亡き妹の夢を叶えたい
まず、このプロジェクトを始める切っ掛けをお話します。
私には妹がいました。
妹はサルサにハマりお金を貯めてはキューバ旅行に行っていましたが、その中でキューバ人男性と知り合い恋に落ちました。
彼の名前はジョエルといいます。
二人は結婚するつもりでしたが、キューバの法律などの問題でなかなか結婚できませんでした。
私も二人のことを応援していましたが、国の問題なので何もできませんでした。
ジョエルはとても誠実な男です。妹はスペイン語の勉強ため頻繁に中南米に行っていましたが、日本人の金目当てに近づいてくる男がたくさんいたそうです。
ジョエルもそんな人間かと警戒し、ジョエルが金の話をしたら二度と会わないと決めていたそうですが、一度も金の話をしなかったので妹は彼を信頼したそうです。
それほどお金を持っていない二人が一緒にカフェに行くというささやかなことだけでも幸せだと妹は言っていました。
そして私にとって一番辛く悲しい出来事が起こりました。
妹が病気で亡くなったのです。
私は妹が亡くなってからスペイン語の勉強を始め、2年後にやっとキューバに行けました。
自分の口で妹のことを伝えることと、私の弟になったかもしれない男に会って話がしたかったからです。
ジョエルの家族は私のことを家族の一員として迎えてくれました。キューバの家族はみんな優しくて温かい人達でした。
私はキューバに着いた途端にキューバの魅力に取り憑かれていたし、家族ができたので「この国で暮らしたい」と思いました。
そして、妹が元気であればやっていたであろう、妹とジョエルの夢を私が叶えたいと思いました。
その妹とジョエルの夢というが「レストランの開業」です。
実は私も昔は飲食店で働いていたことがあり、自分の店を持つことが夢でもありました。
そして、妹の代わりというわけではありませんが、妹の夢であり、ジョエルの夢であり、私の夢だったレストランを開業し、日本人はもちろん、世界中から集まってくる観光客のために、美味しく、オリジナリティある料理と日本人の私だからこそできる「おもてなしの心」を伝える店を作りたいのです。
【ジョエルと姉のオデルシー】
ご挨拶と自己紹介
皆さんこんにちは。高橋脩と申します。
私は現在、飲食店の販売促進コンサルタントとして20年以上活動しています。
主なクライアントは浅草雷門近くにある創業200年を超える鰻屋、浅草・吉原にある創業115年の桜肉料理専門店などで、おかげさまでクライアントの皆様は順調な経営を続けています。
私の仕事は、飲食店が繁盛するための広告宣伝やイベントの企画・制作・運営などで、フリーランスで一人でやっているので、広告・イベントの企画提案、写真撮影、コピーライティング、デザイン、WEB制作、動画制作など、全部の作業をひとりでやっています。
現代の飲食業はヴィジュアルが重要なので、特に写真撮影には力を入れています。
このプロジェクトに使っている写真はすべて私が撮影しました。
私は若い頃、飲食店で働いていた経験があり、当時はイタリア料理やスイーツを作っていて、自分の店を持ちたいという夢もありました。
その後、IT企業でコンサルティングを経験した後、独立して今の仕事を始めました。
今の仕事も昔の夢に近いところで働きたいという思いから飲食店のコンサルタントをしています。
現在は実際に店で料理を作ることはほとんどありませんが、私が考案したメニューや接客・サービスが採用され、クライアントの店でお客様に提供されています。
このプロジェクトは自分の今の仕事と昔の夢をミックスしたものです。
観光に力を入れているキューバですが、日本と比べれば広告宣伝やイベントも接客・サービスもまだまだです。
そこに私の経験と日本式飲食業のやり方を導入し、キューバ1のレストランを作ることがこのプロジェクトの目的です。
「新キューバ料理」と「おもてなしの心」を楽しむレストランを!
キューバ料理は日本ではあまり馴染みのない料理で、キューバ料理を知らない人は「変わった料理」を想像する人も多いと思いますが、実際のキューバ料理は意外に平凡なものが多いです。
キューバでは米をよく食べるし、海に囲まれた国なので新鮮な魚介類が豊富で、日本人の口に合う料理がたくさんあります。
しかし、比較的簡単に世界の料理を食べることができる日本人には料理のバリエーションが物足りなく感じるかもしれません。
そこで私は、キューバの伝統料理と世界の料理をミックスした「新キューバ料理」と呼べるメニューを提供するレストランにしたいと思っています。
日本が誇る「寿司」「天ぷら」やカツ丼・親子丼のような「丼」、私が昔働いたことのあるイタリア料理の技法、私が好きな中華料理やタイ料理の味付けなど、世界の料理の技法と調味料を使い、伝統的なキューバ料理をさらに美味しくアレンジした料理を提供するキューバ1の店にしたいと考えています。
また、自分の経験を活かしスイーツにも力を入れたいと思っています。
私がレストランで働いていた頃は、クレープやパンケーキを毎日作っていました。
キューバはフルーツも美味しいので、スイーツでも人気のある店にできるのではないかと思っています。
それから一番大切に考えているのが「おもてなしの心の接客」です。
キューバは社会主義の国なので、やはり接客に関しては不満に思うことがありました。
キューバ人は国民性として、明るく、優しく、真面目でフレンドリーな人たちが多いので、不快感を感じたことはあまりありませんが、それでも「これはないだろ」と思う接客をされたことが何度かありました。
日本人には当たり前なのでさほど感じていないかもしれませんが、接客に関しては日本は世界一です。
その世界一である日本の接客の根本にあるものが「おもてなしの心」だと思っています。
もしもこのレストランが実現したときには、ジョエルが店長となり、現地のスタッフを雇うことになると思いますが、キューバ人の国民性を考えると、日本の「おもてなしの心」は必ず理解してくれると思っています。
そして、キューバに来た外国人観光客に「キューバの接客は素晴らしい」と言ってもらえるような店にすることが私の一番の目標です。
【キューバの伝統的な料理】
リターンのご紹介
このプロジェクトに賛同していただき、ご支援いただいた方には以下のリターンをご用意しています。
1.キューバの店で食べ放題!
