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      「 Let there be light 」.2019


はるか遠い海の記憶を伝える波が描く、神話的な時間。
スペインに出展する作品です。



はじめにご挨拶

はじめまして、
写真家の立原学です。

私は2010年の大学在学中から写真表現をスタートしました。
そして、2013年から海辺の砂をモチーフに制作をしています。

このたび、スペインのマドリードで開催される
アルテ・デ・ハポン・ビエンナーレ 2019  ’平成から令和へ’ の出展作家に選んでいただき、砂の作品を展示する機会を得ました。

今回はそのビエンナーレ出展に伴う、制作・渡航・滞在の資金を募っています。



「なぜ、砂の写真なのか」

大学時代、旅をして風景を記録に残すことから写真を撮ることがはじまりました。
そうして記録としての撮影をしていましたが、次第にそうした風景のなかに、自身の中にある心象風景を見出すようになっていきました。

その心象風景とは、ふとした瞬間に現れる生と死の狭間にある世界や、地の果て海の果てといったはじまりでもあり終わりでもある瀬戸際の世界。そこに私は聖域を見ました。そういった世界の果てや切れ目を覗いたような場所を見つめることが表現の中心になっていきました。


自分はなぜそのような対象に惹かれるのか、心の深層に降りていき、その根源的な部分を探求するため、
古今東西の書物をひっくり返しては、文学や哲学に昼夜没頭し、はたまた音楽や美術の世界にその答えを求めました。

そんななか、2013年のある日、ある海岸の浜辺を歩いていたところ、驚くべきものを見た気がしました。「見た気がした」というのは、私がさっきまで歩いてきた砂浜を振り返ると、既にすべてが消え失せたあとだったからです。しかしまたその直後、その創造を目の当たりにしました。


砂浜に寄せる、波のほんのひと筆が、このような形象を描き、そして、瞬く間に消えていきました。



「なんだ、これは!」

私は、その樹木のような形の砂が生まれては消えていくのを見て、胸をしめつけられるような苦しさと哀しさを覚えました、それと同時に、いや、それよりも少し早く、これまで自分が追い求めてきた狭間にある風景、果てにある生命の瀬戸際の世界がいままさに眼前に繰り広げられていることに魂が震えました。

私は雄叫びのようなものを上げて、沸き上がる歓喜にただ立ち尽くしていました。
こうして、この日を境に砂を撮る日々がはじまりました。



「新しい創世記」

潮の満ち引き、風、雨、あるいは動植物など様々な要因から毎日刻々と姿を変える海辺の砂の世界。
その砂の造形は、無限に変化して、樹木や山脈のようでもあり、鳥や獣のようにもみえました。
再び波がさらうまでの、ほんの数秒の創造が森羅万象をうつしているようでした。

この風景はまるで神話の世界のようであり、旧約聖書「創世記」の一節のようでした。
 
 旧約聖書「創世記」

天地創造第一章 

1:1はじめに神は天と地を創造された
1:2地は混沌として形なくむなしくやみが淵の面にあり神の霊が水の面をおおっていた
1:3神は「光あれ」と言われた。すると光があった
         ・
         ・

しかし、私はこの創世記の場にいるわけではありません。
私がいるのは、砂の世界を発見したあの日。あの日が自分にとっての原初であり、「新しい創世記」のはじまりでした。

カメラのファインダーを覗いている時間は、現実の人の声も絶え、鳥や魚の姿も消えます。
ただあるのは、「新しい創世記」のまだ混沌とした始まりの世界の、これから生まれてくるものたちを確かに予感している砂と潮の交わりです。

いまは、未来の生命に向けて、この無限に生まれては消え、消えては生まれる砂の世界を写すことが私の使命だと信じています。



「スペインでの展示」

ーこのプロジェクトで実現したいことー

ビエンナーレで多くの人に砂の世界を知ってもらいたい
・海外での個展開催に向けてスペイン美術関係者に売り込みたい。
・現地へ行って、スペインでの評価を肌で感じたい。
・クラウドファンディングを通して作品を好きになってくれるファンを増やしたい。

 この展覧会のテーマは《平成から令和へ》です。元号が変わり新時代へと突入した日本。その新しい時代を迎える日本のアーティストを中心に構成されます。
 会場となるマドリードの歴史的建造物では、日本とスペインのアーティストの作品がルーベンス、レンブラントの作品とともに展示されます。
 私は現地へ行って、自分の作品がスペインでどう評価されるか、肌で感じたいです。
(自分の作品が巨匠の作品と並んで展示されるのを見てみたいという気持ちもあります。)
そして、今後海外で作品を発表することに繋げられるようにスペイン美術関係者に売り込みたい、
また、このクラウドファンディングを通して、作品を好きになってくれるファンを増やしたいという思いがあります。
 多くの偉大な巨匠を生んだ芸術の国スペインで、新しい時代を迎える日本のアーティストとして、砂の世界をひろめてきたいと思います。


[ビエンナーレ概要]
Bienal de Arte de Japón Era HEISEI-REIWA 2019 
アルテ・デ・ハポン・ビエンナーレ 2019  ’平成から令和へ’

会期:2019年10月25日(金)〜27日(日)
会場:CBAアートギャラリー シルクロ・デ・ベジャス・アルテス(マドリード総合芸術センター)
主催:A.M.S.Cスペイン本部
協力:バジェ・デ・ロス・スエニョス財団/プエブラ・デ・ラ・シエラ村/インヴェスティガシオン・イ・アルテ/アンダンド・コン・エル・アルテ/アセルアルテ
総合監修:アルフォンソ・ゴンサレス=カレーロ/ペドロ・フランシスコ・ガルシア/マリア・ドローレス・アロージョ/カルメン・アラゴン/ジアンナ・プロダン
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これまでの活動

2010年 横浜港町ギャラリー 個展「たましずめ」

2015年 銀座清月堂画廊 個展「黒い砂 —実体の予感—」

2019年 アートオリンピア2019 佳作


資金の使い道

作品輸送費 

滞在渡航費 

作品制作費 

クラウドファンディング手数料


リターンについて

リターンの作品は、こちらのインスタグラムのページよりお選びいただけます。

インスタグラム

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※リターンはすべて、送料・税込み価格です。

実施スケジュール

展示期間 2019/10/25〜27

リターンの期限 2020/4月末

スペインより帰国後、順次リターンを制作しお送りさせていただきます。
詳しい日時等は個別にご連絡さし上げます。


最後に

最後までお読みいただきありがとうございます。

私は未来に向けて、砂の写真を撮り続けます。「新しい創世記」の続きを見たい方、応援してくださる方とこの場をきっかけに繋がれることを願っています。
今後の作品にもご期待ください。

どうぞ、よろしくおねがいいたします!



本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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