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お酒の問題を抱えた人を回復につなぎ、家族の笑顔を取り戻したい!

キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

家族や大切な人にお酒の問題があっても、お酒を止めさせたり、治療につなげたりするのは大変で、あきらめている方が多いのが実情です。そんな、沖縄の人の力になりたい!お酒の問題を抱えた人を回復につなぐため、その人の身内の方が、心配する気持ちを効果的に伝えられ、元気になれる方法「クラフト」を沖縄で広めたい!

現在の支援総額

479,000

159%

目標金額は300,000円

支援者数

64

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/11/21に募集を開始し、 64人の支援により 479,000円の資金を集め、 2019/12/26に募集を終了しました

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キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

お酒の問題を抱えた人を回復につなぎ、家族の笑顔を取り戻したい!

現在の支援総額

479,000

159%達成

終了

目標金額300,000

支援者数64

このプロジェクトは、2019/11/21に募集を開始し、 64人の支援により 479,000円の資金を集め、 2019/12/26に募集を終了しました

家族や大切な人にお酒の問題があっても、お酒を止めさせたり、治療につなげたりするのは大変で、あきらめている方が多いのが実情です。そんな、沖縄の人の力になりたい!お酒の問題を抱えた人を回復につなぐため、その人の身内の方が、心配する気持ちを効果的に伝えられ、元気になれる方法「クラフト」を沖縄で広めたい!

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40人以上の方にご支援いただき、当初目標額の30万円を達成することができました!

おかげさまで、本年度、令和2年2月14日開催予定のワークショップが無事に開催できる目処が立ちました!
改めて深く御礼申し上げます。

できることならば、この「クラフト」ワークショップは、来年度も引き続き開催したいと思っております。
家族支援は、続けることも大切です。継続して、息の長い支援ができればとの思いがあります。

ネクストゴール、目標額は60万円です!

少しでもより広く、より多くの方に知っていただき、ご支援をいただければ、ありがたいことです。
「クラフト」の書籍に書かれている家族支援の姿勢は、地域ボランティアである保護司さんが、保護観察を受ける問題飲酒の方や、薬物依存の方と長く付き合う上で、とても参考になります。
ですから、もう1回ワークショップを開けるほどの額でなくても、皆様からの温かいご芳志は、例えば、保護司会に「クラフト」の書籍を自主研修資料としていただくために無償配布するなど、有効に活用させていただきたいと考えております。

とはいえ、もしできることならば、来年度にもう1回開催して、息の長い支援につなげたい。

あと2週間、クリスマス過ぎまでに、更に幅広くご支援をいただければと願っております。
引き続き、応援よろしくお願い申し上げます。

更生保護法人 沖縄県更生保護協会 事務局長 武富秀世


このプロジェクトで実現したいこと

沖縄には飲酒の習慣が根づいており、お酒の飲み方に問題を抱えている人がたくさんいます。
でも、家族や大切な人にお酒の問題があるとわかっていても、お酒を止めさせたり、治療につなげたりするのはむずかしく、あきらめている方が多いのが実情です。

お酒の問題がある当人を変えるというのは実際なかなか大変です。
そこで、その人に関わっている家族や身内の方自身のほうが意識して当人への対応を変えてみて、あきらめて疲れていただけの現状から元気を取り戻すことで、本人を回復につなげる方法があるかもしれない。
そんな、魔法のような方法で、家族や大切な人のアルコール問題で悩んでいる沖縄の人を助けたい。

そんな、魔法のような方法が、「クラフト」です。

クラフト(CRAFT、Community Reinforcement And Family Training の略称は、飲酒や薬物の問題を抱えている人のことで悩んでいる家族のためにアメリカで開発されたプログラムです。このプログラムでは、本人との対立を招かずに治療を勧めるなどして回復へつなげる方法を学ぶことができます。

この「クラフト」を、沖縄でも広めたい。
そこで、クラフトの専門家を沖縄へお招きして、家族や大切な人のお酒の問題で悩んでいる方を主な対象とした講演・ワークショップを開催します!
また、「クラフト」を学んでみたいと思われた支援者サイドの方も一緒に参加していただくことで、クラフトの輪を広げる手助けをしたいと考えています。


私たちの活動

顔写真皆様、初めまして。更生保護法人 沖縄県更生保護協会の事務局長、武富秀世と申します。

「更生保護」って何をするの?と思われた方も多いかと思います。
私たちは沖縄県において、犯罪や非行をした人の立ち直りを支え、再犯を防ぐことで地域の安全をまもり、社会を明るくする事業をしています。

