発達障害の息子が、チェロでドイツに留学予定です。挑戦するのはバロックチェロという古楽器の演奏(写真・動画はモダンチェロですが)。コミュニケーション能力が低くて生きにくさを抱える息子が、バロックチェロを極めるという夢を通じて自分らしく生きる道を、一緒に応援していただけませんか。

プロジェクト本文

発達障害者が挑戦するオンリーワンの道!バロックチェロの本場ドイツで学ぶ!




このページをご覧いただきありがとうございます。
都内の自宅でピアノ教室を営む松本恵と申します。

このプロジェクトは、息子、晋(しん)のドイツへの音楽留学を支援していただきたい、
また発達障害である晋のストーリーを知っていただくことで、発達障害のお子さまをおもちの全国のママ・パパたちに「こんな、想像を超える未来が待っているかもしれませんよ」と伝えたいと、という思いで挑戦しています。

晋は 駆け出しのチェリストです。
下の動画は2018年10月放映のテレビ朝日「題名のない音楽会」で、バンドネオン奏者小松亮太氏のバックで弾いているときのものです。



発達障害とは…



晋は生後4ヵ月で難治性てんかんの発作を起こし、
入院先の主治医から「キャッチアップは難しいかもしれません」と言われました。
ふつうの子どものような発達は望めない、と。

障害児の子育てなんて知識も経験もなく、
診断を受けた頃はあまりにも追い詰められて、
「この子と上の子を抱いて荒川に飛び込もう」
とまで考えたこともありました。

主治医の予言通り、晋の発達は定型通りとはいかず、
幼児期は全体に遅れていました。
そして次第にできることとできないことの差が大きくなり、
後に発達障害と診断されることになります。

小中学校は通常学級に在籍しながら週2回ほど特別支援学級に通級するという生活。
言葉も動作も態度も奇妙なため友達もできず、辛い毎日だったと思います。

そんな晋が唯一得意なことがチェロの演奏でした。
なぜ、チェロなのか?
後にお伝えします。

てんかん発作の再発と全体的な遅れが心配されていた0歳の夏

さて、発達障害という語は皆さまもご存知だと思いますが、
わかりやすく言えば「発達でこぼこ」のことです。

育て方など環境の問題ではなく、生まれつきの脳機能の問題です。
見え方や聞こえ方をはじめ、触覚、味覚、嗅覚などの感じ方が平均的な人と多少違う、
つまりインプットのされ方が違うことが原因で、
言動などのアウトプットも平均的な人とずれてしまいます。

たとえば晋はピカピカ光るものを見ると脳が興奮してしまうタイプだったらしく、
幼児期は信号や電光掲示板があるとそれから目を離せませんでした。
横断歩道を渡り終わっても振り向いて信号を見ているため、
電柱に衝突ということが起こるわけです。

聴覚は「耳が良い」を通り越して聴覚過敏でした。
療育指導の先生から
「晋くんにはお母さんの声が街宣車のように聞こえているのですよ」
と言われたときのショックはありありと覚えています。
一方、聴覚過敏で大きな声や音が苦手なのに、鉄橋の下で電車の音だけ聞いて
「総武線!」、「総武線快速」と言い当てるなどということもありました。

一般に、発達でこぼこの凸の部分が突出していて
凹の部分がそれほどでもなければ、その人は天才とよばれます。

レオナルド・ダ・ヴィンチ、モーツァルト、アインシュタイン。
例を挙げればキリがありません。

かたや凸の部分がそれほどでもなく凹の部分が多いと、
残念ながら障害者のレッテルを貼られることになります。

晋は凸と凹の落差がかなり大きい方だと思います。

音楽の能力は与えられましたが、言語を通じての理解力など
基準から劣る部分もかなりあります。
言葉でのコミュニケーションが苦手なため、さまざまなトラブルがありました。
「障害のせいだと言うなら、障害者手帳を持ち歩け!」と心ないことを言われて、
子どもの頃の『愛の手帳』を引っ張り出して持ち歩いていたこともありました。

