<はじめに・ご挨拶>

こんにちは。

企画立案者の株式会社グリーンライフ 代表取締役社長の松葉将登です。



この十年を見ましても、きものの業界は大きく様変わりしました。


需要は、結婚式やパーティーなどで着る留袖や訪問着などのフォーマルなものから、小紋や紬など普段着として楽しめるカジュアルなものへと変化しています。


これからも時代は変化していくなかで、もっと身近に気軽にきものを楽しみたいと考えていらっしゃるお客様にご満足いただけるサービスを提供したく、2018年5月「わたしの和だんす」を立ち上げました。


「わたしの和だんす」は単なるレンタルサイトではなく、今後の業界のことを考え、きもの作家さんや産地などの情報発信の場とし、業界を盛り上げたいと考えています。


きものの仕事をしていると、きもの作家さんや職人さんの苦労話を耳にしたり、伝統工芸の技を間近で見せていただくことが多々あります。


1つのきもの(帯)が出来上がるまでに、そこには作家さんや職人さんの思いや苦労、そして喜びがたくさん詰まっています。


しかしその過程をお客様が知ることはほとんどありません。


私たちは単にきものをご提供するだけでなく、その付加価値の部分もお客様にしっかりとお届けしたいと思います。


1人でも多くの皆様に、本物のきものの良さをお伝えできるよう、何卒ご協力をお願いいたします。


松葉 将登



職人さんから伝統工芸のきものを仕入れ、たくさんの方に「本物のきもの体験」をしてもらいたい!