更生保護法人には大きく2つ、①犯罪や非行から立ち直ろうとする人が宿泊できる更生保護施設を経営している法人(認可事業者)と、②更生保護の事業に関する啓発、連絡調整や助成を主に行っている法人(届出事業者)とがあります。
私たちは②の届出事業者として、次のような事業を行っています。

更生保護法人がじゅまる沖縄更生保護施設「がじゅまる沖縄」1 沖縄県内の更生保護施設への助成
  「がじゅまる沖縄」と「やんばる青年隊」へ助成しています。
2 沖縄県内の保護司活動への助成
  沖縄県保護司会連合会と、沖縄県内8つの保護司会へ助成しています。
3 更生保護ボランティア団体への助成
  沖縄県更生保護女性連盟と、沖縄県BBS連盟へ助成しています。
4 犯罪予防活動及び世論啓発に関する事業
 ① 沖縄県〝社会を明るくする運動推進委員会(委員長は沖縄県知事)の一員として活動しています。沖縄国際映画祭のパレードにも参加しました。
 ② 更生保護に関する関係機関等との協議会を開催(共催)しています。
 ③ 機関紙「更生保護おきなわ」を発行しています。
社会を明るくする運動更生保護のシンボルキャラクター、更生ペンギンのホゴちゃんが沖縄国際映画祭に出演
(沖縄にはいないので福岡から呼びました)
5 その他の連絡助成事業 
 ① 沖縄県更生保護大会を開催(関係機関と共催)しています。
 ② 那覇保護観察所が行う社会貢献活動を支援しています。

6 犯罪や非行から立ち直ろうとする人に対する一時保護事業
 ① 就労支援として、前歴があることを承知している協力雇用主のもとで就労する際、身元保証の手続きを支援しています。
 ② 那覇保護観察所に保護を求めて来られた刑務所満期出所者等へ、わずかながら生活資金援助を行っています。

このように、犯罪や非行をした人の立ち直りを支える更生保護事業を数多く、長く行ってきています。
その中でよく感じることとして、ここ沖縄では残念ながら、お酒の問題を抱えた方が多く、その問題飲酒を背景とした犯罪や非行が少なくありません。このことでお困りになっている家族など周りの方がたくさんいらっしゃいます。
私たちはこのことに心を痛め、何かできることがないか知恵を出し合いました。そして、お酒の問題がある人を回復につなぐのに良い関わり方を学ぶことができる「クラフト」という素晴らしいプログラムがあることを知り、これを沖縄で広めるプロジェクトを立ち上げました。

今回のクラウドファンディングを活用したプロジェクトの実施は、届出事業者として、全国初の試みになります。
また、年間を通じた運動である〝社会を明るくする運動〟の一環でもあります。更生保護のことを多くの皆様に知っていただきたく、このプロジェクトの輪が大きく広がることを願っています。 
当法人はたいへん小規模ですが、準備や当日の運営などには那覇保護観察所からも協力を得られることになっています。
各方面から大勢の皆様のお力をいただき,プロジェクトをぜひ成功させたいと思っています。


プロジェクトをしようと思った事情

「沖縄」といえば、皆様は何を思い浮かべるでしょうか。

首里城正殿など首里城正殿(正面)、北殿(左)、南殿(右奥)など(模型)

首里城正殿深紅に彩られた首里城の正殿などの焼失は、大変衝撃的な出来事でした。
(沖縄のシンボル「首里城」再建支援プロジェクト(那覇市))
守礼の門はやや離れており無事です。

守礼の門

ジンベイザメ、マンタの群れ沖縄の海

そして「沖縄」といえば、コバルトブルーの青空、珊瑚礁に囲まれたエメラルドグリーンの海。
ダイビングや美ら海(ちゅらうみ)水族館で見られる竜宮城のような海中とジンベイザメ、マンタの群れ。
凄惨を極めた沖縄戦、ひめゆりの塔、米軍の占領統治、多数の米軍基地、普天間飛行場。
太鼓が勇壮なエイサー、歌と三線(さんしん)で奏でる琉球音楽や、組踊(くみうどぅり)。
あちらこちらで見かけるシーサー。
ヤンバルクイナどんぶりを持ったシーサーハブ、マングース、ヤンバルクイナ、カンムリワシ、イリオモテヤマネコ。
パイナップル、マンゴー、グヮバ、パッションフルーツ、シークヮーサーなど南国の果物。
黒糖、ぬちまーす(海塩)、雪塩(宮古島の塩)、ちんすこう、紅芋タルト。
三枚肉の沖縄そば、ソーキそば、てびち(豚足)、ラフテー(豚の角煮)、ゴーヤーチャンプルー、ナーベラー(へちま)、タコライス、ポーク玉子、海ぶどう、島らっきょう、島豆腐、豆腐よう、アグー豚、石垣牛、山羊汁(やぎじる、ヒージャーじる)。
沖縄料理島豆腐沖縄そば





