写真集:『福島 ——「失われた地の記憶」——』
制作サポートのお願い
震災の2年後に初めて福島県の、いわゆる「立ち入り禁止区域」に足を踏み入れました。以降回を重ね、無人となってしまった震災時のままの「沈黙の地」を記録し続けてきました。
高レベル放射線と厳しい立ち入り制限のもと、なかなか思うように通うことはできませんでしたが、それでも延べ15日間にわたって撮影することができました。
放射線は、この地のありとあらゆるものを、そしてこの地で生を営んできた人たちの心を、野火のように焼きつくしました。
住み慣れた地から不条理にも引きはがされた人々の痛みや悲しみと、そして彼らの心の修羅を思うとき、名状しがたい疼きを覚えます。凄まじい破壊を前に、わたしは茫然と立ち尽すほかありませんでした。
歴史の語り部である震災遺構が次々と失われるなか、わたしたちの経験したことのない異形で、筆舌に尽くしがたい惨禍の一端を、一介の写真屋として「後世に記録として残しておく」ことに責務を感じています。そして、一人でも多くの方々にこの地の現実を感じ取っていただきたいとの思いから、写真集制作のための支援を募集することになりました。
もし、写真集制作が叶えば、日本ばかりでなく、今年11月中旬にフランスで開催されるパリフォトに持参し、人種や国家にとらわれず多くの人々と共通認識を分かち合いたいと願っています。
みなさまのご支援を賜りたくお願い申し上げます。
亀山 哲郎(かめやま てつろう)
見込み費用5,000,000円の内訳
写真集制作費用:3,500,000円。デザイン、編集、翻訳、印刷、製本。
写真集体裁:B4版変形上製本。約120ページ、写真点数70~80、部数1,500。
宣伝・広告のための費用(写真展費用含む):350,000円
リターンのための制作費及び郵送費:250,000円
書籍受け取り運賃:20,000円
書籍保管料3ヶ月分:189,000円
書籍空輸費:84,400円
2015年6月福島ロケ:
交通費・宿泊費(アシスタント込み):120,000円
現在までの福島ロケ実費及びプリント制作費:500,000円
合計:5,009,400円
リターンのオリジナルプリント額入り(印画紙:仏キャンソン製バライタ紙)については、 ホームページ の「作品」からお好きな作品の番号をお申し出ください。
作品例(額入りイメージ)
ポストカードイメージ
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