突然の出来事に、後悔をしないための日々を送る人が1人でも
増えますように。そのために、世界一のたらこを食べてみてください。
☆はじめに
皆様、こんにちは。立命館大学の4回生、早川友浩と申します。
これまで約3年間東北の支援活動を行い続けてきました。3月からは社会人です。
早いものですね!
さて今回は、「関西の若者の防災意識を、東北の人とモノに触れ合うことで
高めていく。そして、南海トラフなどの今後起こりうる震災が発生した時に
迅速に対応ができる人材を育成してしていく」ことを目的とする活動として、
クラウンドファンディングを始めます。その目的に向かう手段の一つに
私は、、、明太子!ではなく
”たらこ” を使います!いえ、世界一おいしい”たらこ”を使います!!
内容に移る前にみなさん、湊水産、という会社をご存知ですか?
たらこを見ると私は必ずこの企業を思い浮かべます。
湊水産は、”愛情たらこ”という名前でたらこの製造・販売を行っています。
30年以上、宮城県石巻市において、たらこ1筋で頑張っている企業です。
なぜ”愛情たらこ”なのか。
それは、湊水産の人たちが、たらこ一つ一つに愛を込めているからです。
そんな愛情たらこの製造方法は女工さんによる「手作業」です。
みなさん、たらこを食べるときに、口の中に入れた瞬間
「1粒1粒に想いが込められている。」と感じたことがある”たらこ”は
今までありましたか?私は、20歳の時に出会いました。
『こんなにも美味しいのか!』とみんなで目を見合わせました。
無添加・無着色へのこだわり、手作業への想い
この社長のこだわりがそれを実現させているのはもちろん、
そのたらこを作っている湊水産で働く人々の手作りという作業がポイントです。
本当に美味しいと思う”たらこ作り”に社長をはじめ、多くの女工さんが頑張っています!
復興支援インターン最中の写真です!若い!
美味しくなぁれ♪
たらこは漬け込み液に浸している間、呼吸をしています。
全体に液を染み込ませるために”手返し”という作業があります。
私も何度か経験しましたが、意外に大変な作業です。
ここでのポイントは『美味しくなぁれ♪』と声をかけてあげること。
たらこは生きていますから!
そんな湊水産との出会い
私は2015年の3月に「復興支援インターン」という復興庁が主催するプログラム
に参加してきました。そこでお世話になったのが石巻の湊水産だったのです。
プログラム中は、一通りのたらこの製造作業を体験し、震災からどのように
復興してきたのかをお話いただきました。その時常務が言っていたことが印象的です。
「震災が起きて、社長にこれからどうする?と街を眺めながら聞いた。
そしたら、やれることをやろうっていう前向きな答えが返ってきた。
だからここにいるんだろうね。」
それが湊水産の強さ、東北の強さだと思いました。震災から約2か月後には営業再開。
少しでも 早い再開がみんなの希望になるからだと言うお言葉をいただきました。
こちらが私の大好きな湊水産の皆さんです!(もっとたくさんいますが!)
その作業、お話の合間を縫って毎日やっていたことがあります。 それが「たらこつくろう」でした。手順は次のようなものです!
①湊水産の復興のムービー
②たらことは何か、のレクチャー
③マイたらこを選ぶ
④漬け込み液を測り、たらこを漬け込み液に漬ける
⑤掌でたらこをなでる。この時に「美味しくなぁれ♪」
⑥残りは2日ほど家の冷蔵庫で寝かせる。その間もできるだけ⑤の作業をする。
⑦最後に、⑥の説明を受けたらみんなで一緒にたらこおにぎりを食べる!