■沖縄といえば酒、泡盛

沖縄のオリオンで乾杯!泡盛は蛇口から

そして、沖縄の生活について回るのが、お酒です。

オリオンビールビールを飲むならお爺(オジー)自慢のオリオンビール。同社の発泡酒「麦職人」も、「生ビール」の愛称でよく飲まれています。最近では「WATTA」という酎ハイも発売されて、更にお手軽になりました。

沖縄で酒(サキ)といえば、泡盛です。
720㎖瓶や一升瓶などで、20度、25度、30度のものがよく売られています。水割りで飲むことが多く、だったらそのまま飲めるようにと13度くらいの泡盛もあります。
カラカラと猪口古酒(クースー)といって3年以上貯蔵した泡盛は、熟成されて格別に美味です。43度やそれ以上の泡盛も少なくありません。与那国島では60度の花酒も作られています。美味しい泡盛をより深く味わうにはストレート。伝統的な酒器であるカラカラと猪口がよく使われています。きれいな赤や青の琉球ガラスで飲むオンザロックも素敵です。
ほかにも、お湯割り、炭酸割り、さんぴん茶(ジャスミンティー)割り、烏龍茶割り、コーヒー割り、牛乳割り、ウコン割り、シークヮーサー果汁割りと好みによって様々な飲み方で親しまれています。
沖縄のコンビニでは泡盛が普通に売っています。
コーヒー泡盛、シークヮーサー泡盛コーヒー泡盛、シークヮーサー泡盛などすぐに飲める泡盛カクテルが気軽に買えますし、泡盛のワンカップもあります。

泡盛は食の中にも取り入れられています。
沖縄そばにかける定番の透明で辛いコーレーグースは、島唐辛子を泡盛に漬けたものです。
また、発酵食品である豆腐ようは、島豆腐を麹と泡盛で発酵・熟成させたものです。

琉球泡盛、ワカコ酒、シークヮーサー割り


■沖縄では飲酒の習慣が根づいており、しかも一度にたくさん飲みがち

沖縄独特の文化として、親族や知人、職場などで集まってお金を出しあう「模合(もあい、ムエー)」あるいは「寄合(よりあい、ユーレー)」の場は、飲酒とも深く関わって大切にされてきました。
4月の清明祭(シーミー)などに、親族一同が先祖代々のお墓の前に集まって、ご先祖様に近況を報告し、お下がりとして重箱のごちそうやお酒などを皆でいただく「うさんでー」も沖縄恒例の風景です。
宮古島では集まった者が泡盛を順番に回し飲む「オトーリ」の文化も根付いています。
沖縄で海といえばビーチパーティー沖縄で海といえば、海水浴というよりも、ビーチパーティーです。

沖縄県の調査により、沖縄での飲酒には次のような特徴があることが明らかになっています。
適正飲酒推進調査報告(平成28年3月、沖縄県)

① 一度に飲むお酒の量が多い
多量飲酒の目安(純アルコール60g)を超える量の酒を週2回以上飲む人は、男性22.2%(全国9.8%)で全国の2倍以上女性は6.1%(全国1.3%)で全国の4.7倍以上もいます。
・普段飲む酒の量が「純アルコール100g」を超える人は、男性が30.3%(全国1.7%)、女性も13.6%(全国0.3%)と大幅に上回り、一度に大量のお酒を飲む人が多い

アルコール依存症の疑い② 飲酒の習慣のある人が多く、初めて飲んだ年齢が20歳未満の人が多い
・飲酒の習慣のある人が男性で約9割、女性では約7割以上で、男女とも全国に比べ高い。
・初飲年齢は全体の34.3%が19歳以下です。男性の19歳以下は4割以上、女性が2割強もいます。

