「猪飼野セッパラム文庫」は、2020年に新しく生まれ変わります。

「猪飼野」は戦前戦後、大阪市東成区・生野区にまたがった地域の地名で、在日朝鮮人の集住地域としても知られてきました。1973 年の町名改正で地名としてはなくなりましたが、この付近は 1970 年代より朝鮮韓国在日に関する専門図書館等がたくさんありました。そんな中、「猪飼野セッパラム文庫」は、2015 年、天王寺区細工谷に開館した朝鮮韓国在日関連の私設図書館です。「セッパラム」は、朝鮮語で「東風 / こち」を意味し、また「新しい風」の意味ももたせています。この「猪飼野」に隣接した地域で、誰もが利用できる・みんなの人権図書館を運営しています。

「猪飼野セッパラム文庫」には朝鮮韓国在日関連の書籍だけでなく、パンフレットや貴重なビラも多数あり、資料的にも価値の高いものが保管されています。また朝鮮韓国関係の様々な情報が発信され、議論したり情報交換したりできる場所でもあります。毎月開催されるコリアン・マイノリティ研究会(以下、コリマイ研)では最新の研究・運動状況を知ることもでき、「映像で見る朝鮮韓国在日」上映会ではなかなか入手できない映像を目にすることができます。研究会後の懇親会で手作り朝鮮料理を堪能することもしばしばあります。

現在、天王寺区細工谷にある「猪飼野セッパラム文庫」はもうすぐ移転します。新たな文庫は生野コリアタウン=猪飼野からすぐ南に入ったところに位置する、かつて在日朝鮮人がヘップサンダルの工場を置いていた民家です。

移転後は土曜日の他に日曜日の開館もする予定です。文庫移転のために、今後さらなる支援と協力をみなさんに呼びかけます。「猪飼野セッパラム文庫」の移転・改装費用のご支援を募りたいと思います。集めた支援金の用途は、<図書室の床・本棚の設営><トイレのバリアフリー化><雨漏りの修理>などが主な経費となる予定です。ひとりひとりの手を通して「猪飼野セッパラム文庫」の活動は豊かになります。できることをそれぞれ出し合っていきながら、みんなの文庫にしていきましょう。

現在、毎週土曜日14時~18時まで開館。毎月1回のコリマイ研(2019年9月現在で第189回月例研究会を開催)並びに別の日程でこれも月一で「映像で見る朝鮮韓国在日」上映会も開催中。

リターンにつきましては、文庫利用に関する特典がメインです。具体的には、蔵書の貸し出しやコリマイ研の文庫会員料金適用などです。

また、生野コリアタウン=猪飼野内外のフィールドトリップ(リターンツアーに当たる)などのフリーパス特典のリターンについても、早急に準備を調えていきます。

<一軒まるごと朝鮮韓国在日の図書資料でいっぱい>の、みんなのまちの人権図書館:猪飼野セッパラム文庫がいよいよ生野コリアタウン=猪飼野に来るで!期待しててや!


猪飼野セッパラム文庫 

現在(移転前)   天王寺区細工谷 :〒543-0032 大阪市 天王寺区 細工谷 2-14-8 

移転後  生野コリアタウン=猪飼野 :〒544-0034 大阪市 生野区 桃谷 4-12-18

開館時間 土曜14:00-18:00 (来館前にご連絡ください) 

入館無料

http://sepparam-bunko.jimdo.com    

電話:090-9882-1663 (文庫世話人:ふじいこうのすけ まで)

*本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


  • 2019/11/14 00:17

    すっかり秋空やな、と思ていたらだんだん寒くなってきましたね!セッパラム文庫主催で現在予定中のイベントを以下ご紹介します。猪飼野セッパラム文庫での催し■第3回日本語教師のための日本史勉強会第1部「歴史認識をふまえた朝鮮語=韓国語教育の可能性」      藤井幸之助(猪飼野セッパラム文庫・同志社大...

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