京都伝統工芸の匠、浅田晶久(京瓦鬼師)と弟子の阪田将揮がコラボして子供の色彩感覚を育成する時計を作り、またその過程を、子ども記者が取材しレポートを作成します。時計とレポートを、全国の子どもが集う施設に送り届けることで、京都の伝統工芸の魅力を多くの子ども達に肌で感じてもらい、後継者の育成につなげます。

プロジェクト本文

 

▼はじめにご挨拶

はじめまして、京都を中心にプロダクトプランナーとして活動している宮野と申します。

京都生まれの京都育ち。2000年から10年間、化学会社に勤務した後、所属していた自転車チーム「ナカガワレーシング」の監督でもあり、国内外で評価され続ける名ビルダーでもある中川茂氏の元、自転車について学びました。その後、2011年自転車パーツの開発製造を行うミヤノサイクルワークス(MCW)を起業しました。

「仕入れて売る」という販売業と違い、商品企画開発という仕事には、次から次へと発生する課題を克服しないといけない大変さがあります。その反面、「無から唯一無二のモノを生みだす」という魅力があります。

資金もノウハウもなにもない状態からスタートし、アイデアだけでMCWを育ててきた経験を、広くものづくりという世界で活かしたいと考え、一昨年に宮野企画を立ち上げ、プロダクトプランナーとして新たな一歩を踏み出した次第です。 

▼このプロジェクトで実現したいこと

京都唯一現役の京瓦鬼師 浅田晶久氏と弟子の阪田将揮氏がコラボして作った色彩感覚育成時計を、子ども達が集う様々な場所に、一つでも多く届けたいと考えています。文字盤はモノトーンの京瓦、文字は美しい陶器のボタン。あえて数字は刻印せず、子ども達は日々、京都の四季をイメージした色ボタンで「時を色で感じる」素敵な色時計です。

子ども達が集う場所としては、全国の学校、幼稚園、保育園、児童館、その他、児童が集う施設等を想定しています。一風変わったこの色時計に出会った子どもは、まず、いぶし銀の京瓦と京都の四季をイメージした美しい色ボタンのコントラストに心を動かしてくれるはず。そして「瓦」「伝統工芸」「京都」・・・といった様々なキーワードについてもっと知りたくなるのではないでしょうか?

色時計は、伏見の木工職人さんが心をこめて製作してくださった専用の木製ケースに入れてお届けさせていただきます。さらに木製ケースに一言「いつかのきみへ」と印字しました。もし色時計を保管することがあればこのケースにしまってください。10年後、20年後、30年後、この箱と対面した時に、ドキドキワクワクしてもらえる文字のフォント、大きさ、印字する場所…まで、このプロジェクトに携わるスタッフ全員で悩みながら決めました。

色時計のサイズですが、直径約20cm、厚さ1.5cm、重さ約1kgとなります。時計職人さんと相談しながら、壁に掛けた時の安全性など考えて重さから割り出したベストサイズとなります。

また、時計と一緒に、宮野企画が別途募集したこのプロジェクトを取材する子ども記者が、時計の製作現場を取材し、子ども目線で伝統工芸の魅力を記事にします。彼らが取材した記事をレポートとし、時計と一緒にお届けします。施設を管理される先生を始めとする大人の方々は、このレポートを是非教材とし、時計を見ながら、伝統工芸について子ども達と語り合ってみてください。

いぶし銀の文字盤に散りばめられた、京都の四季をイメージした色を日々眺めて過ごすことで、赤、青といったシンプルな名前で表現できない、やさしい和の色が幼い子供たちの心を何気に染め上げていき、色彩感覚はもちろん創造性豊かな子供たちを育む一助となると信じています。

3月に京都みやこめっせで開催された「京に生きづく手しごと展」に試験的にこの色時計を展示してみましたが、子ども達の評価は上々。あえて接着していない色ボタンを、自由に京瓦の文字盤の上に並べて楽しむ姿を見ていると、後継者不足に悩む伝統工芸がこれから100年先にも存続する為のきっかけ作りになるな、と確信しました。

小さなきっかけにしかならないかもしれませんんが、一人でも多くの子どもが、色時計を通じて、京都の伝統工芸、そして瓦という昭和の時代には当たり前だった建材の魅力を再発見してくれることを願っています。

▼プロジェクトをやろうと思った理由

京都は日本、いや世界有数のすばらしい手仕事が集う稀有な都市といえます。平安の時代から脈々と続く伝統工芸も数多く存在し、街のそこかしこで、過去の名工、職人たちのすばらしい仕事を目にすることができます。ただ、そんな伝統工芸の多くが、後継者不足に悩んでいます。後継者不足の要因の一つは、やはり一般大衆にとって「伝統工芸」という世界が身近に感じられないのも一つの要因かもしれません。手仕事は、時間と手間のかかる仕事である以上、どうしても商品価格は高くなり、また用途も限られてきます。そんな伝統工芸をもっと身近に感じてもらいたい、と考えたのがプロジェクトのきっかけでした。

また、一方で3児の父として、日々、子ども達にとって必要なのは便利なデジタル機器ではなく、我々大人たちが子どもの頃に五感で感じたアナログな美だと感じました。スマホをタップすれば、数秒で映し出されるエベレストの紺碧の空、玉虫色のオーロラの映像…昭和の時代にはSFの世界だったテクノロジーが現実のものとなり、教育の効率化は革新的に進歩したかもしれませんが、どんなに技術が進歩しても、職人が汗を流して生みだしたリアルな美の産物が何よりも大切な教材であると、私は信じ、そして色時計がその教材となりうると考えています。

▼これまでの活動

資金も設備も知識も何もないところから自転車パーツの開発をスタートし、MCWカバーという商品を開発しました。様々な形状の自転車ホイールにフィッティングするこのカバーを装着することで、慣性力、空力効果が劇的に向上します。誰にも聞けない、誰もわからない未知のアイテムを開発することの難しさ、そして孤独感は、ものづくりをビジネスとすることの難しさを痛感する良い経験となりました。この経験を、これからものづくりビジネスを志す一人でも多くの皆さんにフィードバックしたいと考え、2015年、ものづくり支援を目的とした宮野企画を立ち上げました。

宮野企画立ち上げ後は、ハンドメイドビジネス道場の名前で、個人でものづくりビジネスを目指す方の支援、さらに京都を中心に伝統工芸の新しい可能性をユニークな商品企画で支援するなど、精力的に活動してきました。

▼資金の使い道

色時計の制作費、そして施設へ届けるための運送費、広報費に使用します。

▼リターンについて

浅田製瓦工場と阪田製瓦がコラボしたオリジナル商品、さらには浅田氏自ら伝統工芸の魅力をユニークなプログラムとしてお伝えする特別出張セミナーなどもプロジェクトの為にご用意いただきました。

▼最後に

今回のプロジェクトをきっかけとして、京都の伝統工芸に魅力を感じる次代の担い手が一人でも多く誕生することを願っています。古き良き時代の京都、日本、そしてそこに息づく匠の技に関心を持つ方々、アナログな美に心動かされる子ども達を一人でも多く育てたいと願う方々、そしてこのプロジェクトに賛同してくださる企業様、なにとぞ、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

  • 活動報告

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    2017/08/28

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  • 活動報告

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    2017/08/22

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  • 活動報告

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    2017/08/03

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