③ アルコール依存症の疑い、予備群が多い
・WHOが作成したAUDIT(アルコール使用障害同定テスト)スコアの調査で「依存症疑い」(15点以上)となった人は、男性14.0%(全国5.3%)で全国の約2.6倍女性は4.5%(全国0.6%)で全国の約7.5倍と高い結果になりました。
・初飲年齢が低いほど(特に13歳〜15歳頃)、アルコール依存症の疑いが強い。
AUDITスコアの説明、8以上は問題飲酒AUDITスコアと初飲年齢の関係


■未成年のうちから飲酒が習慣化している

アルコール依存症やその疑いの方、酔っ払いといえばオヤジ、成人のイメージがありませんか?
しかし、沖縄県の調査として上に示した「AUDITスコアと初飲年齢の関係」のグラフでも、年齢層の低さに驚かれたのではないでしょうか。

実は、非行少年の飲酒実態について調査結果があります。
平成30年中に那覇少年鑑別所へ入所した125名全員へのアンケート調査で、飲酒経験が「あり」と答えた少年は全体の9割以上、回答者115名のうち108名(男子102名・女子6名、全体の93.9%)もいました。
(那覇少年鑑別所「平成30年版鑑別統計別冊 入所者の飲酒の実態について〜飲酒に関するアンケート結果から〜」)
飲酒経験がある108名のうち、4割近く(42名、38.9%)が、飲酒下での非行経験があると答えています。お酒と非行とが深く結びついていることがわかります。
また、お酒を飲み始めた年齢は平均13.1歳、中学1・2年生頃がピークで、飲酒が習慣化した年齢は平均14.9歳、中学2・3年生頃がピークとなっています。
飲酒経験がある108名のうち、親が子供の飲酒を許していると答えた少年が24名(22.2%)、親がどう考えているか分からないと答えた少年が43名(39.8%)いました。飲酒している理由(複数回答あり)については、「周りとの付き合い」66名、「飲み会の雰囲気が好き」43名、「お酒が好き(美味しい)」33名、「ストレス解消のため」22名などと答えています。
飲酒に寛容な沖縄の文化も背景にして、お酒が中学生の頃からすでに身近な人間関係をつなぐコミュニケーションツールの一つとして利用されていると同時に、飲酒自体が日常生活の一部になっている実態が浮かび上がってきます。
(6歳で初飲酒も…鑑別所入所者の97%が「飲酒経験あり」 今も続く、沖縄の厳しい環境(沖縄タイムス+プラス、2018年5月14日付け))(平成29年中に入所した少年への調査結果の報道)


■問題飲酒は、トラブルや犯罪行為を招きやすい

他人のお金を抜き取るお酒の問題を抱えていると、トラブルや犯罪行為を誘発しやすくなります。

① 盗み、万引き(窃盗、住居侵入)、無銭飲食(詐欺)
飲む金が欲しくて、他人の財布やお金を盗んだり、鍵のかかっていない民家に上がり込んで現金を探したり、車上狙いをしたり、コンビニやスーパーからお酒やつまみになるものを万引きしたりします。
お金がなくても飲みたくて、居酒屋で食い逃げ飲み逃げを図ったり、捕まってもいいから最後の晩餐をという気持ちで豪勢に飲み食いしたりします。飲酒下でタクシーに無賃乗車することもあります。
飲酒運転はダメ絶対

② 飲酒運転(道路交通法違反、自動車運転過失致死傷、危険運転致死傷)、路上の寝込み
自宅で飲酒して飲み足りず、更に飲みに行くために飲酒運転(酒気帯び、酒酔い)をして、追突事故や人身事故、ひき逃げを起こしてしまったりします。
飲酒運転でなくても、夜中に泥酔して道路上に倒れて寝てしまい、車を運転中の人が気をつけないと轢かれてしまう恐れもあります。

夫から妻へのドメスティック バイオレンス③ 喧嘩、刃物での脅し(暴行、傷害、殺人)、器物損壊、性犯罪(強制わいせつ、強制性交)、DV(ドメスティック バイオレンス、家庭内暴力)、自傷他害(自殺未遂、一家心中)
酒酔い状態で、一緒に飲んでいた人と口論になってカッとなり、殴り合いの喧嘩になったり、おさまらずに刃物で相手を切りつけたりすることがあります。イライラをぶつけて、グラスを割ったり他人の大事なものを壊したり、感情を抑えきれずに異性を襲ったりして、泥酔保護あるいは逮捕され、警察の留置場で意識が戻ったときには自分が何をやったか覚えていなかったりします。
家庭で、夫が酔った勢いで妻や子供を罵倒したり手を出したりします。精神的に追いつめられて自棄になり自殺や心中を図ったりします。