見た目にはふつうで日常会話もできるので、
はた目には「ちょっと変わったヒト」くらいにしか映りませんが、
生きていくうえで困難を抱えているのは間違いありません。
場面によっては、晋は当たり前のことができない「劣っている人」
になってしまうからです。

発達障害の子どもは親からすれば「育てにくい」子どもです。
そして本人は環境に自分を合わせることが難しい「生きにくい」人なのです。

チェロという楽器とともに

私はピアノ教師で、夫はアマチュアのビオラ奏者なので、
晋が生まれつきの絶対音感をもっているらしいことは彼の幼少時期に気が付きました。

たとえばNHK「みんなのうた」の歌を私が自分で歌いやすいキーに変えて歌うと、
0歳児の晋がぐずったり泣いたりするのです。
夫が「キーが違うからじゃない?」と言うので半信半疑で原曲のキーで歌うと、ぐずらない。
「あ〜、これは絶対音感だわ!」と。

耳が良いなら弦楽器ということで夫がチェロを与えました。
8歳のときです。

何をやっても不器用なのですが、チェロだけは自分の楽器と認識して
ちゃんと向き合うのでうまくいったようです。

9歳の頃。母主催のピアノ発表会に混じって父、姉と演奏

そして中1の時に入団したジュニアオーケストラで、
晋はようやく自分の社会的な居場所を見つけます。

オケのなかでチェロを演奏しているときには、
晋はコミュニケーション能力にすぐれた少年として
周りからリスペクトされるのです!

そこから晋の演奏家への挑戦が始まりました。

音大付属高校を経て音大を卒業し、さらにバロックチェロという楽器に出会い、
ご縁あってバロックチェロの大家のもと、
ドイツ・ケルンの音楽大学のマスターコースで学ぶチャンスを掴むまでになりました。

今、親の予想をはるかに超えた未来に向けて歩み始めています。
ちなみにバロックチェロというのはバッハの時代、つまり古い時代のチェロです。
楽器も時代とともに進化していますが、古い楽器ならではの良さがあります。
日本ではまだマイナーですが、
ヨーロッパでは「古楽」や「ピリオド奏法(ピリオドは時代の意味)」は
音楽大学のコースになっています。
晋は、そのコースに挑戦しているわけです。

27年前に主治医から「キャッチアップは難しい」と宣告されて以来、
夫と協力して子育てをしていた時期には想像することもなかった未来が、
今、私たちの目の前に広がっています。


誰にでも、未来はひらけている

晋が3歳頃から、親が療育を学んでトレーニングをするという方法で育ててきました。
夫と私に療育のおおもとを教えてくださった先生から伝えられたことがあります。


・脳には可塑性がある(だからトレーニングは有効)
・二次障害を防ぐことが重要(二次障害とは抑うつやひきこもり、反社会的な言動など後天的な精神障害)
・この子をスターにしましょう!


1つ目、2つ目はよくわかります。何度も言われて、夫と私の血肉になっています。
でも、3つ目のスターって??

ずっと意味がわからないままでした。
今でも、なぜ、最初の面談で先生がそんなことを言ったのかわかりません。
でも、晋はチェロ奏者としてのスタープレイヤーにはなれないかもしれないけれど、
ポジティヴインフルエンサーのスターにはなれるかもしれない。

私は発達障害のお子さんをおもちの全国の悩めるママ・パパたちへ伝えたいと思っています。
こんな、想像を超える未来が待っているかもしれないよ、と。

誰でも自分の好きなこと得意なことを見つけて極めていけば、
想像を超える未来があるかもしれません。ジュニア・オーケストラに入った頃。パート練習の一場面。

発達障害者は周りに自分を合わせることなく(というか合わせられず)、好きなこと、得意なことにのめり込みやすいので、特定の能力を伸ばせる可能性があります。

もちろん発達障害を持つすべての人が何かに傑出しているわけではありません。
晋の場合は、たまたま音楽の能力に加えて
いくつもの幸運な出会いと支援があって今があります。

でも間違いなく、言えることがあります。
発達障害だと言われて、未来を悲観して、
できないことを何とかしようという方向だけで育てていたら、
今の晋はいなかっただろうと。

