はじめまして、こんにちは。

数あるプロジェクトの中から見つけてくださり、ありがとうございます。

イラストレーターをしています「すみの おん」と申します。

これまでは、現代美術家として「ことば」「文字」「目には見えないけれど存在するもの」を主なテーマに作品を制作してきました。


わたしが今回のクラウドファンディングで取り組むのは、おばけを怖がる子どもたちが、おばけと友だちになれるようなイラスト集「おばけともだちBOOK」の製作です。



「おばけともだちBOOK」に登場するのは、この「おばけちゃん」というキャラクターです。


おばけちゃんは、部屋のすみっこや引き出しの中、お母さんのエプロンのポッケなど、身近な色々なところに登場し、どんな時もそばにいてくれる、かわいいおばけのこどもです。




自分の話になってしまうのですが、このおばけちゃんの誕生には、祖父が亡くなったことが大きく関係しています。


いままでわたし自身も「死」や「目に見えないもの」にたいして「怖い」という気持ちを持っていました。

しかし、祖父が亡くなったあと、なんだか祖父がそばにいてくれているようなあたたかい気持ちがして、いままで怖かった死の感覚がガラッと変わったんです。


おばけはわたしたちを守ってくれている存在なんだと感じたら、いままで、ただ怖がっていただけのおばけという存在が別の形で見えるような気がして、自然とペンが動いたんです。


そうして生まれたのが「おばけちゃん」です。


もし、死んだ後のすがたがおばけなのだとしたら、それを怖いと思うのは、とても悲しいですよね。

おばけは私たちを怖がらせようとしているわけではなくて、わたしの祖父のように、きっと近くで見守ってくれたり、いっしょに楽しんでいたりするのかもしれません。


そう気づいた時に、子供の頃から今までおばけにたいしてずっと怖いと感じていた漠然とした思いが溶けていくという、不思議な経験をしました。

 

おばけは怖くないんだ。

 

この思いを今、おばけを怖がっている子どもたちに届けることができたなら。


もし「おばけちゃん」が怖がりな子どもたちの友だちだったら、怖いという気持ちをいっしょに乗り越えてくれるんじゃないかと思います。

『おばけともだちBOOK』でおばけちゃんと友だちになることで、たくさんのおばけに守られて、子どもたちに大人になっていってほしいと思います。


どうしておばけちゃんが子どもたちの友だちになれると思ったのか?

それは、このクラウドファンディングに挑戦するきっかけにもなった、ある女の子との出会いのエピソードがあるので、紹介させていただきます。


私が「おばけちゃん」の展示会をした際、初日に来てくれた親子が最終日にまた来てくれました。

そして、お母さんの後ろに隠れていた6歳の女の子が

「おばけちゃんがかわいいから、おばけがこわくなくなったよ!一人でトイレにいけるようになったの」

と恥ずかしがりながらそっと教えてくれました。


 

従来のおばけや幽霊のように「怖い」「不気味」といったイメージではなく、おばけちゃんは「癒やされる」「かわいい」といったお言葉を多く頂きました。

お子さんやお孫さんがいらっしゃる世代の方々も多く、おばけちゃんのイラストで皆さんが笑顔になる姿に私も癒されました。

 

このことをきっかけに、「おばけちゃん」というキャラクターは、大人にも子どもにも受けいれてもらえる存在なんだと、自信を持つことができました。

 

そして、おばけちゃんはおばけが怖い子どもたちの味方になれる存在"ともだち"になれるんじゃないかと感じました。

 

そんな経験から、おばけちゃんをもっと多くの子どもたちに届けたいという思いから『おばけともだちBOOK』を製作することになりました。



この本は、読んでいるお子さんがおばけとともだちになり、日常の中の怖い場所、怖がってしまう気持ちを克服できるような、おばけを身近に感じられるような構成になっています。


本の内容をここで一部公開したいと思います。

1)おばけちゃんとお菓子の国


2)おばけちゃんと気仙沼


3)おばけちゃんとクリスマス

4)おばけちゃんと◯◯(シークレット)※おばけともだちBOOK描き下ろし


という、4部構成です。

1)〜3)は昨年開催したイラスト展で展示した作品をメインに、

4)のシークレットは未発表作品で構成します。


「おばけちゃんと気仙沼」というシリーズは、気仙沼出身の方が運営しているカフェで展示した際に描かせていただいたシリーズです。

わたし自身、気仙沼の出身で、この展示を開催させていただいたことに、とても縁を感じています。

 