レストラン開業後に、ご支援していただいた方がご来店された際にご利用できる「食べ放題チケット」を提供致します。
そして、ご支援の金額によっては、何度ご来店いただいても、どれだけ食べても、店がある限りご利用できる「無制限食べ放題パス」を提供致します。
2.キューバの名産品
キューバは遠い国なので、旅行に行けない方もいらっしゃると思います。
そんな方にはキューバの名産品を提供致します。
キューバはアートに力を入れている国なので、Tシャツやバッグなど、とてもオリジナリティ高いデザインのものがあります。
また、日本でも人気のあるキューバの英雄「チェ・ゲバラ」のグッズなど、他の国には無い土産品がたくさんあるので、きっと喜んでいただけると思います。
その他にも、たいへん美味しいコーヒー(豆)、隠れた名産品「はちみつ」などをご用意します。
3.オリジナルポストカード
私はプロの写真家としても活動していますが、ご支援いただいた方全員に、私が撮影した写真で作るオリジナルポストカードを提供致します。
古い町並みを走るクラッシックカー、コバルトブルーの海、夕日の中を走る馬車など、美しいキューバの風景を撮影した5枚組のオリジナルポストカードです。
【世界で最も美しいと言われるバラデロのビーチ】
【私の家族が住むカルデナスの街の夕景】
将来は日本人のための情報基地に!
今回はレストラン開業に焦点を絞り、美味しい料理とおもてなしの心を提供する店を開くことを目的としていますが、将来的には日本人のための情報基地に発展させたいと考えています。
キューバは素晴らしい国ですが情報が少なく、日本語はもちろん英語もなかなか通じない国です。
そのために日本人は食事をするのも、バスに乗るのも大変な国です。
また、言葉が通じないことで、ぼったくりに合ったという人もたくさんいました。
ここ数年でキューバへの日本人観光客は激増しており、これからも更に増えるでしょう。
私はこのレストランを日本人観光客のための情報提供・情報交換の場にしたいと考えています。
また、このレストランをきっかけに、サルサ教室、観光案内所、ウェディングサービス、民宿(CASA)など、日本人観光客が安心して楽しくキューバ旅行ができような情報・サービスを提供する施設に展開できればと思っています。
資金の使い道・スケジュール
ご支援いただいた資金の使い道は以下の通り予定しています。
1.店舗のリフォーム
2.調理器具や食器など備品購入費
3.開業当初の運転資金(食材仕入など)
開業までのスケジュールですが、キューバというお国柄、はっきりしたことを今ここで申し上げることがたいへん難しくなっています。
ただし、今のキューバは観光事業・外貨獲得に力を入れているため、外国人観光客向けのビジネスは書類を申請すれば、ほぼ間違いなく許可を得られる状態です。
私は今年の12月にキューバに渡航する予定ですが、そこでおおまかな方針と予定が決められると考えており、ご支援いただいた方には随時ご報告させていただきます。
最後に
はっきり言えば、妹のことが無ければ私はキューバという国にまったく興味を持たないまま過ごしていたと思います。
しかし今は、キューバに移住するつもりでいます。
キューバは現在、基本的には外国人に永住権を与えません。
私がキューバに移住するなら、日本国籍を捨て、キューバ国籍を取得しなければならないということです。
私は日本に生まれ、日本人であることに誇りをもっていますが、将来的にはキューバに移住することを決心しています。
でも、そこまでしたくなるほどキューバは魅力的な国で、キューバの家族たちは私と妹を愛してくれています。
一般的には「独裁者が支配する社会主義の国」と思っている方が多いようですが、キューバはそんな恐ろしい国ではありません。
確かに日本と比べたら自由は無いし、貧乏な国です。
しかし、病院も学校も家賃も無料、食べ物も国民にはとんでもない安価で支給し、国が仕事の面倒もみてくれるのでホームレスが一人もいない国と言われています。
私が現地で見て、聞いて、感じたキューバという国は、みんな貧乏だけど生活には困らなくて、貧乏だからこそみんなが助け合い、南国の青い海と空の下、明るく、陽気な人々が元気に暮らす国です。
例えて言えば、映画「男はつらいよ」の登場人物のような人情のある「キューバは昔の下町のような国」でした。
そんな国に、私は骨を埋める覚悟でいます。
何年後になるかはまだわかりません。
今の仕事の責任があるし、両親が健在なので面倒をみないといけないし、私がキューバ人になるのはまだ先ですが、私がキューバに行くまでには、このプロジェクトを成功させ、妹とジョエルと私の夢を実現できればと願っています。
そして私には何もできないかもしれませんが、私が日本とキューバの友好に少しでも貢献できれば幸せです。
【亡き妹とジョエル】
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