「たらこつくろう」は、たらこをつくる過程を通して、
東北のことについて考えたり、話し合う機会もあります。
おにぎりを食べている時も、自然と東北のことについての話題が、、、
そして、不思議とたらこを作ると参加者は東北に想いを募らせ、
そこに込められている想いやストーリーを感じ取ります。
私自身、「このたらこは、もしかしたら東日本大震災が起きたことで
食べられなくなっていたのかもしれない。湊水産の人たちはどれだけの苦労を
経て、この味を多くの人に届けているのか」という感情がこみ上げたのを覚えています。
こちらは、完成した「MYたらこ」を持って喜んでいる様子です! もう二年前の話になります。
たらこつくろうIN立命館大学
今年の6月に、立命館大学生に向けて「たらこつくろう」を開催したことがあります。
その時は、奨学金を活用して開催することができました。
内容やタイトルからして小学生や中学生向けだと思われた方も多いかもしれませんが、
大学生ですら笑顔が絶えませんでした。たらこを作るなんて一生に一度の機会。
集中力が途切れることなく、マイたらこを作る姿は少しだけ”子どもっぽい”ところが
垣間見えるところも。
しかし、終わるころには、
・「東北に興味を持った」
・「たらこを通して家族を大切にしようと思った」
・「湊水産が大好きになった」
・「当時、何もできなかった私を責める気持ちがなくなりました」
など中には泣きながら感想を言ってくれる子までいました。
『やってよかった』と心から思いました。 開催まで4か月の準備期間を要しましたが、大変でした。
それでも、『頑張りましょう』と言ってくれる湊水産のみなさん。心強かったです。
終わった後は、握手やハグで『また会いましょう』。
たらこを通して伝えられることがたくさんある。
堅苦しくなく、責任感を押し付けるような重さもない。
本当に素敵な東北のやさしさで包み込む時間が関西でもできることを実感しました。
開催あとは、実際に東北や熊本に初めて行った!という声を聞くことができました。
さらには、湊水産のかたにお手紙を書いてきた人も!
たくさんの想いを伝えたかったのだそうです。
たらこってすごいな♪
☆このプロジェクトで実現したいこと
実現させたいことは、湊水産株式会社の協力のもと「たらこつくろう」という企画を
大阪の中学校で結成されている防災チーム「ALT」に向けておこなってもらうことです。
そして、南海トラフ巨大地震などの災害に対応できる若者を一人でも多く育てたい!
このプロジェクトを行う狙いは以下の4つです!!!
①関西の中学生に、東北の”ホンモノ”を触れてもらう。 ”ホンモノ”のモノや人、お話を聞くことで意識が格段に変わります。
②日ごろの防災意識を高めることに繋がる学びや教訓を東北の人が
伝えることでリアリティを出すこと。
③東北の良さを知り、好きになるきっかけを与えること!
④自分たちの活動に自信をもって、取り組んでいってもらうこと。
これらの狙いをもとに、関西の若者が震災が起きた時に迅速に対応できるような人材,
そして大切な人や大切な時間をもっと大切に過ごす人々がより多くなることを期待して
本企画、目的に取り組みます。
震災が起きたときに関西の人は、彼らの動きにより助かる人が現れるかもしれない。
遠くで地震が起きた時も、彼らは募金などをして支援しています。
震災が起きた時には自ら考えて動く人材が求められます。彼らはその意思があります。
ALTの子たちの街頭募金の様子です!自主的だから素晴らしいです!!
☆プロジェクトをやろうと思った理由
・自分が目で見て、体験して素晴らしいと感じた価値をもっと多くの人に伝えたい
・防災チームを担当している先生の方にお話をいただき、日ごろから防災に
積極的に取り組む「未来を担う頑張っている仲間たち」の力になりたいと思った
・ 中学生の防災が大きな力となる日を信じています。
東日本大震災からの学びを、どんどん引き継いでいきたい
主にこの3つがやろうと思った理由です。
これまでの活動でも有言実行、がモットーであり、自分が”良い”と思うことは
とことん発信してきました。
何より、中学生で防災の取り組みを頑張っている子たちには、
本当に頑張ってほしいという気持ちでいっぱいです。
自分自身、東日本大震災当時、高校1年生だったのですが何もできずに
モヤモヤしていました。悔しかった。何もできない自分が。
だから大学に入って東北に関わることを決断していました。
同じ想いはさせない。必ず今の活動は無駄じゃないことを伝えたいです。
☆リターンについて
今回、ご協力してくださったみなさんにはもちろん!! 世界一美味しいたらこを送らさせていただきます。 各段階に分けさせていただき、たらこのセットを送りたいと思います。
・3500円(たらこおかき2袋+感謝色紙)
・7000円(みなとの人気3個セット+感謝色紙)
・10000円(魚卵セット+感謝色紙)
これを食べるだけでも東北の良さ、僕の言う世界一美味しいたらこを存分に感じられる
と思います!