わたしの実家は川と海の境目くらいのところにあり、東日本大震災の津波で全壊しています。奇跡的に家族だけは無事でしたが、実家も、母校の小学校も、もうありません。

 

知り合いや親族の中には亡くなった方もたくさんいます。

もしかしたらこのプロジェクトをご覧の方の中にも同じ思いをした方がいるかもしれません。

おばけちゃんが生まれた背景には、見守ってくれている「おばけ」という存在をもっと身近に感じてほしい。そして、ふるさとの子どもたちも勇気をもってまっすぐ大きくなってほしい、という思いも込めておばけちゃんを描かせていただきました。



〈おばけともだちBOOK〉内容予定

1)おばけちゃんとお菓子の国(9点)
2)おばけちゃんと気仙沼  (9点)
3)おばけちゃんとクリスマス(10点)
4)シークレット(作品数未定)

上記の作品数を予定しています(デザインや仕様の詳細は変更の可能性がございます)。



いろいろなところでみんなを見守っているおばけちゃん。
この本を見ながら、日常の中でもぜひ探してみてください。


・おばけちゃんを応援!

・おばけちゃんからお子さまへのおてがみ 

・『おばけともだちBOOK』(1冊) 

・お名前クレジット(ニックネーム可)

・ウォールシール2種セット 

・ポストカード3種セット

・待受画面+ウォールシール+ポストカード(各種1点ずつ) 

・お名前クレジット+『おばけともだちBOOK』

・『おばけともだちBOOK』+おばけちゃんからお子さまへのおてがみ+お名前クレジット

・『おばけともだちBOOK』+ポストカード+お名前クレジット

・『おばけともだちBOOK』2冊セット 

・『おばけともだちBOOK』5冊セット

・『おばけともだちBOOK』10冊セット

・『おばけともだちBOOK』30冊セット

・複製原画(B5サイズ/A4サイズ)

・あなただけのオリジナルおばけちゃんを描き下ろし


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。

皆様からのご支援は、製本費、リターン制作費、発送費など、このプロジェクトで大切に使わせていただきます。


現代美術家としての活動は学生の時から今も続けていますが、ある時にイラストでの作品制作・発表の機会をいただいてからというもの、これまでとは違った視点での作品制作に魅力を感じています。


昨年は、現代美術家として「中央区まるごとミュージアム」や「深川美楽市」などのイベントへの参加・出展、イラストレーターとしてはイラスト展「おばけあそび」を開催させていただきました。


簡単ではありますが、これまでの活動をまとめさせていただきました。

〈個展〉

2018     おばけあそび(K’s cafe・浅草)
2017  あるところⅡ(銀座奥野ビル306号室・銀座)
2016  おといと−ことばつむぎ−(K’s cafe・浅草)
2015  あるところ(銀座奥野ビル306号室・銀座)
2014  境界線(銀座奥野ビル306号室・銀座)
2013  アイコンタクト(銀座奥野ビル306号室・銀座)
2012  そこに(銀座奥野ビル306号室・銀座)
    肉眼でもじゅうぶんみえるよ。(銀座奥野ビル306号室・銀座)
2011  まにまに (Gallery銀座フォレスト•ミニ・銀座)

〈グループ展〉

2012    The Mixture2 (GALLERY SORA・日本橋)
    収穫祭(関井記念館・浦和)
           うちわ展(アモーレ銀座515・銀座)

2009,2010  SHRUNE (ハーモニーホール・水戸)

〈イベント〉

2012〜   中央区まるごとミュージアム(銀座奥野ビル・銀座)
              ほおずき市(光源寺・文京区)  ※銀座奥野ビル306号室プロジェクトとして参加




この『おばけともだちBOOK』は、ひとりの力ではできていません。

わたしは、『おばけともだちBOOK』がひとりでも多くの怖い思いをしている子どもたちに届いてほしいと考えていて、それに賛同してくれる仲間がたくさんいました。


自分ひとりの力だけではできないことも、みんなの力できっと叶えることができると信じています。


もちろん、このクラウドファンディングで力を貸してくれる皆様がいるからこそ、最後まで走り切ることができると思っています。


そして、少し先の話になってしまうかもしれませんが、せっかくならまた「おばけちゃん展」を開催し、この本を実際に手に取っていただいた方々にお会いする機会を作れたらと考えています。


最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。

『おばけともだちBOOK』を届けるためにも、ぜひ、皆様のご協力をよろしくお願いします!


すみの おん


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