飲酒の多い沖縄において典型的な例を挙げましたが、これらを防止する意味でも、問題飲酒に歯止めをかけることが大きな社会的課題となっています。

犯罪や非行に至ってしまい処分を受けて、那覇保護観察所において保護観察中の人で、飲酒の問題を抱えている人は実に2割以上もいます。
そのうち、半数以上が少年(19歳以下で、刑罰ではなく保護処分を受けた人)です。


■お酒の問題を抱えた方の対応に、家族や周りの人がとても疲れている

ところが、お酒の問題を抱えた方自身は、なかなか問題を自覚しようとしません。
「大したことはない。自分は大丈夫。」「アルコール依存症というほど飲んでいない。」
周りの人が心配して、一度病院に行ってみてはと説得しようとしても、本人は頑として聞き入れません。
問題があることを認めたくない、自分は悪くない、という気持ちが働きがちです。

ですから、家族や大切な人にお酒の問題があるとわかっていても、お酒を止めたり、治療を受けた方がいいのではないかと感じていても、説得できなかったり、あきらめて「時期が来れば落ち着くだろう」と現実から目を背けたりして、対応に疲れ果てている人が多いのです。

依存症者の家庭というのは、責める声、叫ぶ声、言い争い、と、とてもネガティブ(否定的)な場所になっています。
「あなたはどうしていつもそうなの !! 」
「おまえがうるさいんだろうが !! 」
「こんなに心配してるのに、何でわかってくれないわけ !? 」

それで、結果的にアルコールを断つことができずに、健康を害したり、日常生活に支障をきたしたりするのは、とても不幸なことです。
そして、アルコールが原因となって犯罪や非行を引き起こすことになれば、それはもうすでに大きな社会問題です。

当人がその気になり、病院での治療や、他の場所での依存回復プログラム、自助グループ、回復支援団体の支援などにつながることができればいいのですが、これがとても難しいのが実情です。

何とかならないだろうか。周りにいる人が、その対応を少しでも学ぶことができて、気持ちが落ち着いて少しでも元気になって、今の生活の中で少し工夫をすることで、当人を回復につなぐことができる魔法があったら。


そこで、クラフトを広めたい

自分を愛してくれている、自分を心から気遣ってくれている人がいる。
当人がそれに気づいたとき、治療や回復につながる可能性が高まります。
家族は悪くありません。家族が原因ではありません。家族は、問題を抱えた当人を愛しているし、心から気遣っているはず。でも、当人はそれに気づかない。当人にうまく伝わらない。

実は、そのような家族の気持ちを、当人へ効果的に伝える方法があります。

そんな魔法の名前は、「クラフト」
そんな魔法を学んでもらって、大切な人との日常生活を取り戻し、家族にも笑顔になってもらいたい。

ネガティブ(否定的)な場所であった家庭を、ポジティブ(肯定的)な場所に変えていくのに、最も必要なものは、コミュニケーションのスキルです。


■「クラフト」って何?

クラフト(CRAFTは、Community Reinforcement And Family Training(コミュニティ強化法と家族トレーニング)の略称です。
アメリカのニューメキシコ大学精神科教授、ロバート・J・メイヤーズ博士らにより開発された、アルコール・薬物依存症者と家族のためのプログラムです。
アメリカでは、配偶者や親がこの方法を実践することにより、治療を拒否していた当人が、70%前後の確率で治療につながるという画期的な成果で注目を浴びています。

クラフトの代表的な書籍

日本では藍里病院(徳島県)副院長の吉田精次医師が中心となって家族教室のプログラムとして活用し、普及啓発がなされてきており、日本でも当人が治療に結びつく確率が格段に高まったことが知られて、広がりをみせています。

クラフトの特徴は、次のようなものです。

○家族など当人の周囲にいる人が、自らのコミュニケーションを変えることで、対立を招かずに治療へつなげることが可能となります。

○家族が持っていない力を教え込むのではなく、「すでに持っているけれど効果的に使えていない力」が使えるようトレーニングします。

○たとえ当人が治療につながらなくても、問題行動が減ったり、家族がもっと楽に暮らせる(感情、身体、対人関係面で)効果があります。

クラフトでは、家族それぞれの状況の中で、実行可能なこと、効果的と思われることを見つけ出し、行動に移せるようにするのが大きな特徴です。

「小言はやめましょう」というように周りの人が我慢するのではなく、クラフトでは言ってよいのだ、むしろ、言わなければいけないこともある、というのが前提。
その上で、「言い方はこうしましょう」とアドバイスを受けられるのです。

「家族も楽になっていい」と、吉田精次医師は著書で述べられています。
家族が自分自身の生活を豊かにすることで、気持ちに余裕が生まれ、問題にも上手に対応できるようになるというのです。
しかし、問題の渦中にある家族自身は、なかなかそうは思えずにいます。
そこで、「家族には無理なことをさせない」のがクラフトの大原則です。
家族が「これなら私にもできる」と思えるようなことを提案し、その行動を支えていくのが、クラフトによる支援です。


■「クラフト」にふれることができる、講演・ワークショップを開催します!