本当は、ストーリーを湊水産の方から直接聞き、自分の手で作ってほしいのですが、、、。
突然の出来事に、後悔をしないための日々を送る人が1人でも
増えますように。そのために、世界一のたらこを食べてみてください。
☆これまでの活動
ざっと箇条書きをしていくと次のようになります
『現地での復興支援活動』
・「子どもと自然の中で過ごすキャンプ」に学生1人で飛び込んでいます。(気仙沼)
・復興庁が主催するプログラムに参加し、1週間「湊水産」で働きました。(石巻)
・福島県いわき市の復興公営住宅にてコミュニティ形成支援を行う団体の立ち上げに参画。
今年は私が引率、企画など全てを引き受けました。(いわき)
『学内(関西)での復興支援活動』
・学内で「東北支援をする学生の支援者が自らの活動を伝える場を作る。
そして東北に行ったことがない学生が東北に関心を持つ場を作る。」という
コンセプトのもと、学内で東北の支援企画をしました。その名も”3.11縁結びcafe”です。
・東北で出会った語り部の大学生を立命館に招き語り部をしてもらう、東北の食材を使った
料理を振舞いながら関西の学生だけで東北について話してもらう、東北学院の学生とSkypeを
通して5年目の東北について話合う、などの企画を1週間のうちにすべて行う「東北ウィーク」
を開催しました。
・熊本地震の発生したその日に募金活動を始められる態勢を整えて、1週間後には募金活動を
始めました。立命館大学では唯一の熊本支援を行う団体として、周りの団体も巻き込みながら
1週間の募金活動を行いました。「4.14kyusyu+R」という団体を短期間ですが発足しました。
・「たらこつくろう」を初めて関西で開催しました。場所は立命館大学で、立命館大学生にのみ
対象とした企画となります。関西での段取りや手配を担当し、湊水産の方たちと協力しながら
4か月の準備期間を経て、成功しました。
※これには、大学で開催することを目的にしたため、学内での奨学金を申請し実現できました。しかし、今回は大阪の中学生への開催ということや時期の関係もあり、学内の奨学金を申請することはできません。
こちらは東北ウィークで語り部の方に来てもらった時の写真です。
このような活動を続けてきました。今回は学生として行える最後の企画です。 (3月から仕事をしていくので) このような企画をしっかりと主体となってできるのは本当に今だけです。 必ず成功させたいと思っています!!
☆資金の使い道
交通費・宿泊費,材料&配送費など合わせての予算は
約16万円
こちらが今回の必要な資金です。これでも湊水産の方が負担してくれています。 人数を減らし、当日のスタッフの人も減らしていただきました。 これが限界です。中学生からは、1人500円の参加費をとることが決まっていますが
必要資金には及びません。皆様のお力をお貸しください。世界一美味しいたらこを食べてください。
集まったお金は、今回の資金に充てる他、目標以上に集まった場合は、
今後の「たらこつくろう」が開催されるための資金として湊水産の方たちに
お渡ししたいと思っています。ほとんどボランティアでやっていただいているので!
☆大阪市立白鷺中学校の防災チーム「ALT」について
今回、たらこつくろうを開催する予定である防災チームの中学生を紹介します!!
(担当教員の方、執筆)
①活動の目的
自分や大切な人のいのちを守り、いざという時に自分で考えて積極的に行動することができる人材を育てる。被災地や被災者から学び、日常の生き方を見つめなおすことで普段の生活や自分の生き方を見つめ直すことができるようになる。
②子ども防災グループの名称
防災ALT(A=active L= learn T=team)
防災のことを積極的に学び活動していくチームです。
③参加生徒
現在、26名の生徒が参加しています。
④2016年の活動内容
・熊本地震募金活動(東住吉区役所へ贈呈)
・校内の避難訓練・各学年の防災土曜授業で「防災ALT」より
啓発
・夏休みに「大阪市消防訓練センター」「大阪北消防署」で体験・聞き取り学習 ・「ナイトウォーク」の行事と合わせて、体育館で避難所訓練合宿 ・大阪880万人訓練、避難訓練時に全校生徒に向けて防災クイズ・啓発 ・「東日本大震災」をうけての思いを「語り部」として伝えている田畑祐梨さんの講演会
(全校生徒対象)
・3月に東日本大震災の振り返りと啓発を全校生徒に向けて(予定)
チーム発足までの経緯
大阪市立白鷺中学校では、昨年より防災教育により力を入れて活動をしてきました。
年間の防災土曜授業に加え、防災施設のフィールドワークや語り部さんからの聞き取り体験、
地域の防災訓練の参加、校内での大震災からの学びの啓発等を行うことができました。
1995年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災、そして今年の熊本地震などの
現状を受け「今自分たちにできること」を考え、行動していく力が必要とされています。
自分、そして大切な人のいのちを守るための防災教育。被災者や被災地をサポートするための
防災教育。被災地や被災者から学び、日常の生き方を見つめなおすための防災教育。
それらを総合的に学び、いざという時にリーダーとなれるような人材を育てていきたいと
考え、今年度より子どもの防災チーム「防災ALT」を発足しました。
いつなくなるかもしれない「いのち」を大切に一日一日を大切に生きること。 そのために自分の日常の生き方を見つめなおすことが大切だと考えています。 そういうことを学ぶ中で「いざという時の備え」や「被災地や被災者に寄り添う心」
も同時に育てていければと思っています。
☆さいごに
生徒にホンモノに触れてほしい。この一言をいただき、企画に向けて 走り出しました。企画の実現に、ぜひ皆様のお力添えをよろしくお願い いたします。関西で頑張る若者にパワーを!
