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一匹狼の漁師が手を取り合って、漁業復興を目指す定置網プロジェクト

現在の支援総額
1,050,000円
パトロン数
149人
募集終了まで残り
終了

現在175%/ 目標金額600,000円

このプロジェクトは、2012-04-26に募集を開始し、149人の支援により1,050,000円の資金を集め、2012-07-24に募集を終了しました

私は高田弘と申します。
私の住む石巻市は震災により甚大な被害を受けました。幸いなことに我が家は、ほとんど被害を受けませんでしたが、市民の多くの人は家族、親戚、友人を失い、そして住む家まで津波に呑み込まれました。そんな中、安閑な生活を送ることが出来ない思いで、自分でも実施可能な被災者支援を探していました。たまたま、あるご縁がありまして、一人の漁師と知り合いになりました。こんなことで漁師が住む石巻市前網浜の支援を買って出た次第です。
私は郵政関係の会社を一昨年退職した現在67歳の男です。
漁業のことは全くの素人で、漁師の皆さんの仕事の邪魔をしていることを危惧している昨今です。

どうしてもこのプロジェクトを成功させたい思いで支援しています。

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[石巻前網浜 定置網部の漁師の皆さん]

●三陸沿岸漁業復興は協業で(プロジェクト概要)

浜の漁師は震災前、一匹オオカミ的な個人経営でした。しかし、津波で漁船、漁具、家を失った今、皆で力を合わせ、協業でこの困難を乗り越えようとしています。前網浜の漁師のうち8人が生産組合を結成しました。そして、その第一歩が定置網漁なのです。
しかし、海中・海底には瓦礫が想定されます。その調査、撤去が必要です。定置網設置工事を含め潜水士による作業となります。この経費の一部を皆さんにお願いします。
震災前から経営していたホヤ養殖の収入は3年後となります。
定置網漁を行うことにより当面の収入確保が可能となり、漁師の皆さんは生活を取り戻すことが出来るようになります。

●津波で船も網も住居まで呑み込まれた前網浜。

2011年3月11日 石巻市牡鹿半島にある前網浜は津波によりほとんどの漁船、漁具、家屋が呑み込まれました。前網浜では、主にホヤの養殖をしていましたが、ホヤ筏は全滅しました。
牡鹿半島のうち仙台湾に面した地域は表浜、太平洋に面した地域を裏浜と呼ばれています。
前網浜は裏浜にあります。裏浜地域は太平洋に直接面しているため、より高い津波に襲われ、甚大な被害を受けました。
・戸数23戸人口80人(震災前)の小さな漁村です。
・震災により 死亡者1名 行方不明3人 1世帯が無くなりました。
・津波の被害を免れた家屋は5棟のみです。
・震災前の漁協組合員は18人でしたが、漁業再開した組合員は15人です。
・震災前41隻あった漁船は、支援贈呈された船を含め現在6隻です。
(資料 河北新報 2012.3.11)

     
●9月の定置網実施に向け、漁船・漁網の準備

前網浜に鈴木喜彦さんという一人の漁師がいます。
家は津波で全壊しましたが、瓦礫の中から1枚の名刺を発見しました。
長崎県諫早市の製網メーカーの亡き営業マンの名刺で、30年前に受け取ったものでした。
鈴木さんは、定置網だったら直ぐに実施可能と思い製網会社に電話したところ、支援を申し出てくれたそうです。この支援により漁師の皆さんは定置網を決心しました。瓦礫の中から見つかった名刺が「希望の光」になったのです。
定置網に使用する漁網は製網メーカーのご支援を頂き、確保が出来ることになりました。
また、漁船は山口県萩市の造船所で建造が始まりました。

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[定置網と定置網船]

●定置網の設置工事と海底調査に皆さんのご支援お願いします

漁船や漁網の取得の目途はつきましたが、先ずは定置網を設置する海の状況を調査しなければなりません。
30M近い水深の海域に定置網を設置する予定ですが、津波によって流された家屋やその他瓦礫が海底に沈んでいることが想定されます。陸上の瓦礫作業さえ進まない中、深い海底の瓦礫がどういう状況にあるのか調査することが必要です。潜水作業により定置網設置に支障がないこと確認する必要があるのです。
定置網の設置作業も潜水士にお願いすることになります。
これら潜水士による作業費用の一部を皆さんの支援にお願いします。

  
●個人経営の沿岸漁業から協業(共同作業)へ

石巻地方の沿岸漁業は、家族で漁を行う個人経営がほとんどです。
前網浜はホヤの県内有数の産地でした。しかし震災によって、船や筏、網等一切の漁具を失ったのです。個人経営の漁師にとっては再起困難です。しかもホヤの収穫は早くても3年後となり、それまでは収入がありません。
そんな中、一人の漁師が浜の皆さんに定置網を呼びかけたのです。
それに対し8人の漁師が手をあげたのです。生産組合 前網定置網部の設立です。

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[生産組合8人衆]

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[休憩中の漁師の皆さん]

●なかなか受け入れ難い協業でしたが

生産組合長鈴木信男さんは河北新報の取材で次のように述べています。
前網浜には「仲間になるくらいなら喧嘩しろ」という言い伝えがある。漁師は一匹おおかみ気質が強く仲間を作っても失敗するから喧嘩してもやめろ———という先祖の戒めだ。「言い伝えに背いたが、グループを作って収益を上げ、お嫁さんが来やすい浜に変えたい」と鈴木組合長は述べています。

  
●協業による定置網の成功は沿岸漁業の活路

前網浜の定置網の成功は、この浜の復興だけでなく、沿岸漁業の再生のヒントとなる筈です。
個人経営から協業(共同作業)に経営を変えることが、復興・再生には不可欠です。
漁業の現場では後継者不足も深刻な問題になっています。
震災前、前網浜ではホヤ生産が順調で、若者が浜に戻ってきていました。
この若者達が漁業を引き続き行い、前網浜で生活出来る環境であって欲しいと願います。

●正月の獅子舞は石巻前網浜の復興のシンボルでした。

正月2日前網浜鎮守神社で獅子舞を奉納、皆の力を合わせて復興を誓い合いました。
震災時、獅子頭を保管していたのは、この浜の実業団長(働き盛りの男性の組織)でした。団長の家は津波に呑み込まれ、すべての家財道具まで失いましたが、獅子頭だけは近くの浜に打ち上げられているのが発見されたのです。修理に出していましたが、昨年11月修理が終わり浜に戻ってきました。当初は今年の獅子舞を諦めていましたが、浜の人たちの想いが大きく開催することになりました。
まさに、獅子舞は石巻前網浜の復興のシンボルです。獅子舞には多くの若者たちも参加して祭りを盛り上げていました。

●リターンと新造船について

被災地の造船所は大きな被害を受けました。
一部の造船所は復旧し、船造りを始めたところもありますが、とても需要に応える状況ではありません。前網定置網部(生産組合)では、遠く離れた山口県萩市で建造します。
当初完成を6月に予定していましたが、萩市の造船所も注文が多く9月に延びました。
こんなことで、タオル、Tシャツ、大漁旗等の完成も9月になる見込みです。

この間の前網浜の状況について、支援頂いたパトロンの皆さんには、限定公開の活動報告でお知らせすることにいたします。勿論、新造する漁船の進水式、定置網の初水揚げも、その活動報告にて配信することにいたします。

このプロジェクトの問題報告やご取材はこちらよりお問い合わせください