こんにちは。

定額制きものレンタルサイト「わたしの和だんす」と申します。


私たちはきものに触れる場所、体験する場所、そして着る人を増やし、きもの業界を支えていきたいと思いレンタル事業を始めました。


運営を始めて約1年半。


今ご提供できる商品は機械で作られたきもの(ポリエステルのきもの)が中心です。


ですが今後は職人さんが作る伝統技術のきものを仕入れたいと考えています。

なぜなら、きものの伝統技術を守りたいからです。


しかし職人さんがつくる伝統技術のきものは手作業のため高額です。


だからと言って「きものは高い!やめておこう!!」と、袖を通す前からイメージだけできものから遠のいてしまうのは、日本人としてとても勿体無いことだと思います。


なので私達が伝統技術の詰まったきものを職人さんから仕入れ、たくさんの方に気軽に着てもらえる場所、「本物体験」ができる場所を作ります。


そしてたくさんの方に伝統技術のきものの魅力と共に、職人さんの作品に対する想いも一緒に届けたいと思います。


現在まで継承されてきた技術は、日本人が世界に誇る技術です。


そのすばらしい技術をたくさんの方に直接感じてもらいたいのです。


クラウドファンディングでは、職人さんが作った伝統工芸のきものを「わたしの和だんす」の商品として仕入れるため、資金の一部を募りたいと思います。


きものの作り手の職人さんと着る方の架け橋となるような場所の実現に向けて、

そして日本が誇るきものの伝統技術を残しくていくためにご協力をお願いいたします。



<きもの業界の現状>

きもの市場の規模は、きもの離れ、婚礼需要の減少・少子化などから市場規模は縮小しました。

しかし近年では需要の変化があり、きものを着て楽しむ方が増え、その証拠に「通信販売」「リサイクル」「観光レンタル」の分野は拡大しております。

きもの市場としては嬉しいことではありますが、これらのきものは伝統技術の必要なきものは少なく、職人さんの仕事はきもの人口の増加と反比例し減少しております。


このままでは、日本が世界に誇るきものの伝統技術が消えて無くなってしまう危機に直面しています。


この問題をどうするべきかとよくよく考えると、きもの関係のお仕事や習い事をしている方以外は

職人さんの作る本物のきものに触れる機会がないことに気づきました。


もしかすると、興味は持っているけれど「どこで情報を得ることができるのか」、

「どこで作品を見ることができるのか」、分からない方がたくさんいるのではないでしょうか。


観光地でのレンタルきものの流行は、きものを着てみたいと思っている方が

たくさんいるということを如実に表していると思います。


日本人なら伝統技術のきものを目にすると誰もがその美しさ繊細さに目を奪われ、触れると生地の質感や肌触りの良さに魅了されるはずです。


ただ機会がないだけです。


私たちはこの現状をなんとしても打破しなければならないと思い、

職人さんが作るきものをもっと身近に感じられる、そして触れられる場所を作りたいと考えています。


たくさんの方に魅力を知っていただくことで、本物のきものを着てみたいと思う方が少しでも増えてくだされば、

伝統技術を守り、後継者育成のお役に少しでも立てるのではないかと思います。



<今回ご協力いただく作家の先生>

「わたしの和だんす」で、たくさんの方に伝統技術の素晴らしさを知っていただくために、

きもの作家の先生をご紹介していきます。


プロジェクト第一弾でご協力いただきますのは、ご夫婦できものと帯作りをなさっている

手しごとブランド「しゃれ千」の壮一郎先生とみどり先生。

ここで少し先生の経歴をご紹介いたします。

しゃれ千 壮一郎 先生 染色作家

奈良芸術短期大学染色科卒

染色一般と日本画(水墨)を専攻・着物研究家

きもの語りと実演

染色歴 45年


しゃれ千 みどり 先生 本友禅・型絵染作家

現滋賀短期大学旧生活デザイン科卒

卒業後広告会社で7年間グラフィックデザインの勉強をした後、

本友禅の世界に入り28年


先生が手がけるブランド「しゃれ千」のこだわりは3つ。


1.昔からある伝統技術と新しい技術の融合「温故知新」


2.1点1点を丁寧に手作業で「手のぬくもりを感じられる作品作り」


3.着てみたいと思ってもらえるおしゃれなきもの「きものはファッション」



伝統技術と聞くと、古典的で堅苦しく感じる方が多いと思います。


しかし先生の作品は伝統技術で作られたものですが堅苦しくなく、

柄は親しみやすいものが多く、色は淡い色から鮮やかな色まで、

日常生活の中でも着やすい女心をくすぐるものがたくさんあります。


ここで先生の作品と技術をご紹介いたします。


壮一郎先生のブランド「こもんDEこもん」

遠目では分かりづらいですが、柄の中に点々が見受けられます。

この細かい点々模様が伝統技術。

熟練の職人の腕がないと、細かな目は染まりつぶれてしまいます。

手仕事ならではの丁寧で繊細な仕上がりです。


こちらは壮一郎先生が後世に残していきたい技法の1つ、

流美音(るみね)染め

「流美音(るみね)」とは、「きものを美しく照らし輝かせる」という意味だそう。

たてに流れるぼかしで、美しい音が流れている感じを表現されています。

濃い色と薄い色を刷毛を使って同時にぼかしていく技法です。

この作業を始めると手が止められないとのこと。

なぜなら、色味が変わるし、ぼかしのリズムも狂ってくるからだそう。

作業中の数時間お手洗いにも行けないので、気合を入れて取り掛かられるそうです。


そしてもう1つは、奏珍(そうちん)染め

奏珍の名前に由来は、「壮一郎先生の珍しいきもの」ということで、

最初は「壮珍染め」だったそう。

しかし壮一郎先生がギターを奏でることから、「奏珍染め」とされたそうです。

刷毛を横にスライドさせるように使って、縦幅約13cmペースでぼかしていく技法です。

きものは1反が約13mなので考えると気の遠くなるような作業。

しかし壮一郎先生は技術を残すために取り組んでいらっしゃいます。


たてに流れる「流美音染め」と横ぼかしの「奏珍染め」。

どちらのきものも美しいグラデーションです。


「きものはファション」とおっしゃる先生の作品は、

帯や小物もコーディネートの幅が広く楽しめるものであり、まさに着る人が美しく見えるきものです。


そして壮一郎先生の代表技術の素描。