2月14日ワークショップ開催

講演・ワークショップを開催しますそこで、当法人では、クラフトを実施している医療関係者を講師として招き、家族や大切な人のお酒の問題で悩んでいる方を主な対象とした講演・ワークショップを開催します!
これまで悩んでこられている方のためにも、参加費用は無料!

この講演・ワークショップには、クラフトの手法を学んでみたいと思われた支援者サイドの方も一緒に参加していただくことで、クラフトの輪を沖縄で広める手助けをしたいと考えています。

講師として、一本松すずかけ病院(福岡県田川市)の古田和弘看護師長をお招きします。一緒にもう一人お招きする予定です。
相談会を併せて実施します古田様は、日本におけるクラフトの第一人者であります吉田精次医師(藍里病院副院長、前述)からクラフトの手ほどきを受けられた直弟子で、クラフトの活用に関しては定評があります。

また、依存症からの回復を目指す施設や自助グループの相談会を併せて実施します。
相談会には、沖縄ダルク様と、AA(アルコホーリクス・アノニマス)様の協力が得られる予定です。
沖縄ダルク様は、依存症からの回復支援を行っておられ、そのための施設を県内で運営されています。アルコール依存あるいは薬物依存からの回復に努めている当事者が多くいらっしゃいます。
また、AA様は、アルコール依存の当事者が互いに匿名で、アルコールを飲まない生き方を手にし、それを続けていくために自由意志で参加している団体です。
お酒の問題を抱えてきた当事者側の生の声も聴くことができ、とても参考となるのではないかと思います。


資金の使い道

・クラフト専門家の招へい費用(謝金、交通費・宿泊費、2名分を予定)
・会場費その他諸費用(クラウドファンディング手数料ほか)

目標金額を上回る金額が集まれば、上回った金額に応じて、専門家を招へいしたワークショップを再度開催する、クラフトの書籍を購入するなどして、クラフトを沖縄で更に広めたいと考えています。
また、更生保護関係団体への普及啓発など連絡調整に要する費用として活用させていただきます。


実施スケジュール

令和元年11月〜12月  クラウドファンディングに挑戦します。

令和2年2月14日(金) 講演・ワークショップを開催します!
 会場:浦添市社会福祉センター(3階・大研修室ほか)
 時刻:午後1時 開場
    午後1時30分〜午後3時 講演・ワークショップ(依存症について、クラフトの体験)
                講師:古田和弘様
                   一本松すずかけ病院(福岡県田川市)看護師長
    午後3時〜午後3時30分 沖縄ダルクとAAの紹介
                * 沖縄ダルクのエイサー隊も! * 
    午後3時30分〜午後4時30分 相談会

令和2年3月  リターン発送


リターンについて

<3,000円のリターン>
○お礼のメールをお送りします
*寄附金控除用の領収書を発行します

<5,000円のリターン>
○透明シール(更生ペンギンのホゴちゃんとサラちゃん)1枚
○当日講演資料PDF(ダウンロード先をご案内します、ダウンロードをご自身でお願いします)
○お礼のメールをお送りします
*寄附金控除用の領収書を発行します
ホゴちゃん・サラちゃん透明シール

<10,000円のリターン>限定10名様!
著者・吉田精次医師のサイン入り本!
「CRAFT(クラフト)-アルコール・薬物・ギャンブルで悩む家族のための7つの対処法」1冊
○透明シール(更生ペンギンのホゴちゃんとサラちゃんの1年の過ごし方)1枚
○透明シール(更生ペンギンのホゴちゃんとサラちゃん)1枚
○当日講演資料PDF(ダウンロード先をご案内します、ダウンロードをご自身でお願いします)
○お礼のメールをお送りします
*寄附金控除用の領収書を発行します
クラフト書籍ホゴちゃん・サラちゃん透明シール2枚