突然の出来事に、後悔をしないための日々を送る人が1人でも
増えますように。そのために、世界一のたらこを食べてみてください。
最新の活動報告
もっと見る大学HPのURLを載せます!
2017/02/27 08:24先ほどの投稿で、URLを貼っていませんでした。 下記のリンクより、ご覧ください。 http://www.ritsumei.ac.jp/features/r_na_hito/entry/?post=75 もっと見る
大学のHPにも載りました!!
2017/02/27 08:19大学のHPのコンテンツ「+Rな人」に、東北の支援活動である”たらこつくろう”と”東北ウィーク”の取材を受けました! たらこつくろうは、去年の6月に開催した立命館での取り組みになりますが内容はほとんど変わりません。 自分の東北活動への想いや活動の中でのストーリーが書かれています。是非、ご覧ください。宜しくお願い致します。 もっと見る
ついに実現!!関西の中学生に「たらこつくろう」の開催!!
2017/02/21 12:09ホンモノに触れてもらいました。益々の活躍を期待しています、ALTの皆さん! 皆さん、こんにちは。立命館大学4回生の早川友浩です。最近は、京都マラソンに参加したり、旅行に行ったりと、最後の学生の時間を堪能しています。来週から勤務先の仕事が始まるということで、引っ越しにも追われています。 そんな中、1月28日に大阪の白鷺中学校で「たらこつくろう」が開催されました。 開催した感想として、「大成功」と言ってもいいのではないでしょうか。さすが、湊水産の皆さん、そして、さすがは中学生ながら防災に取り組むALTの皆さん。両者の伝えたいという気持ちと、それを真剣に受け取ろうと言う姿勢が素晴らしい場を創り上げていました。午前にたらこつくろう、午後に震災の講演という形で当日のプログラムは終了しました。 午前中のたらこつくろうでは、中学生らしい笑顔と共に、たらこを作るという珍しい体験にALTの子たちはとても食いついていました。 「楽しい、美味しい」だけでも今はいいと思っています。その体験から得た価値観はホンモノだからです。その価値観を大切にしてほしい。東北は楽しい、美味しいという価値観に結びついてくれれば大丈夫。伝えたいメッセージを堅苦しくなく、そして素晴らしい体験という思い出として記憶に残ってくれれば嬉しいとこちらは思っています。僕自身、話を聴くだけよりも、目で見て、体験して、その中で聴いたものの方が印象に残ります。そのような意図も含めて「たらこつくろう」は開催しました。ALTの子たちは・たらこって美味しいって知りました!・この経験が500円なんて安い!(本当は、もっと高いです)・たらこつくる経験なんて一生に1度しかないと思いながらしていました。楽しかった!など様々な感想を述べていました。 午後は、午前とは打って変わって震災講義。 少しだけ時間をいただいて、私も話をさせていただきました。眠い時間帯での防災講義になりましたが、湊水産の皆さんの話は本当に為になる話ばかりでした。僕もメモを取ってしまうくらいです。実際に震災を通して得た知恵や知識、学びを教えてもらいました。どうやって助かったのか、何が困ったか、段階的に必要なモノが変わることなど経験しなければわからないことばかりです。 前の方で話を聞いていたので、後ろを振り返ると、背筋を伸ばして頷く中学生の姿がとても印象的です。「このためにやったんだ」と思いました。彼らは、募金活動をはじめとする防災活動・復興支援に積極的に取り組んでいます。彼らのような存在が、いざとなったときに頼りになると信じています。今回学んだことを、活かしてくれる時が来るでしょう。 「万が一、津波が来て周りに高いところが無かったら、歩道橋の上でしがみつくこと」とかも、いざという時に思い出しますよね、ALTの皆さん! 今回の「たらこつくろう」は多くの方の支援が無ければ実現していません。現在は立て替えという形で実施しました。まだまだ多くの支援をお待ちしております。 最後に湊水産の皆さん(特に、木村社長、朱見さん、スタッフの木村さん)白鷺中学校の職員の皆様(特に、大薄先生、古谷先生)そして、パトロンの皆様感謝申し上げます。 引き続き、宜しくお願い致します。 もっと見る
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