >メコンブルーとは

カンボジアの伝統的なデザインに新たな息吹を吹き込むとともに、貧しい農村地帯の女性たちに読み書きと絹織物の技術を教え、自立を支援することをめざして誕生したブランド。紡ぎ、染め、織り、すべて手作業。ひとつの織物が完成するまで90日かかるものもあります。

メコンブルーの売上は織り手さんの給与だけではなく、さまざまなソーシャルプログラム(福利厚生)に充てられます。

カンボジアは健康保険がないので、病気になったとき、高額の治療費がかかります。しかし、工房には医務室があり、定期的に医師の巡回もあり、織り手さんの負担はいっさいありません(私が訪問した時、点滴で治療を受けていた織り手さんがいましたが、数日後、元気になっていました)。また、シェルターにくわえ、託児所や学校も併設され、子どもを育てる環境にも配慮されています。住み込みで働く人たちは、家賃はかかりません。労働時間も適正ですし、児童労働なども、もちろんありません。染料はドイツ製の環境負荷の少ない物を使用し、浄化システムもあります。

織り手の女性達はオーナーシップ(強い情熱と責任感を持って取り組む姿勢)があり、誇りを持って働いています。リーダーだけが頑張っていたり、私たちがいないと生産がストップするというようなことは、まったくありません。

女性とその子どもたちにとって、安らぎにみちた工房であることが、支援をつづけている理由です。

詳しくは メコンブルーWebサイト にて

 >NPO法人ポレポレとは

ポレポレは、スワヒリ語で「ゆっくり」という意味。
新興国の作り手や文化に寄り添い、伴走しながら、職人への技術協力、手工芸品の流通支援などを通じて、社会的課題の解決に取り組んでいます。

メイクアップのワークショップの様子。ユーザーより未使用の化粧品を募り、メイクアップアーティスト鵜川友美さんのご協力をあおぎ、実現。

メコンブルーの生地を使って、ウェディングドレスを作った方も!

メコンブルーエシカルウェディングについてのWebサイトはこちら

現地でのメイクのワークショップ、ウェディングドレス生地の提供など、作り手と使い手を結ぶ、心の交流を掲げ、単なる開発援助にとどまらない手作り感のあるプロジェクトを実施しています。

>メコンブルー創設者 ヌオン・チャンタ

20年以上に及ぶ難民生活を送ったのち、「国境なき医師団」で看護婦として勤務。内戦後の荒れ果てた祖国を見捨てることができず、復興支援に関わったのち、エイズで死にゆく女性たちを看取るホスピスを開く。その多くは、貧しさのあまり教育が受けられず、売春婦として生計をたてざるを得なかった女性たちであったことから、このままでは負の連鎖を止められないことに気付き、地元の女性たちと共に、読み書きのできない女性の自立を支援するためのNPO「Stung Treng Women’s Development Center(以下SWDC)」を立ち上げた。

>染織の専門家 海老塚季史

2013年、東京藝術大学大学院染織専攻修了。現在、東京藝術大学美術学部染織研究室で教育研究助手として勤務。糸や布、旅行の際に集めたものなどを使い織りという技法で作品を制作、発表している。

>第1回機織りスクールプロジェクトについて

2015年8月9日~15日実施。二重(袋)織り、ヘリンボーン(杉綾織り)など、従来とは異なる機(はた)のセットや織り方を伝授。2か月後のサンプルチェックでは、織り方も仕上げもしっかりと自分たちのモノにしていました。この技術を活かして生まれた新作は好評で、予約が2月まで埋まっています。

>プロジェクト推薦メッセージ

パタゴニア 日本支社長 辻井隆行さん

当り前と思われるかもしれませんが、何か“もの”を買おうとした時に「それが、どこで、誰によって、どのような想いで作られたのか」を知ることはかなり困難です。
試しに、コンビニに行って「これって、どこの誰が、どんな職場で、どんな気持ちで作ったんですか?」と聞いてみて下さい。
嫌な顔をされるだけならまだしも、変人扱いされる危険すらあるかも知れません。 そういう世の中に生きていることを自覚した僕は、メコンブルーのようなブランドにとても強く惹かれます。
メコンブルーの製品を手にすることで、メコンの美しい人々や自然と繋がることが出来るからです。
同時に、そうしたブランドを無心に支援する高橋さんの活動にも心を打たれます。
何故なら、高橋さんの活動に賛同することで、自分にも善い心が残っていたことに気付くことが出来たりするからです。まさにプライスレスというやつです。
少しの後押しによって、働く方々がさらに前に進めるならこんな素晴らしいことはないと思います。微力ながら応援致します。
多くの方がこのプロジェクトに参加し、応援の輪が広がりますように。

一般社団法人エシカル協会代表理事 末吉里花さん

初めてメコンブルーの玉虫色に輝くシルクのストールを手にしたとき、なんて美しいのだろうと、ため息がでました。きっとそれは、このストールが絹糸を紡ぎ、染めて、織って、製品になるまで、すべての工程でカンボジアの女性たちの手間と愛情がかかっている特別な1枚だからです。
「ものがたり」のあるこのストールが、今回のプロジェクトの実現によって、よりオリジナリティ溢れる、そしてカンボジアの子どもたちの未来にも繋がる1枚になるだろうと確信しています。
ストールで世界を変えるこのプロジェクト、私は心底応援しています!

>さいごに

この工房は、カンボジアの最貧困地域にあり、経済発展からも取り残されつつあります。しかし、だからこそ、手工芸が残る余地が十分残っているともいえます。

今後、技術移転が進めば、読み書きのできない女性の自立支援という背景ではなく、アジア有数の染織の工房として認知され、世界中から、注文を得ることができます。

メコン川のほとりにある小さな工房から生まれたシルクブランドのさらなる発展に、ぜひ皆様のご支援・ご協力いただけると幸いです!

※本プロジェクトは、在カンボジア王国日本国大使館より「日カンボジア絆推進事業」として認定され、実施を期待されています。また、JICA草の根支援事業として採択され、航空運賃と海外旅行保険料の一部、補助を受ける予定です。

※引換グッズの発送などは「有限会社ラ・フェリア」が代行します(メコンブルーを販売するためだけにある会社です)。ご安心ください。

>メコンブルー掲載書籍

辺境から世界を変える」加藤徹生(著)

はじめてのエシカル − 人、自然、世界にやさしい暮らしかた」末吉里花(著)

写真提供:鈴木竜一朗 Webサイト