<10,000円のリターン>(限定なし)
○本「CRAFT(クラフト)-アルコール・薬物・ギャンブルで悩む家族のための7つの対処法」1冊
(著者のサインはありません)
○透明シール(更生ペンギンのホゴちゃんとサラちゃんの1年の過ごし方)1枚
○透明シール(更生ペンギンのホゴちゃんとサラちゃん)1枚
○当日講演資料PDF(ダウンロード先をご案内します、ダウンロードをご自身でお願いします)
○お礼のメールをお送りします
*寄附金控除用の領収書を発行します

<30,000円のリターン>限定10名様!
更生ペンギンのホゴちゃんとサラちゃんの手作りぬいぐるみ 1セット
(高さ約12cm、手作りのため大きさや色合い、表情などが若干異なります)
著者・吉田精次医師のサイン入り本!
「CRAFT(クラフト)-アルコール・薬物・ギャンブルで悩む家族のための7つの対処法」1冊
○透明シール(更生ペンギンのホゴちゃんとサラちゃんの1年の過ごし方)1枚
○透明シール(更生ペンギンのホゴちゃんとサラちゃん)1枚
○当日講演資料PDF(ダウンロード先をご案内します、ダウンロードをご自身でお願いします)
○お礼のメールをお送りします
*寄附金控除用の領収書を発行します
ホゴちゃん・サラちゃんのぬいぐるみ


ご寄附の税制優遇について

沖縄県更生保護協会は更生保護法人であり、このプロジェクトへのご寄附は、個人の場合は所得税及び個人住民税、法人の場合は法人税における税制優遇の対象となります。詳しくは法務省のサイトにある「更生保護法人に寄附をした方に対する税制上の優遇措置について」をご覧ください。
*寄附金受領日は、GoodMorningから当法人への入金日となります。
*寄附金受領後、領収書を当法人から順次、発行・郵送いたします。控除を受けていただくには、その領収書で確定申告を行う必要があります。ご了承ください。


メッセージ
■那覇保護観察所長 手塚 徹 様

「社会を明るくする運動」7/1那覇保護区大会出発式で。右は豊見城市のアゴマゴちゃん。「社会を明るくする運動」7/1那覇保護区大会出発式で。
右は豊見城市のアゴマゴちゃん。

法務省・那覇保護観察所長の手塚 徹です。
沖縄県更生保護協会様には今回このような素晴らしいプロジェクトを企画していただき、大変感謝しております。

犯罪や非行をして保護観察を受けている方にも、お酒の問題を抱えた方がたくさんいます。
飲酒そのものは法律で禁止されていませんが、犯罪の原因や背景に飲酒がある場合は、当人の同意を得て、保護観察中の飲酒を禁止する遵守事項を付すこともよくあります。

那覇保護観察所では飲酒運転防止プログラムを、仮釈放中の人や、刑の執行猶予で保護観察中の人に、受講義務を課して実施しています。
また、ほかの問題飲酒の場合でも、飲酒防止のプログラムを任意で受講することができます。

当人に自覚があり、どうしたらお酒を止められるかを意識しようとされている方は、プログラムに参加し、お酒を止めるための行動を身に付けようと自ら努められます。自助グループにもつながるなど試行錯誤の上、紆余曲折しながらも、お酒を断つことができ、飲まない日を一日一日延ばしていかれています。
そのことによって、お酒を原因・背景としてこれまで起こしてきた犯罪や非行を、再び起こすことがない状態も維持することができています。このことは当人にとっても、家族や仲間にとっても、地域社会にとっても大きな喜びであります。

その一方、自身のお酒の問題性について自覚しようとしないか、あるいは表面的にわかっている風にしている方も少なくありません。
任意で受講できるプログラムには、当人が問題を自分のものとして自覚されていない限りは、何かと理由をつけて断っている方が少なくないようです。

そういう方が一人でも多く、家族の思いに気づき、那覇保護観察所や他の場所でのプログラムや、病院での治療、自助グループ、回復支援団体などにつながっていくことができれば、大変ありがたいことです。
沖縄県更生保護協会様の、クラフトを広める試みには大いに期待しております。

また、今回はお酒の問題に焦点が当てられていますが、クラフトの考え方は、アルコール依存だけに限らず、薬物依存やギャンブル依存からの回復にも大きな手助けとなるようです。特に薬物依存については、刑の一部の執行猶予が始まってから、保護観察を長く受ける方が増えてきています。そういう方の家族にもきっと役立つ内容であると思います。