たゆませた反物に図案も描かず下書きなしに直接色を挿していく技はまさに熟練の職人技。

またこのような墨の濃淡で表現できるようになるまでには20年もかかるそう。

筆の先で何を触っているのか、その感覚をつかむことは教えられるものではないので難しいとのことです。


そして墨を置いた部分が広がりすぎないように下から発熱器で乾かします。


火の微調整でぼかし具合(色の広がり具合)を決めていくそうです。



そしてみどり先生は壮一郎先生のきものに合う帯を作成。

通常はそれぞれの作業を各専門の職人さんが分業で行うのですが、

みどり先生は図案から防染のための糊置き、そして彩色まですべてお1人でこなされる

数少ない技術者です。

「街で目にする風景なども参考に好きなものを描いています」

とおっしゃる先生の作品は、身近でそして懐かしく温かみを感じるものが多いです。

色にこだわるみどり先生のぼかしはなんともいえない美しい仕上がり。

筆でのぼかしはとても難しく高い技術が求められます。

みどり先生の帯を締めると、凛とした美しい女性の後姿が目に浮かびます。


<作品作りに欠かせない道具>

伝統工芸士の先生も少なくなってきていますが、作品作りに欠かせない

道具や材料を作る職人さんも減っています。

みどり先生が手がける防染に使う道具も先生ご自身が工夫して手作りされています。

こちらの道具で細い線(水色の部分)を描いていきます。


力加減によって線の太さが変わるので、均一に引くのは至難の技です。


壮一郎先生がぼかしに使用する刷毛も手に入らないものもあり、

代わりになるものを使ったり工夫しながらされているとのことです。


刷毛にはブタやイタチの毛が使われています。

道具が手に入らないから完成できなくなった技術もあるそうです。


こんなに素晴らしいきものの伝統技術をぜったに絶やしてはならないです。


そのために、少しでも職人さんのお役に立てるように、私たちがきものを仕入れます。



<このプロジェクトで実現したいこと>

職人さんからきものと帯を仕入れ、それを「本物体験」としてご提供いたします。

そのための商品購入の一部資金のご支援をお願いいたします。


職人さんの手がける作品は機械で作るものに比べると高額です。

ですがそこには、職人さんの伝統技術の技や手しごとならではの丁寧さ、

そしてきものへの想いがたくさん詰まっています。

機械では表現できないたくさんのぬくもりや味があります。


しかし壮一郎先生はこれから職人を目指す若い世代には手仕事はおすすめしにくいとおっしゃいます。

なぜなら伝統技術を教えられる職人さんがいなくなる、それを作るための道具屋さんや材料屋さんがいなくなる、そしてきものが売れないと職人になっても食べていくことができないからとのこと。


このプロジェクトできものを買うことができれば、たくさんの方が伝統技術に触れていただく機会ができます。


そして職人さんの技術の素晴らしさをたくさんの方に知っていただくことができます


計画的にきものを発注し商品を買い取ることができれば、

きもの作りに携わる職人さんの後継者育成や技術の伝承にもつながります。


また着る人も、いつもと違った時間の流れや癒し感じることができ、心が穏やかになります。


本物のきものがしあわせも運んできてくれます。


どうか皆さんのお力を貸してください。

よろしくお願いいたします。



<資金の使い道>

・リターン品費用

・きものと帯の仕入れ代

※「わたしの和だんす」で「本物体験」の商品として、皆さんにサービスをご提供します。

※ご支援金に応じて仕入れ枚数を増やしていきます。

・クラウドファンディングの手数料


<リターンについて>

¥2,000円・・・サンキューレター

¥3,000円・・・サンキューレター + オリジナルハンカチ

¥3,000円・・・サンキューレター + オリジナル巾着

¥5,000円・・・「華コース」1ヶ月ご提供

¥7,000円・・・「麗コース」1ヶ月ご提供

¥12,000円・・・「華コース」3ヶ月ご提供

¥15,000円・・・「麗コース」3ヶ月ご提供

¥30,000円・・・しゃれ千 きもの&帯 「本物体験」


<実施スケジュール>

10月 プロジェクトと並行して、「本物体験」のきものと帯を1枚ずつ制作予定。

   ・活動報告を随時公開予定。

   ・支援金に応じて、2枚目以降を制作予定。

11月末 プロジェクト終了

12月  リターン品お届け予定 

12月~1月末 ご支援いただいた方の「本物体験」スタート予定。


<最後に>

きもの好きは世の中にたくさんいらっしゃいます。

買うまでではなくても、着てみたいと考えている方は多いです。

そんな方が気軽に体験できるサービスでありたい。

また、きもの初心者だけでなく、きもの通も集まれるコミュニティーにしたい。

そして、きものの作り手さんときもの好きが交われる場所でありたい。

それが実現できれば、業界に貢献できるのではないかと考えています。

ご協力をよろしくお願いします!

  • 2019/11/11 18:27

    リターン品「本物体験」でご着用いただける作家の先生のきものをトルソーに着付けてみました♪着るとより一層柄が分かりやすい!1光沢のある生地なので、市松模様や鮫小紋がくっきりと現れます。今回は爽やかな薄い黄緑色の小物を合わせましたが、黒や濃い紫をあわせるとモダンな雰囲気にもなります。もちろん色無地...

  • 2019/10/07 17:17

    こんにちは。クラウドファンディングを開始してあっという間に1週間が経ちました。先日「本物体験」の商品を仕入れに、壮一郎先生とみどり先生のところに行ってきました♪先生と一緒にステキな作品を選びました。ぜひ皆様に着ていただき良さを体験していただけましたら嬉しいです!引き続き、どうぞよろしくお願いい...

  • 2019/09/28 17:31

    この度、きものの伝統技術を守るため、そして本物のきものの良さを皆様にお届けするためのプロジェクトがスタートしました!きもの初心者の方からツウの方、きもの未体験の方にも多くの方に日本が世界に誇るきものを手に取ってその良さを感じてもらいたいです。皆様のご支援をいただけますよう何卒お願い申し上げます。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください