日本映画の存在を初めて海外に示した映画「羅生門」(1950年公開)は、黒澤明監督や日本映画が世界的に評価を受けたまさに世界の「門」となった映画です。そのビジュアル的な象徴となった門のセットを1/10のミニチュアで再現、現代に蘇らせ、美術監督と美術職能の創造表現スタッフの仕事を展示、紹介します。

プロジェクト本文

【ご挨拶】

当プロジェクトにご興味をお持ちいただきありがとうございます。
(協)日本映画・テレビ美術監督協会の代表理事 竹内公一と申します。
〇協会HP

私たちは、美術監督の一般的地位向上と発展、日本映画の質的向上に寄与することを目的として、1939年、当時30名の美術監督により協会が設立されました。

その後、法人化によって文化庁委託事業として「映画美術スタッフ塾」の人材育成事業を運営し、現在第19期に至っております。

当協会の80周年記念事業として、「映画のまち調布シネマフェスティバル2020」にて展示を行うこととなりました。映画美術の世界を広く知っていただくために何を展示するか検討を重ね、黒澤明監督の傑作「羅生門」のセット(1/10スケール)を再現することとしました。
再現するためには多額の資金が必要となりますが、何としてでもこのプロジェクトを成功させたい。
皆様のご協力を切にお願い申し上げます。



【映画美術の仕事とは】

日本映画・テレビ美術における仕事は、創り手がイメージを映像として表現しようとした時、その世界観やイメージを具体的にして被写体を作成する必要性が生まれます。
実際にイメージを具現化した劇的空間の構築に美術の仕事が存在しており、仕事内容が多岐にわたるため、一言で説明することは難しいのですが、映画や映像作品の画面に映っているもので生身の俳優以外、全てが美術の仕事だと思っていただけるのが一番かもしれません。

(映画「花筐」のセット制作風景)

映画「花筐」
2017年製作 監督:大林宣彦 美術監督:竹内公一 出演者:窪塚俊介・矢作穂香・常盤貴子・満島真之介ほか


映画美術というものは、撮影が終われば壊してしまい、残るものではありません。
一般の人々はスクリーンの中でしか見る事が出来ません。
その背景には、美術監督の工夫、普通の建築との違い、そして様々なスタッフの技術と知恵が強烈に刻み込まれる世界なのです。

映画美術の創作者たちは、情熱、知恵、技術、挑戦を持って映像空間の創造へと突き進み、日本映画の質的向上、発展のために創作活動に携わってきた美術表現の職能集団なのです。

【なぜ「羅生門」なのか】

アカデミー賞名誉賞 受賞作品 羅 生 門

1951年、敗戦に打ちひしがれていた状態から復帰へ向かう時代に、この作品は日本映画の存在を初めて海外に示し、“世界への門”となった作品です。
日本映画の世界への門を開いた象徴的なビジュアルが“羅生門”のセット。雨の中で佇む冒頭、雨上がりの光に照らされるラストシーンに、映画を見た者全てが「門」の印象を強く目に焼き付けられました。

映画美術に興味を持つ若者のための「門」として、解放し、体験し、美術の道に進んでもらうきっかけにしてもらいたいという願いと、未来のための大きな財産としたいのです。

現代の美術監督の我々にとっても、“羅生門”を作ることは偉大なる先輩方の仕事を体感し、受け継ぐことにもなるのです。

羅生門の映画のセットは、一部を除き現物はおろか、図面や資料がほとんど残っておりません。したがって、当時の映像から図面を起こし、それに基づきセットを作成する必要があります。


現在、唯一現存する羅生門の扁額を当日展示できないか交渉中です。
(故宮川一夫氏所蔵『羅生門』セットの門に設置された扁額、宮川家所蔵)

併せて、美術監督を始め美術職能の創造表現スタッフの仕事を展示、紹介いたします。
当日、展示物は自由に撮影できます。
今までスタッフ以外目にすることの出来なかった映画美術を、職人が苦労して仕上げた映画美術の世界を、その眼で実際に鑑賞し、触れてもらうことで“映画美術の力を体感”してもらいたいと考えています。


【映画のまち調布シネマフェスティバル2020】


〇映画のまち調布
調布は昭和30年代には「東洋のハリウッド」と呼ばれ、現在も2つの大きな撮影所をはじめ、映画制作会社や美術会社、ポストプロダクションなど40社以上の「映画のつくり手」が集まる「映画のまち」です。
また、調布における映画の歴史及び映像文化に触れることにより、調布市に根ざした芸術・文化の振興と、観光・産業等の分野と連携した地域活性化を目指しています。