できるだけ多くの方が、この講演・ワークショップに参加され、明るい未来をつかむ一歩になることを強く願っています。

そして、一人でも多くの方に、このプロジェクトを通じて、更生保護へのご理解と、更にはご支援、ご協力をいただければ幸いです。


最後に

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

今回の「クラフト」の講演・ワークショップ事業を開催することで、沖縄でのお酒の問題の軽減につなげ、多くの方々が笑顔を取り戻せるよう、がんばっていきたいと思います。

そして、多くの方に、犯罪や非行をした人の立ち直りを助けることを通じて、再犯・再被害を防止し、地域社会を明るくしていく「更生保護」のことを知っていただき、温かいご協力をいただければと願っております。

よろしければ、私たちのFacebookページにも「いいね」を押してつながってください!

今後ともどうぞ、よろしくお願い申し上げます。


*本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最新の活動報告

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  • こんにちは。沖縄県更生保護協会です。先に、第2回の開催をお知らせいたしました、家族や大切な人のお酒の問題で悩んでいる方向けの、「クラフト」講演・ワークショップですが、残念ながら、延期させていただくことになりました。国の緊急事態宣言で、福岡県在住の講師が沖縄に来県するのが難しくなっており、リモートでの講演を検討しておりましたが、1月19日に、沖縄県独自の緊急事態宣言が出されるなど、新型コロナ感染拡大が顕著になっている状況にかんがみ、延期することといたしました。あしからずご了承くださいませ。また、先にご紹介のとおり、新たなクラウドファンディングを実施中です。情報を広めていただき、またよろしければご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。青少年に母の愛を!コロナ禍でも、いのちと地域社会を護り続けたいhttps://camp-fire.jp/projects/view/341948「沖縄更生保護ネットワーク」サイトもぜひご覧ください。https://kouseihogo-net.okinawa もっと見る

  • 皆様、お久しぶりです。沖縄県更生保護協会です。昨年度、クラウドファンディングにより、お酒の問題がある人を回復につなぐのに良い関わり方を学ぶことができる「クラフト」という素晴らしいプログラムがあることを知り、これを沖縄で広めるプロジェクトを立ち上げました。多くの方からご支援をいただき、無事、令和2年2月14日(日)に「クラフト」の講演・ワークショップと相談会を開催することができました。改めて深く感謝申し上げます。前回のご支援を大切に使わせていただいた結果、おかげさまで、もう一度開催できる資金的な目処が立ちました。お酒の問題で困っている家族の支援を継続して、息の長い支援ができればとの思いがありました。そこで、令和3年2月5日(金)に、昨年度と同様、「クラフト」の講演・ワークショップと相談会を開催します。新型コロナウイルスの感染拡大防止に注意を払いながら開催計画を進めています。(ただし、状況によっては中止になるおそれもあります。)家族や大切な人のお酒の問題で悩んでいる方や、クラフトを知りたいと思われた方(支援者も)の参加を歓迎いたします。○日時 令和3年2月5日(金)13:30~(13:00 開場)○場所 浦添市社会福祉センター 3階大研修室(浦添市仲間1-10-7)○スケジュール午後1時30分~午後3時 講演・ワークショップ(依存症について、クラフトの体験) 講師:古田和弘 様 一本松すずかけ病院(福岡県田川市)看護師長午後3時~午後3時30分 沖縄ダルクとAAの紹介                午後3時30分~午後4時30分 相談会お問い合わせは、那覇保護観察所 098-853-2945 松尾・金城・藤本・森田 まで。 もっと見る

  • 皆様こんにちは。沖縄県更生保護協会です。うれしいお知らせです。本日(12月25日)付けの沖縄タイムス朝刊26面に、2月14日開催の講演会・ワークショップと、このクラウドファンディングが明日までとの紹介記事が掲載されました。ネット上でも記事が冒頭一部は読めます(有料会員なら最後まで読めます)。https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/515178なお、有料会員のみ読める部分について、講師の古田様は、本を出版された方自身ではなく、その直弟子というのが正確です。(プロジェクト本文のとおりです。)いよいよクラウドファンディングは明日、26日で最後となりました。現時点で62人、46万6千円と多くの方から温かいご芳志をいただき感謝申し上げます。ネクストゴールは、来年度も開催する費用分として、60万円を設定しております。今回は沖縄での取組ですが、アルコール依存の問題は全国どこにでもあり、困っておられる家族などの方はあなたの近くにもきっといらっしゃいます。まずはできるところから。ご支援いただき、支援の輪を広げるお手伝いをいただければ幸いです。 もっと見る

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