じっさいには発達障害の人が社会に出るのは容易ではないのが現状です。

晋と私も障害者のための就労支援プログラムを見学に行ったことがあります。
でも、就労支援プログラムを経て働くには音楽家の道を諦めなくてはなりません。

晋が自分はつまらない、ダメな人間なんだと思わずに、
自信をもって生きていくためにはチェロが必要なのです。
アンサンブルの中でなら、晋は誰からもリスペクトされる存在でいられるからです。

ララギフトについて

さて突然ですが、リターンでご用意しているララギフトのサービスについてご説明させていただきます。

私は晋を含め2歳違いの3人の子どもを、歌をうたいながら子育てしてきた経験があります。
真ん中に発達障害児をはさんで2歳違いの3人を育てるのは本当にたいへんでしたが、
怒鳴る代わりに歌をうたって、ストレスを直接子どもたちにぶつけないようにしてきたのだと思います。

歌に子どもの名前を入れて歌うと、子どもは喜んでくれる、言うことをきいてくれる、
という記憶があったので、子育てが終わったあと、名前入りのうたのサービスを始めました。
ララギフトは、こもりうたやバースデーソングの歌詞の一部にお子さまの名前を入れ、
うたのお姉さん、友実子さんに歌ってもらってCDにしてお贈りするサービスです。

今回のプロジェクトに合わせて、小さいお子さまのいない方でもお友達やご親戚への
ギフトとしてお使いいただけるよう、ギフトチケットを用意いたします。

小さいお子さまへの誕生日プレゼントや出産祝いとしてご利用いただければ、
世界に一つだけの名前入りのうたとしてお喜びいただけると思います。

ララギフトについてはこちら名前入りのうたのCD(写真はフォトブック付き)と、うたのお姉さん友実子さん名前入りソング「おめでとうおたんじょうび」のご視聴はこちら

資金について

ドイツは基本的に大学院まで学費が無料で、それは留学生にも適用されます。
ただし留学生は、720ユーロ×滞在月数をあらかじめドイツの特殊な口座に入金しておく必要があり、
晋の場合はマスターコース2年ですからおよそ220万円くらいが留学当初最低必要になります。
720ユーロは日本円で約9万円。ドイツの都市圏は家賃が比較的高く、
じっさいにはその金額で暮らすことは不可能と思われますので、
現実的に月15万円×24ヵ月で360万円くらいが必要かと。

現在は語学留学を兼ねて6月に行われる入試準備中ですが、
いったん夏には帰国して9月に再渡航の予定なので、そのための渡航費も必要となります。
今は語学学校が斡旋してくれたお宅でホームステイをしていますが、
秋からの部屋探しは難航しており、家具付きの部屋が見つかるか、ルームシェアができるかどうかなど
条件によって必要な金額がかなり変わってきますので、細かい数字まで出すことができないのですが、
およそ400万円くらいは準備したい。
しかし、昨年東京の音大の大学院を終了して「晋の教育費はここまで」と思っていたところに、
急に降って湧いたような留学のお話だったので、手元資金が足りません。
このプロジェクトに共感してくださった方に、半分をお手伝いいただければと願っております。


最後に

実は私はこのプロジェクトに関してずっと迷っていました。
自分や息子のために留学資金を、というようなお願いをしていいものか…。
申し訳ない気持ちが先んじて足踏みをしていたのです。

でも、かつての私と同じように悩んでいるママ・パパたちにとって、
晋のストーリーはきっと希望になる。
そう思ったときに考えが変わりました。

発達に凸凹があっても夢を叶えることができる。
むしろ、凸凹があるからこその夢がある!
凸凹を持つその人だからこそ叶えられる未来がある!

支えてくれる・応援してくれる人たちの力があれば、
想像を超えた未来に辿り着くことができるんだ!

そのことを伝えるために、私はこのプロジェクトを立ち上げることを決意しました。

そんな思いを共有していただける方が少しでも増えたら、こんなに嬉しいことはありません。
どうかみなさまのあたたかいご支援をお願いいたします。

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