〇映画のまち調布シネマフェスティバル2020
「映画のまち調布」の市民と映画技術者が選ぶ日本雄一の映画賞。
投票でノミネートされた作品の中から、各部門専門職(技術者など)で構成された選考委員会の選考のもと、受賞者を決定する映画賞「映画のまちの調布賞」の授賞式を開催します。

〇公式HP
https://chofucinemafestival.com

〇展示詳細(予定)
■1F エントランスホール・・・2/29(土)~3/8(日)
1/10スケールの「羅生門」、実寸大の門柱の展示

■1F むらさきホール・・・・・ 3/4(水)~3/8(日)
映画のまち調布シネマフェスティバル 2020が開催する
セット展示とワークショップ+美術監督協会によるコラボレーション

■2F 北ギャラリー・・・・・・2/29(土)~3/8(日)
映画美術における各職能の美術表現を記録した映像展示や実物展示

■8F 映像シアター・・・・・・2/29(土)~3/3(火)
第19期Part2「映画スタッフ塾」
開催~映画4作品上映及び解説、講義


【資金使途】

羅生門の1/10ミニチュアの製作費  約1,000万円
北ギャラリーでの映画美術における各職能の展示費  約500万円
会場設営費 約350万円
運営管理費 約300万円
宣伝動員費 約300万円
他、クラウドファンディング手数料等

【リターンについて】

■お名前掲載について
掲載したいお名前を備考欄に必ずご記載ください。
記載がない場合にはCAMPFIREユーザー名を掲示させていただきます。
掲載を希望しない方は、備考欄に「掲載不要」とご記入ください。

■フェスティバルに来場できる方へ CF限定ステッカー
フェスティバルに実際に来ていただけるお客様限定のリターンです。
会場でスタッフに支援の履歴のわかる画面をお見せください。

■撮影実習見学会
映画美術スタッフ塾とは、スタッフ塾用に書かれたショートムービー台本をもとに、台本読本・セットプラン発表・セット建込実習・セット装飾実習・セット撮影実習・撮影作品試写までを4日間で行う研修会です。映画美術の制作現場を実際に見学することができます。
スタッフパスをお渡しします。4日間の日程中、任意の日程で現場に入り見学することができます。
日程:2020年8月予定
場所:東京を予定
※詳細決まり次第メールにてご連絡させていただきます。

(昨年度のパンフレット)

(昨年度の様子)


■羅生門扁額トレイ
展示する羅生門のセットにも使用する羅生門扁額のレプリカをお送りします。インテリアとしても、ペン台としてもご使用いただけます。
サイズ:W210×H120



【協力・後援】

協力:映画のまち調布シネマフェスティバル2020実行委員会後援:特定非営利活動法人 日本映像美術協議会



【最後に】

理事長 竹内公一 

人生80年時代と言われる現在。すると、美術監督協会はここで1つの人生の終止符をうち、新しい時代を迎えると考えられます。このプロジェクトはその第一歩です。皆様、どうかご協力のほどよろしくお願いいたします。

副理事長 福澤勝広美術監督協会副理事長の福澤勝広です。映画美術の発展の為に協会発足80周年記念事業を開催いたします。羅生門の再現を是非成功させるために、映画を愛する皆様のお力を是非お貸しください。よろしくお願いします。

専務理事 今井髙司「映画美術の不思議な世界」は2017年10月の開催予定で企画、諸般の事情により延期してきましたが、今日ようやく「映画美術の世界へ」として、ここに実現の運びになりましたことを心から喜んでおります。映画・映像美術の創造表現は、広範な人々の努力の結晶でなりたっています。映画・映像に携わる総ての人達が集える場所の実現を目指したいのです。

理事 西村 薫
映画・テレビに限らず映像作品において美術は重要なポジションでありますが、近年は志願者も減る一方で一部の現場ではスタッフの高齢化も深刻な状況です。80周年を迎えた美術監督協会は映像美術の魅力を広くアピールして未来に繋げるべくこのプロジェクトを立ち上げました。皆様のご支援よろしくお願い致します。



このプロジェクトはALL-IN方式で行います。支援額が目標金額に達しない場合においても返金は行いませんが、プロジェクトの実施は行います。
ただし、金額によってはイベントの規模(羅生門展示の大きさなど)が縮小する可能性があることをご了承ください。


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