▼プロジェクトについて

インドのひとりの学生が、日本の企業に熱心にメールを書き続けたことで『産学連携国際プロジェクト』が立ち上がることになりました!

詳しい内容については、プロジェクトに至るまでの経緯としてまとめました。

産学連携国際プロジェクトとは

産・・・日本の中小企業

学・・・日本の大学生と海外の大学生

日本の中小企業と日本とインドの大学生が協力することにより、インドではまだ世の中に出ていない新たなロボットを立ち上げたいと考えています。

期間:2017年1月~4月(4ヶ月間)

主催企業:HMK DESIGN

参加者する学生:インドのSRM大学機械工学科の学生(4人)、日本のデザイン科の学生(東北工業大学、東北芸術工科大学、千葉工業大学)

インドの学生は、生活費とロボットの部品代を稼ぐためにアルバイトをします。

受入先企業:株式会社イエムラ、株式会社TOHO

研究テーマ:『ポーター付き運搬ロボット』

インドの学生がメールで、ホテルで荷物を部屋まで運んでくれる運搬ロボットを作りたいと言って来ました。しかし人口が多いインドで、ポーターがいらない運搬ロボットを作る必要があるのか疑問に思いましたが、日本だったら必要かもしれない思ってその話に乗ることにしました。

インドの学生が大学で研究をした『ロボット』の写真です。

 

参考までに、羽田空港で実験として使われている『運搬ロボット』の写真です。 

 今回のテーマは、単なる台車としてのロボットではなく、『ポーター付き運搬ロボット』を考えています!

下記の写真は、今回参加する日本の学生が案内用ロボットのデザインをしています。イメージとしては、運搬ロボットと案内用ロボットがドッキングした形になります!

インドの学生がロボットの構造を考え、それをHMK DESIGNのスタッフがアドバイスを行い、日本の学生がロボットのデザインをします。

 ▼あいさつ

初めまして、HMK DESIGNです。弊社は、宮城県仙台市に本社がある会社です。人材育成、機械設計、コンサルタント、デザインの4本を事業の柱としています。

インターンシップにも力を入れており、昨年は16名が参加しました。その中の9名が夏休み中に参加し、ロボットを設計しました。

下の写真は、ロボットが完成したタイミングでテレビ局が取材に来た時の写真です。

 

 HMK DESIGNは、インドの学生がロボットを研究し、新しいロボットを立ち上げるためのアドバイスを無報酬で行います。残念ながら、ロボット製作をするための費用を出せる余裕はありません!
▼プロジェクトに至るまでの経緯

このプロジェクトを立ち上げることになったのは、インドのSRM大学機械工学科3年の学生が、Facebookで友達リクエストされたことから始まります。

最初は、なぜインドの学生が私にリクエストしてきたのか不思議に思いましたが、真面目そうな学生だったので承認をしました。

友達リクエストをして来た学生の写真です。

  

【7月下旬】 

最初のメールは自己紹介でしたが、日本の企業でインターンシップをしたいので助けて欲しいと言う内容も付け加えていました。

彼はたくさんの日本企業にインターンシップの受け入れの連絡を入れたが、すべて断られたと言って来ました。

もう疲れ果てたので、これが最後だと思ってメールを書いていると言って来ました!とても小さな会社なので、海外からのインターンシップを受け入れることは難しいと伝えましたが、簡単には諦めて貰えませんでした。

【8月上旬】

私がOKだと言えば彼の念願が叶うので、無謀だと思いつつもインターンシップとして受け入れることにしました。

彼が在籍しているSRM大学は私立No1の大学で、成績もとても良い学生でした。

【8月中旬】

ひとりだったら何とかできると思っていたところ、友達がひとり参加したいと言う連絡があり、更にひとり、更にひとりとなり、結果として4人になりました。

インターンシップ以外に条件が追加になりました。ロボット工学を教えている教授の基で学び、単位にしたいと言って来ました。私が東北工業大学で教えていることも知っていたようで、教授だと勘違いしたようです!

非常勤講師なので、指導をして単位を与える権限が無いことを伝えました。そして東北大学と東北工業大学を紹介しました。彼が直接大学にメールを書いたそうですが、全く返事が来なかったと言って来ました。

【8月下旬】

困ってしまったようなので、東北工業大学の学長に連絡を入れ、国際委員会で協議をして貰うことになりました。

【9月上旬】

しかし結果は、本学に機械工学科が無いので適切な指導をすることは難しいと判断されました。

【9月中旬】

 ここまで来て無かったことにするのはあまりにも可哀想なので、インドの学生と相談しながら良い方法を考えました。

【9月下旬】

今度はSRM大学の教授を説得することになり、HMK DESIGNのプロジェクトに参加させるという文章を作成しました。招待の形になりました。

【10月上旬】

私が東北工業大学で製品設計の授業を担当していることを伝え、SRM大学の教授が許可を出してくれました。

ここまで辿り着くのに“2ヶ月半”も掛かりました。

【10月中旬】

やっとインドのチェンナイにある日本領事館で在留資格の申請をしてビザを取得することになりました。

【10月下旬】

しかし、問題が発生しました!

インドでビザを申請すると2ヶ月掛かると言う連絡がありました。もしかすると1月初旬に日本に行くのに間に合わない可能性があるので、日本で申請して欲しいと言って来ました。

そこで、仙台入国管理局に『在留資格認定証明書』の申請を行いました。

【11月上旬】

仙台入国管理局から追加の資料提出の要求があり、対応しました。

【11月中旬】

さて、また問題が発生しました !

インターンシップの申請で無報酬は認められないと言うことになり、申請内容を変更することになりました。入国管理局で相談した結果、インターンシップ→文化活動(学術研究)になりました。

【11月下旬】

やっと『在留資格認定証書』が発行されました。証書を国際郵便でインドの学生に送りました。

【12月上旬】

ビザの申請が完了

外国人向けの学生寮を紹介したが、もっと安く宿泊できるところを探して欲しいと言う要望が出ました。

本当に要求の多い学生だと思いましたが、文句を言っても始まらないので、シェアハウスを探すことにしました。偶然にもFacebookで友達の友達の方のシェアハウスの記事を見付け、早速連絡をしました。

12月にオープンしたばかりで、まだ入居者が居ないのでオープン特別価格で提供して貰えることになりました。やっと滞在先が決まり安心しました!

【12月中旬】

インドの学生側からは飛行機のチケット手配完了。

以前から、4人のアルバイト先を探して欲しいと言われていましたが、なかなか外国人を受け入れてくれる会社が仙台では探せ無くて困っていました。

知り合いの会社の社長が受け入れても良いと言うことになり、社長の知り合いの会社も紹介して貰いました。2名の受け入れ先は決まりましたが、年末まで4名分のアルバイト先を確保することはできませんでした。

 【1月上旬】

急遽2名の受け入れ先が決まり、4名分のアルバイト先を確保することができました。本当にありがたいことです。

【1月中旬】

SRM大学の学生が仙台に到着しました。日本入国は東京の羽田空港でした。丁度ロボットの展示会が開かれたので、見て喜んでいる写真が送られて来ました。

 いよいよ『ポーター付き運搬ロボット』の研究がスタートします。しかし、まだまだ超えなきゃならない山があります。それはロボット製作をする為の費用です。部品費と製作に掛かる費用が必要です。

 ▼資金の使い道

『ポーター付き運搬ロボット』の部品費

▼最後に

インドの大学生の夢を叶てあげるために、どうかご協力をお願い致します!

 

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